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2005年3月

2005.03.31

同期、ようやく結婚す

自分が会社に入った頃はバブル末期だったので同期がなんと
120名近くいた。だがその後いろいろなカラムにかけられて
今ではその1/4も残ってないだろう。

そんな同期の一人が今度結婚する事になったと連絡してきた。
自分のイッコ上だから37歳。男として結婚できるギリギリの
年齢で逃げ切りやがったぜ、やるなぁ、ヒュ〜ヒュ〜(^^)♪

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自分自身にその資格が無く破綻したせいかもしれないが(苦笑)
最近は他人の結婚話を聞くと不思議なくらい嬉しい気分になる
そして幸せになってほしい、幸せであるように、と心から願う。

それを継続させられなかった自分が言うのも説得力に欠けるが、
やっぱりお互いが互いを信頼しあえる関係は何よりも美しいし、
そんな時が人として一番幸せな状態だ、と知っているから(^^)。

そして、逆に上手く行っていないような話を聞くと相談に乗っ
たり励ましたりして、別れずに乗り切って欲しいと切に願う。

自分が別れた時も周りでそれを無責任に煽ったり薦めたりする
不誠実な奴は一人もいなかった。誰もが上手く行くよう望んで
励まして、色々とアドバイスをしてくれた。そんな期待と願い
に答えられなかった自分は、つくづく人非人だな。それでも、
そうやってまじめに自分らの事を考えてくれる人が自分の周り
には居てくれて良かったと、当時も、全てが終わった今も思う。

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で、カミさんはどんな人?社内結婚か(^^)?と思ったが違った。
何でも某国の人だという。どこかの飲み屋で知り合ったらしい。

他の同僚はその話を聞いてちょっと驚いた顔をしたが、自分は
ごく自然に受け止められた。以前どこかの現場ネタで書いたが、
現場ではそこにやってくる多くの作業員を対象とした飲み屋が
沢山あってそこにホステスとしてフィリピーナとかルーマニア
とかの女性が出稼ぎにやってきていて、そんな飲み屋で出会う
外国人女性と男が結婚する事はぜんぜん珍しくないからだ。

国産の人と結婚するより色々問題があるだろうが二人が互いを
必要としてずっと一緒に居る限り絶対に乗り越えられるよ(^^)

で、結婚式に出席してくれ、と頼まれたが・・・丁重に断った。
せっかくの二人のめでたい門出の場に自分のような縁起の悪い
結婚生活破綻者が居てはいけないと思うから、離婚後は一切の
そういうめでたい席に二次会を含め参加しない事にしてるのだ。

今の自分に出来るのは二人の幸せを草葉の陰で祈る事と<ばき
不幸になりそうになったら相談に乗れる事くらいだから<べき

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以下蛇足:

 式に出ないのは決してカネが惜しいんじゃないぞ(苦笑)
 御祝儀は式に出席したのと同じだけちゃんと包んで渡すよ

 金ってのはどうしようもない自分に無駄飯を食わせるために
 使うより、そういう事に使う方が圧倒的に有意義よん(^^ゞ

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でもこうやって身近に国際結婚が発生すると日本人には必要と
されなかった自分でも、どこかの国のどこかの人種の中には、
自分を必要としてくれる人がもしかするといるのかもしれない、
などと思ったり(=妄言)もしてしまう(^^;)

実際、自分の従兄弟の一人は一度離婚してその後シンガポール
駐在時に地元の人と再婚、今はドイツ?で幸せに暮らしている。

…そうだな、西洋人、東洋人、オセアニア、アフリカ、中南米、
全ての人は同じ人間。愛し合えれば人種もクソもないんだよね。
様々な障壁はあるだろうけど、その壁も二人で乗り越えれば、
絆をより強くさせるし、後々老後で語れる楽しい思い出になる。

なにより人生のパートナーってのはこの地球上で、長い人生で、
たった一人いればそれで十分。そんな1人がどこかにいる…かな?

そう考えて見れば自分にもまだ幾ばくかのチャンスは有<ばき

 

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2005.03.30

出現!暴臭族!

サラリーマンにとって、春は人事異動の季節だ。

今回の人事異動は全社研究開発部門である自分の部署には少々
苛烈な「再構築」を強いるものとなった。一緒に仕事をしてきた
自分を含めた5名のチームから主力級の2名がomitされてしまい、
他事業部に流出する事になったのだ。

こんな事態にならぬように、本来やるべき研究テーマを見かけ上
ほったらかして長期現場出張で出稼ぎし我々の存在価値を積極的
に上層部&他事業部にアピールしていたのだが・・・残念。

そうやって外の仕事もしていた自分は本来なら真っ先にそちらに
飛ばされても不思議ではなかったのだが、今回は残留組に回った。

それは「過酷な嵐に揉まれながら生き残った」と言う事なのか?
それとも「沈み行く船から逃げ出せずに取り残された」からか?

未だ労働組合員であるぺーぺーな自分にはそのあたりは解らない。
今のところはっきりと分かっているのは、自分は背広を着て殺人
列車内で圧縮されながら通勤とはならなかったと言う事と、四月
から研究開発の仕事量が1.5〜2倍になる、と言う事だ(-◇-;)

…せめて流出した二人のどちらか片方でも残ってれば、と思うが、
失ったものを惜しんでいても前には進めない。それはもう起きて
しまった後の事。どんな状況になろうとも、今自分に残されてる
リソースを有効に使って、これから最大限の結果を出すよう努力
するだけだp(^^)q

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今回の「再構築」ではそんな自分のチームだけでなく他の課でも
人材流出が発生し、研究所始まって以来の大量異動が発令された。
だが、過去との決別があるから、未来での出会いがあるように、
ここから去る人がいれば、ここにやって来る人もいる。

とは言っても、我がチームに新たな人員が補充される事はなくて、
今まで他所にいた部隊が「再構築」で空いた席に越してくるのだ。
諸般の事情で詳細は語れないが、数名の人達が新たにやって来た。

その中に、自分が苦手…と言うか、避けたいと言うか…ええい!
はっきり言おう、「大嫌いなタイプ」の人間がいた。

それは吐き気を催すほどの高濃度でオッサン臭い整髪料の匂いを
大気にぶちまけつづけている人
だ。通勤電車の中でそんなに遭遇
しようものなら、自分は子供に捉まれそうになった芋虫のように
口から毒液を撒き散らしてしまうだろう(T◇T)<ばき

その人が更衣室にいると、あのオッサン臭が充満するし、便所に
入ると、その人がちょっと前にいた事が分かるし、近くを通ると
数分はあのオッサン臭があたりに漂ってなかなか消えない。

ここまでくると香りは個人の嗜好、という次元では収まらない。
個人的には酪農の牛舎の方がまだマシというほどに臭い!臭い!

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しかし中高齢用の男性化粧品って、なんであんなに臭いんだろ?
ちょっと臭っただけで、ああ中年男が来た、というほど、他の人
たちからは決して漂う事の無い臭いなんだよね、あれって。

あの世代だとあの悪臭を漂わせている自分が最高!と思うのか?
臭いで引き付けるターゲット?となる女性は、ああいう臭いこそ
良い香りと思うのだろうか?だったら自分も再婚するためには、
あんな臭気をプンプンさせ町を闊歩しないと行けないのかな?
…そんなの死んでもやだよ(-_-;)

今はその「中年男の腐臭」に顔を顰めてるのが自分だけのようで
あるので、必死に耐えているが、多分明日明後日には耐え切れず
本人に言ってしまうだろう。相手は自分よりもかなり年上だし、
自分は温厚な性格なのでカドが立たぬよう控えめに、紳士的にね。

それでも「暴臭行為」を続けるなら、自分なりの戦法で闘うだけさ。

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中年男のあの臭さだけでなく、自分はそういった化粧品や香料の
喩えるならば「サイケデリックな臭さ」が苦手、というか嫌いだ。

近づいてくると3m先から異臭が漂ってきて通り過ぎても数分間
頭痛がするほどの悪臭をぶちまける醜悪な厚化粧のオバサンとか、
何日何週間風呂に入っていないか分からないような体臭の奴等は
ちょっと勘弁して欲しい。だがそういう連中に限って同じような
臭気を放つ連中とつるんで、自分の臭気を正当化してたりする。

自分はそういう奴等を『暴臭族』と呼ぶ。つまり「暴走族」とは
撒き散らすのが騒音か、それとも悪臭か、だけの違いしかない。

自分の意志で夜な夜なマフラーの無いバイクや四輪車で騒音を撒
き散らし、自分さえ楽しければ、良ければ、他人はどうなろうと
一切かまわない、むしろ人々が迷惑がるのを見る事で快楽を得る
「暴走族」と、臭いを撒き散らす「暴臭族」の本質が同じだから。

