自炊に勝るコストダウン無し
バツイチの中年男だって生きていかねばならない。
男の一人暮らしは、親からの独立前に実家で家族と暮らしてた時や
所帯を持ち楽しい食生活を過ごしてた時と違い大体食生活が乱れる。
それは通常、外食や惣菜やコンビニ弁当などで済ましてしまう事で
発生していると思われる。
だが、結婚前に長く一人暮らししていて、さらに趣味が単車で野宿を
しながら旅をする事、というアウトドア生活に何の苦が無い、いや逆に
楽しめて、しかも節約生活が大好きという中年男の毎日のメニューに、
外食やコンビニ弁当は存在しない。それは最高に無駄な金だから。
だから毎日毎食、当然のように自炊して暮らしている。これはさっきの
話とは逆の意味で「乱れて」いる。
毎朝朝飯を調理し、場合によっては弁当まで作って職場に持って行く、
そして夕飯も当然自力で作るのだ。それはこんな理由だ。
1)安くて良い食材を買う買い物がとても楽しい
2)買った食材を工夫して調理するのが楽しい
3)自分が食いたい物を食いたい量だけ自分で作れるのが楽しい
4)何よりも安上がりで済み、家計が助かる
5)このまま老いて行くのだから今のうちに確実にノウハウを蓄積する
離婚してから数ヵ月後、今後の生活も考えて、一円単位まで記載する
詳細な家計簿を始めた。そして自分がどれだけ金を浪費して生きて
いるのかを把握すると共に削れるライフコストは削ってみよう決めた。
その対象となったのが食費だった。
自分ひとりだったらどんな粗末な食料でも我慢できるし、買ってきた
コンビニ弁当なんかを一人でぽつねんと食うだけの飯ってのはまるで
生きるための義務、動物の餌みたいで味なんてどうでもかまわないし、
そうやって食う食事自体が、ちっとも楽しくない。
だから、挫折の人生をこれからも生きねばならない自分と言う人格が、
それでもこれから生きる意味、そんな生き伸びるための食の本能を
理性で押さえ込んで食費をギリギリに抑えることで、ただ動物的に
無意味に生きているのでなく、その行為にも自分なりに意味がある、
と言い聞かせ、自らのアイデンティティを確立してるつもりになってる。
そのためには日々の自炊がかかせないのだ。
幸か不幸か、自炊することには何の抵抗も無いし。
日々特売チラシに目を光らせ、百戦錬磨の主婦たちとの見切り商品の
争奪戦に打ち勝ち、得た激安食材を調理して食す夕飯は、コンビニ
弁当と違い、いや一人でぽつねんと食うという点だけは全く同じだけど
それでもそれには無い「奇妙な達成感」が加わり、それなりに美味い。
今夜は10kg3000円の米を1.5合+1kg285円の押麦0.5合の計2合の
麦飯を炊いている間、4つで102円という特売の生のメンチを少量の油を
引いたフライパンで「油焼き」して見切りで30円となったキャベツの
表の数枚を矧いで刻んでソースをぶっ掛けて食した。
久々の揚げ物は美味いな♪ソースを掛けた千キャベツ自体もご飯の
おかずになるから、どんぶり山盛りの炊き立て麦飯が進む進む(^◇^)
原料費と調理に使ったカセットコンロのガス代と電気釜の電気代を
足しても今回の夕飯は200円くらいで済んでるはず。日常の夕食と
比べるとちょっと高め&贅沢な夕飯だったが、いつもはもっともっと
安上がりな夕飯を食ってるから、一週間に一度くらいはこんな贅沢で
腹いっぱいの夕飯を食っても、貧乏の神様も許して下さるだろう(-人-;)
今のペースでいけば今月の食費は昼飯込みで8000円とちょっと、
になりそうだ。先月のそれは7300円だったから残念ながらそれを
越してしまいそうだが、自分に課した一日の食費は300円以内、と
いう上限値だけはクリア出来そうだ。
自炊は本当に楽しいよ♪、一人暮らししているなら自炊しないのは
実にもったいないぜぃ。
ん?ナニ?「自炊するだけの時間がない」?「面倒だ」だぁ?
こうやってネットを見てる時間を少し削れば米を砥いで、サバを焼き、
しかも流しの洗い物すら綺麗に片付くぞ。どうしても米を炊きたくない
のなら、麺類や食パンなんかの見切り品を買えばいいのさ♪
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コメント
カセットコンロの節約から検索してこの日記を発見し、よませてもらっております。日ごろから地に足をつけた生活を心がけたいものです。楽しまれているからいいですね。生活に関する考え方など興味深く思います。バイクが多すぎるけど、また良い方とめぐり合われることをお祈りしています。
投稿: | 2008.02.18 13:02
名無しで失礼しました。先ほどのコメント書きました、わんぱくです。ただ最新の日記を拝見しましたら、お仕事大変なようで、すこしKY(空気読めない)なことをかいてしまったみたいで。おつかれさまです。
投稿: わんぱく | 2008.02.18 13:17
わんぱくさん:
コメント頂きありがとうございます(^^)
自分は現在残念ながらこのネタを書いた頃と大きくベクトルの
異なる生き様をしています。宿の大きく清潔な風呂には毎日
入れますが、…ちっとも幸せじゃないです(苦笑)
宿にはカセットコンロガスを燃料とするキャンプ用のガス
ストーブを持ち込んで、片手鍋でラーメンとかを作って少し
でも今の虚無な時間の中に「自分自身」が存在してるんだ!と
頑張っています。
この頃の知恵は、今の過労生活が終焉を迎えた後に、きっと
また役に立ってくれるでしょう。
「KY」って現場用語では「危険予知」の略語なんですが、
いまじゃすっかり別の意味で広まってしまいましたね。
空気を読む、というのはひっくり返して言えば、自身の色濃い
意見や主張を回りに馴染ませて毒気を抜く、という事でもある
わけで、そう考えると「出る杭は打たれるから、でしゃばらず
に居よう」という積極性に欠けた生き様を表わしているとも
取れます。
それが必要なときもあるでしょうけど、でもそればっかりじゃ
そこに「自分自身」が存在している意味が無いです。逆に主張
しまくって外界と途絶するのも、それはそれでまた激しく問題が
あります(^^;)
この世の全てはたった一言、「バランス」で要約されます。
そのバランスをとりながら、それでも「我思う故に我あり」を
貫いて生きていたいもんです。今の過労フィールドの中では
それがきわめて困難ですけどね(^^;)<ばき
毎日衰弱する一方の生活なので、朝の鏡に死相が浮いた自分の
顔を見ても「もう長くはないかもなぁ」とまるで他人事のように
考えてしまうほど、最近人間性を失いつつあります。
でもそんな不毛な今と違って、この頃のように「頑張る事で
報われる」生き様が出来るように、どんなに頑張っても何一つ
報われず有意なものが得られない「今」を生き残って未来に
進みたいと思っています。
投稿: ino@過労中 | 2008.02.21 22:15