「無人島0円生活」を見たが
昔は大食とかで「伝説を作っていた」ココリコの「いきなり黄金伝説」
最近はすっかり節約生活番組となってしまった。「一ヶ月一万円生活」とか。
似たような食費で生きている自分としてはたまに見ると参考になる。
今日ふとテレビをつけたら、無人島に渡り三日間「ゼロ円生活」をやっていた。
無人島なら一万円札があっても種火付けくらいにしか使えないからゼロが
当然だろ、と突っ込みたくなったがそれはさておき、無人島サバイバル生活
という自分が大好きなシチュエーションなので興味を持って見てみた。
持ってゆくのは最小限の調味料(塩コショウ味噌料理酒?)と小麦粉500g
だけ、らしい。
・・・で、見てみたがが、ちと、いや全然納得いかない。
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無人島に渡るという段階でちゃんと下調べしているはずなのに(家を探して
発見するし)、わざとらしく井戸や風呂を偶然を装って発見していたりして
いるし、最低二人のカメラマンが同行しており、撮影のためのライトによる
照明で生活してるし、二人で持てる道具しか持っていってないはずなのに
カセットコンロやら大フライパンやら金槌やのこぎりやくぎを持っているし、
廃材,と言いながら綺麗なベニヤ板がどこからともなく沸いて出てくるし、
どう考えても不自然だ。鶏だって〆て食わなきゃ連れて行った意味が
全く無いだろ。
あれだけ道具が豊富にあったら「ゼロ円生活」って言うタイトルがそもそも
間違いだしサバイバルでもなんでもなく道具が豊富な単なるキャンプだろ、
これじゃ(苦笑)
それだけ条件が良いのなら俺なら半年くらい生きてやるよ。
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一番がっかりしたのは最後の方で出てきた塩釜料理。海の水をカセット
コンロで蒸発させ塩を作った、と言っていたが、そんな事をカセットコンロで
やったら一体何本のガスボンベが必要になると思っているのか・・・この
「ゼロ円生活」はカセットコンロガスは使い放題でなのか?
カセットコンロ生活が日常生活なんでその能力やコストが嫌と言うほど
良く分かるんでね。
せめて嘘でも焚火でやって欲しかったが、アレだけの量の塩は3%の
塩分濃度しかない海水を煮詰めるんじゃ簡単に作れない。本当に
海水から塩を作ろうと思ったら砂浜や地面に塩田を作って海水を毎日
撒いて塩分濃度を高めてからその砂や土を海水で洗った水を煮込んで
作らないとダメだ。当然サバイバル自作の塩はあんな純白にはならない。
そうやってようやく手に入れられるサバイバル生活では基本中の基本、
生きる為の最重要物質である塩をアレだけ無駄使いしている様を「無人
島生活」などと言って使って欲しくなかったな。
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第一最初からおかしい。ベースキャンプを作る時は雨風を避けられるように
作らないと意味が無いだろ。ダイニングテーブルなんて作る材料があれば
それや刈った笹や拾ってきた?ベニヤを使って、まず屋根を作らないと!
古い井戸の水もせめて焚火で炭を作ってそれを使ってろ過装置を作って
ろ過するかせめて一度沸かして飲むとか、熱源があるなら蒸留してから
飲むとかしないと雑菌や鉱毒があったらただじゃすまないぞ。飲める水と
最初から判ってるならかまわんけどな。
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そんな「トリビア」ネタは21世紀には不要だが、あまりにもなヤラセが
耐えられなかった。
イセエビを銛で突くシーンだってよくみたら銛CCD画像とその次の画像
では刺さっている場所が違ったし、最終日に釣りをしているその水面下で
ダイバーが餌の様子を撮影しているなんてやりすぎだ、。所詮TVだから、
リアルなサバイバル生活は描ききれないんだろうけど、以前森脇ケンジが
やっていた「一ヶ月一万円生活・北の国から」は、それなりに出来が良かっ
ただけに今回のアラだらけのでっち上げ企画が残念だ。
・・・そもそもこんな物に期待する方がバカなのか(苦笑)
そろそろこの番組も自滅しそうな気がするな、かつての「ガチンコ!」のように。
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7/2追記:
そういえば一箇所だけいい事を言っていた。
「俺らは自然に生かされている、魚たちの命を貰って生きている」
その通りだ。だがそれは無人島でも都会でも同じだよ。
番組製作が終わって島から帰って日常生活に戻っても
それを忘れないで欲しいもんだ。
関連ネタ:「無人島超贅沢生活」再び
三度めの『無人島コント』
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