「暴臭族」の彼らが放っているのは万人が喜ぶ「芳しい香り」で
なくて、迷惑行為だと認識する事の無い「魂の腐臭」なんだよ。

しかし不思議なのはあれだけひどい臭気を金を払って発する人達、
周りを飛んでいるハエが落ちるだろ、と言うほどの臭気の中心に
いて、健康や精神を害したりしないのだろうか(^^;;)?<ばき

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人は他人には理解しがたい趣味嗜好があってもいい。だから変な
臭い匂いを愛好する事を自分は否定するわけではない。だけれど
それを自分の鼻や肺だけでなく、母なる地球の大気に放って他人
に無理矢理嗅がせようとする行為は趣味嗜好を越えていて暴力だ。

まるで吸わない健康な人間に無理矢理に有害物質を含む臭い煙を
吸わせて、ゲホゲホと苦しむさまを当然の権利だとふんぞり返り
ニヤニヤ楽しむ喫煙者と同じで、間違いなく精神的肉体的暴力だ。

自分だけで内包できるものは個人の権利が最大限に優先される。
だが、付近にいるというだけで否応無しに巻き込む権利はない。
そこをオッサン腐臭を放つ男も、プアゾンの香りを撒き散らす
女も、どこでもタバコを吸いたがる連中も、分かってないのだ。

一人家の中で裸でいる事は個人の自由でやりたいだけやれば良い。
だけど通りすがりの女子高生に己の裸の下半身を晒し見せ付ける
行為は猥褻物陳列罪?か?何にせよ犯罪だ。つまりはそれと全く
同レベルだって事にね。

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以下脱線:

 しかし、どうせ悪臭発生源と化すなら、もう少し考えて使えば
 いいのにね、ああいう人工的な香りは、ほんのちょいだけ香る
 から良い香りになるんであって度が過ぎればどんな高級香水も
 肥溜め臭と大差が無くなるって事に気がついていないんだな。

 香水って個人的には男も女も1m離れてプンプン臭ったらアウト。
 それ以下になったら何となく香って、抱きあったらその香りに
 ほのかに包まれる、ってくらいの微香であって欲しいな(^^)。

 個人的には化粧臭い女は近寄りたくない。ぎゅっと抱きしめた
 時に髪からほのかにシャンプーの残香♪、くらいの方が自分は
 色気を感じて良いと思うんだけど(*^^*ゞ<ばき

 脱線ついでに言えば、ノーメイクの方がメイク顔より好きだな。
 化粧とは自分自身を覆い隠し本当の実力以上に良く見せよう!
 という行為、つまり本当の自分は化粧した今の姿よりも劣るの、
 と正真正銘「顔に書いてある」ようなもんだと思うから。

 いつも化粧して人前で仮面を被る女よりも素直に素顔で正直に
 生きている方が自分には魅力的な女性に見える。多くの女性は
 勘違いしてるけど化粧は自分を磨く行為じゃなく、ただ自分を
 塗りつぶして隠してるだけだと思うのだ。どんなに時間と金を
 かけて化粧して奇麗に見えるようになってても、蒸しタオルで
 ゴシゴシと数秒擦ればあっという間に本質が見えちゃうんよ?

 結婚したらカミさんが化粧もしない、と嘆くダンナもいるけど
 自分はそっちの方が嬉しい、だって自分を偽る必要が無い程の
 信頼関係が出来ている、って事じゃん。

 ぶっちゃけ、女性は素顔が一番可愛いし美しいと思うな(^^)
 化粧顔がどんなに奇麗でも、惚れるのはその仮面じゃなくて
 ファンデーションの下にある「その人そのもの」だからね。

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2005.03.27

ティッシュ越しに見えたもの

先々週の金曜日、いろいろと訳があって比較的大きな駅の人通り激しい
駅前に立ち、ポケットティッシュ配りをしてみた。

貧乏生活を支えてくれていた秋に収穫したサツマイモが尽きてしまい、
このままでは食うのに困るようになってしまうのが確実なので仕事が
終わってから寝るまでのわずかな時間で少しでも副収入を稼ごうと
思ったのだ(;◇;)・・・・と、言うのは大嘘:-p<ばき

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陽光煌き、花粉が舞う平日の日中に、いろいろと思うところがあって
市が主催するボランティア活動に参加したのだ。ボランティアだから
タダ働き、いや今は毎月3.1万円の地方税を納めてる身の上だから逆だ、
カネを払ってさせて頂いた、というかなり泣ける立場なのかも。
でも社会に貢献出来ずただ無駄に生きているだけの自分、
たまにはこうやって一市民として地域貢献するのもいいだろ。

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このイベントには30名くらいの人々が集まった。市の職員が配布する
オレンジ色の目立つ揃いのベストを着て、のぼりを立て、ティッシュに
チラシを添えて、待ち行く人々に配るのだ。自分のノルマはコンビニ袋
大2つ分のポケットティッシュとそれに添えるチラシの束だ。

さすがに最初は恥ずかしいので、通りすがる人に無言で差し出してみた。
それでも同じ格好をした集団が周りにいるし、揃いのベストとのぼりを見れば
自分も何をしているのか分かってくれるだろう、と勝手に思っていた。

だが、それだとほとんどの人が受け取ってはくれなかった。
そりゃそうだ、自分が受け取る側だったら、そんな奴から受け取りたくない。

そこで吹っ切れ、自分はボランティア、滅私奉公だこの野郎!と開き直った。
そしてその昔、某イベントなどで売店の売り子バイトしたのを思い出した。

 昔のino:「いらっしゃいらっしゃいぃ!お客さん見てって!安いよ〜(^◇^)♪」

と、通りすがりの人に声を張り上げてた頃からすれば、今のティッシュ配りは
全然恥ずかしくも何とも無いじゃん。な〜んだ、こんなのオレにとっては楽勝ゥ♪

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次から、人の流れを読み、歩く人の中で渡せそうなターゲットをあらかじめ絞り、
人の流れにあわせて声を出し、活動の内容を一言二言にまとめて相手の目を
見て語り掛け始め、ティッシュをチラシの上に置き見えるようにしてその人が
自分に一番近付いた時に丁度話しかけ終わるようにしながら一歩前に出て
そして差し出してみた。

さらにポケットティッシュを受け取ってくれた人、受け取らなかった人問わず
声をかけた全ての人に最後に「ありがとうございました!」と一礼してみた。
すると結構な確立で手渡すポケットティッシュを受け取って貰えるようになった。

街頭でのポケットティッシュ配りも、人と人との基本的なコミュニケーション
ないがしろにしては成立しないんだな、とそんな当たり前の事に気付かされた。
中には「ごくろうさま」とねぎらいの言葉をかけてくれるご婦人などもいた。
ああ、日本もまだ捨てたもんじゃないな、と思ったりもした。

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で、ある程度配るのに慣れてくると、意外な傾向があることに気が付いた。
街を行く人々を以下の6つに分類し、ティッシュの受け取ってくれやすさを

 ×:あまり受け取ってくれない
 △:たまに受け取ってくれる
 ○:約半数が受け取ってくれる
 ◎:積極的に受け取ってくれる

の4段階で表すと、以下のような感じを受けたのだ。
あ、あくまでもino個人の主観でね。


   | 男 | 女  
 ----+------+------
 若者| ○ | △
 ----+------+------
 中年| × | ◎
 ----+------+------
 老人| △ | ○

若いにーちゃんは、鼻ピアスしてるような人でも、意外に受け取ってくれる。
ボランティア活動のキャンペーン対象の多くは、実は彼等だ(と自分は思う)。
だから完全無視されるか、と思ったがチラシも読んでくれる奴らも多かった。
・・・イマドキの若者、やるじゃん。

若いねーちゃんは、自分を露骨に警戒するのも居たが(苦笑)それでも
花粉症の季節というのもあるのか、マスクをしてる人はそれなりの確立で
受け取ってくれた。女子高生くらいの若いのは意外!に受け取ってくれたが
着飾ったツンツンしたのは自分を含めたボランティア集団に一瞥くれること
すらなかった。

中年男性は、びっくりするほどに受け取ってくれない。サラリーマン風の人も
通りすがりのオッサンも、全然ダメだ。マスクしてる人も含めてね。
同じ中年世代としてそれが何故だかさっぱり理解出来ない(苦笑)
エロエロなチラシと違って市のイベントで、しかも実用性のあるポケット
ティッシュなのになぁ。自分だったら喜んで貰うぞ<ばき

その点、中年女性はお得な物には敏感らしく、結構近寄ってきてくれる。
しかも喜んでくれる人も多いから、実に配り甲斐があるな(^^)
今回のボランティア活動の対象としては一番無関係な世代なんだけど。

老人男性は人懐っこいタイプと、完全無視型の両極端に分かれた。
老人女性は人懐っこいタイプと、上品に断るタイプ、たまに完全無視。

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実質配っていたのは2時間くらい、そして配った人は200人くらいだろうか?
たったそれだけのサンプリングゆえ、上記の傾向が現代一般大衆そのものを
表しているとは思わないが、逆に言えばたったそれだけでこんな傾向を
感じさせる、という事は実はあながち間違っていないのかな?とも思うのだ。

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ちなみに今回のボランティア活動だが、その趣旨をポケットティッシュと
チラシを配る事で人々に啓蒙するだけで果たして本当に効果があるのか?
・・・やってた本人が言うのもなんだが無理だと思ったよ(-_-;;)<ばき

 

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2005.03.25

なに?長野に今夜雪が降る?

