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2004.11.20

圧縮されない爆縮戦隊

以前UPした通り、自分はサラリーマンでありながら背広が苦手で、
ネクタイが大嫌いなスチャラカなサラリーマンだ。

まあこんなヘアスタイルでは背広を着ても似合わないというのも
あるし(まるでブレザーが制服の中学校の野球部員のようなルック
になってまう)あまり意味の無い拘束具(=ネクタイ)を締めてまで
仕事をしたくない。でも本音は電車男の最初の頃のようにファッ
ションに無関心で「モテナイ君」なブサイク中年男ゆえこういう
格好をするのに慣れてない、ってのが正解かな。

普段は私服でこっそりバイクに乗って出勤し、作業服に着替えて
研究開発をしてる気軽なワークスタイルだから余計にそう思うの
かもしれないがやっぱりネクタイは息苦しいし、ブラプラしてる
だけで機能性が皆無、そんなものは付けたくない。これがせめて
額の汗を拭くハンカチとか液晶画面拭きとかならいいのに<ばき

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…ではあるが、仕事の都合でどうしてもそういう「仮装」をせねば
ならない時もある。この日もその諸般の事情で名古屋近辺の某食品
メーカーの、某工場に行かねばならなかった。ここ一週間で自分が
取り組んできたサンプルの分析結果を持って、営業サイドが新たな
事業展開の商談をするのにあたって、開発担当技術者として同行を
求められたのだ。

技術者として作業するのであれば正装たる作業服で行きたい所だが、
この日は下見と今後の作業の段取り調査するためあちらの担当者と
初めて会い打合わせをするので礼を失した姿で行くわけに行かない。
仕方ないので前日に背広を引っ張り出した。

実は以前のアレ以来、ネクタイを締めるのは2度目。7月に通夜に
出るために礼服を着て黒ネクタイを締めただけでその前後は一度も
ネクタイを締めていない。だから爆縮戦隊として「戦闘服」を着用
するのは実に半年ぶりになる。

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…久々に出した背広は防虫剤の匂いまみれ&ヨレヨレだった(^^;)
吊してスチームアイロンで蒸して脱臭&ヨレ対策をした。

…ああっ!、洗濯済みのワイシャツが一枚も無いじゃんか(T◇T)!、
ちゅーことはしかたないので以前のをそのまま着るしかない<ばき
襟が汚れて少し色が付いてるような気がしたのでブリーチ剤を希釈
して古歯ブラシでチョンチョンと付けて脱色(^^;)
吊してファ○リーズを噴霧し、スチームを当て、その後アイロン。
するとアラ不思議、クリーニング後のような仕上がりに♪<ばき

十数本しか持ってないネクタイ(殆どが親と兄貴からのお下がり)も
低温でアイロンをあててしゃっきりさせる。

…うーむ、アイロンって単純だけど偉大だな。自分がもしカタギの
サラリーマンなら使用頻度がもっと高い家電製品なんだろうけど、
自分は雑誌をバラしたりワッペンをバイク用ジャケットに溶着させ
るのにしか使っていないんだよね。

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そんな濃紺の十数年前のリクルートスーツと、結婚生活時に元義父
さんから貰った自分的にとても大事なコートを着て、艶が無くなり
かけた革靴を履いて駅へ向かう。そうそう、元義父さんについては
思う所があるのでまた後日改めて書こう。

新幹線に乗る駅までは都心方向に向かうので危険な「爆縮」傾向に
あるのだがさすがに都心と違い圧縮限界を越え臨界に達するような
車内圧には達していない。

新幹線に乗る駅に到着し、切符を買い、自分が乗る列車をホームで
待つ。ホームを通過する新幹線の速度がハンパじゃないな、生理的
恐怖を感じる。

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乗った新幹線はのぞみ177号、席は禁煙指定席の6号5列のC。

タバコの煙でアレルギーに近い症状が出る(気管支が腫れてゼィゼィ、
って呼気音になる)自分は薫蒸室たる喫煙車には乗れない。それなら
デッキで立ち乗りするほうがマシだ。早く新幹線の全面禁煙化と、
ついでにブータンのように国内タバコ非合法化を切に願う。タバコ
税が無くなったら財政が大変!というのならば、消費税や所得税が
上がってもいい。生きるのに快適な環境が得られるのならば身銭を
切るのはちっとも惜しくない。

