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2005年6月

2005.06.30

陽性反応で再検査

陽性反応で再検査
ぶっちゃけた話、自分はいつか必ず死ぬ。ある者は必ず死ぬのだ。

多くの人は、自分がどうやって死ぬか判らないと思う。そりゃそうだ。
でも自分は何となく判る。それは怪我で死ぬなら交通事故で、
病気ならガン
だ。

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なぜそうはっきりと言えるのか?

まずなぜ交通事故なのかは、それは自分が「単車乗り」であるからだ。
自分が「単車乗り」であり続ける限り、一般民間人よりもそれで死ぬ
確立はかなり高い。我らは身近にあるリスクから逃げ出さずに容認し、
それを見極め、そしてそれをギリギリで見切って「走る」(≒生きる)
生き物だから。

たまにしくじり痛い思いをする事もあるが、でも自分はまだ「単車
からは降りられないだろう。

…ちなみにこの「単車」ってのは、俗に言うオートバイという乗り物
だけを表していない、って事は、同じ「単車乗り」なら、こんな風に
改めて書かなくても一発で判ってもらえるだろう(^^)

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じゃあ病死の場合、なぜはっきり「ガンで死ぬ」と判っているのか?
というと自分がそういう星の下に生まれたからだ。いや、冗談で
なくて本当に。

ウソのようだが、自分の親類は、自分の記憶にある限り、全てガンで
死んでる。父方も、そして母方も。大昔にどちらかに若くして肺炎で
死んだ親類が居たらしい、でもそれ以外で死因が確定している自分の
直系祖先や親類一同は、全てガンだ。骨肉種と脾臓ガン以外の全ての
部位のガンが大体出ているんじゃないだろうか?

つまり、自分生まれながらガンになりやすいDNAを持っていると言う事。
これは自分が欠陥ある遺伝子を持つ、誰かより劣る人間という訳では
(多分)無くて、バツイチであったり、貧乏性だったり、猫好きだったり
するのと同じ、単なる自分の個性の一つだ

つまり自分がガンになりやすい体質である事は、自分が皮膚病持ち
あったり、生まれながらに背中と尻にある黒痣や、M字型系の父方と
てっぺん型の母方系、両方のハゲる遺伝子を受け継ぎ近い将来ハゲる
事が確定しているのと同じ、自分自身の欠点でもなければ誰からも
劣るのではなく、生まれながらに持っているアイデンティティにして
プロパティだ。

さらに、仕事は環境分析化学屋としてサンプルや試薬で各種発ガン性
物質を取り扱ってたり、様々な危険なモノが出る産業廃棄物処理場に
出入りしてたり、原発内部で人よりは被曝しながらハードワークして
いたりもする。

つまり自分は先天的にも後天的にも発ガンリスクを背負っているのだ。
とは言え、喫煙者と非喫煙者のリスク差から見たら、原発被爆なんて
大した事無いから、幸か不幸か、自分はタバコを吸わない(体質的に
吸えない)のでそれをするより自分の後天性リスクなんて少ないと思う。

ほら、タイムリーな事に、昨日こんなニュースが流れていた。


「原発など従事者、許容上限被ばくでがん死亡率10%増」

…まあそういう仕事をしてもしなくても、放って置いてもいずれは
ガンになる。だから就職した直後にすぐ昼休みに寄り付く生命保険の
オバチャンたちを振り払い、それには目もくれずガン保険にだけは
速攻で入った。だってこれは必ず使う事が判ってる入らなきゃ損だから、
入らなきゃ損じゃん(^^)?<ばき

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こういうリスクを抱えながら生きているのは、危ないようで、決して
危なくはない。それは何故かというと、それは自身のリスクが事前に
判っているという事だから。つまり事前に察知出来るのならば、
それを回避することも出来る
、という事なのだ。

よくある「危ない事は全て止めてしまえ!」、という論理は一見では
安全なようで、実は一番危険極まりない、愚かにして貧弱なる発想だ。

例えば自分の子供が通う幼稚園で子供がそこの木に登って落ち怪我を
したから(またはするかもしれないから)園内の木を全部切ってしまえ!
…とかいう暴論がそれだ。そんなバカ親がいたらこう聞いてみたい。

 「焚火で火傷をしたから、火を使うのを止めるのか?」
 「包丁でで指を切ったら、包丁を使うのを止めるのか?」
 「感電事故が発生したら、電気を使うのを止めるのか?
 「落盤事故が発生したら、鉄鉱石や石炭の採掘を止めるのか?」
 「交通事故があったから、自動車を使うのを止めるのか?」
 「船が転覆して溺れたら、航海や貿易や輸送を止めるのか?」
 「飛行機が墜落したから、もう飛行機は飛ばさないのか?」

  ・・・違うだろ(^^)?

危ない事はそれをリスクと認識し、回避するように上手に使えばいい。

つまりそれと同じで、自分は交通事故やガンになる可能性が高いから
日頃それに警戒と関心を持って、予兆があれば回避行動を取ればいい。

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そんな自分が、ここ最近、多々の体調不良を感じていた。

年明けに行った電離放射線健康診断の血液検査の結果は「貧血気味」。
他も詳細は書けないが、便通の各種不調の連続、稀に下血と見間違う
ような(以下自主規制)、アレ?一週間止まった、と思えば(以下再び
自主規制)…がみさん、その節はホントご迷惑をおかけしました(^^;)

最近はメシを食うと右下腹部がギリギリ痛くなり、ギュルギュル音が
出たり、しゃがんで庭仕事していて、立ち上がると激しい立ち眩みが
したりして、ここ2ヶ月でいきなり5〜6kgも痩せて、食欲もだんだん
失せて食も細くなり、顔色も青白くなってきて、鏡に映る自分自身が
どう見ても不健康っぽかった。

ちょっとこれはおかしい、と思っていたら、春の健康診断の結果が
会社に送られてきた。ふむふむ、ちょっとコレステロールが高いな、
などと思っていたが、備考欄に印字された「要精密検査」の記述に
目が止まった。なんだ?尿にタンパクでも出ちゃった(-◇-;)?<ばき

それは「検便:潜血反応陽性、要精密検査」…やべー、大当たりだ。

実はコレ、上記の体調不良から、もしかしたら出るかもしれないと
思っていた検査結果だった。「潜血反応」とは、肉眼でははっきり
判別できないけど出血の反応がある、というもの。

その結果と上記の自覚症状を鑑みると、とある病気の可能性が一気に
浮上するのだ。詳細は以下のリンクを見てもらえば判る。死なない
ために、誰もが一度は目を通しておいて損はないHPだ。決して笑い
事じゃないぞ。マジでね。

 大腸.com

それは大腸ガン(又は直腸ガン)。何を大げさな!、と思われるかも
しれないが前述の通り自分はガン体質、この手の情報収集は以前から
怠らないし、こういう事に対する警戒突入レベルも多分普通の人より
低い。実際、自分の父方の祖父も大腸ガンにかかり、そして死んだ。
大腸ガンは遺伝性もあるようなので他人事じゃないのだ、マジでね。

ガンは発見が早い程生存確率が高い、逆に発見が遅ければ
確実に死ぬ

ガンになりやすい体質でも全てヒステリックに過敏になる必要はない。
発癌物質なんて今やどこにでも溢れてる。タバコのように確実猛烈な
物さえきっちり回避していれば、あとは明確な兆候を見逃さなければ
いいのだ。

ただし、その兆候があったら過信や油断せずに的確に対処する必要が
ある。仮にその心配が空振りに終わったとしても単なる笑い話で済む。

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今回、その明確な兆候が出た。各種便通不良、潜血反応、腹痛、貧血、
…おいおい、シャレにならねーぞ、この自覚症状と検査結果は(^^;;)
もし仮に大腸ガンだとしたら…もう進行ガンって事じゃんか!

