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2005.02.13

不治の病

実は…自分は病気持ちだ。あ、性病じゃないし鬱でも無いよ(^^;;)

その病は、現代の最新医学を持ってしても治す事が出来ない難病?
だったりする。もうかれこれ十数年の付き合いだ。今は小康状態
なので医者にはかかっていない。かかっても完治する病じゃないし、
特効薬も症状を一時だけ押さえる働きしかないしからだ。

とは言っても、命にかかわるような病気じゃない。アンチinoな方、
残念でした:-p<ばき

その難病とは…実は何て事なくて、乾癬という皮膚病だ。右足の
内側の踝の下に直径3cm程の患部が一箇所あるだけで、患部面積も
発症して十数年たつけど殆ど変わって無い、つまり進行してない。
でも恐らく今後も治りはしない病だ。

どういう病気かは、色々なHPがあるがとりあえずこちらを見れば
何だか判るだろう。

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最初は水虫かゼニタムシか何かだと思い、市販の水虫薬を塗って
みても全然治らない。ある時に皮膚科に行ったら、これはどうも
乾癬らしい、とステロイド(副腎皮質ホルモン剤)を処方された。
それを塗ると劇的に症状が改善したのでこの病気だと判ったのだ。

これは殆ど無症状だが、たまにそこが猛烈に痒くなる。ボリボリ
掻くとそこの皮膚がフケのようにボロボロ落ちて血が滲む。白い
靴下を履いてると、そこに血が染みる程に。

それを慢性的に掻き毟り続けると皮膚が荒れて範囲が広がるので、
我慢するしかない。とりあえずステロイドを塗れば患部の痒みは
劇的に収まり荒れた患部も縮小する。でもそれは「治った」ので
なく、しばらくすると元に戻ってしまう。

そこで何年も前からステロイドは止めた。痒くなったらムヒとか
オイラックス等の市販の痒み止めを塗れば掻き毟らず我慢できる。
ステロイド少量配合の売薬なら患部も荒れずずっと単に皮膚荒れ
しているだけのような状態に保つ事が出来るのだ。

これは「治らない病気」なんだが、それと上手に付きあう方法は、
すっかり確立してある。だから自分にとってこれは「病気」では
ない。数日に一回、蚊に同じ場所を刺されている…ようなもんだ。

だけど自分以外の人間からすればこれは立派な「皮膚病」なんよ。

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自分のこの患部を知っているのは、この世で恐らくは元カミさん
くらいしかいない。だが恐らく元カミさんはこの病名を知らない。
何故か?言えなかったからだ。

付き合い初めの頃、自分にこんなのがあってさぁ、と思い切って
晒してその病名をカミングアウトしようと試みたのだが、気持ち
悪がられてしまったのでそれ以上の事が言えなくなってしまった。
だから、単なる一時的な皮膚炎という事にした。

乾癬は真菌類と違って感染しないし、患部がボロボロする以外は
実害は無いけど、それをいちいち説明しても、気持ち悪がられて
いる状態では言葉は届かないからだ。

さっき言った通り、自分にとっては「いつも蚊に刺されている」
だけであっても皮膚トラブルって、なまじ目で見えてしまうから
やっぱり気持ち悪いという視線で見られちゃう。そんな元カミ
さんの仕草は普通の一般人の反応と同じだから別に悲しいとも
辛いとも思わなかった。そういう反応はすっかり慣れてるし(^^;)

あとはたまにこっそりと痒み止めを塗ればそれで何も問題ない。
靴下を履いていればそこはいつも隠れて見えなくなってしまうし、
自分にとって前述の通り蚊に刺されたようなモンだからね(^^ゞ

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つまり「病は気から」、というように、自分にとってこれは病気
であって病気じゃないのだ。単車乗りで、バツイチでで、カメの
ぬいぐるみが好き
、という事と同じ個性の一つだ。個人的には
同じ「不治の病」の男性型脱毛症の方がもっと深刻(T◇T)<ばき

でもこのままハゲるとしても自分は効果が怪しい高価な育毛剤に
縋ったりはしない。事故って、顔面に消えない傷痕が残っても、
うろたえないようにね。ほら、かのビートルズだって最後にこう
歌ってるじゃん、「Let it be〜♪」ってね(^^)