新幹線の中で持参した今日の打ち合わせの情報に目を通して頭中に
叩き込む。戦闘員たるサラリーマンにとって新幹線の中も「戦場」、
つまり職場だ。物見遊山に行くわけじゃない、移動している時間も
会社は自分に給料を支払っている。ならばそれに見合った仕事を
しなければ給料ドロボーだ。

…と周りを見回すと、他の「戦闘員」は寝てるかマンガ読んでるの
ばっかり(^^;)

まあ人は人、自分は自分だ。自分の信念はそんな中でも揺らがない。
名古屋駅で降り、今回の仕事の同行者たちと落ち合い、現場に行く。

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…無事に名古屋での仕事を終えて、駅で同行者と別れた。

新幹線の切符売り場は長蛇の列だった、ここ一時間以内の指定席が
埋まったと構内アナウンスがされている。自分は昼飯を食ってない
事もありゆっくりとメシが食いたかったので一時間半後のこだまの
禁煙指定席をget

名古屋駅近辺をうろつき、駅構内東側半地下にあるレストラン通り
で一番端にあるとんかつ屋に入り、名古屋らしいジャンボ味噌カツ
定食を発注。

misokatu

1370円でご飯と千キャベツが食い放題♪遠慮無く両方お代わり♪

ここの女性店員が自分の好きなaikoにそっくり!一瞬本人かと思う
ほどに(^^;)。会計の時に「似てるって言われない?」と聞いたら
やっぱりよく言われるらしくて照れまくりながらも喜んでくれた。
…か、かわいいじゃん(*^^*)<ばき

かわいいコに出会えてしゃべれるとうれしいな♪たのしいなぁ♪
ハッ!これじゃ本当にヱロ中年オヤヂそのものじゃん、_| ̄|○
でもそっか、キャバクラに男が行くのはこういう楽しさを求めてる
からかもね。自分はわざわざ金を払って「営業トーク」したいとは
全然思わないけどな。

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ホームに入りKioskで青柳うぃろうを自分に対する土産(泣)として
買う。好物なのだ。そんな売店には戦闘服姿のサラリーマンが大挙
して押しかけている。その手には既に仕事の武器は無く、駅弁と、
ビールと、つまみと、スポーツ新聞の夕刊が。

往路は仕事の一部だけど復路は戦闘服姿とはいえ仕事は無い(人が
殆どだろう)。彼らは無事に、自分の闘いを終えたのだ。ある人は
勝ちどきを挙げながら、またある人はヤケ酒して、この日の闘いを
終えて家路につくのだ。戦闘員のオジサンはみんな疲れているんだ。
戦士にも休息は必要、乾杯ーーーっ!

…そういう不思議な開放感が、この時間のKioskと帰りの新幹線の
車内にはある。

かく言う自分も、まあ硬い事言わず缶ビールの一本や二本飲んでも
いいじゃん、と思う。実際復路車内で出張報告書でなくこの文章を
モバギで書いてるくらいだし<ばき


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だが、闘いを終えた戦士達に酒が入り、メートルが上がってくる
(=死語)と話しは別。通路を挟んで反対側にいるオヤヂ三人衆が
すっかり宴会モードになって酔っ払っていやがる。これがたまに
デカイ声で笑ってうるさい。あーっ、まったくオヤヂどもはコレ
だからっ!(-"-)
                  ↑  ↑  ↑
     そういう自分だってさっきaiko似の店員としゃべって
     喜んでた中年男のくせになぁ(苦笑)

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日常で圧縮されることに慣れてる爆縮戦士達は、開放感あふれる
新幹線で旅すると外に向かって膨張モードになってしまうようだ。
いつもが圧縮率が高いだけに急に開放されると抑制されずに暴発
してしまうのだろうか?ガード下の飲み屋街で繰り広げるような
「高圧ガス抜き」をあろうことか車内で…(-◇-;)

うーん、こいつらを、このまま朝の通勤電車に放り込んで「圧縮」
したらどうなるだろう?大人しくなって静かになるのかな?いや、
圧力に耐えかねて「パンク」して・・・吐くだろうな(苦笑)

 

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