さっきTVをうとうとしながら見ていたら、天気予報でこんな事を言っていた。

  「長野県は朝まで雪で、20〜30cmの積雪があるでしょう」

・・・・なに?ちゅーことはここ数日暖かくてもう終わった、と思ってた
ゲレンデコンディションが少し復活するっちゅーことか?!

即断即決!よし、明日はスノボに行くぞ!

白馬乗鞍あたりまで北上すれば、雪もまぁ大丈夫だろ(^〜^)。
早朝からB4のツインターボをひゅひゅひゅ〜〜〜んと唸らせてぶっ飛んで行くぜ!
…あ、そういや肋骨にヒビ入ってるんだっけ、まあ最近はくしゃみしても
生傷的な激痛は走らなくなったから、変にコケなきゃ大丈夫だろ(^^;)<ばき

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3/27追記

朝04:30に起きて出発。途中同行の後輩を拾い高速をぶっ飛ぶ。
くれぐれもオービスにひっかかってませんように(-人-;)

中央高速の豊科ICを降りて一般道で白馬方面を目指すが渋滞発生。
自分がそうであったように、皆がラストチャンスを狙っているようで
周りはみなスキー&スノボを積んだ長野県外の車ばかりだった。

相当雪が降ったらしく街中も雪だらけ、青木湖の手前あたりからは
景色が真冬と見間違うばかりの豪雪景色。夜間に相当降ったな(^^;

haku2

渋滞は遅々として進まず、しかもまわりの雪の量が尋常じゃないので
白馬乗鞍に行く手前で道を外れ前回行った白馬五竜にまた行くことに(^^;)
その白馬五竜は前回の時と様相が一変しており、歩くと「きゅっ、きゅっ」と
音がするほどの雪質とハイシーズン並の新雪積雪量で・・・しかもそれが
延々絶えることなくずっと降りつづけていた(TT)

こんこんと雪が降りつづけているなか滑り始めたが、視界は最悪、
雪が新鮮すぎてワックスが甘くなっている板のすべりも悪い。
さらに、シーズン最後の豪雪を楽しもうと前回とは比較にならないほどの
人出があってリフトもちょっとだけ待たないと乗れなかった。

ただ雪質は凄く良くて、どんなコケかたをしても全然痛くない。
一度ゲレンデ脇の雪塊に漫画のように突っ込んでサングラスを無くしたが
胸さえ打たなければ全然痛くなかった。一度だけ痛い思いをしたけど
肋骨骨折、悪化はしなかったよ(^^;)

豪雪、多い人、滑らない板の三重苦。しかたないのでそれらの影響を
一番受けない低斜度で、広いところで、カービングターンの練習を
淡々と何回も何回もしていた。腰を落として、後ろ足を内側に入れてね。
おかげである程度エッジに乗って曲がれるようになったぞ(^^)/

これで心置きなく今シーズンは終わり。来シーズンはもっと精進するぜ!
#運動して丸一日ガンガン滑れる体力もつけておかないとあかんな(苦笑)


 

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2005.03.22

「実弾」装填完了

寒さもだいぶ緩んで、日によっては相当暖かくなりつつある今日この頃。

杉花粉はどんどん降り積もり、B4は前世は杉のめしべなんじゃないか、と
思うほど花粉まみれになっていて洗車機にかけても翌日この通り(T_T)

b4sugi

それにこんなに暖かくなると残念ながら、もうスノボは無理だろう、
朝イチのカチカチになったゲレンデをエッジを立てて制動させる時
ガリガリ言いながらえらい距離をおっかなびっくり滑るのは怖すぎる。

な〜に、春が来たのなら、春の生き方をすればいいのさ(^^)

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例えば、この3連休は、久々に車よりバイクに多く乗ったな、

初日はXT600Zに乗りあちこちに買出し&バイク屋&格安銭湯他
二日目はSRX621に乗りバイク屋の日帰りツーリングに参加。
三日目はCRM80に乗って久々に実家まで行き、以前現場の寮から
帰還時にそこで生まれた子猫を貰い受け、今は事情で実家にいる
我が愛猫、キジトラ雑種の猫「りょう」とたっぷり遊んできた(^^)。

ryo

早く猫と暮らせる生活がしたいもんだ(^^)
…おっとっと、話を本題に戻そう。

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暖かくなる3月は、我が庭先家庭菜園でも作付けの季節だ。

この連休初日、去年死ぬほどサツマイモが取れた庭をスコップで
えっちらおっちら掘り返して、硬く締まった土を深さ30cm程まで耕して
フカフカ〜♪にした。そこには、こいつらを植えるのだ。

imosentai

左のたくさんある大きい奴は男爵、カレー皿とSUSトレーの小さい
芽吹いた奴は去年取れた…そう、ジャガイモだ。

これと、ココには写ってないけど、メークイーンを12個ほど用意した。
耕して、小石を取り除いて、雑草を片してフカフカの盛り土になった
「イモのベッド」に植えて行くのだ。ちなみに男爵とメークイーンはみんな
スーパーの食品売り場で芽吹いて一袋50円見切りで売られていた、
「落ちこぼれ」たち。今の価値と未来の可能性を否定された同志よ、
新天地で芽吹き、そこで育ち、以前見切った奴らを見返してやろう♪

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3月にジャガイモを植えておけば7月には収穫出来る。その後に今度は
サツマイモを植えておけば、10月にはサツマイモが収穫出来る。つまり
「家庭菜園二毛作」によって、延々イモを植え続け、収穫が出来るのだ。

イモ類がいいのは植えればほぼ確実に発芽するのと、元々養分を
持ってるので成長が約束されているのと、地下に成果物が出来るので
植えっぱなしのノーメンテでも害虫にやられることが少なくて、かなりの
収穫が期待出来るからだ。しかも「代用食」としての素性はバッチリ(^^)。
ジャガイモの場合はニジュウヤホシテントウの大量発生には
気をつけねばならないけどね。

これで夏には植えたイモを遥かに凌駕する量の収穫が得られるだろう(^^)

それ以外にも4月には別の場所に大豆を植えるのだが、それまでの間、
そこを遊ばせておくのも何なので、この一ヶ月でリターンが期待出来る
小松菜の種を蒔いてみた。ただ葉物は虫にガツガツ食われるから
自分の口に入るかどうかは判らないけど(^^;)

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しかし外貨で遊んでいたりするから思うのかもしれないけれど、
この世で一番の「ローリスク・ハイリターン」なのはこういう農業だと思うのだ。

例えばさっきの画像に写ってる男爵イモは合計150円くらいで購入しているが
たったそれだけの投資を、庭土という市場で運用するだけで、去年の実績で
恐らく10倍程のリターンが取れる。半年経たずに投資額の10倍になるのだ。
こんな利率で、ほぼ確実にリターンが得られる金融商品なんて存在しない。

家庭菜園はそういう無機質なものと違って本物の有機、「」そのものだ。

 「植えてワクワク、育てて楽し、そして最後は食って良し」

正真正銘、趣味と実益を兼ねた、「いいこと」ばっかりなんよ、オススメ♪

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でも、こんな泥臭い生活ばっかり楽しんでいるのは、本当はよくないよな。

だって1人で庭を耕していても何の出会いも無いし、そういうこと自体が女に
毛嫌いされることだしなぁ…このままじゃ再婚は出来そうにないな(自爆)

女性でも、高木美保女史のように、こういう生活を楽しめる人も中には
いるみたいだけど、いても超々少数派(と言うより相当の変わり者扱い)で
こういう事を楽しいと思うような人は、少なくとも今まで自分の周りにいた
女性の中には殆どいなかったし。野郎には少しいたな、がみさんとか(笑)

まあ一緒に農作業してくれ、とは言わないが、せめてこういう事もする
自分を許容してくれるような人に、将来出来れば出会いたいもんだ。
でも年齢的に、もうそろそろ、死ぬまで一人で生きる方法も考えないと
いけないんだよね、もう「将来」とは未来ではなく「老後」な世代だから。

・・・おっとっと、気が付けば何かとんでもない話を書いているな(^^;)
でも思うところはいっぱいあるから、近日中にこのネタで一本書こう。


 
 

