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2004.05.08

本当の贅沢とは?

一応35歳の中堅サラリーマンともなれば、金が無いわけではない。
バツイチとはいえ、残念ながら子供もいないから養育費の支払いの
義務も無い。車もバイクも全て即金で買ってるから借金も一切無い。

だけど、無駄使いが嫌いだ。いや、嫌いじゃないな、使うときはは
ドカン!と使うから。

じゃあ何か?それは俺の職業でもある研究開発の蟲、技術開発魂、
とでもいうか、日常でも知恵を使って、創意工夫をして、遊びたい、
・・平たく言えばそういうことだ。

幸か不幸か、いや間違いなく不幸だが、一人暮らしを余儀なくされて
はや一年、誰にも遠慮なく、自分が思うように生きてみれる貴重な
チャンスを俺は得た。だから普通の人から見たら不可解と思えるような
生活をしてみてる。

例えば庭を耕し、芽吹いたジャガイモを植えてイモ畑を作ってみたり
太陽が燦々と照っているときに黒く塗った一斗缶でシャワー用のお湯を
作り、太陽電池パネルでバッテリに充電して夜の電力の補助としたり・・
こういう「遊び」は所帯を持ってたら連れ合いが納得しない限りとても
できっこない。

そして最近非常用に買っておいた(本当はY2K問題時に起こった
ブームで買ってしまった)七輪を使って夕飯を作るチャレンジを始めた。

七輪の燃料は木炭だ。木炭は一番安いところで3kg180円。
これは今のメインの調理熱源たるカセットコンロ3本195円よりも安い。
火力としては比較にならないほど木炭のほうが高い。
・・・ただし手間も比較にならないほど面倒だが(^^;)

だがアウトドアを一通り嗜んだおかげで木炭の取り扱いには慣れてる。
着火するまでが大変だが着火してからも吹き竹で火力を調整して調理、
昨日はホッケを焼いてみたが、ガス焼きより遥かに美味い!たまらん(^^)

そしてそれが終わった後の残り火にヤカンをかけお湯を沸かし、茶を飲む。
ついでにその時アルミホイルで包んだサツマイモを七輪に入れておけば、
お湯が沸く頃に電子レンジで蒸したのとは比べ物にならないほどに
芯まで熱が通り、甘くなった最高のデザートも出来る。

ちなみにあまり知られていないが、木炭は二酸化炭素を排出しない。
いや、これは嘘だが、厳密には正解だ。薪を燃やしたり、木炭を使うのは
自然の木々がここ数十年の大気中の二酸化炭素を固定したものを、
また放出しているだけ、だから実は二酸化炭素バランス上は±ゼロだ。

今、二酸化炭素を増やしてるのは石油や石炭といった化石燃料の燃焼。
これは太古に固定された二酸化炭素を今の時代に放出している。

今は、ツマミをひねればガスに点火したり電磁調理器具がonになる。
無茶苦茶便利な生活だと思う、でもその便利さは過去の貯金を小出しに
使ってる状態。つまり「赤字」だってことに、多くの人は気が付いていない。

大昔の人たちは薪をくべたかまどや囲炉裏で生活していた。
ちょっと前の人たちは七輪に煉炭を入れて煮炊きしていた。
今と比べればたしかに不便だがこれでも人は生きてきた。
当時の彼らは今と比べて不幸だったのか?心も貧しかったのか?
・・それは違うな、絶対に。

今だって、人は薪や七輪で生活する事だって出来るんだよね。
問題はそれを面倒がるかどうか、と言う心の壁だけだと思う。
ウチワで火の点いた木炭を扇ぎながら魚の焼ける香ばしい香りを
満喫しながら七輪の炭火で焼いた魚の美味さは、その心の壁を
破壊するだけの力がある、・・・と、昨夜炊きたてのご飯とその
ホッケを頬張りながら思った。

「贅沢」ってのは、ただ大金をはたきブランド品や宝石を買ったり、
フォアグラやキャビアや霜降り牛をカネを払って買えば得られる
もんじゃない、こんな些細な事で心置きなく満喫できる事なんよ(^^)
#ちなみにかかった光熱費(木炭代)はたった十数円♪

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