高額納税者ランキングに思う事
ちょっと前の事だが、去年の高額所得税納付者ランキングが発表されていた。
その後テレビを見ていたら一位がスーパーサラリーマンだとか、そんなことが
話題になって、芸能人の誰がいくら稼いだとか、そんなネタで盛り上がっていた。
世の中、稼ぐ奴は稼ぐなぁ。大したもんだ(^^)
自分は去年の「所得税」を…たった48.3万ぽっちしか納めてねーぞ(^◇^;)
四捨五入すればもう40歳だというのに、年収も4桁万に届いてないような
ウダツの上がらない単なるサラリーマンだから高額納税者のそれと比較すると
あまりに収入格差があるけど、でも、決して彼らの収入に対して嫉妬するとか
収入の劣る自分を蔑んだり卑屈にはならないよ(^^)
だって高額所得者はそれだけの価値のある仕事をした結果それだけの
収入を得た、又はそれだけリソースを得ていた結果収入を得たのだから、
それと全く同じ仕事をしたわけでないし、リソースも持たない自分が、
彼らと同じような収入を得たい、と思うのはあまりにも図々しすぎるし、
そんな彼らよりも収入が低いと卑屈になる必要は全くないもの。
逆に、自分は自分に出来る仕事をし、それだけの対価を得ているのだから
結果の収入が絶対的に少なくたって、それが今の自分の本当の実力、
その実力を出し切って生きている以上、何一つ卑屈になる事は無いのさ。
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これを自分の得意な(?)乗り物に置き換えて例えてみれば判りやすいかな?
想像してみて欲しい、同じ道の上を、原付から巨大トレーラーまで、
その馬力やサイズがあまりに違う種類の乗り物が混在して走ってる状態を。
そのスペックの一つを抜き出して、例えば排気量とか馬力、新車価格とか、
それを比較した結果、優劣が出たとしよう。…でもそれに何の意味がある?
デカいトレーラーには、そのトレーラーにしか出来ない仕事がある。
だからガタイが大きくて、大馬力なエンジンが載り、結果値段も高い。
同様に原付にも、原付にしか出来ないことがある。小さく、細い所でも
キビキビ走れて、燃費が良くて、安い。
そこまで極端な比較をしなくても、例えばカローラとフェラーリを比べたら、
動力性能はフェラーリの勝ちだけどカローラには大人が4人ゆったり乗れる。
つまり、スペックというのはそれなりの必要性と必然性の上に成り立つ物で
どっちが優れているのか、なんて視点によっていっくらでも変わるんだよね。
直4NA1.6Lのロードスターに乗ってる人間が、V12気筒5Lエンジンの馬力だけを
欲しがり、仮にそれを搭載したとしても、その結果車重が増え、バランスが崩れた
ロドスタと元のNA1.6Lのロドスタ…果たしてどっちが快適で楽しい乗り物か?
まあ人によっては直線番町な乗り物が最高ぅ!なんて好みもあるだろうけど
自分だったら、1t弱の軽い車重を1.6Lのエンジンで引っ張って峠をキビキビ走る
ロドスタの方がより魅力があると思うな(^^)
つまりはこう言うこと(^^)
「馬力 ≠ 絶対的性能 ≒ 操る面白さ」
「納税額 ≠ 生活満足度 ≒ 生きる幸せ」
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今の自分を所得税というスペックで見たら…乗り物に例えたら、そうだな…
125ccのオフロードバイクかな?他の乗り物に引けを取らない速度で走るし
狭くてもキビキビ走るし、取り回しも楽、テクニック次第でどこでも走れるけど、
大柄でも軽い単車だから安定度に欠けて横風でぐらつくし、雨が降れば
そのままズブ濡れだし、大きな影響力のあるモノの近くを走るとそれに
巻き込まれそうになったりもするし、より遠くに行ける高速道路にも乗れない。
でも125ccにはそれにしか成し得ない魅力がある、決して負け惜しみじゃない。
重たいリッターバイクや、渋滞が起きると身動き取れなくなるような四輪車、
バカスカ燃料を食う大型トラックが望んでも決して手に入れられないし、
絶対に真似が出来ない魅力が、当事者の自分には判らなくても、きっとある(^^ゞ
つまり人から見たら不幸に見えたり、自分自身の身の上が不幸だと思っても、
自分自身が卑屈になる必要なんて無い。今の自分に自信を持とうぜ(^^)b
…どんな生き方でも、それが今まで自分が生きた人生の結果なんだから(^^)♪
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以下蛇足:
でも、自分もそろそろ出来れば「四輪」に乗り換えたいのも本音(^^;)<ばき
身軽で自由だけど1人で自立できず、不安定な状態はもうたっぷり楽しんだから
それに比べれたら、高くて、重たくて、大きくて、渋滞にもハマり、維持費もかかる
だけど、安定していられて、雨が降っても濡れることもない…「四輪」にね。
折角一度乗り換えたのに「事故って廃車になって単車に舞い戻っちゃった」からさ
…おっとっと、これはあくまで単車と四輪車を「ある事」に例えた比喩であって、
実際の単車にはまだ乗るよ。四輪車にも離婚してから乗るようになったし<べき
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コメント
inoさん。
人間は相対的に物事を見てしまうので、
ついつい他人と比較して、以前と比較して
今はどうだって考えてしまうもの。
今、目の前の現実に幸せを見出せたらいいんですけどね。
人のものさしではなく、自分のものさし。
何かを得れば何かを失うし、
何かを失ったときには逆に得られることもあるはず。
世の中はうまくできているものなんですよね。
inoさんにもきっといると思います。
めぐり合わなければならない人が。
その機会はどこでどう偶然?必然が重なって
バッタリということになるのかわからないけど、
その目に見えない機会が訪れたときに、
ふと気づけるinoさんでいて下さいね。
今度は離さないように。
投稿: なお | 2005.05.23 19:17
なおさん、心温まるコメント、本当にありがとう(^^)
…今思えば、元カミさんとの暮らしは、自分は頑張りすぎてました。
心底惚れた元カミさんを離したくなくて、幸せに暮らしたくて、
そのために、それまで大好きだった(ここにUPしてるような)自分自身を
心の中で毎日罵り、唾棄し、一つ一つ殴り殺していた気がします。
そうやって頑張って、頑張って…今までの人生の中で、恐らく一番
頑張っていたと思います。あれだけ頑張れていた自分を、今では
誉めてやりたいです(^^)
でも、その頑張りは、自分の実力を超越していたんだと思います。
その自分の実力とはここで晒してるような矮小なもんです。
小さい軽自動車に超大型ダンプのエンジンを積んで走ろうとしたら
・・・そりゃまっすぐ走らないし、すぐ壊れますよね。
思えば元カミさんには悪い事をしてしまいました。
もし、そんなちっぽけな自分にもし「次」があるのであるならば、
今度は背伸びしないで、決して実力以上に頑張らないで
二人が互いに原寸大の自分を自然体でさらけ出していられて、
互いが互いを必要とし、認めあえる…そんな人に、出会いたいもんです。
ムチャクチャ難しそうですが地球上に1人くらいはそんな人もいるかもしれない、
この世の中にたった一人しかいない(≒一人しかいらない)
そんな人にめぐり逢ればいいですね(^^)
投稿: ino | 2005.05.23 21:39