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2005.03.18

手負イノ爆縮戦士、カク戦エリ

ある日、残業で快調に仕事をこなし帰宅する寸前、課長に呼び止められた。

 課長:「ino、明日本社で行われる会議に、お前も出てくれ。」

突然ではあるがサラリーマンである以上上長の業務命令には逆らえない。

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翌朝、着慣れぬ背広(≒戦闘服)をひっぱりだし、苦手なネクタイを締めて、
爆縮戦士に変身した。中身はガタガタだが、戦闘服の上からは分からない。
そうさ、こうなった以上、俺は戦〜士♪(by ダンバインOP)

だが普段は私服や作業服で通勤している自分がこんな着慣れないものを
着込んでいるのを近所に知られると少し照れくさいのと、春の陽光が
少し眩しかったので、「謎の中国人変身メガネ」も装着して駅に向かった。

kaokao

こうやって変装しとけば近所の人に怪しい奴とは思われまい、しめしめ。

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最寄の駅から圧縮される方向へ向けて列車に乗った。住んでいる路線では、
人と人が当たるほど混むことはないが、そこから横浜方向に行く別の私鉄では、
最初はいいが、最後はかなり混んでくる。だが始発駅から終着駅に行くので、
列車を1〜2本やり過ごせば必ず座れる。

そういう姑息な手段生き残るための高等戦術を駆使するのは、サラリーマン
処世術の一つだ。実はこれ以上肋骨で痛い思いをしないために必要以上に
早い時間に家を出ていたのだ。

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…大都会横浜に着いた。横浜駅は郊外に住む自分からすると実に巨大だ。
そこで爆縮臨界点である東京方向に向けJRに乗り換えるのだ。京急でもいいけど。
その方向に走る列車は3本あるが、自分が行く駅に止まるのは東海道本線と
京浜東北線の2本。東海道本線は国内屈指の最高クラスの車内圧力を誇る、
いわば殺人路線だ。それに対し京浜東北線は鈍行なので、乗る車両を選べば
東海道に比べれば車内圧力は低い。

肋骨ヒビ入りの傷病兵である自分が東海道線に乗るのは自殺行為なので
遅い低圧の京浜東北線に乗るつもりだった。なにせ時間はたっぷりあるのだ。

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横浜駅のJR切符売り場についた頃に、携帯が鳴った。・・・課長からだ。

 課長:「ino、今どこにいる?横浜あたりだろ?」
 ino :「さすがですね、ちょうどそのあたりにいます。」
 課長:「悪いが会議の資料合わせするから*時前に着くように来てくれ」

その時間に本社に行くためには、鈍行の京浜東北線では絶対間に合わない。
悲しいかな殺人圧縮列車ならぎりぎり間に合う。課長はそれを見越していた。

今回の怪我も結局私的な自分の責任だ、だから公な仕事で言い訳に使えない。
たとえそれが、自分にとってダメージであると分かっていても。

 ino :「…了解です、東海道に乗れば間に合いますので行きます」

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東海道本線のホームにはすでに人が通り抜けられないほどあふれていた。
恐ろしいことに、コレだけの人が、満員で到着した列車に乗り込むのだ。
無論横浜で降りる人もいるからそのまま詰め込まれるわけではないが。

平日の朝の東京近辺の東海道本線は現代社会の『親知らず子知らず』だ。
大袈裟に極論すれば、母親が不用意に小さい子供を背負って乗り込んだら、
その親は自分を守るのが精一杯で背中の子供が車内圧で圧死するのを
守りきれないかもしれない・・・と言うほどに、実に恐ろしい世界だ。

健康な大人ですらそこで肋骨を折ったり、ウォークマンが圧壊した、と
言う話もちらほら聞く。そんな所にすで肋骨に亀裂が入ってる自分が
突入したらどうなる?ミシン目の入ったトイレットペーパーのように
そこからボッキリ行くんじゃないだろうか?ぶぢでは済むまい(-◇-;)。

・・・ああ、どうせ圧死するなら、その前に一度今は「無き」元カミさんに
会いたかったなぁ、などと考えつつホームに入ってくる列車を呆然と眺めた。

------------

ドアが開き、人が降り、その後気合を入れて乗り込ん、いや、後ろから
一気に車内に押し込まれた。

そこは以前体験したのと同じ予想通りの超高圧空間だった。
あらかじめ胸ポケットから携帯電話、内ポケットから手帳と筆記用具を
出しておいたので、圧搾されていている最中でも胸部の患部には
ダイレクトに物は当たらない。

乗り込んでドアが閉まった直後の車内は瞬間的に圧力が高まるが、
そのうち砂を入れた容器をトントン叩くと上手いこと詰まって減容するように、
車内圧が少し減る。そんな状態でとあるカーブを抜けた時、密着していた
車内の人の界面に若干の隙間が出来た。

そして少し人の配置に変化を生じ、自分の左前方にいた同世代のOLらしき
女性が自分の左脇についた途端に左胸に突然激痛が走った!

よりによってその女性はバッグを胸元で抱えて両手を上げていたのだ。
喩えるならばボクシングのファイティングポーズ、のようなガード体制だ。
その肘が、自分の左胸横に当たっているのだ。痛い痛い痛い(T◇T)!

逃げたくても満員電車の中では身動きは取れず逃げられない。
男女の立場が逆なら間違いなく痴漢行為であるその肘で、列車が揺れる度に
ヒビった患部をピンポイントアタックされ、思わず出そうなうめき声を堪えた。

残念ながら満員電車の車内という仁義無き状況ではその女性に文句は
言えない。それに彼女も彼女なりの理由でそのポーズでこの爆縮装置内で
圧力に必死に耐えている、同じ戦場に立ついわば戦友なのだ。

そもそも今の自分の痛みは彼女のせいではなく、怪我したマヌケな自分が、
乗ればこうなると分かっていてこの空間に飛び込んだ、つまり自己責任だ。
・・・ただ出来れば右腕だけは下ろしてぇ、痛いからさぁ(T◇T)

結局十数分間、胸を肘で触られ(=どつかれ)続けたが、さすがに耐えられず
次の停車駅で人の流れに乗って一旦降りて、再び車内での立ち位置を変えた。
これが本当の「Re-structure」、つまりリストラだぜぃ、と親父ギャグ級の
下らん事を再び乗り込んでくる人々に強制圧縮されながら思ったりしつつ、
さらに高まる圧力に歯を食いしばり必死で耐え続けた。

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こめかみの血管が切れる寸前に某駅に着く事で車内圧が下がり、自分は
かろうじて生き残った。目的の駅でドアから人波に翻弄され排出されて
シャバの空気を吸った時には、深呼吸しただけでぎりぎり痛くなるほどに
肋骨のダメージが増大していた。

ま、ぼっきり折れて、肺に刺さって血へど吐くよりはマシだったぜ、と思い、
セカセカ歩く人の流れに乗って、殆ど来ないのであまり実感のない本社に入る。
小綺麗なオフィスに入ってふと思う。…オレって本当にここの社員なんか(^^;)?

現場で見る他の社員はみんな作業服だし、自分も研究所では作業服なので
社員全員が背広を着てるこういうオフィスが、自分の会社だ、と言う実感が
イマイチ持てないのだ(苦笑)

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2005.03.14

黄緑色の悪魔

毎年、この季節になると杉の花粉が飛ぶ。

なんでも、今年はここ数年来無いほどの大量の花粉が舞うらしい。
そういや今朝のニュースで、どこかの山で花粉が舞う様が山火事と
誤認され119番に通報があった、という笑うに笑えないニュースもあった。

自分は今のところ幸いな事に花粉症ではない。だが今年は妙に鼻水が…
そしてたまにくしゃみが出る。肋骨にヒビがある身にとってくしゃみは
激痛を伴う大変な行為だというのに、止まらない。ヘックショ!痛てーっ!!

やべー、ついに花粉症が発症しちまったのか、と思っていたがどうも違う。
その理由が、今朝出勤するために車に乗ろうとして何と無く分かった。
これはブルーバイオレットとも言うべきB4のボンネットの画像なのだが…

kahun

せっかくなんで少し脱線。
 我がレガシィB4のBE5A型はノーマルでは鉄製のボンネットなのだが、
 これは後期型のアルミボンネットに交換して再塗装してあるのだ(^^)

おっとっと、話を元に戻そう。こうやって見るとまるで未舗装駐車場に
2〜3週間放置して砂埃が降り積もったような惨々たる状態であるが、
実は前日に自動洗車機で洗ったばかり。

・・・そう、これ、恐ろしい事に全部が杉の花粉なのだ!