大腸ガンは無自覚症状の初期であるならば助かるガンだ。だが進行し
転移しステージ3となると残りの寿命が2〜3年程しか持たない極めて
危険なガンだ。放射線治療も、抗がん剤も効きにくい。普通なら40歳
以上で発症するらしいが、なにせ自分はガン体質、36歳でなったって
何ら不思議じゃない。

ここまでカードが揃っちゃうと「そんなことは大したことねーべよ」、
と精密検査をすっぽかすわけには行かない。やむなく、内視鏡検査の
予約を通院中の病院に入れて、問診を受け下剤と洗腸剤を受け取った。

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実は似たような事が20代最後の頃にもあった。

突然食欲が無くなり、体重が一ヶ月の間に10kgほど落ちた。あまりに
気味が悪くて、当時35才以下は健康保険が効かなかったのに全額自費
(9万)で人間ドックにかかった。結果深刻な異常は無かったものの、
某所に小さい良性腫瘍があり、その後一年以上要観察処置となった。
今ではエコーでも見えない位になったけど、当時結構ヒヤヒヤよ(^^;)。

あの時ももしかするとガンかも、と言う覚悟を決めドッグに入ったが
不思議と、怖い、というより、余命が確定したら、色々やることが沢山
あるな、例えば真っ先に自室に隠したままになってた学生時代のエロ
本を処分しなきゃ、とかそんな事を冷静に考えていた<ばき!

今回も、不思議と冷静で、仮に余命が確定したら自宅の整理に着手し
遺品を減らすために色々大量に処分しなきゃ、忙しくなるな、なんて
事をぼんやり考えていた。さすがにこの年ではエロ本は隠し持って
ないし<べき!

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最悪の事態を想定して、入院セットを荷造りして内視鏡検査に挑んだ。

大腸の内視鏡検査は強力下剤とニフレックという洗腸剤で腹の中身を
文字通り洗いざらい流してから、ファイバスコープを盲腸の末端まで
入れて行う。そのため当日の午前中はメシも食えないのに薄しょっぱい
液体を2Lも飲んで、それを全部出さねばならず大変だ。しかも当日は
記録的な暑さ
、年休を取ってエアコンの無い我が家で一人「闘う」が
脱水症状気味で朦朧となった。これが結構辛いのだ。

フラフラと車に乗り込み、病院を目指した。途中手持ち現金が少ない
事に気付き、コンビニで当座の金をまとめて引き出した。20万あれば
十分だろ。病院で受付をすませて、健康状態を問診、その後処置室に
入り、検査専用の穴あき紙パンツに履き替えてマナ板に、いやいや、
処置台に横になり、内視鏡検査が始まった。

鎮痛剤を打って無痛検査とすることも選択出来たがコレでも痛みには
強い方なのであえてそれはパスした。金がもったいないからね<ばき

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…辛い。痛くは無いが、ただただ、辛い。腹の中を引っ掻き回される
のがこんなに生理的にしんどいとは
思わなかった。大腸には何箇所か
曲がり角があってそこをファイバーが通過して、さらに先に進む時は

 ino :「・・・うぉ、うぉぉおおぉぉおお!」

って勝手に口から突いて出る感じ。ファイバーがどんどん先に進むと
腹の中を何かが激しく蠢きながらつき進んで行く感触が伝わる。うぅ
気持ち悪いよぅ。腹の中にエイリアンの幼生が住み着いて、これから
食い破って出てくる手前は多分こんな感じなのかも?。もしかすると
この感覚、妊婦が感じるあの、

 妊婦:「あっ、この子おなかの中を蹴っ飛ばしてる(^^)♪」

っていう感じと同じなのかなぁ(T◇T)<ばき
だとすれば、女ってなんて偉大なんだろう。脱毛、じゃない、脱帽。

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15分ほどかかってファイバーの先端が末端である盲腸まで達した。

処置する医者がそれが映し出す映像のモニターを見ながら色々話す。

 医者:「ほ〜ら、これが大腸と小腸が繋がってるところですよ〜」
 ino :「そ、そ、その辺りが最近少し痛いんですよぅぅう」
 医者:「じゃあ、折角なんで小腸の方も見てみますかぁ♪」 
 
楽しそうにファイバーを徐に操りさらに深く深く深く…ぐずずぅ!

 ino :「ぐっ、ぐっ、ぐぐぐ…し、し、死にそうです…(T◇T)」
 医者:「大丈夫です〜死にませんよ〜♪…小腸は大丈夫ですね」
 ino :「そっそっぞっ、そそう…そうですか」
 医者:「じゃあこれから大腸を見て行きますよぉ!」

ファイバーをゆっくり抜きながら、エアで腸内を膨らませつつ内壁に
異常が無いか探して行く。操作する医者は楽しそうに「ほーらココが
横行結腸ですよ〜♪」、「そしてほら、ここがS字結腸です♪」、と
判りやすく解説してくれるのだけど、注入されるエアでどんどん腹が
張り不快感倍増の自分はそれどころじゃなかった。

盲腸から直腸まで一通り見て検査終了。その後撮影した画像を見つつ
診察を受けた。

 医者:「inoさん、大丈夫、ポリープも無いし綺麗なもんでした」
 ino :「そうですか…じゃあ今ある症状は一体何なのでしょう?」
 医者:「判りません。判ったのは大腸と直腸は無事という事です」
 ino :「では、これで2〜3年は大腸ガンとかは大丈夫ですかね」
 医者:「inoさんみたいに大腸ガン経験者が近親者にいるのならば
     一年毎に内視鏡か、腫瘍マーカーを見た方がいいですよ」

やった!これで無罪放免!でもそれなら何で体調不調だったんだ?

 医者:「小腸の末端は見ましたがそれより前は見えません、食欲
     不振は小腸やその上の十二指腸、胃に何か原因があるの
     かもしれません。今回の検査ではそちらはわかりません
     ので、しばらくは様子を見ますが、まず食生活を改善し、
     もっと栄養を取ってください。

痩せ、貧血気味なのはどうも養分が足りなかったらしい(^^;)

その結果、致命的ではないが不健康気味となり消化器全体が弱って
いるらしい。要はどこかが致命的に悪いのではなく全般的に体力が
落ちてるって事だ(苦笑)

平たく言えば「夏バテ」みたいなもん、まだ夏前だって言うのに…。
つまり多々の症状は病気でなく「もう若く無い」って事の兆候かよ。
中年ど真ん中世代になると、黙っててもあちこちガタが出てくるな。
もしかすると日々の貧乏生活のツケが体にジワジワ出てるのかもね。
死なない程度にコキ使っていれば、死ぬまでまだ使える身体だから
もう少しだけ余計に食わせてやってもいいか<ばき

とは言え食欲はあまり無いんだけど。

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最後に医者がこんなことも言っていた。

 医者:「inoさんくらいの若い人は潜血が出てもなかなか内視鏡
     検査を受けに来ないんですよ、痔なのかも、とか思って
     恥ずかしかったりするのかも。実際、異常発見率も低い
     ですけど、中には本当に『見つかる』人もいますから、
     inoさんは今回ちゃんと受けて正解ですよ。」

そう言って貰うとこの「笑い話」に少し価値が見出せますよ先生(^^ゞ

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無駄になった入院セットと共に帰路に着いた。途中で自宅近所に
あるドラッグストアに寄り、珍しくリッチにエビスビール500mlを
買って帰る。室温33度の暑い部屋に戻ってから、一人で我が大腸の
無事を祝って乾杯♪

 ゴキュ、ゴキュ、ゴキュ・・・かーーっ!!!うまーい!(^▽^)/

胃袋から小腸大腸に至るまで正真正銘「空きっ腹」の五臓六腑に
キンキンに冷えたビールが文字通り、一気に「滲み渡った」!
滲み渡り過ぎたのか、胃がびっくりしたのか、突然ギリギリッ!と
痙攣っぽく痛んだ。

・・・ん?もしや胃ガン…かな?(そして話は最初に戻る)<ばき!
 
 

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2005.06.26

税金は罰金か?(放言編)

前編の要約

「働いて稼ぐ事に対する罰金である所得税のUPの前にやることがあるだろ」

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前編の最後で提案したような現在存在している矛盾や歪が改善されれば
「サラリーマンを増税すべし」、と税調が言っているのは実は正しい。

あるレベルの給与所得者は税金がえらく安い、というのは十数年前の
かつて自分がそうだったからリアルにわかる。低年収の場合、所得税は
安い、安すぎると思う。

例えば以下のリンクを見てもらえば分かるように、年収500万の妻帯子持ちな
サラリーマンが現状収めている所得税+住民税は年間わずかに20.1万円!
毎月に直せばなんとたった1.68万円!!、安っ!

