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2004.05.19

誰がためにカネは生る?

前日書いたように、自分は背広を着る事すら嫌がるスチャラカな
サラリーマンだ。

某一部上場企業の郊外にある研究所で、新規事業の技術開発、
それに伴う化学基礎実験や実証試験装置製作、それを用いた実験と
その実験結果を評価するための各種化学分析などを行うのが自分の
本来の主な業務だ。

ここで働いている限り、週休二日はほぼ確保され、残業も大体だが
毎月20時間程度で収まる。通勤も楽だし、やることさえやっていれば
休日も取りたいときに取れるだけ取れる。

だがここ数年は各種のトラブルにより、現場、具体的にはBWR系の
原子力発電所の定期検査工事に従事することが増えた。原子力
発電所の現場仕事は、その扱う装置の重要さと緻密な全体工程を
自分らの仕事の遅延によって狂わせてはいけない、という重責が伴う
キツく、苦しい、だが流した汗に見合うやりがいと達成感のある仕事だ。

そこは丸々一ヶ月、一日も休まず深夜残業当然!徹夜上等!
交代勤務ですか?喜んで!…だが、そんな苦しい仕事でも、家で
自分を信じて待つ愛する家族のために、という思いがあれば結構
苦しまずに乗り切れた。そして緊張と疲労は、出張から帰った時に
その家族と再会し、再び幸せな生活を送る事で癒え、流した汗と
費やした労力は、キッチリ給料に反映される。

激務の現場ではそう信じてハードな日々を歯を食いしばり働いていた。
…が、俺はそういう暮らしを望んだり、求めたりしてはいけない
人間だった、らしい。

一人暮らしに戻ったこの一年間は、自身が進めなくなった未来から
極力目を背け、自分は何のために誰のために働くのか?一度失った
その意義を何かにこじつけるためか、それとも単に現実から逃れる
ためか、目の前にある仕事にただガムシャラに取り組んだ。片方の
オールを失い、同じ場所でくるくる回るだけの手漕ぎボートのように、
一歩も前に進めないまま、自分に残された自分のためだけの一本の
オールを漕ぎ続けた。

そして今日、その間の功績が認められ、今年度から社内資格が
昇格すると内示があった。今のご時世、春闘での定期昇給は殆ど
無いから、昇級は昇給、要は能力給が上がると言う事。

内示が出るほど大げさな割に、年収ベースで言えば高々24〜25万
程度のUPだから残念ながら実生活への影響は微々たるモノだ(苦笑)

今は意図して貧乏生活を送ってはいるが、別に金に困ってやっている、
わけじゃない。一人暮らしでヒマになった&今までと違う新たな生活を
模索したくてやってるのだ。故に一人で生きるためだけならとりあえず
今の給料でも必要にして十*分だというのに・・・皮肉だね。

だからその内示を聞いて、嬉しさや誇らしさよりも、つい、「今更そんな
ハシタ金はいらないから未来を返せよ!」、と声を出して言いたくなった。

だが個人的な問題に対し会社に責任は無いのだ。だから、そんな事を
すれば、単なる八つ当たりになってしまう。逆に会社は、会社だけは、
自分の今までの頑張りをちゃんと見える形で評価してくれた。
どんなに頑張ったって、どんなに成果を上げたって、自分が一番
認めてもらいたい人に、それを認めてもらえなければ、何の意味も
無いんだけどね。

悲しいかな今の生活で、それを認めるべき人は…自分自身だけだ。
ちぇっ、マスターベーションかよ(苦笑)

頑張った結果、僅かでも一応の成果を叩き出した自分に対して
「ご苦労様」と労いの言葉をかけ、ボーナス時のように毎給料日に
サバ缶とかの高価で美味い物でも食わしてやるべきかなのか?
一番認めてもらいたかった人に、人間としての存在価値を全否定
された自分には果たして、それだけの価値が、本当にあるのか?
…この程度では、まだとてもそうとは思えない。


世界は広い、そしてそこには今まで自分が出会った数以上に、
多種多様な人がいる。その中には、誰かの代わりではなく、
こんな自分をちゃんと認めてくれて、自身も認めて欲しいと願い、
無論自分も認めることが出来る人がいるのかもしれない。

それは時間がたって自分を許せるようになった未来の自身だけの
ような気もするが(苦笑)、この世に生まれた以上、生きている間に
一人くらいはそういう人に会ってみたいもんだ。

そう思って生きていれば、残りの人生に少しは希望が持てる、
…かな(^◇^;)

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