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2005年2月

2005.02.27

台所の線香花火

いつもダラダラ長いので中抜きミカン以来の短い画像系をUPしよう。

自分は野菜を食う時、特に根菜の場合、「首」を残してそれを育てる。
何故か?、そこから生える葉っぱが可愛いから。…実話だ(^^;)

今は人参を6つ育てているがこれがまた可愛い〜(^^)。
こんな感じで、小さい葉っぱがまるで線香花火の繊細な火花のよう♪
    ↓
carrot1

人参の肩の色と、葉っぱの緑が映えるように、あえて白いトレーを使い
その可愛さを堪能している。

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このような台所栽培には何のコツもいらない。単に首だけ残して、
それを水につけて、適度な光が当ればいい。光は太陽光でなく
蛍光灯の光でも十分だ。出来れば水をコマメに変えてやる方が
良いのだが(腐敗防止)、少なめに保ってたまに水を足してやっても
大丈夫だ。自分は冬なら毎日補水、一週間に一度交換だ。

こうやって得られた葉っぱは鑑賞するだけでなく、十分食用になる。
例えばこの可憐な人参の葉っぱはパセリの変わりになるし、
(今夜の夕食にも数本頂いて刻んでペペロンチーノの薬味に使用)
大根の葉っぱとかは刻んで塩もみすればご飯のおかずになる。

それに殺風景なバツイチ男の一人暮らしの台所にも、こういう
日々成長するものがあるだけで無味乾燥な日常生活の雰囲気が
グッと人間味を帯びてくる…ような気がするのだ(^^ゞ

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肩の養分だけで生きているとはいえ、葉っぱが生えたからには
光をあてて光合成を促進させると成長が早い。だから晴れた休日には
洗濯物や布団といっしょにこいつらも日光浴させている。

だけど土日だけではさすがにかわいそうなので、台所で一工夫して
毎日毎時光合成を促進させている。こんな感じでね。

carrot2


台所を照明している蛍光灯の直下にLフックをつけて、釣り糸を使って
人参ブラザーズを吊ってある。蛍光灯は防犯上の理由で24H常時点灯だ。

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これをやり始めてから人参君の葉っぱも大分成長したよ。
だけど、光をより効率良く当てるために光源に近づけたら、
視線とほぼ同じ位置になって台所がこんな感じなんよ(苦笑)
ちょっとファニーでしょ(^^;)?

carrot3

ちなみに見て判る通り、下にはいま食ってる大根がスタンバイ中(^◇^)

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2005.02.23

丸刈りサラリーマン急増中?!

さっき朝のニュースを見ていたら、フジテレビのヤツで
こんな紹介があった。番組は「目覚ましテレビ」大体7:25頃だった。

  「丸刈りサラリーマン急増中」

全部は見ていないけど要は最近丸刈り頭のサラリーマンが増えているらしい。
高校生に次いで、最近なんとサラリーマンにも丸刈りが流行り始めたらしい。
そういや最近巨人の清原も自分の真似をして丸刈りにしたらしいしな<ばき

・・・ようやく時代が、自分に追いついてきたな、遅いぞ、おまいら(笑)

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でも、そうなる前の評判は悪いこと悪いこと(苦笑)
だけど確固たる「自分」を持ってやっていることだから回りがどう言おうが
上長から何か言われようが今の流行がどうだろうが、そんなことは
知ったたこっちゃないのだ。

自分はそういう人のフラついたウワついた評価は本質じゃない事を
今までずっと身をもって知ってるのだ。例えば・・・

 1)中学生の頃、アマチュア無線をやっていたら、無線マニア呼ばわりされたが
  今は誰もが携帯電話を持ち無線通信してやがる(-_-;)

 2)高校生の頃、パソコンでプログラミングやゲーム、草の根NETでパソ通していたら、
  パソコンオタク呼ばわり。でも今は誰もが日用品としてPCを使いインターネット(-_-;)

 3)大学生の頃、アニメや漫画に凝ったが、当然のようにオタク呼ばわりだ。
  だが今は日本映画のトップはアニメだ。その二つとも日本が世界に誇れる
  文化と持ち上げていやがる(-_-;)

 4)ずっとコダワリを持って最初期型TWに乗っていたらそんな不恰好なバイクに
  乗りやがってと、馬鹿にされたがその後大ヒット(-_-;)

他にも色々お前はマニアだ、オタクだ、と徹底的に馬鹿にされてきたが、
いまやオタクという言葉自体否定的なニュアンスから肯定的なニュアンスに
徐々に変わりつつある。OTAKUというのはすでに英語になってるらしいし。

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今まで自分を徹底的に批判してきたあの連中は今、どういう顔をして
携帯電話を使ってPCを使い、宮崎アニメのDVDを見てたりするんだろう?
・・・そしてサラリーマンになったら今度は丸刈りにするのかい(^△^;)?

ようこそ、そんな軽薄君。確固たる信念を持っている「丸刈りist」の世界へ(^^)
これで残業で帰りが遅くなっても徹夜になっても、会社の給湯室で
ママレモン使って頭が洗えるよ<ばき

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よし予言しよう、次は離婚と、貧乏節約食生活、家計簿、蜜柑の中抜き
そして洗濯バサミカメのぬいぐるみが流行するぞ<ばき

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2005.02.22

バカは死ななきゃ死んでも、直らない

以下の記述には一部フィクションを含む…ということにしておきます。
どこがフィクションでノンフィクションなのかは各自で判断願います:-p

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何度も痛い目に逢っているけど、それでもバイクに乗るのは楽しい(^^)♪

松葉杖が取れた去年末、居ても立ってもいられず、病院から帰ると自分の
一番小さい単車であるCRM80のカバーを剥ぎ取り、エンジンをかけた。
しばらく放置していたのに、優等生なホンダ車の端くれであるCRMは
キック一発で目覚めた。

・・・いよいよ、単車乗りとして復活の狼煙を上げる時が来たのだ。
CRMの細いマフラーから吐き出される僅かな狼煙ではあるけど(^^;)<ばき

メットのアゴヒモをキッチリ締めて喝を入れる、ゴーグルを装着し気合を
入れる、まだ完全に曲がらない弱々しい左手でクラッチレバーを握り
よっこらしょ、と左足の踵でシフトベダルを踏んでギヤを入れた。

これでちっぽけな2ストローク80ccのシリンダーに吸い込まれ、ピストンで
圧縮され爆発するガソリンが発するエネルギーをクランクとミッションと
チェーンとタイヤを介し地球に喰らわせる準備は全て出来た。

・・・よし、行くぞ!