Allabout 会社員は大幅増税か?

自分は去年の実績で年収はその1.*倍なんだけど税金は78.4万/年、
毎月平均で6.5万、つまり4倍近いんですけど・・・(T◇T)

まあこれは、独り者と家族持ちの格差だと思えば納得の格差だけどね。

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また、サラリーマンの必要経費が必ず給料の3割か?と言われれば、違う。
例えば去年の納税者番付トップの100億円稼いだサラリーマンがそのために
30億円かけた、何て事はまず無いだろう。実際は上記リンクにあるように
控除の計算上100億の収入なら5億170万円だから約5%だけ、だけど。

なのに税金は所得が増えれば増えるほど増額される。前回UPした通り
働いて稼ぐ事がまるで悪事で、それに対する罰金のように累進課税される。
それならば所得控除も一律一定額や一定判断基準ではなく所得に応じた
経費を認めるべきだと思う。

年収300万のサラリーマンのコナカの安いツルシの背広が経費に出来るのなら
年収3000万のサラリーマンはブランドのフルオーダー背広を経費として認め、
年収300万のサラリーマンが通勤で使う軽自動車を経費として認めるのなら
年収3億のサラリーマンが通勤で使うポルシェを経費として認めるべきだ。

…そうでもしないと、今の税制はあまりにも頑張った人に対して不公平だよ。
いくら頑張って収入が増えても頑張った成果の半分が「頑張った罰」として
徴収されてしまうのだから。

ちなみにまったく頑張らない無収入のニートはその罰金がゼロだ(苦笑)

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以下暴言放言モード突入:

こういう社会負担費の増額話の影では、いつもこんな事がよく言われている。

「これは低所得者の負担増になるので考慮して同程度の負担となるように…」

配慮なんてしなくてもいいのだ。高額所得者も低所得者も同じ日本国民、
同じ権利を有する同じ人間なのだから生活の質や個人的都合を一切顧慮せず
ただ年収の額で片や優遇されて、片や搾取されるのは基本的人権を定めた
憲法違反だ。

国民一人が負担する税金が均等割りで例えば年額100万なら、年収300万の人も、
年収一億円の人も100万納めて誰もが平等な社会負担をする、そして誰もが
同じ発言権や公民権を得る。これがあるべき本当の平等な社会だと思う。

その税金には一本化された年金や健保も含める。つまりその国で暮らし、その
国民として公共サービスを受けるのには一人年間100万が必要で、それを納めない
人間は公民権やサービス、以後に書く新年金制度に制限が加わり、救済制度は
無いようにすればいい。つまり負担金を納める事にはっきり目に見えるメリットを、
納めない事で蒙るデメリットをはっきりと付ければ誰もが労働に勤しみ、喜んで
(泣いて?)納めるだろう。

そして年収300万の人は残りの200万で出来るレベルの生活をすればいいし、
年収一億円の人は残りの9900万で自分の努力が報われる生活をすればいい。

その格差は個人の努力の結果だからごく当たり前の事であるけど、
もしそれが金持ちがうらやましい、ではなく金持ちばかり使える金が
あるのは不公平だ、と言うのであるなら(それ自体おかしい論理だが)
「国民一律負担金」を減らして、200万の消費と9900万の消費に対する課税、
つまり消費税を導入すればいい。
そうすれば使う人間は高額の税を納め、使わない人間はわずかな税ですむ。

これはどんな人間でも生きるために必ず必要な食料品や家賃、電気、水道等に
公平にかけねばならない。そうしないと不公平になる。消費税を免除して
無税にすべきなのは普段は発生しないけど非常時には誰もが使う医療費だけ。

当然だが、必要以上に贅沢な品や地球環境によくない品は高い税率とすべき。

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今回提案したような国民一律の一定額の負担金を収入から源泉徴収されたら
生活が出来ないか?、というとそんな事はなくて家賃や住宅ローン、計画的な
貯金と同じで、最初からそれは無いものなんだ、と思えばどうにかなるもんだ。

例えば独り者が年間150万で生活するのは自分の経験上余裕で可能だ。
それしか収入が無いのならそれでやっていける生活レベルで生きればいい。
それが嫌なら、もっと頑張って収入を増やす努力をすればいい。誰もそれを
止めはしないし非難もしない。なにせこの社会システムならば努力をすれば
必ず報われる仕組みだからね。

またそこまで頑張らなくても夫婦二人なら共稼ぎすれば即座に収入倍増、
一緒に住めば支出は倍にならないからラクに暮らせるようになる。

年金を受けるような老人は負担金をゼロとして、年金受給の方法も改める。
具体的には現役が一律負担金を引かれた後の最低必要生活費の半額の補助を
まず保障する。例えば仮にそれが200万としたらその半分である100万を
全員に一律支給。それでは生活費が足りなければ、またはそれ以上の生活を
望むのならば残りは老人パワーを社会に生かすべく国が就職を斡旋するのだ。

具体的には体が元気なうちは自力で働いてもらい、その労働に対する給料と
それと同額の年金を「源泉支給」するようにすればいいのだ。

ただし現役の平均所得以上を得る場合は「源泉支給」はその平均所得までを
上限として定め、それ以上は支給しない。リタイヤした老人にはそんなに
あくせく頑張ってもらわなくても生きがいを感じられる程度に働きながら、
悠々とした老後を暮らしてもらった方がいい。

この方式なら雇う方はより安い賃金で雇えるので老人雇用が進むし、老人は
老人なりの労働力で倍の現役並の給料を「自力で稼ぐ」事が可能になるので
労働すれば報われるから健康に気を使い、暇をもてあまし毎日病院に行って
先生と世間話だけするために医療費を使うなんて事もしてられなくなる。

同じく身障者なども同じ方式で雇用側の負担を軽くし、各自の労働に比例した
成果を「源泉支給」すれば雇用側もメリットがあり身障者の収入も保障される。
「黙っていても一定額の補助金を支給される」のと「自分の力で働き、稼ぐ」
のは得られる額が仮に同じであってもそこで得られる生きがいが違うと思う。

当然働きたくても働けない人には、それが明らかだったり公に証明されれば
一律負担金は免除して、逆に社会がその人を助けてやらねばならない。
健康な人も、いつ何があってそうなるのかわからないのだから、その費用を
負担することに異議は無いだろう。

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健康な専業主婦は負担金は免除されず、旦那が支払うか、支払えなければ
国民としての義務が果たせないとして国民としての権利の一部を失う。

その一律の負担金は「労働出来る大人」が負担するので働ける女性は働いて
一人の人間として社会に参加してもらう。ただし子供がいてそのために
専業主婦を選ぶ場合はその世帯の負担金を子の人数に応じて大幅減額し支援、
兼業主婦として働きながら育児をする家庭も専業の場合より優遇はされないが
(専業子育ての場合は世帯収入が減るため)当然それを減額して支援する。

そして専業兼業問わずある人数以上の子沢山な家庭は逆に支援金を送って
その一家を支援し、逆に自分のような独身者には自身の老後を支えてくれる
子供たちを育てるそれら家庭を支援するための負担金一定増額を科すのだ。
そうすれば、子供を持つメリットとデメリットがはっきりするので少子化も
改善する…かもしれない。

体質的や病気等により不妊で子供が欲しくても持てない家庭はそれで
差別せず、証明できれば一定額減額するようなことをしてもいいだろう。

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当然、未成年の子供には課さない。未成年者が就職して給料を得る場合も
正社員はもちろん、バイトでもその負担金を免除し、若いころから労働する
メリットを体感してもらい働く事への積極的なアプローチを図る。

大学生のように未成年から継続して成人しても学生であるのなら、
その間の負担金は免除し、就職し給料を得るようになった時点から割増や
それまでの分を一括で払えではなく、そこから一律負担するようにして
就学も助成すればいい。