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こんなに花粉が舞いまくってると、花粉によって生体のアレルギー反応が出る
のではなく、物理的に大量の粉末を吸い込むのを身体が感じて防御するため
鼻水が出てる、つまり湿式エアクリーナーをより湿らせている・・・ようなのだ。

確かにアレルギーでなくとも、こんな沢山のPM(浮遊微粒子)を吸い込でたら、
鼻の穴も詰まっちまうよ。おそらく鼻毛もどんどん伸びるに違いない<ばき

・・・ハッ!、と言う事は車やバイクのエアクリーナーは花粉を大量に吸い込み
濃縮しまくってるんじゃないだろうか?実際off車でダートをガンガン走ると
エアクリーナーはすぐ砂埃で目詰まりするし、砂塵舞う砂漠を走るパリダカは
巨大エアクリーナーを毎日交換しないといけないと聞いた事あるし。

単車は排気量も少ないし、最近寒いから乗ってないので大丈夫だろう<ばき
でも通勤や買い物で日常使う時でも排気タービンが空気をガンガン660cc
三気筒のシリンダーに押し込んでいるアトレーや、いつもは大した事ないけど
ちょっと全力疾走すると4発2000ccのシリンダーに大小二つの排気タービンで
過給圧最大0.1MPaで大気をギュウギュウ詰め込むB4は、恐らく莫大な体積の
空気を吸ってエアクリーナーでこの粉末=杉花粉を濾し取っているはずだ。

つまり車のエアクリーナーには、このボンネットに降り積もった以上の花粉が
濃縮蓄積されているに違いない。エアクリーナーは吸気効率最優先だから
乾式、湿式問わず使い捨てフィルター構造だ。内燃機式の乗り物にとって
エアクリーナーエレメントは、オイルと同じ消耗品であって定期的に交換して
やるべき物だ。…気持ち悪いからもう少し走ったら四輪のも交換してやろう。

単車は全部こまめに点検交換洗浄してるけど、車は今まであまりまじめに
交換してやらなかったからね<ばき

B4はモンスターの低抵抗乾式エレメントを入れてレスポンス向上を図ろう、
アトレーは・・・経済性優先で純正で十分だ<ばき

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そういうやふと思ったが、エアクリーナーエレメントの無いCRキャブの
SRXは花粉入りの大気を吸い込みガソリンといっしょに花粉も燃やして
走ってる・・・事になるのかな(^^;)?
植物体だから主成分はセルロース?なら不完全燃焼してPMになるな<ばき

しかし、こんなに沢山の花粉って何かに有効利用できないもんだろうか?

例えば、・・・・く、食えないのかな(^^;)?<ばき

 

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2005.03.13

35歳からのスキー&スノボ挑戦(後編)

自分が去年まで雪山を避けつづけた理由は、前回その原因をバクロしたが、
このネタの後半を始める前に、少しまとめておこう。

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結婚していた頃までの自分にとってスキーとは「過去の人生の汚点」であり、
ダメ男の烙印をこれ以上心に焼き入れられないために、みっともなかろうが、
情けなかろうが、何が何でも逃げ続けねばならないものだった。

でも、今まで頑張ってきた自分、確固たる自信、保つべき体面、誇るべき
プライドと思っていた全てが一気に木っ端微塵になった離婚後の自分にとって、
これ以上失うモノはもう何も無かった。そういう割り切り(≒開き直り)を持って
スキーに再チャレンジしてみたら、…実は凄く楽しいものだった(^^;)

つまり、実際は凄く楽しいのに、最初の体験があまりにも悪かったのと、
様々な過去には縛られたくなかったのに結局がんじがらめに縛られて、
その全てが辛いもの、嫌なもの、に見えてしまっていたのだ。

本人との相性ってのは必ずあるだろうけど、実は万事がそうなんだろうな。
つまり最初にどんな嫌な思いをしたとしても、それを頑張って乗り越えて
(又は自分のように自暴自棄になって)再挑戦してみれば、「嫌だ!」、
「苦手だ!」と思っていた『悪夢』が、実は楽しいんだ、と判る事もある。

再挑戦してまた失敗したり、それでもわからなければ、再々挑戦すればいい。
本人が納得して棺桶に入るまで、何度でも何度でも、そう何度でもね p(^^)q

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そんなスキーに対し、スノーボードは自分にとって完全に未知の領域だった。

嫌な思い出も、記憶も、何一つ無い、全く新しい挑戦だ。つまりスキー再挑戦が
過去への決別だとすれば、スノーボードは一度崩壊して更地になった自分を
再び最初から構築しなおす「新しい自分探し」の一環ともいえる。

・・・しかし、なんでスキーヤーはスノーボードを嫌うのだろう?
その逆はあまり聞いたことが無いんだけどなぁ。

スキー再挑戦後の事だ。現場事務所で自分がスキーをやり始めた事を口にすると
どこからかそれを聞きつけてニコニコしながらその話に乗ってくる人たちがいたが、
自分が二の句で次はスノボをやりたいんですよ、という話をすると多くが、スノボより
スキーのほうが面白いし奥も深いんだよ、とスキーの優れた点をアピールしたり、
ボーダーは周りを見ないしゲレンデに座り込み邪魔だ、と欠点を挙げて批判したり、
スノボの方がスキーより危ないよ、と悲惨な事故事例を挙げて自分を止めた。

彼らは口に出さなかったけど、こんな言葉を込めているのが鈍い自分にも分かった。

 心声:『だからスノボなんてやらずにスキーやりなよ』


だが、スキーというトラウマを再挑戦で乗り越えた自分には、それは逆効果だった。

 ino :『…そこまで言うなら、意地でもスノボが出来るようになってやるよ』


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スキー再挑戦時にも、ゲレンデにはスキーヤーより、ボーダーの方が多かった。
そして皆、スキー同様に楽しそうに滑っていた。スキーすら並みに滑れない自分には
それが実にうらやましかった。

それに本当にスキーヤーが言うように、そんなにスキーと比べて劣る危ないモノで
スキーのほうが安全で面白くて奥が深いのかは、自分自身で体験してみない
その判断なんて出来やしないのだ。

それにどうせ一度は無意味と化した人生だから残りの余生は楽しまなきゃ損だ。
そんなバツイチ中年男の程良い自暴自棄感と、単車乗りに備わってる危険を知りつつ
その中に本当の楽しみを見出す本能、未知の新たな世界と冒険を欲する旅人の性が
周りのスキーヤーが止めれば止めるほど、自分をスノボ挑戦に向かわせた。

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白馬五竜で友人と落ち合い、スキー同様、全てをレンタルして、ゲレンデに出た。
屈辱の記憶とはいえ、「ハの字で止まり、曲がる」、という下知識のあったスキーと
異なり、スノボは全てがどうしてよいかわからない。

まず友人と歩いて上れる所まで上り、板のつけ方、立ち上がり方、コケ方を教わる。
言われるまま、ビンディングを締めて、ゲレンデに立った瞬間、ちょっとだけ後悔した。

 ino :「こんなの、絶対無理じゃん!」

スノボは両足をボードに完全に固定して滑る。そのイメージは、まるで「足枷」だ。
つまり両足を完全に拘束された状態でゲレンデに立ってる気分。・・・怖い!
立ち上がったはいいが、そこから何をして良いかわからないし何も出来ない。

だが、怖気づく自分に友人がつきっきりで精力的に教育を施してくれたので、
半日で板を横にして滑り降り、エッジを立てて止まる、そして左右に滑って行き、
板をスライドさせてエッジを効かせて止まる、つまり、「木の葉落し」が出来た。

・・・よし、リフトに乗るぞ!

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主ゲレンデの途中までのリフトでその中腹に立つ。スキーなら下りられる斜度だが、
両足を完全拘束された状態ではパンパでなく無茶苦茶怖い。それでもオレはやる!

板を真横にして立ち上がり、そのまま「木の葉落し」で滑って、いや降りてみた。
何度も何度もコケたけど、それでも降りてこれた。それに味をしめ、何度も挑む。
少しずつ木の葉の落ちる角度を上げて行き、エッジを効かせて止まる制動感や
バランス感覚を楽しむ。そのうち一度もコケずに一本降りれるようになった。
ゲレンデ途中にあるカレーを食いにもいけた。ただし「正面木の葉落し」のみでだが。

karego
   ↑↑
  「大盛り」って言葉に、自分は弱いのだ(^^;)
  今年もここで食った。よくあるゲレンデカレーと違い
  1000円あれば腹いっぱい食えるのでオススメ。

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そうなると、少し冒険したくなった。自分にずっと付き合ってくれて退屈そうに
していた友人にも悪いので、一緒に主ゲレンデの一番上に行ってみたのだ。

急な斜度に過去の嫌な思い出をよぎらせながら、ビンディングを締め、友人に、
先に下りていてくれ、と言い恐る恐る、木の葉落しで滑っ、いや「降りて」みた。

角度がキツイので木の葉の末端で止まる時エッジを効かせたままかなり下る。
だがそれを全身で板の上でバランスを取りながら行うのが凄く楽しい!
結局その初日で、初めてスノボをハメた中年男がゲレンデのてっぺんから
降りてこれた
。急な斜度のゲレンデはスキーよりもスノボの方が初心者でも
降りてこれるのだ。・・・これは・・面白い!!