 CRM:「ビビビビビ〜ビーーーーン」

こうして、自分は単車乗りとして再び走り始めた。

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1988年製だから、もう17年前のバイクであるこの最初期のJ型と言われる
我がCRM80は小排気量2スト特有のブンブン回って馬力を稼ぐキャラじゃなく
もっさりと回る。かわりに歩くような速度でも走れる80ccなりのトルクがある。
モチーフとなった爆発的な馬力をひねり出すモトクロッサーCR80と違って
初心者がおっかなびっくりOFF遊びするのに適した乗り物だ。つまり単車の
リハビリが必要な自分にとっても最適だ(^^)

CRM80の詳細は詳細はこのHPを参照されたし。→ CRM80 hoppers!

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最初はおっかなびっくり近所の細い道だけをウロウロ走っていた。

日差しは暖かかったが、さすがに走り出すと真冬の風は冷たい。
ケロイド剥きだしの顔面や、前方に突き出た膝はガンガン冷やされて
痛くなる、でも、そんな冷たく硬い空気を身体で切り開きながら加速し、
エンジンと風の音を聞いて、空気の匂いを嗅ぎ、それら全てにリンクして
自分の後方に流れてゆく景色を眺めた。…今自分は「この場」に間違いなく
存在しているだ、自分自身がその構成要素の一つになってるんだ。

エアコンやヒーターを備えたガラスと金属とプラスチックで密閉された
「ハコ」の中でなかなか感じられないこの感覚。部屋の中でただゴロゴロ
していたり、日々の日常では感じることが難しいこの世界観!

・・・ああ、やっと本当の自分の世界に、俺は帰ってきた。

そうなると、まるで自転車に乗れるようになった直後の子供のように
何のアテもなく、ただ走ることだけが楽しくて嬉しくて、2〜3時間も
近所をぐるぐる走りまわっていた。細い裏道だけでなく、バスが通る
そこそこ太い道、そして調子に乗って近所の林道まで行ってしまった。
コケたらヘタすると一人で起き上がれない身体だというのに(^^;;;)

crm

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リハビリもある程度こなせるようになった天気の良かった、とある日曜日の朝、
せっかくの休日だし、少し大き目の単車にも乗ろうと思い、手元にある中で
最大排気量車である90年式SRX621Hi-Compを起動した。

一見すると地味な普通の中型バイクのようなSRX、だが定番の給排気系強化と
鍛造ハイコンプピストン組み込みによるライトチューンナップによって得られた
そのパフォーマンスは既にノーマルの比でない。あえてノーマルカムのままで
ハイコンプ化の恩恵を全て中低速トルクの向上に振ったおかげで100km/Hまでの
加速ならリッターバイクと大差無い。つまり立派な「ビッグバイク」だ。

見た目は軽そうなのに押し歩くとまるで鉄の固まりのようにずっしり重く
乗っていても「軽さ」を感じない、そういう点でも「ビッグバイク」だ(^^;)
(例えば取り回しは乾燥重量で30kg近く重いはずのTRX850の方が軽い)

おっと、SRX賛歌はまた後日改めよう、これを書き出すと長くなるから。

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冬の冷気を感じながら5速3000〜4000rpmほどで町中を軽〜く流す<ばき!

ちょっと前に事故って怪我した身でありながら、そういう行為がちっとも
恐くない。いやまた事故るのは恐いから、事故らないように慎重に状況を
見極めながら、でもイジったSRXで一番気持ちよく走れる回転数で走った、
と、言ったほうが正解。

つまり事故によってより慎重にはなったけど、単車との付き合い方自体は
ほとんど変わらなかった、と言うこと。まあ今までも散々事故って怪我して
痛い思いをしたけど、それでも降りようとは思わなかったもんな。
そうまでしても、乗り続けるだけの価値が自分にとってあるから今回も
それを繰り返しているのだ。

そんな事を考えながらも、信号で止まるたびにビッグシングルの痛快無比な
怒涛の加速を楽しみつつ国道を南下しつづけ、海岸線に当たるまで走った。
海岸線を西にある山のほうに向かって流す。

この頃から、自分の少し後ろにヤマハブルー03年式YZF-R1がついて走って
いるのを確認していた。ロートルな自分のSRXと違って最新(の一個前)の
スーパーマシンだ。薄く小さいフルカウルの中には馬がなんと150頭以上!
詰まっているチョ〜力持ちだ<ばき

その後前方に海岸線を走る有料のバイパスが現れたので、それに乗る。
久々の単車による高速走行だ。ノンカウルで小さいメーターバイザーだけ
しか風と戦う装備を持たないSRXにはキツいステージだが、それでも
手を加えたなりの性能を発揮してくれるので以外と楽しい。

直線に出てから、前方が空いているのを確認し、エンジンが欲しがっている
混合気を常に少し上回る量が送られるよう、スロットルを探るように開けて
加速してゆく。加速ポンプ付きのFCRキャブと違い、旧式となるCRキャブは
そんな旧き良き強制開閉キャブなりのスロットルワークが要求されるのだが
それがビッグシングルの「エンジンと会話しながら走る」という乗り味に
合っていて自分はそんなCRキャブがお気に入り。絶対性能もノーマルとは
比較にならないほど劇的に向上するし、セッティングが出れば最新のFCRと
遜色ないほどにパワフルだ。

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そのまま5速7000rpmで巡航し始めた。この速度域だと空気が水と同様に
粘性を持った流体なんだ、と全身で感じられる。ノーマルだとふらつくSRXも
足回りのモディファイによってその辺りは全く不安が無くなっている。
極端な話、その速度でハンドルから両手を離しても、そのまま安定して走る。

前傾姿勢をとり、小さいメーターバイザー越しに前方を眺めながら
その速度域で走る自分の背後に、先ほどのYZF-R1がいるのに気付いた。
110MPH以上の速度が出ているのでノーマルカムのSRXとしてはこれ以上は
回したくないが、R1の彼からすると、まだそこからガンガン加速が出来る
かったるい速度域だろう。かといって真後ろにいたので減速するのも危ない。

加速しながら彼に道を譲ろうとしたら、前方に四輪車が走っているのが見えた。
速度差が60MPH近くあるのでとりあえずそれを抜いてから譲ろう、としたが
YZF-R1の彼はそこまで我慢が出来なかったようで、右車線を走る自分を
あっさり左車線から追い抜き、左車線にいた四輪車にパッシング。
すると驚いた四輪車は自分が右側を走ってるのに急に右車線に飛び込んで来た!

このままだと自分は前方に急に割り込んだ遅い四輪車と中央分離帯に挟まれる。
ブレーキングするも、さすがに100MPH超の速度ではもう間に合わない!当たる!!