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それらも、まあ現実的には残念ではあるんだけど、時の流れが
誰にも止められないように、自分の身体が経年劣化で時間と共に
変化して行くのは誰にも止められない。人間は時間と共に外見は
変わって行く生き物だからね。

でも、そのハードウェアにインストールされてるBIOSやOS、その
上のソフトウェアは、その外観がボロくなったり、磨り減ったり、
壊れたりしても、本質的に変わらない。つまり人の中身や人間の
本質は、時間とともに劣化変質する事は無い
のだ。

もし「人間なんて変わるもの」と、コロコロ主義も主張も恋愛も
心変わりする人がいるのなら、約束を平気で破ってヘラヘラする
人がいるのならば、それはその人やそういうタイプの人にだけに
適応する症例、つまりそういうOS、つまり性根の人だから、そう
いう事が「時間とともに変わってしまう」のだ。それもある意味、
「不治の病」とも言える(苦笑)。

自分はこのように治る見込みの無い病気持ちで顔も戸籍も傷モノ、
性格も生活も偏屈な「誰よりも弱くてみっともない男」だけど、
でも最低限の「自分」BIOSは持ってるつもり。

同じ「不治の病」でも自分は人間性の方でなく乾癬と脱毛の方で
つくづく良かったよ(^◇^ゞ

 


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「心と体」カテゴリの記事

コメント

知らなかったなあ。
そんな病気というか、症状の病?があるんですね。
inoさんはたくましいから、こんなのたいしたことないって吹き飛ばせているけど、
部位によっては、人によっては、結構気になるものですよね。

私も人には言ってない病気があります。
最初は、どうして自分が?って思って
辛いなあ、嫌だなあって塞ぎこんでいたけど、
何年も経つと病気とも上手につきあえるようになって、
意外と乗り越えられるものなんだなとわかりました。
inoさんと一緒で、対処法がマスターできてくるんですよね。
だから、それほどひどくならないうちに薬を飲んだりして悪化させないようになる。

人はそれぞれいろんなものを抱えて生きているんですね。
誰にも言えないし
誰にも言わないことを抱えながら。
みんな一緒だね。

投稿: なお | 2005.02.15 09:10

なおさん:

そう、誰もが何かを抱えながらそれでも生きているんですよね。
それは障害や持病だったり、メンタルなジレンマだったり、
日々のストレスだったり、消したい辛い過去だったり。

普通の人はそれを表に出さずにじっと黙って生きるのでしょう。
自分も実生活で例えば会社で今回のような話はしません。
隠しているわけではなく、言う必要が無いからです。
ここで晒したのは必要があったから、でなく、持病は自分の
「生き方」に影響を与えている事(≒このBlogの主テーマ)だと
思ったからです。


逆に言う必要があるときにはガンガン口にして主張します(苦笑)
何を言っても無駄で無意味だと判れば、サクッと見切りますが:-p

例えば自分はこの世の中でタバコが一番大嫌いなので
(匂いが臭いし気管支が腫れて喘息っぽい症状が出るし
その煙の主成分の毒性が化学分析技術者として許せない)
以前職場の禁煙を訴えた時は愛煙家の部長&同僚相手に
自分の身体の問題を訴えて強行に闘いました。
事務室で防毒マスクを着用して仕事したり・・・(^^;)

でも、それは自分が誰にも言わずにひっそり生きるべき事を
恥ずかしくも表に晒してオモチャを欲しがる子供のように
ジタバタした、ってだけなんですよね。

かつて、「誰よりも強い人」に、そう言われて気が付きました。
ああ、こんな自分は弱くて、器が小さいんだ、だからダメなんだ。

でも人は完全無欠な理想、パーフェクトな存在にはなれないです。
欠陥だらけの現状の自分を少しも認めてもらえず否定されつづけ、
常にただパーフェクトであること「だけ」を要求され続けると、
それが出来ない自分がだんだん自分で許せなくなってしまう。
そのおかげで前歯が歯軋りで短期間で磨り減りました

でも今ではようやくそんな自分を自身で認めてやれて、
そんな自分自身を制御しながら日々を生きています。
そう、「病」と同じように(^^ゞ

------

毎日を頑張って生きよう。

辛くてもそんな思いをしているのは

決して自分1人だけじゃないから。

投稿: ino | 2005.02.15 23:37

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