最終的に体力が尽きて、制動エッジすら立てられなくなるまで延々と
「正面木の葉落し」でゲレンデを「降り」続けた。その翌日はピンピンしていたが
中年ゆえに翌々日に全身筋肉痛が出て死にそうになったりもした(苦笑)

その後、数回スノボに行き、身体を山側に向けた「逆向き木の葉落し」、
何度も痛い目にあいながらも左ターン、右ターン、直滑降と、練習を重ねて、
去シーズンでどうにかスキーと同じように「滑れる」ようになった。
スキーも行った。練習を重ねて上手くなる感覚が味わえるともう病みつきよ(^^;)

------------

こうして同じスノースポーツでも、スキーとスノボは全然違う物だと判った。
スノボの方が敷居が高い。それはスキーが両足がある程度自由に動かせる、
言わば「靴の延長上にある物」であるのに対し、スノーボードは身体をそれに
預ける「乗り物」であるからだ、と両方を経験したド素人としては思う。

滑る時もスキーは左右対称だけど、スノボは非対称で右と左のターンが違う。
まるでエンジンが車体の右側にあって、右曲がりと左曲がりで感覚が違う
ベスパのように(^^;)

そしてスノボを経験してみて、あれだけバイクに近いと思っていたスキーは
実は4輪車の感覚に近く、スノボの方がバイクに近い
という事に気付いた。
四輪車のコーナーリングはアウト側のタイヤのグリップを意識しながら走るが
外足側で荷重をうけて、ドリフトさせながら曲がるスキーは何となくそれに近い。
きっかけを作りバンクさせ、タイヤの内側のグリップを意識しながら曲がるバイク、
これは曲がる側のエッジを常に意識しそこでドリフト&グリップ感覚を味わう
スノボの方が・・・近いよなぁ、やっぱり。

また「ボードの方が不安定で危険だ」、という事も何度も身体をもって理解した。
後述するがそれもまたボードの方が単車感覚に近い、と思わせる理由の一つ。
さらに、「スキーの方がスノボよりいいよ、スノボ危ないし」と言うスキーヤーが
何となく「車の方がバイクよりいいよ、バイク危ないし」という一般人ともダブる(^^;)

だが、両方とも面白い!楽しい!!こりゃ、両方やらなきゃ損だ♪

------------

そんなわけで今年はスキー&スノボにのめりこむぜぃ!と意気込んでいた。
12月からゲレンデに出て、ガンガン滑るために、年休を取って4連休化した
11/22にB4のタイヤをスタッドレスに履き替えたくらいだ。これがその様子。

B4s

だがその翌日、単車で事故り、今年のシーズンはほぼ全部棒にふった(^^;)

しか〜し!、リハビリ明けした3月、ついにゲレンデに出た。スキーorスノボ、
どちらでも良かったのだが、前述の友人からお古のボードを貰って道具一式
持っているのと、膝がまだヤバイのでスキーより膝に優しいスノボにした。
自分と同様去年からスノボを始めた後輩と二人でB4でゲレンデを目指した。

初日は一年前初めて滑った白馬五竜へ行き、感覚が取り戻せずかなりハードに
コケまくったが最終的には我ながら驚くほど感覚を取り戻し、去年より楽しく滑れた。
翌日は早朝から諏訪南にある富士見パノラマというスキー場に行き、真ん中の中級?
ゲレンデで身体を慣らしたあとで一番斜度のキツイ上級ゲレンデに挑み、
途中の一番斜度のキツイところで20mほど滑落もしたけど、それすら楽しく、
数回滑ってちゃんとコケずに降りれるまでになった。

いやー、雪山は楽しいなぁ♪来シーズンこそは、12月から毎週行こっと♪<ばき

------------

蛇足の後日談:

 休み明けに会社に出社したものの数ヶ月殆ど身体を使っていなかった自分は
 歩くも座るもダルい、と言う程の全身筋肉痛でロクに身体が動かせなかった。
 
 数日後、筋肉痛は癒えてきたが、心臓真上の左胸の筋肉痛だけが残った。
 いや、筋肉痛ではなく、何か別の痛みだ。今まで他の痛みで隠れていたが、
 それらが癒えて浮かび上がってきたのだ。

 そしてそこが実は布団から起き上がる時や、くしゃみをするとかなり痛い。
 ああ確か初日の一本目で逆エッジでぶっ飛んだ時に胸を打撲してたっけ。
 胸ポケットには携帯電話が入っていたのでそれが当って結構痛かったのだ。

 なんだろう、もしや?と思い、通いなれた病院に行ってみた。
 すっかりなじみとなった医者にスノボの話をしながら診察を受けた。
 念のためレントゲンも撮ってみた。

  医者:「うーん、こりゃ肋骨一本、イッてるよ。ほらココにヒビがある。」

 いや〜、ホント単車スノボは危ないなぁ(^◇^;)

                        ・・・ちゃんちゃん♪<ぼき!

 

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2005.03.09

35歳からのスキー&スノボ挑戦(前編)

…元々雪山には縁の無い人生だったが、でも今では雪山が楽しい(^^)♪
こうなったのは、実は去年からだ。そのエピソードと現状を紹介してみる。
ダラダラ書いていたらえらく長くなったので初の試みとして分割してみた。

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通っていた高校の修学旅行がスキーだったのでそれがスキーデビュー戦と
なるはずだったが、高校2年の正月にやっていた郵便配達のバイトに
行く途中、自転車で原因不明の事故にあい、頭部強打による重傷を負い
スキーどころではなかった。原因不明なのはその時の記憶を喪失してる為。

その時の様子は、後日自転車ネタでUPしよう。

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多くの人がスキーデビューするだろう十代後半、自分は大学時代だが
その頃は持っているパワーを授業とバイトと単車にほぼ均等割りして
注いでいたのでスキーどころじゃない青春を送っていた。

大学は工学部
だったので結構忙しかったけど、週4回のバイトをこなし
スキーをしそうな部活やサークル活動に参加する時間は全く無かった。
春休み夏休み、冬休みは一般学生のように遊ばず、暇さえあればバイトを
入れてガンガン稼いだ。日中は工事現場、夕方から深夜までコンビニと、
バイトのダブルヘッダーでようやく貯めた金で車とバイクの免許を取り、
中古のRZ250Rを買い、稼いだ小遣い(親からは中学生までは貰っていたが
高校生から貰わずに自力で稼いでいた)と、たまの休日はそれに全て
注いでいた。RZ-Rは殆ど毎日触って弄っていた。最後は31Kの腰上を
新品で組んだり…オレもあの頃は若かったなぁ(^^)<ばき

なもんで、大学生活中も雪山に出る事は一度も無かった。

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就職2年目の冬、自分は親会社の研究所に出向し分析技術を習得中だった。
そこの面々がそろってスキー大好きな連中で、冬になったら職場スキーに
誘われた。自分は一度も経験した事が無かったが、これも付き合いだ、
やってみるか、と参加することにした。

ツアーバスでゲレンデに着き、装備をすべてレンタルして装着。
集合した彼らからリフト前で5分ほど以下のレクチャーを受けた。

 彼らA:「転ぶときは尻を落として山側に倒れろ」
 彼らB:「止まるときは板をハの字にしてふんばれ」
 彼らC:「曲がるときは外足に体重を掛ければ曲がる」

初めてのスキー板に戸惑いながらもロッジ前の平地のような所で
ヨタヨタしながらそれをやってみた。・・・確かに止まるし確かに曲がれた。
たったそれだけのレクチャーで自分は言われるままリフトに乗らされて
山のてっぺんに連れていかれた。それがどういう事なのかすら、
当時のウブな自分は分からなかったのだ。

それは赤倉の一番高い山のてっぺん、リフトからスマートに降りられず
転げ落ちた自分はそこから下る斜面を見て絶句した。マジかよ!
全員がバリバリのスキー上級者集団の彼らは現状に絶句してる自分に
「じゃあ下で待ってるから」と一言言い残し、とっとと行ってしまった。
眼下に広がる急斜面で足がすくむ自分はなすすべなく呆然としていたが
どうしようもないので挑戦してみた。でも35度以上ありそうな急斜面に
板を履いたばかりの人間が対応出来るはずもなく、すぐさま十数m転落、
雪まみれで立ち上がろうとして即転倒、急斜面を滑落、それを繰り返した。
3〜4回ほど転げ落ちる事で一本目の急斜面を終えた時にはもう右膝を
不自然に捻じっていて靭帯を傷めていた。