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さらにオリンピックやワールドカップ等で国を背負って活躍した人や、
国民栄誉賞を受けた人は国民の義務であるその負担金を活躍に応じた年数分
免除して頑張っただけの見返りを広く実感出来るようにすればいいし、
国として守るべき伝統芸能や国策として必要とされる農業などを継ぐ人にも
負担金の減額をしてそれを助成するようにすれば技能の伝承が絶えることも
減るだろうし、農業の担い手も増えるかもしれない。

逆に犯罪を犯したりした場合はこれを罪に応じて増額するようにすればいい。
犯罪により損害賠償が発生するような場合は国が加害者からこの形で長期間
代行徴収し(住宅ローンのように死亡時に備えて生命保険分も上乗せする)、
被害者には国が立て替えて直後に一括で賠償金を支払うようにすればいい。

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・・・と、まあ怒りに任せて無責任に適当な事を思いつくまま書いてみたけど、
このダラダラの結論として要約すれば以下の2点に絞られる

 ・同じ人間は同じ権利と義務を負う=義務が果たせなければ権利も失う
 ・それに格差をつけるなら誰もが納得出来る透明性のある格差をつけろ

…もし本当に納税が国民の義務だと言うならば、最低限このくらいは
やらなきゃダメだと思うのだ。

今は「義務」なのに、それに納得の行かない不透明な格差をつけて、
一部の金持ちをスケープゴートとして庶民の不満をそちらに向けるような
政策を取っているような気がする。

そんなことをせずに誰にも納税するメリットを見出せるような方策を取れば
またはその税金が、本当に有意義に使われて社会や国が良くなるのなら
今よりも、もっと沢山納税してもいいのにな…と一介の納税者は思うのだ。
 

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税金は罰金か?(把握編)

毎年大体このシーズンは、去年の年収を元に今後一年間の住民税が
確定する時期だ。去年は一昨年頑張ったおかげでそれまで16900円/月
だったそれが倍近い30900円/月になり、一年間痛い思いをしてきた。

だが去年は一昨年より年収が低かった(苦笑)ので、住民税は安くなる!
これでもしかしたら昼飯くらいはまともに食えるようになるかも(^^)♪
先週、送られてきた通知をわくわくしながら開けて中身を見てみた。

住民税 一昨年:16900円/月 
    去年 :30900円/月
    今年 :28100円/月

うーむ、わずか2800円、一割弱しかコストダウンしてないじゃん。

----------

この住民税の額を見ると、まるで自分の年収は3年前から2年前で
いきなり倍近くになって、去年はそれから一割減、のようにも見える。
でも実はそうではなくて、算出基準となった年収の変化を一番稼いだ
年を100%とし比較すると、…なんとこんな具合になるのだ。

        年収  住民税
    3年前: 83%   54%
    2年前: 100%  100%
    1年前: 95%   91%

なんでこんな、直観ではさっぱりわけのわからない事になるのか?
それは数多ある税控除の存在と、税の計算が累進課税制であるためだ。

つまり、

・3年前は扶養家族な配偶者がいて配偶者控除と特別配偶者控除が
 フルに使えたのでそれらの控除が大幅に効いて税金が安くなってた。

・だが2年前はその途中で扶養家族がいなくなっちゃったので(自爆)
 控除額が大幅に下がり、しかもその後に自暴自棄的に仕事に没頭し、
 結果後半は給料が大幅UPしたため累進課税分も増えて税金倍増!

・そして去年は2年前ほど忙しくはなかったけど連続昇給によりベース
 給与が上がり、年収は2年前より減りはしたが結果−5%程度だった。
 だが、その−5%が、累進課税の割増計算の式に当てはめると
 −10%の減額になった。

…と、いうこと。

この計算、ドコモの携帯電話のプラン料金より判り難いな(--;)<ばき

------------

本来住民税ってのはその地域で暮らすための参加費みたいな物のはず。

どんな人間でも同じ額、平等であるべきで、誰もが一律の定額を収める
べき、はずなのだが自分という人間が今の場所で生きるためには収入に
応じてかのように電卓をはじかれ、本人が地域のためにではなく自分の
ために(家族がいれば家族のために)頑張って働けば働くほど、ゴッソリ
徴収されてしまう。

もしそんな理不尽な住民税を納めたくなければ、仕事をやめて収入を
得なければいい。つまり働かずにただダラダラとしてればそれでいい。

税金を一円も納めなくてもその地域の公共サービスを無料で受けられるし
しかも、あわよくば生活保護と称し生活費も貰えるかもしれない。

これは働いて税金を納めている人間から見ると実に不公平なシステムだ。
色々な事情で本当に働けない人にそれを行うのは、自分も誰もが何時
そういう身の上になるのかわからないし、そういう人を支援する制度は
福祉国家としてあるべきだけど、それを悪用している人たちも存在する。

しかも、頑張って頑張って働いて、結果収入が上がるにつれて、
行政はその人に累進課税という刑法によって更なる重い罰金を課す。
平たく言えば

「個人の能力や努力に罰金を課してそれを個人に持たせず行政が奪う」

これが続くと、誰もが頑張ったって無駄で罰金を課せられるだけだ、と
労働意欲を失ってしまう。だって働いて収入を得る事は「悪い事」で
懲罰として税務署に出頭させられて罰金を課されるのだから。

「いや、税金は罰金なんかじゃない」、という人も沢山いるだろう。

では、人よりたくさん税金を収めた人間は何かで優遇されたり、
少ししか収めていない人に感謝されたりしているのだろうか?
せめて口頭ででもいいから褒められる事があるのだろうか?

そんな事は全く無くて、現状はむしろ逆。

税務署員が自宅に出張してくるような確定申告サービスは無くて
忙しい平日に税務署に出頭して確定申告せねばならないのだ。
さらにもっと沢山納めると実名をマスコミに晒されたりして、
周囲や見ず知らずの人から高収入を妬まれたりする。
酷いのになると、

「自分らから税金を取らずに、こういう金持ちから取ればいい」

などと言う心無い意見まで、新聞の投書欄やネットの掲示板などで
堂々と展開されたりする。つまり高額納税をしたって何一つ良い事が
無くて、むしろ悪いことばかり付きまとう。 貢献している納税者に対する「仕打ち」だ。明らかに懲罰じゃんか。

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「ならば自分も頑張らず社会的弱者として国から褒美を貰った方が得」

と誰もが気付き、それを一斉に実行に移したら、実はそれは以前Upした
ボランティアネタで上げた「道徳崩壊臨界点」そのものなんだけど、
そこまでになったら、この国はどうなるんだろう?

今の若者は子供の目から大人社会を見る事でそれを有形無形感覚的に
感じていて、就労意欲を無くして無気力な無職、俗に言う「ニート」になって
頑張った事が報われない今のシステム、つまり「就職することは社会の
囚人となる事」、と暗に察して、それを拒んでいるのかもしれない。

そう考えたら増えつつあるニートは今の政府が暗にどんどん推奨してる
日本国民としての理想の生き方なのかもしれない。…自分はごめんだが。

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そんな最近、政府税調でサラリーマンへ対する課税強化策が打ち出された。
今の給与所得控除の率を下げ、配偶者控除を始め各種控除を撤廃する、
というものだ。つまりこれはサラリーマンだけを狙い撃ちにした増税策だ。
なにせ税調の会長は「サラリーマンに頑張ってもらう」と開き直っている。

最近決定された定率減税の廃止や、もうリアルに毎月痛みを伴ってる
厚生年金の徴収額増加だけでもかなり負担増を強いてるにもかかわらず、
「まずはサラリーマンだけへの増税ありき」という、今後の方針がはっきり
示されたわけだ。

自分の場合は幸か不幸か専業主婦である扶養家族は2年前いなくなって
しまったので、配偶者控除の恩恵は受けていないので、影響は給与の
控除ということになる。仮にそれが1/3になったらどれくらい税負担が
増えるのか、と思い、ラフに計算してみたら毎月平均4万強のUP(-◇-;)

突然こんな負担が増えたら、もう家計のやりくりで消化するのは無理だ。
緊急時に自分の生活から切り離し、食い殺されず生き続けられるように
するための「トカゲの尻尾」である、金食い虫のB4と、単車を2台ほど
捨てれば大体同額の維持費が浮く。