・・一瞬で、「死」を覚悟した。

前の事故は、当たる瞬間まで車を回避しようとする余裕があったが、
この速度では事故=即肉片だ。このまま車が右に寄り続けたら挟まれる。
かといってパニックブレーキをかけたら即転倒でやっぱり肉片だ。
低速では瞬発力のあるビッグシングルも、そんな速度では加速は鈍いから
アクセルを開けて隙間を抜けるのも無理だ。YZF-R1なら余裕だろうけど。

ブレーキをかけながら、ヤバイ、これは死ぬっ!っと思った瞬間、
とっさに脳裏に浮かんで来たのは、・・・・「○×子っ!」
それは親でもなければきょうだいでもなく、元カミさん、だった。

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その頃YZF-R1の彼は四輪車を右においやって出来た隙間を推定130MPHほどで
駆け抜けていた。四輪車は今度は自分に気がついたのだろうか?あと10mほどに
迫った頃に、左側に寄り始め、自分と接触することなく元の車線に戻った。

自分はドキドキする心臓を静めるべく、50MPHほどに速度を落とし淡々と走った。
そんな事があったのでその後は淡々としか走らず、そのまま料金所を抜け、
そのバイパスに一つだけあるPAに入った。そこで一旦エンジンも、メンタルも
一度クールダウンさせてやらねばこのまま走り続けられないからだ。

冷えた手のひらを缶コーヒーで暖めながらさっきの瞬間を冷静に回想してみる。
・・・あのまま寄られたら、怪我が癒えたばかりなのに絶対死んでたな。
まあ単車に乗っていればちょくちょくそういうシチュエーションはあるけど。

そんな事を思いながら、どちらかというと、そういうピンチを経験したよりも
ああいう生死を分けるような瞬間に、未だに元カミさんを思い出した自分に
より大きいショックを受けていた(苦笑)

まあ、仕方ないのかな、元カミさんは自分にとっては唯一無二の存在だったし、
男は女と違って、シングルタスクな生き物だから。でもやっぱりバカだな俺は。
第一、こんな所でこうやって今更ながら自分に思い出される元カミさんも
ある意味不幸だ。とうに新しい生活と幸せを掴んでいる愛すべき元カミさんに
あと自分がしてあげられる事はたった一つ、自分の中から彼女の事をキレイ
さっぱり消し去って忘れてあげることだけだっていうのに。・・・ごめんな。

馴染みのPAは海岸に面している。そこの手すりに身を預け波打ち際を眺め、
自分自身のクールダウンをかけた。寄せては返す波のように様々な事が過る。
手にした缶コーヒーが体温以下に冷えるまで、自己嫌悪に沈みつつそこにいた。
…クヨクヨしたって仕方ないな、それでも自分は走り続けるしかないんだから。

自分の頭も冷えたが、SRXのシリンダーヘッドもすっかり冷えてしまっていた。
そうなると鍛造ピストンを熱膨張させてピストンクリアランスを狭めるために
たっぷりアイドリングさせて暖めてやら無いといけないのだ。・・よし、こんなもんだ。
さあ、また走ろうか、相棒。

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立ち直り後は、慎重に慎重を重ねて走った。その有料バイパスを降りてから
有料の新道をかけ上り、大島あたりが有名な植物の名の付いた十数年来の
ホームコースであるワィンディングを温泉街の方に向けて下り、いつもの所で
折り返して登る、そんな「峠のリハビリ」を気が済むままに淡々と行った。

我がSRXはフォークを突き出し調整で2cm伸ばし、オーリンズの車高調整も使い
全体で2〜3cmほど車高を上げてある。そうしないとヨシムラサンパーの
アルミチャンバーがバンク中に路面に接触して削れてしまうからだ。
だからタイヤの両端まで丁寧に一皮、二皮剥いても、どこにも接地しない:-p
オンロード最終兵器の92年式TZR250RSを入手してからISAのバックステップを
外してノーマルに戻してあるんだけどね。

その後、峠から下り、自宅に帰ってきた頃には日も陰り、寒くなっていた。
傷めた両膝はすっかり冷え切って直立すると激痛が走るありさまとなり、
仕方ないんでその夜はすぐ着替えてそのまま布団に直行し、寝た(自爆)

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やっぱり単車は楽しいな。事故って痛い目にあったけど、この日も一度は
死に掛けたけど、それでもやっぱり楽しい。一度や二度痛い目にあったからと
そこで萎縮しちゃったり、降りたりして逃げ出さず、逆にそれらを貴重な経験、
糧として生かすことで、より深く長く追求して行く事が出来るもんだしね。

…同様に一度痛い目にあった結婚生活もそうなるといいんだけどなぁ<ばき
こればっかりは単車と違ってリハビリしようが無いんだよね

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以上の記述には一部フィクションを含む…ということにしておきます。
どこがフィクションで何がノンフィクションなのかは…くどいようですが
各自で判断願います:-p

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2005.02.19

世界は常に変動してる

自分はギャンブルはしない。なぜならギャンブルで勝つ大原則を知ってるから。
それはたった一つ、「手を出さない」ことだ。

だからたまに大金を手にするとオタオタしてしまう小心者だったりもする(^^;)

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そんなギャンブル嫌いな自分が、ふと思い立って外貨で遊んでみることにした。
それは、以前からずっと塩漬けになっていたBMW購入資金口座の通帳を年明けに
久々に記帳してみた事に始まる。

蛇足になるけどここで言うBMWってのは四輪車じゃなくて単車の事よ(^^)♪

結婚前からいつかはBMW(R-GSシリーズ)を買おうと目標額を貯め、その後BMWを
買うまで何があろうと手を付けまいと通帳を隠し、その後に色々なドタバタが
あってすっかり存在を忘れていてた通帳が最近ひょんなことから出てきて、
ここ数年記帳していなかったので、果たしてどれだけ利子がついたかな?と、
ワクワクしながら記帳してみたのだ。すると利子は年々下がって、去年一年で
ついた利子は、預金額を100万として換算するとその額がなんと72円だった。

ひゃくまんえんを一年間預けた利子がたった72円???

なのに、仮にキャッシュカードをスキミングされ偽造カードで預金が全額が
引き出されても、それは全てが自己責任だから一切の補償をしない銀行って
一体何のために存在してるんだ?そんな銀行から100万円を一年間借りたら
いくら利子がかかると思ってやがる!…オレはそんなハイリスクな所にたった
それっぽっちの利子でずっと金を貸していたのか(-_-;)

そっか、ある程度まとまった額を銀行に塩漬けしても何にもならないんだね。
逆に仮に銀行が組織的意図的に、保有する口座やカード情報を元に自らが
社内で偽造カードを作り、それをスキミング犯の仕業にみせかけて顧客の
預金を勝手に引き出していっても、証拠を隠してしまえば(何せその証拠を
提出するのは当の銀行なのだ)銀行は一切ノーリスクでウハウハ♪。しかも
そんな危ない所にカネを承知で預けていた顧客様がすべて悪い。いや?残念
でしたね、ケッケッケ♪…かよ。

まあそれは極端な例だけど、つまり今の銀行システムはそういうハイリスク
だってこと。暗証番号が記録されてるような古いキャッシュカードが今でも
使えてしまうATMシステムは存在することすら許されない欠陥品であるだろう。