痛くて痛くてもうスキー板を付けていられなくなり、やむなく板を担いで
靴を緩めびっこを引きながら丸一日かけて一人でゲレンデをトボトボ歩いて
降り、ふもとの診療所に行った。同行者は滑落を繰り返す自分の姿を下から
ビデオで撮影したあと勝手気侭に滑っており、一度も遭遇できなかった。

その日の夜の宴会で、自分がブザマに滑落してる姿を繰り返し上映されて
ゲラゲラ笑われ、ああ、なるほどね、スキーってのはこういうもんなんだ。
良く分かった、理解した。じゃあいいや、もう一生スキーなんてしねぇよ。
・・・と一人心に誓ったのだった(^^;)

一泊二日のツアーだったが翌日は膝が腫れ上がり宿から出られず、一日中
そこにあった漫画を読んで、午後バスに揺られて帰り、そのまま病院送り。
それから十年チョイの間、自分の眼中に雪山が入る事は一切無かった。
途中、リトライのチャンスはあったけど、日常だけでなく、そこでもまた
比較されこれ以上ダメ出しされるのかと思うと…とても行けなかった。

でも今思えばそれは正解だった。行っていたら「雪山PTSD」になってた。

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2年前の離婚で自分という存在が無意味、無価値となり、自分を支えていた
錨(≒足枷)を失って自由というつかみ所の無い大海原に投げ出され、
そこで漂流しながら少し考えた。

…気が付けば自分ももう34歳、人生の折り返し地点はとっくに通過していて
もうやり直しが効く年齢ではない。そんな人生の守りに入る理由が無くなって
しまった今、年甲斐も無く、「攻め」に転じてもいいんじゃないのかな?
どうせもう、自分に失うものは何も残っていないのだから。

そこで、それまでやった事の無い事や、逃げていた事、やりたくても
様々な事情で出来なかった事を離婚を契機に積極的にやる事にした。

例えば四輪車は生活と荷物運びだけ、スポーツや趣味性は二輪車で追求、
と言うそれまでの主義を曲げて5MTのB4-RSKを購入して280馬力のターボと
4WDを満喫したり、カーステを弄ったりレカロを入れたりして車弄りに進出、
二輪車もどうせ趣味性を突き詰めるならそれに適したマシンを買っちゃえと
コース走行用にTZR250RSを購入したりと、所帯持ちでは難しい事を平気で
やりはじめた。

それとあわせて端から見たら自虐的にも見えるだろう貧乏節約エコライフ
食える野菜を庭で育てる家庭菜園家計簿付けによる家計管理など行い、
副産物的給料UPもあって結婚時よりも圧倒的に金が余る状態を作り出し、
その金で外貨で遊んでみたりもしている。

つまりここのBlogはそれの記録でもあるわけだ<ばき

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そんな中、去年の冬に柏崎に出張していた時、途中一日だけ休日が取れた。
そこで思い切っていっしょに仕事をしてるスポーツ万能な後輩に頭を下げて
頼んでみた。

 ino:「頼む、俺にスキーを教えてくれ」

翌朝、車で一時間程のキューピットバレーというスキー場で99cmの短い
ファンスキーを借りた。そして後輩に基礎から教わりながらスキーの
イロハを黙々と練習した。

バイクで140MPHで巡航することもさほど苦でない単車乗りである自分は
自分で制御が出来る範囲であるならスピードはちっとも恐くない。
例えば完全に制御された遊園地の絶叫マシンなどは、乗るともう
楽しくて楽しくて、ずっと笑いが止まらない。

でも制御されない速度は歩くような低速でも恐い。スキーはまさにそれだ。
ハの字で「止まる」と「曲がる」しか分からないから、一度斜滑降になると
もうアウトだ。何故かって?怖いから斜滑降中に速度を落とそうとして唯一
知ってる制動方法であるハの字にしてしまうから。すると結果として谷側の
内エッジに全体重がかかった状態で速度を停止寸前まで殺してしまうから。
そしてそのままでは怖くてハの字になって浮いた山側にある外足に荷重が
どうしても移せないから。今となっては嘘のようだが、最初はそれで悩んだ。

だがある時ふっと気が付いた。それがブレイクスルーポイントだった。
それは「曲がるのと止まるのは実はまったく同じ行為じゃん」って事。
それそれが独立した行為じゃなくて、速度制御はターンの一種だし、
ターンをより急激にかけるとエッジが立って止まる、つまり両者は同じ。

直滑降から始めて少し左か右に振って、外足の内側エッジで減速しながら
曲がり、そのあと斜滑降で殺した速度を取り戻して、今度は逆の外足の内側
エッジを効かせる事で減速しながら逆に曲がって・・を繰り返せばゲレンデの
下まで滑って降りられるのだ。そのターンの角度が大きければゆっくりと
小さければ速度を上げて滑ってこれる。(これはあくまでも初心者の理論ね)

この時、ターン中は外足が殆ど仕事してるから、内足はハの字にせずに
持ち上げ気味にして外足にそろえてしまったほうがいい、この方が急制動用に
内足の外エッジも使える。・・気が付けば、ボーゲンを脱していた。

最初の連中も、後輩も、入門書も、スキースクールも、なんで一番最初に
こんな肝心な事を教えてくれないんだろう?
ハの字で止まるなんてのは
平地か直滑降だけに有効な方法じゃないか、それと同じハの字の体制で曲がる
プルークボーゲンをその時にいっしょに教えるから、超初心者はそれを別の
テクニックだと勘違いして混乱するのだ。(オレだけか?)

ブレーキ(スロットルoff)で寝かせて曲がり、スロットルonで引き起すのは
単車乗りなら分かるだろう、教習所でのパイロンスラローム走りそのものだ。
スキーはそれにOFF車のブレーキターンとアクセルターンを組み合わせた
ようなもんだな。最初からそう言ってくれたらそれで分かったのに<ばき

------------

そんな突然のブレイクスルーで開眼し、足の親指付け根あたりのエッジで
速度と方向をほぼ自在に制御する感覚がわかった事で俄然楽しくなってきた。

最終的には初心者用ゲレンデを自由に普通に降りてこれるようになり、
スピードにも少しは乗れてきて、自分自身がこう思える状態になった

 ino:「あっ、今、俺滑ってる、すげぇスキーしてるじゃん!

これでわかった、「なんだよ、スキーって実は面白いんじゃん」、と(^^;)

------------

その2週間後に出張が終わった。帰る前に長野に住む単車乗りの友人に
こう連絡を入れた。

 ino:「出張帰りの途中でそっち寄るから、スノボ教えてくれない?」

彼は以前からスノボをやり込んでいたのでこんな申し出を快諾してくれた。
何故にスキーの後にスノボに初挑戦!なのかというと、スキーもスノボも
ほとんど初体験、つまりまっさらからのスタートなので両者に偏見が無い、
ある意味良いスタートだったから。

周りを見ていると片方が滑れると片方に挑戦しなくなる傾向が見て取れた。
自分はどうせやるならスキーもボードも両方滑れるようになりたかったので
初めから一方だけをやらずに均等に両方を経験し、向き不向きが分かったら
その時点でどちらかにのめり込めばいい、そう思ったのだ。

------------

柏崎から帰るその日に、友人と白馬五竜というスキー場で待ち合わせた。
中年男には無謀かもしれない、スノーボードに初挑戦するために。


                      --- つづく ---

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2005.03.05

スパルタ式リハビリ実施

去年11月に交通事故で骨折その他を負い、ずっと通院&リハビリしてたが
今週の診察で左手の骨折箇所についてはほぼ完治と診断、リハビリも終了した。
レントゲンを見ても、もうどこが骨折していたのか、判らないほどにもなった。

hone

でも肝心の患部の関節は完全には曲がらないんだけどね。

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残る通院ネタは両膝の関節内骨折のみ。これも殆ど治ってる(はず)

最近は毎夜1時間ほど、帰宅後に自転車(MTB)による夜走りを敢行、
最初は坂道一本登っただけで翌日普通に歩けないほどに痛んだが
今は15kmほど走ってもOKだ。自転車ネタについてはまた後日UP予定。

で、今日整形外科で膝の診察も受けたのだが、完治!と診断は下らずに
さすがに場所が場所だけに、もう少しだけ様子を見よう、という事になった。
でも上記の自転車リハビリはやっても大丈夫、というお墨付きが出たので
自転車だけでなくもう少し頑張ってみる事にした。

と、いう事で、明日と月曜の一泊二日で、白馬にスノボしに行くよん
・・・いや、冗談ではなくて本当に(^^;)

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自分のスノーボード歴は僅かに去年1シーズンだけだ。

離婚後の人生再チャレンジプログラムの一環として去年から始めたのだ。
スタッドレスタイヤを履いたB4にも助けられ何回か積極的にゲレンデに出て
最終的に昨シーズン中にどうにか両ドリフトターン出来るようになれて、
緩い斜面なら一度もコケずに降りてこれるようになったので、今シーズンは
もし事故らなければ、休日は全てゲレンデ三昧、となるはずだったのだ。