つまり政府はオレにB4と単車を捨てろと言ってるって事か?<ばき

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そんな政府がこれだけ借金まみれにしてしまった国に住む一人として
それを改善するために金を出してくれ、というのならば、それはそれで
仕方が無い事だと思う。

そうではなくて今のように出血を止めずタレ流しにしたままで
とりあえず延命するだけのために輸血するからオマエの命を削って
その生き血をよこせと言うのなら怒り爆発!だが。

でもその増税をするなら政府は他にもやることがある。
それを以下に列挙する(順不同)

 1)赤字国債発行停止 → 税収のみでやりくりして、もう借金を増やすな!
 2)社会保障費減額  → 現役だけでなく受給を受けてる世代も負担せよ
 3)歳出徹底見直し  → 弱った庶民から吸った生き血を無駄に使うな
 4)公務員配置見直し → 事務屋は徹底的に減らし警察を増員し防犯せよ
 5)税金直間比率見直し→ 消費税を上げて誰もが公平に税を負担せよ
 6)子育て支援充実  → 未来を担う子供を育てる世帯は手厚く守れ
 7)第3号被保険者撤廃→ サラリーマン専業主婦と自営主婦の差別撤廃
 8)自営も農業も負担 → 納税者番号制を導入し公平に税を負担させよ 

それを成し遂げるのなら自分はB4を手放して毎月4万税金を追加して払うが
そうでないのなら、断固反対する。サラリーマンには人権は無いから何を
言ってもやっても黙って従うなんて、思うなよ、政府め 凸(-_-#)

                          (放言編へ続く)
 

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2005.06.20

鍛えたくない「孤独力」

こう見えても自分には「親友」が数名いて、「友人」はそれなりにいる。

でもここ最近は「一人暮らしから脱するためのさみしいエネルギー」を爆発
させるべく120%に蓄積するため、あまり積極的&対外的な友達付き合いを
しないで控えている。

正直、仕事に疲れ果てて誰もいない真っ暗なボロ屋に帰り着き、誰とも一言も
会話しないで一人で夕飯作って、食って、TV見て、ネットサーフィンして、寝て、
起きて、朝飯食って、ゴミを出し、出勤、という生活は精神的に平穏、と言うより
平坦だけど、やっぱり人間として辛いもんがある。元々大家族で育ったせいか
余計にそう感じる。

家の外で7人の敵と闘うサラリーマンにはたった一人であっても、
自分の背中を安心して託せる「味方」、自分を理解してくれる「仲間」、
頑張る自分を応援してくれる「サポーター」がそばに居てくれる場合と、
そうでない場合とでその人間の「生きるための力」の出方が全く違う。

まぁ人によっては誰よりも信じ切って背中を託した「味方」と思ってたはずの
「8人目の敵」に無防備な背中をバッサリやられ深い傷を負う事もあるから、
再びそうならないように臆病なほど慎重になる事もあるのかもしれないけど、
それでも、なお誰かと一緒に居たいと思うのは人間の4番目の本能なんだろうな。

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そんな事情で最近はごくマレに友人らと会食したりするくらいで、あとはたまに
電話かけたり、でも多くはメールでお互いが無事であることを確認しあうことが多い。
単車乗りってのは、いつ路上で野垂れ死んでても不思議じゃない生き物だからね。

しょっちゅう一緒に飲みに行ったり、一緒に遊んでいなければ友人関係が絶える、
という事を良く聞くけど、それは大きな間違いでそういうのは「友人」とは言わない。
単なる知り合い、またはそれ以下の存在に過ぎない。

例えそういう事をしなくても、関係が容易に切れないのが「友人」だし、
何年も一切連絡しなくても再会した瞬間にその間の時を飛び越えて
当時と同じように振る舞えるのが「親友」であって、こちらの事情を
一切考慮せずただ付き合いが悪いと仲間外れにされてしまうとか
疎遠になるのは、それだけのペナッペナに薄い関係って事だ。

以前親友だと思っていた奴に、嘘を重ねられ、騙され続けて、縁を切ったが、
そういうので無い限り、基本的に友人関係ってのは切っても切れないもんだ。

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で、先日そんな友人の一人から携帯電話にメールが届いた。彼は自分が以前
活動していたコミュニティで離婚後多くの「知人」がバタバタと去っていった中で
関係が切れなかった貴重な「友人」だ。

なになに?彼の奥さんが某局のミニ番組に出演するから見てくれ?

趣味人である彼や、彼に負けず劣らずな彼の奥さんは以前夫婦そろって
一緒にスキーに行ったりino指定食堂であるジャンボ入澤に行ったりして、
両者とも面識がある。夫婦そろって全く違う趣味を極めようとしてる?のが
互いが互いを尊重しあえて良いのかもしれない、けっこう似合いの夫婦だ、
…と自分は思ってる(^^)

で、後日、その番組を見てみた。

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うーん、知ってる人がTVに出ているのは何か不思議な感覚があるな。
しかもその撮影してる舞台が友人宅で、以前招かれた事があるので
その家具の配置なども記憶にあって、これまた不思議な感覚がある。

数分の番組に登場した奥さんは、直接会って話して聞いたことのある事を
TVから再び自分に語りかける。繰り返すが、とても不思議な感覚だ。
ホームビデオの映像とは違って、プロが撮影して編集したそれは
短いながらも立派な「番組」としての構成が成り立っているからかも。

その番組が終わりかけた時、自宅でくつろぐ奥さんと一緒に、
ダンナである友人が画面にひょっこり登場してスゲェ驚いた(^^;)

あらら、何だ何だ、本人がこうやって出るなんて聞いてないぞ(笑)
友人の出演は十数秒の短い間ではあったが、夫婦仲良くそろって
自宅のリビングでお茶を飲んでいる所で番組は終わった。

いやー、完全に見せつけられちゃったぜ(^^)b
うらやましいぞ、このこのこのっ!(笑)

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番組終了後、友人に「見たよメール」を出してから、ふと考え込んだ。

自分もその昔ほんの一瞬だけそういう生活を築けていたんだよな(自爆)
と、言うより自分が一人で勝手にそう勘違いしていた、と言うのが真相か(^^;
それは自分が望んではいても、自身に許されていた世界ではなかった。

なのに今も、その日々の焼け焦げ崩れ朽ち果てかけた残骸と化した時の中で
新しい世界に一歩も踏み出せないまま一人でそんな不毛な世界に生きている。

 この生き方が自分に最適だからだろうか?
 自分にはもうその資格が無いからだろうか?
 今の生き方しか自分は出来ないからだろうか?
 こんな生き方を自分が求めていたからだろうか?

  再挑戦して頑張ってもまた同じ目にあうのが怖いからだろうか?
  自分自身の過去に束縛され生き方も束縛されているからだろうか?
  今のままでとりあえず生きて行けるからそれで十分だからだろうか?
  再起不能のダメージを受け力尽きもう足を踏み出せないからだろうか?

これら全てを肯定は出来ないし、かと言って全てを否定する事も出来ない。
全てを肯定するのは卑劣な自己養護、全てを否定する事は自意識過剰だ。

------------

何れにせよ今の暮らしをこのまま継続し続ければ自分の老い先は見えてる。

10年後に自分は庭でイモを栽培しながら車とバイクに乗っているだろう。
20年後も自分は庭でイモを栽培しながらまだ車とバイクに乗っているだろう。
30年後は自分は庭でイモを栽培しながら車に乗れてもバイクには乗れないだろう。
40年後はもう生きていないだろう。

------------

「怪我」した生傷は塞がっているのに、動かすと当時の痛みが甦ると判ってるから
動きたくないってのが今の自分なんだろうな。確かにあんな想いはもうしたくない。
今でも動かせば猛烈な痛みを感じる、でもそれを嫌がって全く動かさないと
固着してしまい以後動かしたくても二度と動かなくなる。そうなっては手遅れだ。

痛くても辛くても、それから逃げずに向き合い、ひたすら堪えてリハビリを
重ねる事で、動かせなかった患部はだんだん、傷を負う前のようには上手く
行かなくても、ある程度まで回復して動かせるようになるんだ、きっとね(^◇^)

そのリハビリを始めるための、継続するためのモチベーションを高めるためにも、
「一人暮らしから脱するためのさみしいエネルギー」を日々充填しなくては(;_;)

------------

でも、自分で言うのも何だけど、それによって打ち消される、つまり患部が
固着しちゃっても不自由無く普通に生きてゆける創意工夫やノウハウ構築、
つまり一人で生きられる力、「孤独力」の方が自分はずっと強いのかもな

せっかく「さみしいエネルギー」を充填していっても、逆境を逆境と思わずに
それを楽しんでしまって、その結果、思惑とは逆に日々の生活でどんどん
そんな「孤独力」だけをビシバシ鍛え上げてる気がするのだ(-_-;)<ばき!