車に例えればもしそれで事故が起こればそれはユーザーの責任じゃなくて、
メーカーの責任だ。つまり預金者と銀行という関係とすればそのシステム上の
欠陥をついた犯罪が起こればそれはその危険性があるのにコストがかかるから、
と高い給料を得ながらするべき仕事をせずに放置し続けた銀行の責任だ。

だが今は何が起ころうと銀行は責任はなく、すべて預金者の自己責任だという。
しかも預金が不正に引き出されたら保証する制度は、預金者が被害にあったと
虚偽の申告をして不正利用される可能性があるから現実的ではない、とまで
ほざく。そんな無責任で、顧客を信用してない危ないシロモノなら年利10%
くらいの金利でも預金者としてはお断りだが実際はそのシステムで金利は
なんとまぁ!0.001%…(-◇-;)ぉぃ

それに最近はコンビニでATMが24H使えてしまうから、深夜に強盗に入られて
カードを取られ刃物を突きつけられて暗証番号を言わされてしまうとそれで
預金は全てパーだ。利用者の意思によってそのカードをコンビニATMで使え
なくするか、使える時間や最大引出額の設定も出来ればそういう被害も減る
だろうけど今はそれすら出来ない。

金利が安くても、いや一切無くても、せめて安全だったらそれでもいいか、
と思っていたけど、最近のスキミング犯罪の事例と、それに対応する銀行を
見ていたら、ただ漫然と口座に預金し、そのカネで銀行を儲けさせるのは
あまりにも馬鹿らしいと思ったのだ。

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そこで振り込み手数料が毎月5件まで無料なので家賃振込み用に使っている
新生銀行で少し外貨で遊んでみる事にした。なんで外貨なのか、と言うと、
世界情勢による日々の変化を自分のサイフで実感してみたかったのと、
株と違って、一瞬にしてドカン!と値が大きく動く事が滅多に無いからだ(^^;;)
なんで新生銀行か、というとネットで外貨取引出来る口座を自分がそこしか
持ってないからだ。それ以上でも、それ以下でもない。

外貨のイメージは例えるならガソリンの値段と同じ。日によって1?2円の
動きはあっても突然半額になったり、倍になったりはしない。その代わりに
儲けも全然少ない。つまりローリスク・ローリターンだ。

ハイハイ!リスク・ローローロ~~リターンな日本円普通預金よりは適度に
ハラハラワクワクドキドキ出来る、日々の生活に今までに無い緊張感も(笑)

それに外貨預金は円高になっても円に戻さない限り損はしない。もし仮に
突然に大幅な円高になってしまい、円に両替したらえらく損するとしたら、
そのまま外貨で持ち続ければいいのだ。そうすれば円普通預金よりは遥かに
高い利子が付くしぃ♪

それに差益で儲けようと思ってやるわけじゃない。そうなら往復で2円も
手数料を取られる外貨預金なんてしない。最高でも損しなければOK、最低
でも一割位の損なら遊び代として払ってやるよ、自分の預金は今となっては
全てが「死に金」ばかりなんだから。
#と言いつつ前述のBMW貯金には手をつけられない小心者だったり:-p
        
米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、カナダドル(CAD)、豪ドル(AUD)、NZドル(NZD)を
相場を見ながら実際に購入して、それから毎日相場をチェックして世界の
情勢により自分のサイフがどう変動するのか、まず体験してみることにした。
世界経済ニュースも今まで以上によく目を通すようになった。なにせ自腹を
切ってるから真剣だ<ばき

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外貨の基本は両替手数料が発生するって事。例えば100円/$の相場でドルを
買うなら101円出さないと買えないし、その相場でドルを売ったら99円でしか
売れない、。つまりこの場合、買った瞬間に2%の損が発生するのだ。

つまり外貨を買って、円に戻して損をしないためには、売る時に買った時
よりも相場が2円も上昇せねばならないのだ。だが2円の変動って言うのは
無茶苦茶大きい。今の円ドル相場は105.5円くらいだが、もしそれが103.5円や
107.5円に突然なったら間違いなく明日のトップニュースになるはずだ。
そんな大きな足枷をはめられながらも最近のAUDとNZDの相場の変動に助け
られこの一ヶ月間、30万円程の元手の売買で差益が4000円チョイ出た。

もう少し相場の見極めが上手かったらあと数千円儲かっていたのだが(苦笑)
(今そのAUDとNZD相場は自分が売った時より0.5〜1円高い)、初心者なんで
利益が出ただけで十分満足だぜぃ(^^)。USDやEUR、CADは今円に直すとチョイ
赤かトントン(^◇^;)

…しっかし、素人が思いつくまま適当に売買したにもかかわらず普通預金で
100万を一年間銀行に預けていたよりも遥かに大きい額の利益が出た事に
なるんだな(^^;)

高々4000円/月の利益だけど、それでもそれを円普通預金の利子で得ようと
したら4000円*12ヶ月=4.8万/年って事は単純計算で6億6千6百万円無いと
得られない…のかなぁ(^^;)?

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こんな具合で「超ミニミニマネーゲーム」をしてみたけど…為替差益による
儲けってどうにもすっきりしないのだ。理系技術屋の自分からしてみると、
優れた技術を開発して、それを注ぎ込んだ製品が売れて利益が出る、って
いうのは実に理解しやすいんだけどね(苦笑)

それでもはっきりわかった事が一つある。今回の取引で一番利益が出たのは
自分じゃなく円→外貨→円で単位通貨当り2円の手数料を得た銀行だって事。
もし手数料が無かったら自分の利益は推定6000〜7000円UPしていたはずだ。

なーんだ、普通預金にしろ、外貨預金にしろ、結局銀行が一番儲かるように
システムが出来ちゃってるんだな(苦笑)

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こうやって色々外貨で遊んだ結果、今回くらいの利益を出すコツが何となく
判った気がする。最後にそれをUPしとこう。外貨に詳しい方、間違ってたら
是非教えてください(^^ゞ

  1)相場が安値の頃に小額づつコツコツ買い増す。いきなりドンと買わない。

  2)高値になったら小額を売って少し様子を見る。いきなりドンと売らない。

  3)もし買った外貨の相場がどんどん下がってそこで安定してしまったら
   逆に買い増して手持ちの外貨の平均購入価格を下げる(つまり「希釈」)

  4)こまめに相場をチェック。売り買い時は一度逃してもその後何度でもある。

  5)自分が決めた売値で売った後に相場が上がってもクヨクヨしないこと。
   決めた値で売る=予定通りの利益が出た、のだからそれでいいのだ(^^)

  6)経済コラムニストの相場予想を鵜呑みにしない。2ヶ月間嘘ばっかり。

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2005.02.14

親を知る、親知らず君、親不孝

昨夜、寝る間際、突然左の奥歯の奥がドカン!と痛み出した。

うわっ!なんじゃこりゃ!虫歯とちょっと違うぞ?
恐る恐る、アタマだけ出てる親知らずと、その手前の奥歯の間に
デンタルフロスを通そうとするも中々通らない、しかも痛い。
・・・あちゃー、ついに来たか、「親知らずサイドアタック」が(^^;)
#まだ両親ともに健在なんだけどなぁ<ばき