ちなみに10年以上前の初体験で散々な目にあってもう二度とやるか!と
ずっと逃げつづけていたスキーも去年から再開したのだが、スキーよりは
スノボの方が膝に優しいので今回はスノボに決定。

どうせ行くなら雪質がよさそうな遠方、どうせ遠方だったら年休取って
一泊しちまえ、という事になった。こういう趣味費は節約対象外だから
カネは惜しまないのさ(^^)♪

それにスキーは一式持ってないがボードは一式持ってるので安上が<ばき
何よりボードには嫌な思い出もトラウマも無いので気が楽なんよ♪

------------

とは言いつつも体力が猛烈に落ちているので、正直ロクに滑れないと思うが
もし今シーズン一度も滑らずにいると折角去年滑れるようになったのに
時間を空けてしまうと来年滑れなくなりそうなので、ともかく今シーズン
最低でも一度はゲレンデに出たかったのだ。

ちなみに医者には内緒だが(止められかねない)まあどうにかなるだろ。
足掛け二日の時間があるから一本滑って10分休み、と言うような具合で
ゆっくり、まったり、あわてず、あせらず、雪の感覚を取り戻して行こう。

------------

ちゅーことで明日明後日、その辺りで丸刈り中年ヘタクソボーダーがいたら
多分それは自分でしょう。…さあ、無事に帰ってこれるかな(^^;)?<ばき


  次回予告:中年スノーボード超初心者のゲレンデリハビリ珍道中(仮題)

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2005.03.03

自愛弁当ノススメ

少しみみっちいサラリーマン向けの節約話をしよう。

…いつもいつもみみっちい話しかUPしてない気がしないでもないが<ばき

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通常、激務を戦うサラリーマンの憩いのヒトトキと言えば昼飯だろう。

郊外の研究所で作業服を着て仕事をしてるヤクザなサラリーマンと違い
背広を着てオフィス街で働くサラリーマン貴兄は通常街頭売りの弁当や
近所の食堂やらで昼飯を食うだろう。それだと普通にメシを食うだけで
軽く1000円近くかかる。コンビニ弁当やファーストフードでも500〜800円か。
自分の会社もかつて新橋に本社があってたまに出張っていたので経験がある。

だが、バブルの頃と違い、サラリーマンの財布はその多くがブ厚くはない。
まして所帯を持つ多くのサラリーマンの小遣いは世の中でもっとも不況の
影響を受けてしまうシロモノだ。

そんなサラリーマンを救うように、一時はファーストフードの値引き合戦が
デフレの象徴として取り上げられ、ハンバーガーや牛丼等の値段が下がり
多くの戦士がその恩恵を受け救われた。逆にそれを理由に更に小遣いを
下げられてしまった人も、どうもいるらしいが(^^;)

だがファーストフードの値引き合戦は終わり、BSE問題の煽りを受け牛丼も
消え、サラリーマンへの相対負荷はまたじりじりと高まりつつあるのだ。

…幸か不幸か、同じサラリーマンである自分は諸般の事情により独り身となり
そんな悲劇(≒喜劇)と完全に無縁の生活を送ってる。
逆に最近は具体的にはこんな目標を立て、ゲーム感覚で試行錯誤している。

  「会社の昼飯はワンコインで済ます」

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ワンコイン、つまり硬貨一枚分だ。こういう話をすると「絶対無理」とか、
「働いてるのにそれしか食えないのはヤダ」、とか言われるのだが実際は
それだけの額があれば結構食えるもんなのだ。

実際、今週一週間の自分の昼飯代はあと一日残しているけど概算で
200円以下に収まる。一日平均でいうと40円、つまり一日あたり50円玉一枚で
済んだ計算になる。

さすがに一円や五円で済ませるのはこんな自分でさえも至難の業だが、
家庭菜園の成果物を食えば元がタダだから決して不可能な事ではない。
また店で買った食材を使っても10円ならギリギリで可能だ、嘘じゃない。
以下の画像は3/2に実際に食った9円の昼飯、今週はこれが2回あった。

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大3本50円の見切りサツマイモ、そのうちの一本(≒17円)の半分(≒9円)を
4つに切って、給湯室にある電子オーブンレンジの調理メニュー「焼き芋」で
焼いたもの。結構美味いんだな、これが(^^)♪

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このサツマイモは買ったものだけど、12月や1月などは自宅の庭で取れた
サツマイモを色々工夫し毎日のように食ってたので昼飯代は殆どかかってない。
さすがに毎日こればかり、というのも何なので週に数回こんな焼き芋を食い、
他の日は袋売りチキンラーメン(5個パック底値160円、通常205円)を食ったり
後述するが朝飯作るついでに弁当を作って持ってきて食ったりしていた。

こういう姑息な手段を駆使することで、サラリーマンの聖域である昼飯代を
節約し、腹一杯食っても一日100円以内、一週間で500円以内、つまり
「ワンコイン」に収める事が出来るのだ。

サツマイモは一週間に3回食ってもぜんぜん飽きないほどに美味いのでお勧め。
立ち食い天ぷらそばを食うより、牛丼並み盛りを食うより、フライドポテトと
チキンナゲットとチーズバーガーとコーラのMのセットを食うよりも
よっぽどこっち(焼き芋)の方が健康にも良いよ。いや、本当に。

実際の所、昼飯ってのは「栄養の途中補給」という位置づけに過ぎないので
栄養バランス云々よりも如何に糖分と炭水化物を食うかが勝負なんだけど、
サツマイモはその点でも優れてるのさ♪

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…そこまで堕ちる極めたくないし、そこまでやる必要も無いという人には
弁当の持参を薦める。

事前に冷凍保存してたご飯を電子レンジで加熱するか朝に電気釜に入ってる
ご飯をそのまま弁当箱に詰めて、冷凍食品コーナーにたくさん種類がある
電子レンジで暖めれば良い弁当おかずを何種類か使うか前日の夕飯の
おかずを少し残しておいて、それらを使うか、またはそれらを組み合わせるか
することで、見た目もキレイで結構豪勢な弁当をそれこそあっという間に
「自分で作る」事が出来る。

自分はそれを「自愛弁当」と呼んでいる。つまりこう言う事だ。
        ↓
 「サラリーマンたるもの、自分の弁当くらい自分で作って持っていけ!」

最初はオカズは冷凍食品だけでもいい。それを電子レンジに入れて暖め、
その間に弁当箱に前日炊いたご飯を盛り、暖まったおかずをそこの隙間に
入れればいいのだ。それに必要な時間は、わずかに5〜10分って所だ。

今までそんな事をしたことがない人が前日ご飯&冷凍食品のみで作っても
一食200〜300円で作れるはず。慣れてきたら徐々に色々工夫すればいい。
そうすると冷凍食品売り場を見る目が変わってくるはず。そして他の食材も
興味を持って見れるようになるはずだ(^^)

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要はだ、サラリーマン達よ、小遣いが少ないと嘆くのなら、文句を言う前に
まず自ら出費を削ってみるのだ。もし仮に昼飯代が嵩むのならば、
この「自愛弁当作戦」は相当に有効な方法だ。やってみてくれ。

…なにぃ?面倒臭い、だ?
健康体である限り自分の尻は自分で拭くもんだろうが。
自分の食う弁当くらい自分一人で作れずにどうすんだよ(^^;)

…なにぃ?そんな事やったことない、だ?
箸としゃもじと電子レンジが使えればそれで十分だよ。
過酷な現代社会を飛び回り仕事をこなし給料を得る能力のあるサラリーマンに、
たったそれだけの事が出来ないわけがないだろが(^^;)?

これは誰でもやれば絶対に出来る。やってみればわかるが本当に簡単だ。
しかも確実にマネーセービング出来る。騙されたと思って一度やってみ(^^)

あ、当然だが、食い終わった後の弁当箱は昼休みの間に給湯室や洗面所で
自分でキレイに洗っておく事は言うまでもない。そこまでやればGood Job!

ちなみに、財布が常時ブ厚いのならば、こんな事をしなくてもかまわない。
心置きなく、豪勢なランチを満喫してくれぃ(^^ゞ

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以下蛇足になるが、自分が自愛弁当を作り始めたのは結婚した直後の頃から。
当時の自分の給料で専業主婦の元カミさんと二人で暮らしながら、
将来のために少しでもお金を節約して貯めようと思ったのが発端。

当時は日々節約する目的が「自分が守るべき自身の家族の将来のため」
だったけど、今のそれは進むべき方向を見失ったまま、惰性でそういう方向に
向かっている、いわば「首を失ったシシ神さま@もののけ姫」、のように
暴走して自暴自棄自虐刹那的になってるんだろう、そんな気がする。

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