 

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2005.06.18

続:投じた「実弾」の戦果

梅雨入りしたらしいが、あまり雨が降らない。おかげで今週末も先週に
引き続き
(貧乏)神のお告げを賜る事になった。

 (貧乏)神 :「・・inoよ、起きろ、汝は今週もイモを掘らねばならない」
 ino    :「おおカミよ、何故またイモを掘らねばならないのですか?」
 (貧乏)神 :「イモを食えば金も掛からず飢える事無く生きられるじゃろ」
 ino    :「確かに毎日食ってますが(^^;)、他にも何か食わせて下さい」
 (貧乏)神 :「何を贅沢言っとる!文句言わず遠慮せず、掘って食え食え♪」
 
              BGM:「Let it be」 by The Beatles

・・・と、言うのもたった今、適当に考えたウソだ:-p<ばき

先週は男爵イモを掘り出したが、今週はメークイーンを掘るのだ!

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布団から起き上がり、昨夜寝しなにタイマーをセットしておいたので
すでに洗い終わっている洗濯物を干してから朝飯をちゃっちゃと作って
サクサクと食ってから、まず病院に出向き顔面の診察と内視鏡検査の
予約を入れ、正午に自宅に帰り着いた。よしっ!掘るかぁ!

メークイーン畑は1m*2.5mほどの面積なのだが、今日掘り返すのは
1m*1.5mに留めた。葉っぱの発育がイマイチな残りの1m*1mは
来週晴れたら掘り出すことにした。

で、その成果はこんな感じ。

imomake

これで10Lバケツに山盛り一杯。つまり前回掘り出した男爵の半分。
男爵は八百屋で売ってるようなものより明らかに小さかったけど
メークイーンの方は大きい物で握り拳大もある、サイズだけなら
立派に売り物になる物がいくつも得られた。小さいのはやっぱり
直径1〜2cmだったけど。一応比較のために男爵イモの戦果を再掲。

imoreturn

…こんなに沢山のジャガイモ、果たして食いきれるんだろうか(^^;)

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そういえば、前回UPした時、「イモの表面がなにやら病気っぽい」、と
書いた。確かに前回の男爵にも出てたし、今回のメークイーンにもあった。

少し気になったので、先週会社にある農業技術関連の書籍を調べて、
それがどうやら「そうか病」(又は亀の甲症)であることを突き止めた。
詳細についてはここここを参照されたし。

ジャガイモの病気としてはメジャーで、かつ撃退しにくい難病のようだ。
重症でなければ単に表面の見てくれが悪くなって商品価値が無くなるけど
食えなくなる訳ではないらしい。平たく言えば「ジャガイモの皮膚病」…か。
と、言う事は自分には何の実害も無いって事じゃん(^^ゞ

自分自身が皮膚病持ちだから、イモの表面が少し荒れたって
別に何〜んも気にしない〜♪気にしない〜♪気にしない〜ぃ〜いぃ♪

でも、家庭菜園を楽しむ者としては、これは絶好のチャンスだ。
今後も野菜と遊ぶために植物の病気に対する知識を学ぶのだ。

…なになに?この原因菌に土壌が汚染されると、駆除はかなり難しい…
連作すると毎年発病するのでそれは避ける…発病を押さえるためには
土壌のpHコントロールと農薬が必要…アルカリ土壌で乾燥すると発病…
確かに結構土は乾いてたっけ、なるほどなぁ、勉強になるぜ。

とは言え「完全無農薬無肥料庭先農業」を目指している自分としては
庭土に人為的に手を加えたり農薬を撒いてまでこの病気を根治したいとは
思わない。自分自身の病気と同じ、これがこの庭の土のキャラなんだ。
色々と試行錯誤しながら上手に付き合ってゆくよ(^^)。

一番心配なのはこれから植えるサツマイモには害がないかどうか、
なんだけど、調べてみたらジャガイモ畑としては汚染した土だけど、
サツマイモには害はないらしく一安心(^^;)

------------

今まではそういう農業の知識無しに、ただ適当にイモを植えて勝手に
育ったものを収穫するだけの「すちゃらか農業」を楽しんできたけれど、
今まで数多くの失敗と経験を積み上げた結果、人類の英知として
集積された知識とノウハウがこんな感じで誰もが生かせる状態になって
ちゃんとある。それを使わないのは苦労した先人に対して申し訳ない。

そこで、農業関連の書籍を読みまわして得た知識を今後に生かすべく、
チョイ前まではジャガイモ畑、そしてこれからサツマイモの畑となる所を
初めてこんなふうに整形してみた。ここにサツマイモの苗を植えるのだ。

hatakekai

…まだまだ土やイモから学ばねばならない事は、沢山あるのさ(^^ゞ

 

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2005.06.16

ダブルチャンス到来

自分が外貨預金でちょっとだけ冒険しているのは以前UPした通りだ。

あの後、外貨相場はさほど劇的な変動も無く、じわじわと下がるUSDを
コツコツ買い増して、手持ちの平均買価の低減を図るしか出来なかった。
まあ一時は104円位まで落ちたので、そのおかげでUSDの平均買価を
かなり引き下げることが出来たけど。

実はそのUSD、一番最初に勢いで購入した外貨で、外貨取引のコツ、つまり
自分なりのノウハウを確立する前に、1000ドル単位でドカン!と買ってしまい、
その後相場が下がってしまって、どうしようもなく塩漬けしていたのだ。
つまり、ドルの失敗経験がその「ノウハウ六か条」を生み出した源の一つ。

------------

で、NZDやAUD、EURではその失敗を生かして各々数千円ほどの為替差益を
得る事が出来た。だがその間もUSDは我慢の希釈買い増しするしかなかった。
相場が(正確には銀行の手数料が1円乗った額が)手持ちUSDの平均買価を
0.2円下回ったら、1万円分追加購入、みたいな感じでコツコツコツコツ…。

いつかはUSDは上がる、そのタイミングが来るまで、じっと我慢するんだ。
なにせ外貨預金は、買価を下回る相場で売らない限り損はしないのだ。
あとは、どれだけ手持ちの資金を注ぎ込み続けられるか、その資金力が
長く持続させられるか、つまりそれが出来る奴だけが相場が上がった時に
勝利するのだ。

つまり、短期間で一度に沢山の額を売買するのはあまり賢くなくて、
一度の売買が小額でも構わないから長いスパンで考え相場を見て
安ければ買い増す、高ければ買わない、を細く長く継続するのが、
少なくても確実に利益が得られる鉄則
…だと思うけど合ってるかな(^^;)

…と大見得切ったものの、所詮は小心者で庶民な自分は、外貨遊びの
上限を総額で100万円、一つの外貨の上限は50万円、というマイルールを
定めてあるので、その小さい安全な枠の中でチマチマ勉強してる最中(^^)

------------

で、毎日欠かさず円相場ウォッチをし続けていたら、ここ数日でドルが急騰!
なんと109円超!この相場なら手持ちのUSDを売って確実に利益が出せる。

うっしゃ!ずっとこれを、この時を待ってたんだっ!