とりあえずどうしようもないので、前の事故で沢山処方されていた
ロキソニン(60mg)を2錠飲んで、とりあえず寝た。いや、どちらかと言うと
「ドーピングのおかげで辛うじて寝れた」、と言った方がいいな。

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・・・夢を見た。

何でだか判らないが、海パン姿で筋骨隆々の白人がそのゴツイ手の平で
自分の顎を片手でラクラク掴んで身体を持ち上げている。自分は痛くて
苦しくて、ジタバタしたが当然かなわない。

 ino :「あがががが!ぐごがごげご!」

声にならない声をあげて、空しい抵抗を試みるも無力だった。

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・・・目が覚めた。朝が来たのだ。あぁあ、何か嫌な夢を見たなぁ、

と、思って布団の中でボヤる意識が段々クリアになって行くと、不思議と
下顎に、夢で出てきたマッチョマンから喰らったダメージが残っていた。
いや、違うぞ、親知らずだ!そっか、あの夢はこの痛みが原因か(^^;)

一晩寝れば痛みが少しは引いているか、と思ったけど全然ダメだ。
ギリギリとした痛みとともに出勤したものの、さすがに集中出来ないので
会社の目の前にある歯医者に電話を入れ、午後の予約を取った。

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歯医者に来るのは一年と9ヶ月ぶりだ。以前は心療内科に通うほどの
激しいストレスで寝てる間に歯軋りして前歯が一ヶ月で上下共1.5mmも
磨耗して無くなったのでそれを防止するためのスプリントを作るためだった。

純粋に歯医者にかかったのは、北海道のROICEの生ホワイトチョコにハマり
ガツガツ食ってあっちゅーまに虫歯になった20世紀末の頃だったっけ(苦笑)

折角久々に歯医者に来たので親知らずの治療のついでに歯軋り防止の
スプリント(要はマウスピース)を新調することにした。健保使っても5000円程も
するんだけど、歯は一生モンだから、それで磨耗が少しでも防げるなら安い♪

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さて本題。歯医者に親知らず辺りが痛い、と告げて見てもらうと、一目見ただけで

 歯医者:「ああ、こりゃ間違いないですね、念のためレントゲン取って見ましょう」

で、撮影したレントゲンがこれ。歯医者の目を盗んでこっそりデジカメで撮っ<ばき

hahhahha

この親知らず君、思いっきり真横から健全な奥歯を押しまくってるな(^^;;)


歯医者はスプリント作成の歯形取りはするものの、痛い親知らずの方は
手をつけない。とりあえず歯型取りが終わった歯医者はこう言った。

 歯医者:「親知らずの方なんですがやっぱり抜きましょう。仕事は大丈夫ですか?」
 ino  :「ええ、現場も一応しばらく無いはずなんで大丈夫ですよ」
 歯医者:「じゃあ紹介状を書きますんでここで抜いてきてください
 ino  :「え?、ここではやらないんですか?」
 歯医者:「こういう生え方だと歯医者じゃなくて口腔外科の仕事ですので」

・・・と、いう事で大きな病院を紹介されて、後日両方の親知らずを抜くことになった。

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会計の際に、医療事務の女性が紹介状を渡しながらこう言った。

 事務:「じゃあ終わりましたら抜糸はこちらでやりますので来てくださいね」
 ino :「え?抜歯はそっちの大病院でやるんですよね?」
 事務:「いや、抜糸はこちらでやりますので」
 ino :「えっ?ここで抜くのは歯じゃなくて糸?
 事務:「ええ、一応手術ですから、歯茎を縫合しますので」

あぅ〜、何かオオゴトになってきたよ(T〜T)

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チョイ前の事故で散々痛い目にあってきたし、縫合も手術もやったけど
骨折とか顔面挫滅創よりも、歯の痛みの方が痛そうだよなぁ、
歯の痛みってのは人間が感じる事が出来る最大の痛みらしいし・・・

まあ、嫌な事はチビチビやってくるよりも、まとめて来てもらった方が
都合がいいからこれは考え様によっては相当ラッキーだ。

だってもしちょっと前の現場出張中に発生してたら
・・・・とんでもない事になってたもんな。よしよし、ツイてるツイてる(^^ゞ<ばき!

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2005.02.13

不治の病

実は…自分は病気持ちだ。あ、性病じゃないし鬱でも無いよ(^^;;)

その病は、現代の最新医学を持ってしても治す事が出来ない難病?
だったりする。もうかれこれ十数年の付き合いだ。今は小康状態
なので医者にはかかっていない。かかっても完治する病じゃないし、
特効薬も症状を一時だけ押さえる働きしかないしからだ。

とは言っても、命にかかわるような病気じゃない。アンチinoな方、
残念でした:-p<ばき

その難病とは…実は何て事なくて、乾癬という皮膚病だ。右足の
内側の踝の下に直径3cm程の患部が一箇所あるだけで、患部面積も
発症して十数年たつけど殆ど変わって無い、つまり進行してない。
でも恐らく今後も治りはしない病だ。

どういう病気かは、色々なHPがあるがとりあえずこちらを見れば
何だか判るだろう。

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最初は水虫かゼニタムシか何かだと思い、市販の水虫薬を塗って
みても全然治らない。ある時に皮膚科に行ったら、これはどうも
乾癬らしい、とステロイド(副腎皮質ホルモン剤)を処方された。
それを塗ると劇的に症状が改善したのでこの病気だと判ったのだ。

これは殆ど無症状だが、たまにそこが猛烈に痒くなる。ボリボリ
掻くとそこの皮膚がフケのようにボロボロ落ちて血が滲む。白い
靴下を履いてると、そこに血が染みる程に。

それを慢性的に掻き毟り続けると皮膚が荒れて範囲が広がるので、
我慢するしかない。とりあえずステロイドを塗れば患部の痒みは
劇的に収まり荒れた患部も縮小する。でもそれは「治った」ので
なく、しばらくすると元に戻ってしまう。

そこで何年も前からステロイドは止めた。痒くなったらムヒとか
オイラックス等の市販の痒み止めを塗れば掻き毟らず我慢できる。
ステロイド少量配合の売薬なら患部も荒れずずっと単に皮膚荒れ
しているだけのような状態に保つ事が出来るのだ。

これは「治らない病気」なんだが、それと上手に付きあう方法は、
すっかり確立してある。だから自分にとってこれは「病気」では
ない。数日に一回、蚊に同じ場所を刺されている…ようなもんだ。

