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2004.12.24

「無人島超贅沢生活」再び

今年の夏にもやっていた、「いきなり黄金伝説」での「無人島0円生活」が
数時間前TVをつけたらまたやっていた。今度は「冬の無人島生活」らしい。

・・・もう「節約」という枕詞が詐欺に近いような資材&食材使い放題の
豪勢な「無人島生活」を展開していて、前回以上に突込みどころが満載。
もう呆れたを通り越し・・・羨ましいくらいだ(^^;)<ばき

つまり、無人島では金を使わないけどそれ以前に大金をつぎ込んで準備して
輸送費をかけてそれを運び、それを使って生活している、からだ。
全然「ゼロ円生活」じゃないじゃん。

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あれだけ薪が使い放題で(あれはどう見ても流木ではない)
工具も使い放題だし、料理酒はPETボトルそのままで持ってきてるし、
冬の海で半日以上水に浸かりつづけ途中で暖を取らないと
低体温症で危険なのにピンピンしてるし(つまりそんなことしていない)
夜の海で懐中電灯は使い放題だし、灯台も街灯もない無人島なのに、
漁場から数百メーター離れた「港」にカヌーで帰ってくるらしいし
(実際は撮影スタッフが乗る機械船で移動してるな、でないと遭難死だ)
200個もの貝殻キャンドルを食用油でやるのに一個で最低10mlの油が
必要なら「200個*10ml=2L」もの食用油を持ってきてたらしいし、
その時以外は撮影用ライトで深夜?朝まで明るい電化生活…だしなぁ。

一番残念なのは前回作った「ダイニングテーブル」が廃屋感を出すためか
ご丁寧にわざわざ叩き壊してあったこと。天板部分の半分が外力により
へし折れていたけど、その壊れ方があまりにも不自然なので
そう推察できてしまうのだ。木ってのはそんなに脆くないぞ。

つまり今回の「新ダイニングテーブル」を作ることが番組的に必要であるため
壊れていなければならなかったんだろう。あくまで推察だから真実は不明だが。

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前回も思ったけど、本気の無人島生活ではなくて、台本と演出と
莫大な物量とスタッフの人手による援助が常にある状況での
「無人島的生活喜劇」だから、こんなもんなのは仕方が無いのだろう。

エンドロールで「銛での漁は熟練者の監修の元でやってる」らしい、
つまりあの二人と撮影してるカメラマン&照明以外にも「プロ」がいると
自らゲロしてる。あくまでもTV撮影なんだから、そりゃ当たり前だわな。
#「DASH村」の方がその点は正直でいいな。

サバイバルのフリをしているだけである証拠は撮影が最優先で屋根を
どうしても作らないことで判る。保温のため密閉構造の寝室を作らないと
冬の野宿は辛い。熱が逃げるから燃料も無駄に使う。
ホームレスのダンボールハウスの方が生活する知恵が生きている。

自分だったらどうしても屋根が作れないならドラム缶竈の排気を
寝床のベニヤ板の下に流れるように引っ張って「オンドル」にするな。

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せっかくだから、いっそ「本当の無人島生活」をしてみてくれないかな?
2泊3日ではこの放送のように贅沢三昧しちゃうから一週間以上で。

そしてカセットコンロも、調味料も、薪も、ライトも、ウェットスーツも、銛も、
識者のアドバイスも、当然台本も、何もかも無しでまずは火を起す所から、
本来の「一ヶ月一万円生活」と同じように何組かで以下の条件で競わせる。
 
「無人島で使う道具と食材を1万円以内で買い、それを使って生きる」

これならば、ちょっとは真剣味があって面白いかもしれないよ(^^)。


関連ネタ:「無人島0円生活」を見たが
     三度めの『無人島コント』

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受信: 2004.12.24 10:40

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