とは言え、手持ちのドルをいきなり全部は売らないよ、なにせ以前AUDで
一度痛い目に逢ってるから。AUDが利益確保出来る相場になった時に
初めて利益が出せると思って、ついつい慌てて全額を売ってしまったのだ。
だがその数日後、相場がそこからさらに2円も上がり、その滅多に無い
好機をただ指を咥えて見る憂き目にあったのだ(T◇T)

だから、買う時がコツコツ…だったように、売る時もコツコツ売るのだ。

まず様子見で$100売る。その後一度売った相場より0.1円上がったら
$200、ほぼ同等だったら毎日$100ずつ売る、0.2円下がったら一旦中止、
それが2日続いたらまた$100売って様子を見る・・・ってな具合。

そんな毎回の売買で得られる利益は$100あたりで僅かに120〜180円。
手持ちのドルの総額や、売買で動かしている額からすると微々たるもんだ。
だけど円普通預金の利息で言えば200〜300万を一年間預けた時に
相当するのだ。決してバカには出来ない。なにせ、それだけの金があれば
人は一食余裕で食えるのだ。

------------

…とまぁ、今回のUSD高騰のおかげで、遊んでみた全ての外貨でようやく
利益を出すことに成功!

いやー、ドルはもう見切って売っちゃおうかと悩んだけど、安値で見切って
損切りするタイミングは、その外貨を予算上限まで買い増し希釈し続けて、
予算を使い切ってしまい、他の外貨を回して利益を出すチャンスが
そのために生かせないような事態になった時。
そこまでは相場が下がった外貨は希釈買い増しを続けるべきなのだ(^^ゞ

うーん、そうなると、軍資金の上限が100万ってのはちょっと少ないのかな。
外貨取引で得られる利益って、動かす資金の1〜2%くらい。つまり100万を
動かして得られる利益が1万としたら、200万を動かせば倍の2万だもんな。

…よし!、外貨取引にも少し慣れてきたし、明日にはボーナスも出るから、
外貨遊びマイルールを改訂して予算を倍増してみっかな。毎月余る給料を
機械的に備蓄したってどうせ老後の生活費くらいしか使うアテが無いし(^^;)

------------

ちなみに時系列は逆だけど、USDが高騰する前、EU憲法をフランスが
批准しない、という国民投票の結果がニュースで流れ、それ以降EURが
下がり始めた。オランダも否決してその下落傾向が鮮明になった。

手持ちのEURは以前利益をきっちり出しながら多くを売ってしまったので
400EURしか持ってなかった。その平均買価はこの相場より数円も高い。
よし、今がEUR購入のチャンスだ!と、5月末頃から日々相場を眺め、
前日より安ければ1万円〜2万円ずつ、とコツコツと買い増しし始めた。
今は相場が下げ止り、逆にちょっと値上がったので小休止中。

USDで予定の利益を確保したら次は、EURで稼がせてもらうぜ(^^)<ばき

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今はこんな感じで世界情勢を眺めつつ「ミニミニマネーゲーム」満喫中♪
おかげで自分のサイフが国際ニュースや経済ニュースにリンクして増減する
感覚がよく分かる。

また天候が乱れると野菜の値段が上がったりするし、肉や玉子もニュースに
連動して値段が変わる。持ってる車やバイクの価値は日々下がりつづける。
つまりどんな物の価値も、手持ちの円の価値ですら、毎日確実に変動してる。
金銭的価値だけでなく、万物が日々刻一刻と変化し続けている。

つまり変化(変動)があればそこには何らかの「チャンス」が必ずあるって事だ。
要はその波をいかに敏感に察知して、そしてその波に確実に乗る事が出来れば
誰でもいつでも、「どこにでも無尽蔵に存在するチャンス」を掴めるって事だ。
出来なければ、それが何時までたっても「チャンス」と気付かず終わってしまう。

…こうやって書くと、相場だけでなく実は万事がそうなんだろうな、
例えば「儲ける」事だけじゃなくて「男と女が出会う」なんかもね<ばき
 

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2005.06.13

投じた「実弾」の戦果

孤独で空虚なバツイチ中年男の代わり映えのしない日々の生活の
数少ない潤いは、酒でもタバコでもなく、庭で育てる各種の植物だ。

「植物」とは言っても、見て楽しむものは一つも無く、全て食用となる
野菜ばっかりだ。しかも菜っ葉系は殆どなく、大豆やイモ類といった
米が食えないときの代用食として活躍する腹が満たされるものを
育てている。…ちなみに今は終戦直後ではなく21世紀の平成17年だ(^^;)<ばき

梅雨寸前の今は早春に植えたジャガイモの収穫の季節だ。

ちょっと早いような気もするが、葉っぱが枯れてきてしまったので仕方ない。
狭い庭を無駄に占有させてはおけない。とっとと回収して跡地を耕して、
秋に収穫するためのサツマイモを植えねばならないのだ。

------------

季節が季節なんで自分の住む地域も最近梅雨入り宣言があって
昨日まで雨が続いたけど、その数日の天気予報では日曜は晴れる、
となっていた。そして日曜の朝、夢の中に貧相な(貧乏)神が現れて
自分に語りかけた。

 (貧乏)神 :「・・inoよ、起きろ、そして汝はイモを掘らねばならない」
 ino    :「おおカミよ、自分は、人は、何故イモを掘るのですか?」
 (貧乏)神 :「そこに、生きるための真実と、養分があるからだ」
 ino    :「そりゃ養分は判りますが(^^;)、真実って、いったい何です?」
 (貧乏)神 :「掘れば判る。ひたすら掘るのだ…天気はワシにまかせとけ」
 
              BGM:「Let it be」 by The Beatles

・・・と、言うのはたった今、適当に考えたウソだ:-p<ばき

先週宣言したとおり、元々予定していたのさ(^^)

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6時に鳴る目覚ましで起き、洗濯機を回し、朝飯を作り、コーヒーを落とす。
朝飯を食い終わり、コーヒー片手にネットでニュースを一通り見終わった辺りで
一回目の洗濯が終わり、二回目の洗濯を回してから仕上がった洗濯物を
干して行く。そんな家事一般をこなしてから、愛用のツナギの作業服を着込み、
麦藁帽子を被り、長靴を履いて、軍手を装着し、戦闘準備は全て整った!

よし、掘るぞっ!

…と、気合を入れたのは良いが、蔓が爆発的に繁るサツマイモと違い、
ジャガイモの芋掘りは実にあっさりしてる。茎を掴んで真上に引っこ抜き、
その周りの土を手で掘ればそこからジャガイモがワラワラと現れる。
ただし注意しないと、グズグズになってる種芋の残骸を指先で潰して
ちょっと嫌な思いをすることになる。

掘り掘り掘りホリ・・おお出る出る、これでしばらく飢えずにすむな。
・・・でも、どうも思ったよりもイモが小さい気がするな(^^;)

しかも収穫場所によってイモの表面に荒い吹き出物?があった。病気か?

もしイモが食えないとかなり悲しいので、とりあえず中ぐらいのイモを
台所に持っていって、皮を剥いて、吹き出物?は全部取って、薄く輪切りにし
マーガリンをひいたフライパンで軽く火を通し、塩コショウをぱらりと振って
早速食ってみた。・・しゃっきりして美味い!よしよし食えるぞ(^◇^)<ばき

ちゅーことは、外見はあまり美しくないけど食っても全然問題は無いって事。
「曲がったキュウリ」と同じで、八百屋やスーパーでは売り物にならないけど、
自宅の庭で勝手に作った物を自分が勝手に食うんだから何の問題もない。

------------

そんなこんなで、約2時間かけて庭にあるジャガイモ畑の半分を掘り尽くしてた。
ただ単純に掘るだけでなく、土を掘り返して、石を取り除いたりしながら更地に
戻したので結構くたびれた。こ、腰に来たよ(^^;;)

今回掘り出さなかった残りの半分のイモ畑はまだ葉っぱが元気なメークイーン、
こっちの収穫は…一週間後か遅くてもニ週間後には回収だな。そうしないと
現場出張が始まってしまうから、サツマイモの作付けが間に合わないから。

で、今日収穫した男爵イモ、自分が予想していたよりも少なかった(TT)
イモの大きさも小さく、数もさほど多くなかったのだ。去年の秋の
サツマイモが暴力的に採れたのでジャガイモもそれ並に採れると
過大な期待をしてたのかもしれない。反省。