だけど自分以外の人間からすればこれは立派な「皮膚病」なんよ。

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自分のこの患部を知っているのは、この世で恐らくは元カミさん
くらいしかいない。だが恐らく元カミさんはこの病名を知らない。
何故か?言えなかったからだ。

付き合い初めの頃、自分にこんなのがあってさぁ、と思い切って
晒してその病名をカミングアウトしようと試みたのだが、気持ち
悪がられてしまったのでそれ以上の事が言えなくなってしまった。
だから、単なる一時的な皮膚炎という事にした。

乾癬は真菌類と違って感染しないし、患部がボロボロする以外は
実害は無いけど、それをいちいち説明しても、気持ち悪がられて
いる状態では言葉は届かないからだ。

さっき言った通り、自分にとっては「いつも蚊に刺されている」
だけであっても皮膚トラブルって、なまじ目で見えてしまうから
やっぱり気持ち悪いという視線で見られちゃう。そんな元カミ
さんの仕草は普通の一般人の反応と同じだから別に悲しいとも
辛いとも思わなかった。そういう反応はすっかり慣れてるし(^^;)

あとはたまにこっそりと痒み止めを塗ればそれで何も問題ない。
靴下を履いていればそこはいつも隠れて見えなくなってしまうし、
自分にとって前述の通り蚊に刺されたようなモンだからね(^^ゞ

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つまり「病は気から」、というように、自分にとってこれは病気
であって病気じゃないのだ。単車乗りで、バツイチでで、カメの
ぬいぐるみが好き
、という事と同じ個性の一つだ。個人的には
同じ「不治の病」の男性型脱毛症の方がもっと深刻(T◇T)<ばき

でもこのままハゲるとしても自分は効果が怪しい高価な育毛剤に
縋ったりはしない。事故って、顔面に消えない傷痕が残っても、
うろたえないようにね。ほら、かのビートルズだって最後にこう
歌ってるじゃん、「Let it be〜♪」ってね(^^)

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それらも、まあ現実的には残念ではあるんだけど、時の流れが
誰にも止められないように、自分の身体が経年劣化で時間と共に
変化して行くのは誰にも止められない。人間は時間と共に外見は
変わって行く生き物だからね。

でも、そのハードウェアにインストールされてるBIOSやOS、その
上のソフトウェアは、その外観がボロくなったり、磨り減ったり、
壊れたりしても、本質的に変わらない。つまり人の中身や人間の
本質は、時間とともに劣化変質する事は無い
のだ。

もし「人間なんて変わるもの」と、コロコロ主義も主張も恋愛も
心変わりする人がいるのなら、約束を平気で破ってヘラヘラする
人がいるのならば、それはその人やそういうタイプの人にだけに
適応する症例、つまりそういうOS、つまり性根の人だから、そう
いう事が「時間とともに変わってしまう」のだ。それもある意味、
「不治の病」とも言える(苦笑)。

自分はこのように治る見込みの無い病気持ちで顔も戸籍も傷モノ、
性格も生活も偏屈な「誰よりも弱くてみっともない男」だけど、
でも最低限の「自分」BIOSは持ってるつもり。

同じ「不治の病」でも自分は人間性の方でなく乾癬と脱毛の方で
つくづく良かったよ(^◇^ゞ

 


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2005.02.08

いつもどこかにカメがいる

今年初の現場仕事が明けて、チョイ前に平穏な日常に無事帰ってきた。

今回は身体にあちこちガタが出た状態で出向いていて、あまり過酷な労働は
強いられなかったので楽だった。身体をハードに動かさないので食も細く、
ビジホ内自炊生活と相まって出張期間中の食費が記録的安上がりに終わった。

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現場仕事は4直体制の3直担当だったので、自分が帰宿するのは04:00から05:00。
そんな時間なので事前に予約しておいたタクシーが現場事務所まで迎えに来る。
それに同じ直時間一緒に働いていた面々と乗り込み、宿に帰る。

自分一人だったら、炊飯器でタイマー炊きした米1:麦0.5の麦飯が宿にある。
だから宿直行で帰り、出勤前の日中スーパーで買った見切り食材をそそくさと
調理してオカズ化し食うのだが、ごく一般人の相棒らはそんなスキルを駆使する
はずもないので必ず途中のコンビニに寄って弁当やビール等を購入する。
…つまり彼らは「現場食生活LEVEL2」だ<ばき

食材を購入する必要の無い自分もせっかくなのでタクシーを降りて、店内を
うろうろしたり雑誌をパラパラめくったり、菓子パン棚を覗き込みメロンパンの
新製品が出ていないか物色したりしていた。

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それは夜勤二日目だった。そこで相棒が買い物を終えた頃、レジの近くの商品棚に
『彼』を見つけた。贔屓目に見てもあまり可愛いとは言い難い『彼』は他の仲間達と
一緒に売られていた。

このときはただ気付いただけで、店を後にした。

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三日目のタクシーも同じ時間に同じコンビニに寄る。自分ら以外に客はいない。
…レジ近くの商品棚に『彼』はまだいた。仲間は少し売れたらしく減っていた。
少し気になったので彼を手に取って見てみた。…かわいくねー(-_-;)<ばき
まあこんなブサイク君じゃ難しいよな、でもいい人に買ってもらいな(^^)

『彼』を元の棚に戻して、そのまま店を後にした。

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四日目のタクシーも当然そのコンビニに寄る。さあ『彼』は売れたかな?
するとレジ近くの『彼』のいたイベント特設棚はもう別の商品が乗っていて、
『彼』ともう一つだけが雑誌脇の寂れた方に移されていた。つまり売れ残りだ。

それから自分はだんだんと『彼』の行く末を心配するようになった。

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五日目には仕事のトラブルが発生し、自分は定時タクシーに乗れなかったので
例のコンビニには寄らなかった。

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六日目、二日ぶりにそのコンビニに行くと『彼』らは、なんと2日前と
全く同じ姿のままでそこにまだいた。もう誰も『彼』らに見向きもしないのだ。

  「・・・誰か僕を見て、誰か僕を買って、お願い・・・」

売れ残った『彼』がなんとなく人生の裏街道を生きる今の自分とダブり情が…
ハッ!いかんいかん!縋るような目で自分を見つめる『彼』を残し、店を出た。

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そして夜勤最終日、この日が過ぎれば、もうそこのコンビニに寄る事は無い。
祈るような気持ちで恐る恐る店内に入ると、そこには『彼』だけが残っていた。
彼の横には、彼の居場所を奪った商品が、同じように追われて流れ着いていた。
ただ一人売り場に残った『彼』を見て、そして手に取り、しみじみ思った。

 「俺以外にこいつを気に止めている奴なんて居ないんだ。
  つまりこいつは俺が買ってやらなきゃ、誰も買わない。
  よしわかった、これも縁、俺がお前を引き受けよう(^^)」

