モノの価値と人の価値観
ライフコストをギリギリまで削る自分も乗り物にはコストをかける。
その結果,この数ヶ月は車検&レストア&自動車税で貧乏だ(^^;)
その莫大な出費の、少しでも足しになるようにと、最近手持ちの
物品をヤフオクで売却している。どれも大した品ではないので
数千円になればだいぶ助かる。
だが、最近出品したバイクパーツは、既に絶版で入手が困難という
かなりレアな品だったので、ちょっと高めのスタート価格にしてみた。
そのまま一週間が過ぎ、終了寸前になったとき、様子を見てみた。
するとそれは自分の想定していた価格をちょっと超えてた。ラッキー!
目標を達したので、その後PCを立ち下げ、別の用事をこなしてから
再びPCを立ち上げて、オークション終了の案内メールを受信して
それを見てみた…その終了価格は、さっき見た額の3倍近かった!
うわっ、たった数十分で、こんなことになっているとは!
新品当時の価格を遥かに超えた凄い額になってるじゃん。
もう入手出来ないデッドストックだからプレミア分が乗ったようだが、
一見すれば単なる鉄の塊にしか見えないそれが*万円になるとは、
ちょっと、いや、かなり驚いた。
需要と供給の関係ってのは不思議な、そして恐ろしい物で、
どうしても欲しい、と思う人がいればその値段はどんどん上がる。
またその逆もある、最高級の材料を使って、最上の技術を持って
作られても誰も欲しがらなければ値段はつかない。
例えば、単なる不便そうなハンドバッグに怪しいマークがついて、
どこにでもありそうな模様が付くだけでブランドというプレミアがつく。
そして中学生が体操服を入れるスポーツバッグと大差ない機能の
ダセェかばんが数万、十数万、はては数十万のプライスタグをつけ、
綺麗に飾られ売られる。
それを目指し、目を血走らさせたOLらが道に落ちてる飴玉に群がる
黒アリのようにその店にきて、正気を失い熱病にうなされたように
カウンターに札束を叩き付けてそのカバンを手に入れ満足げにしてる。
果たしてそのカバンに一体どんな何を入れるというのだろう?
少なくとも、そのカバンの値段以上の物を入れることはないのだろう。
それでも、その模様の付いた、独自マークの留め金付きの学生カバン
程度の代物に何らかの価値を見出す(植え付けられてる)人がいるから
こそ、そういう商売は成り立つ。その異様さは完成度の高い美少女
フィギアが数十万で取引されるのに良く似ている。
そう、特殊なマニアの領域が理解出来る人だけはそんなモンに
大枚を注ぎ込む価値を見出し、そしてそれを実際にやってしまうのだ。
俺が売ったパーツは、そういった人種からしたら単なる金属片にしか
見えないだろう。それを数万円で売買する、という事が恐らくは全く
信じられないに違いない。
でも、俺は同様にブランド品のカバンや靴を買い漁るオタクなOLが
理解できないし有名作家が作ったHな美少女フィギアを高額で売買する
マニアの心境がわからない。
このように相互理解ってのは極めて難しい行為だ。大体それが出来ずに
争いが起こる。でも相互『相似』理解っていうのは、実はそんなに難しい
ことじゃない。気に食わない相手の行為を、似たような自分の何かの
行為に冷静に置き換えてみれば、それで気付くことは少なくない、
…な?そうだろ?(笑)
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