『彼』を手に取り、このコンビニに通い始めて、初めてレジに向かった。
弁当を買っていた相棒は自分が買った物を見てびっくりしていた。

薄汚れた作業服の上にドカジャンを羽織った丸刈り頭の中年男
まさかそんな物を買うとは、思わなかったそうだ。そりゃそうだわな(^^;)

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その『彼』とは・・・コレだ(苦笑)
  ↓
kamesanbag


商品名「オデカケ・カメさんバッグ」。甲羅に取っ手がついていて
甲羅にはチャックがあって、一応バッグ、という形状になっている、
その中に僅かな駄菓子が入っていて一応は「食玩」の一種である、
・・・・カメのぬいぐるみだ(自爆)

シゲシゲと眺めてみれば、こいつなりの愛嬌があって可愛いジャン♪
…そう、自分は昔からカメのぬいぐるみに弱いのだ(^^;;)

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記憶が無い幼少の砌から、大きいカメのぬいぐるみが手元にあった。
それはこんな顔したクッションのような奴。その名は「カメ太郎」(初代)。
こいつは数年前、屋内犬に嬲られ食い殺されるまで、実家で現存していた。
  ↓
kametarou


成人してサラリーマンとなり、一人暮らしし、結婚し、離婚し、晴れて立派な
「バツイチ中年男」に成長したのだが、それまでの生活の場にも必ず何処かに
カメのぬいぐるみがあった。・・・そう、今もだ。

以前このBlogでもビジホ生活ネタで登場した「カメ太郎」(三代目)、
巨大イモネタで登場させた「カメ次郎」「カメ三郎」「カメ四郎」、
画像は無かったけど正月正夢のネタで登場した「カメ五郎」等々…
カメのぬいぐるみが稀に登場するように、バツイチ中年男の危険な
一人暮らしをする築30年3DK平屋借家にはあちこちにカメのぬいぐるみが…

それだけじゃない、B4の助手席にはこのように「カメ蔵」と「カメ子」が、
  ↓
B4kame


アトレーの車内にはマグネットで張り付く「カメ吉」が、
  ↓
atraikame


バイクのタンク上にもマグネットでしがみ付く「カメ助」が<ばき!
  ↓
tzrkame
  ↑
 嘘のようだが、これはちゃんとタンクバッグメーカーから発売されたモノ。
 甲羅にチャックがあり、小銭や高速の通行券などを入れられる造り。
 ただタンクバックとはいっても、容量がほとんど無いし、ご覧のとおり
 やっぱりぬいぐるみなので防水性は無く、雨に降られたら大変(^^;)

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中年男なのに実はカメのぬいぐるみ好きな事をカミングアウトしてしまうと、
大人気ない、というか幼稚さ丸出し、と言われてしまうかもしれないが、
幾つになっても「男の一人暮らし」って何かしらの「癒しキャラ」がないと
生活空間が無味乾燥で殺伐としてしまって・・・嫌なんよ、そういうのは(^^)。

究極の理想はこの世で一番大切な家族(妻や子供)と暮らす事なんだろうけど
自分はそんな資格が無かったから今こうして一人で生きている男だし(自爆)
せめて猫や小魚のような命ある生き物と共に暮らせればそれでもいいけど、
出張三昧で面倒が見れず命を預かる責任を果たせない…だから今は飼えない。

…な、もんで今はその役割を昔から自分のアイデンティティの一つだった
カメのぬいぐるみに担ってもらってるのだ。確かにアンティークドールや、
テディベアのように資産価値も無ければ大人の趣味としての社会的認知も
一切されてないけど・・・それでも自分はこう思うのだ。

「誰が何と言おうと『好きなもんは好き』なんだから仕方ねぇだろが!」

まあ、好きとはいえ、「好きで好きでたまらない!」マニアじゃないので
カメのぬいぐるみを見かける度に買い増しするような事はしていない。
だけど、たまに今回のような「放っておけないカメ」を見つけたりすると
思わず買ってしまう。

まるで捨てられてニャーニャーと鳴く子猫の前を素通り出来ないように、ね(^^;)

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2005.02.03

鯨と、牛と、人間と

日本は古来から沿岸捕鯨をしてきた。

浜で沖を見張る者が沖合に鯨を発見すると、小さな手漕ぎ和船で漕ぎ出し、
巨大な鯨相手に手にした銛で挑みかかり、命懸けで闘った。一頭取れると
3つの村が潤うと言われ、肉は無論、ヒゲから骨から皮まですべて利用した。

それに対し欧米諸国は産業革命後にランプの燃料としての油脂を欲し、
機械動力船で船団を組んで鯨を大量に狩り始めた。目的は鯨油のみで
油を搾り取られた巨大な鯨の亡骸は、他の肉や臓器が残ったまま海に
投棄された。

戦後の日本は不足しがちな動物性蛋白源として大船団方式で効率良く
大量の鯨を狩り始めた。獲った鯨は古来同様、肉、脂、骨、皮…隈なく利用した。

そうして鯨は一時絶滅寸前まで追い込まれていった、とされる。
原因は間違いなく欧米日問わず人間が自然に生きる野生生物の鯨を
乱獲したからに他ならない。そこは全人類が謙虚に反省すべき事だ。

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現在、世界的に保護された結果、一部の種類の鯨は増えた、とされる。
絶滅の危機が回避されたのなら過去の反省を踏まえ、計画的に天然資源を
利用しよう、としたら今度は欧米諸国がこう言い出した

「鯨は賢い生き物だから『殺す』のはかわいそうだ」

科学的調査に基づき鯨の存在数を割り出し、絶滅しない範疇で狩る事を
主張する日本や、捕鯨が産業であるノルウェー、アイスランドはそんな
感情論を展開する他の国から目の敵にされている。

だがそれは明らかにおかしな話だ。捕鯨反対を唱える彼らが食す牛と鯨、
それは共に貴重な「命」に変わりはない。なのに鯨だけが(イルカも含む)
大切な命とされるのはどう考えてもおかしい。

つまり彼らは、牛や豚や鶏は神が人間に与え賜った愚かな生き物であって、
人間がそれを人為的に繁殖させているのだから大量殺戮および食肉を許し、
鯨や海豚はそういう対象ではない「神聖ニシテ侵スベカラズ」な野生生物、
だから狩らずに保護して見守ろう、と言うのだ。

本来なら野に生きる牛や豚や鶏を人間の都合の良い品種とするべく
人為的交配を重ねて種を歪め、生まれてから死ぬまで一度も自由を知らず
ただ人間に食われるために狭い所で飼育され、最期は信頼していた人間に
トラックに乗せられ屠殺場に運ばれて殺されて加工されるのと、
自然の中で生まれ、自由の海を泳ぎ、自然の中で闘って生き延びて鯨を、
自然の一部である人間が知恵と工夫で作った装置を使い、闘って狩る行為、

…極論すれば前者はナチスドイツのユダヤ人強制収容所みたいなもんで
後者は雑木林に生えてるアケビや桑の実を取って食うのと本質的に同じだ。
そのどちらが「非道行為」なのかは、ここで語るまでもないだろう。

このように冷静な判断や客観的事実や科学的数値的正確な情報ではなく、
単に感情論で物事を言うアメリカは、今や正常な判断が出来てない。
嘘じゃない、なにせアメリカ自身が科学的根拠で判断すべきだ、と
BSE問題における日本の牛肉輸入規制に対して言っているのだから。

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日本は「食の安全第一」を掲げ、安全が確保されない限り輸入しない、
現時点でその安全の確保が出来るのは全頭検査以外に無い、と主張する。
それに対しアメリカは「利益第一」、全頭検査はコストがかかるので
ランダムにサンプリングして統計学的に判断すればいいではないか、
こだわり過ぎるあまりに全頭検査を声高に叫ぶのは非科学的で間違ってる、
(=だからアメリカの言うことを聞いて日本は輸入を認めろ)、と主張。

これはつまり、調査捕鯨をして鯨の全体量を統計学的に推察するという
IWCにおける日本の主張が科学的であり合理的であり、良い方法だと
アメリカ自らが認めているに等しい。

もしアメリカが「調査捕鯨は意味が無い、捕鯨は認めない」と言うなら
統計学的な抜き取り検査のデータにだって意味が無いからBSE全頭検査に
いくらコストがかかろうがそれを実施するはずだ。

つまり捕鯨とBSE牛に関してのアメリカの主張には「完全・完璧なる矛盾」が
成立している。もし中国の故事が無ければ「矛盾」という言葉は「米的鯨牛」
という言葉になったかもしれないほど、パーフェクトに近いパラドックスだ。

そんなアメリカはイヌイットの沿岸捕鯨は認めている。日本はダメなのに。
理由は捕鯨と鯨食は彼ら(=アメリカ市民)の伝統文化だからなんだそうだ。
つまりアメリカの言う捕鯨反対はエコロジストではなくエゴイストの主張で、
しかも自分らの価値観だけが正しい、という極めて明快な人種差別を展開。

日本向け牛肉に対するBSE全頭検査を行わないのは、どうせこれは日本人が
食う肉だから、奴らがどうなろうと自分らは知ったこっちゃないんだ、
という思惑すら、彼らの主張から見えなくも無い、それほどに傲慢なのだ。

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…と、捕鯨推進論者&最近のNHK問題で拉致事件に対する北朝鮮同様の
逆ギレ開き直り論理を展開する某左翼A日新聞のような事を言いつつも、
自分は今の日本で無理に捕鯨をする必要は無い、と思っていたりする。

逆にアメリカ産の牛肉は安くて美味くて、輸入規制がかかる前は自分でも
たまに購入することが許されていた「庶民のご馳走」だったし、
高価ゆえに半年に一度くらいしか食えなかった吉野屋の牛丼も美味かった。
鯨肉と牛肉のどちらを取るか、と言われたら…やっぱ牛肉だろう<ばき

個人的に鯨肉は好きだし、食える選択肢として是非とも残して欲しいが、
今の日本は鯨を食わなくても動物性蛋白質の摂取が可能な世の中であるし、
逆に鯨は超高級食材になっていて、毎月一万円位の食費で暮らす人間には
とても手が出ないので無理してまで買って食いたいとも思わない。

人は今の自身の回りを把握して、そこにあるものを食えばそれでいいのだ。
戦後当時や高度成長期は確かにそれが鯨だった、でも今はそうじゃない。
もし牛が少なくなって鯨が増えたら、その時は鯨を食えばいいのだ。

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昨今の捕鯨問題に関しては牛食の欧米に鯨食の日本の食文化を侵略された、
という民族的自尊心もあるだろうが文化ってのは頑なに守るだけの物でなく、
既存のものをベースに今の世代が改良発展創造すべきだから、それに固執は
しなくて良いと思う。だがそれは外圧でむりやり止めさせられる物でもない。

古代エジプトで神の化身、近代の欧米が人の永遠の友と言う犬を食す韓国には
韓国なりの食文化があり、それは誰からも尊重されなければならない。
同様に海豚より人間に近い知性を持つ猿を食う中国には中国の食文化があり、
鯨より先に絶滅が危惧されるキャビアを食うロシアにはロシアの食文化がある。

他にもガチョウに強制的に食料を口から詰め込み脂肪肝を人為発症させる残虐な
飼育方法をとるフランスのフォアグラ、狩った直後のセイウチの腹を切り裂いて
生きた腸をそのまま生で食うイヌイット、生きたまま切り刻まれ、それでもなお
生きようとする命の最期の努力を面白おかしく見るためだけの日本の活き作りも
見方によっては断固として許されざる行為に違いない。

例えば葉っぱを細かく切り刻む千キャベツや、生きながら煮込まれるカブ、
オロシ金ですりおろされる大根、生皮を剥かれてから切断されるジャガイモ、
灼熱の炭火で焼かれるサツマイモ、圧搾機で潰され脂を搾れられるナタネ、
これらも「擬人化」すればどれだけ残酷な行為な事か・・(-◇-;)<ばき

でもそんなことを言い出したらキリが無い。何も食えなくなってしまう。
つまるところ、捕鯨絶対反対、と言う活動の論理はこの一言に集約される。

   「身 勝 手 な 価 値 観 に 基 づ く 自 己 満 足

つまり、昆虫の幼虫を食う原住民の食生活を自分の文化のものさしだけで
測って「気持ち悪い」「そんなもの食べられない」と思うのと同じだ。

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そういや生き物に対する保護運動が盛んな欧米諸国から多くの鯨の犠牲となる
オキアミの命を守れ!とかカタクチイワシは高等な脊椎動物だから保護すべき!
大きなダイオウイカは絶滅寸前だからそれを食うマッコウクジラを駆除しろ、
…と言ってるのを聞いたことがない。

まあ「毛皮は野蛮だ」、と言ってデモ行進する連中が、牛や羊の皮膚を剥いで
なめして縫い合わせて作ったジャンパーや靴を堂々と身につけてる有り様だ。
自己満足が満たされれば、後は知ったこっちゃないと堂々と晒せる人達だから
自分がかわいいと思うもの(例:鯨)は世界中の誰もが守らねばならなくて、
自分が殺していいと思う生物(例:牛)は強制収容所で飼育し屠殺してもいい、
それに何の疑問も感じないのだろう。
#そんな牛は、ヒンズー教徒にとっては神が乗る神聖な生物なんだけど(苦笑)

思うにこれは西洋人だけでなく「人間」の自己正当化本能のなせる技なんよ。
自分を正当化するためだったら、他人を切り捨ても、貶めても、騙しても、
裏切っても、搾取しても、何しても許されるんだ、自分だけは悪くないんだ!
・・・っていうそんな人を、悲しいかな実際に今まで何人も見てきたからね。

 

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