約3ヶ月前植えた時に庭の畑に装填した「実弾」のジャガイモの種芋は
こんな感じだった。過去の画像をそのまま比較のために張ってみる。

imosentai

…こうやって見ると、種芋は大きくて立派だなぁ<ばき

そして、今日掘り出したイモはこれ。バックに写ってるバイクのホイルは
車種は違うけどサイズはほぼ同じ。採れたイモのサイズがバレバレ(^^;)

imoreturn


そのサイズは大は元の種芋級、小は直径1cmくらいで、その平均サイズは
大人が握りこめるかこれないか、直径で約5cmかな?かなり小さい(^^;)
しかもこうやって見ると、サイズだけでなくあまり沢山無いように見える。
だけど実際はかなりの山になっていて、総量で約12kgの収穫だったりする。
10Lバケツに二杯以上だ。

まあこれだけ収穫出来れば上出来だ、と言わにゃあかん。
ありがとう、イモよ、風よ、雨よ、大地よ、太陽よ(-人-)南無阿弥陀仏

これから少しずつ、たまに大量に、日々の生きる糧として食わせて貰うよ(^^ゞ

-----------

採れたイモであまりに小さい物(直径2cm以下)は食うのも大変だし
捨てるのも忍びないので、また土に戻して「敗者復活戦」を庭の片隅で
実施することにした。今から植えて芽吹いても今回のような収穫は
時期的にキツイ。まあ、あわよくば同サイズの来年用の種芋が出来れば
それで十分、逆にそれが取れなくても芽吹きすらしなくてもいいよん。

チビイモ君よ、もしまだやる気があれば、芽吹いておいで♪
ちゃんと最後まで責任持って面倒見るからさ(^^)
 

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2005.06.09

ボクらの世代は負け組ですか?

最近電車内の週刊誌の吊り広告やネット上の記事で「バブル入社組」が
なんだか頻りにバッシングされているような気がする。

「バブル入社組」とは、平成元年〜平成4年に就職した世代のことを
総称しているらしく、そのバッシングの内容を見ると大体以下のような
事を謳っているようだ。

 1)その間は社会が好景気で企業も大量に新入社員を
  採用したので大して優秀でもなくても、やる気が無くても
  苦労せず本人の実力以上の大手企業に楽々入社した。

 2)その結果この世代は実力もやる気も無い「ダメ社員」が多く
  上司や優秀な後輩から使い物にならないと言われている。

 3)彼らの後の世代である「就職氷河期」を勝ち残る入社した
  世代は優秀で、昇進も彼らの方が先になる事例がある。

 4)そんなバブル入社組は企業に大量にあぶれた不良資産で、
  今後昇格するポストも無く、社会から淘汰される運命にある。

・・・おぅおぅ、言いたいこと言ってくれるじゃねぇかオラァ凸(-"-;)

------------

かく言う自分は、平成4年に大学を卒業し、就職したので、彼らの言う
「バブル入社組」というレッテルを実際に貼られた一人だ。だから
余計にそういうネタが目に付くのかもしれない。

確かに正直な話、自分の出身大学は名も知れぬ三流私立だけど<ばき
それでもその大学出身者としては身分不相応?な一部上場の大企業?
に就職出来たし、それに確かに同期は多かった。今年の新入社員は
10名程だが自分の同期はたしか100人以上いたと思う。

でも、今でも生き残ってるのはその半分、いや1/4くらいだろうか?
かなりの数が辞めていった。中には病死や、自死を遂げた奴もいる。
つまり入社当時だけを見れば「楽に就職しやがったアマちゃん」と
言われるかもしれないけどそこから十数年、社会の荒波に揉まれて、
ちゃんと能力による選抜、適性による分別、そして淘汰が行われてる。

自分は今のところ辛うじて生き残っているが、いつ分別され淘汰されたり
病死したり事故死したり過労死するかは判らない。明日は我が身…かもね。

つまり、就職氷河期の連中が入社時に人事部に選抜されたのに対し、
自分ら「バブル入社組」は入社後に実務によって職場で選抜されてる。

前者を「軍事訓練学校」で優秀な成績と技術を身に付けた新兵、
後者を「戦場」で勝ち残った老兵、と例えれば分かりやすいかな?
くれぐれも前者を織田鉄砲隊、後者を武田騎馬隊に例えないでね<ばき

後者の方が会社としては余計で莫大な手間とコストと時間がかかるから
確かに我々はバブリーな存在なのだろうが、そんな淘汰を生き残り
現在バリバリ働いている同期や他社の同世代は、自分が同じ世代だと
いう贔屓目抜きにしても見てもみんな優秀だよ。

30代後半ってのは職場で第一線でバリバリ働き稼ぐ主戦力だからね。
でもそんな彼らも、入社年度が平成4年度だ、というだけで週刊誌
から見れば「バブル入社組」と一括りにされ叩かれてしまう(-_-;)

学生時や入社時には成績優秀でも、実社会でマジに使えない奴って
優秀なはずの「就職氷河期」就職組の連中にも山のように居るのに。

ま、多分前述の記事を書いてるのが、そういう連中なんだろうな(苦笑)

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そんな「優秀な」彼らと違って、自分は仕事人として「成功」してない。
それだけでなく男としても誰かより劣り、人間としても道を踏み外し、
日陰者として人生の裏街道を連日連夜驀進するテイタラクぶりだ<ばき

収入だって人様に自慢出来るような額ではない、「並の中の並」だ。
会社でのポストだって労使関係でいう「労」つまり労働組合側だしね。
すでにやり直しの効かない36歳にもなりながら、こんな現状を生きてる。

そもそもサラリーマンってのは、働いて給料を得る立派な「プロ」だ。
だから評価である給料やポストだけを見てそれで「人間」として客観的
絶対評価をされてしまうも、ある意味で間違ってはいない。

実際同い年や年下であっても稼ぐ奴はもっと激しく稼ぐだろうし、
中には管理職たる課長や部長や、取締役等のポストを得ていたり、
起業し自ら企業の経営者となり自分の年収より高い月給を得る奴も
世の中にはゴマンといるだろう。上を見れば切りが無いわな。

自分のようなブルーカラーな労働者階級、つまりプロレタリアートは、
ホワイトカラーな彼らからみれば確かに「負け組」に違いない。でもね、
外部から何を言われようと、自分はそんなブルジョアな彼らに対して
今の自分に一切卑屈にはならないで逆に堂々と胸を張るよ(^^)

同一人物が同一の仕事をした結果成績や収入が劣るのなら恥ずかしいけど
全くの別人が全く違うことをやっているのだから収入に格差があって当然。

それに自分は己が持つ能力を使い、自分が将来やり遂げたい仕事のために、
自身が今やりたい仕事を納得の行くようにこなし、日々勉強しながら、
労働の対価として十分見合う給料を得てる。

つまり自分はまだ「途中」にいるのだ。

立派なイナズマンにはまだなれていないけど、将来それになるために
今は地味なサナギマンとして、必殺技無しに日々怪人と戦っているのさ♪
あ、何を言ってるのか訳がわからない人はこちらを見てね(^^)

年収が一千万に届いていなくたって、バツイチ野郎の貧相な一人暮らしなら
どうにか飢えずに生きられるって事は、このBlogですでに実証済みだ<ばき
庭で栽培してるイモ類や怪しいパスタにかなり助けては貰っているけどさ。

とまぁ妙な例えはさておいて、「会社」ではなく「社会」での「自分」は
入社後からの「実戦経験」と「戦歴」でそれなりに確立しているつもりだ。
だから今の自分をリストラしたら、会社は絶対に損をすると思ってる(^^)
自信過剰かもしれないけど、社内で自分にしか出来ない技術もあるし。

それでも会社からダメ出しされたら、とっとと別の所に行って働くよ。
結婚生活と違って、仕事は今の自分を認めてくれる人が他にもいるから。

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そんなもんで単に入社年度だけで「バブル入社組」とダメ出しレッテルを
べったりと貼りつけられ一律に不当評価されるのはチト納得がいかない。
全ての世代の中に、様々な人が沢山いる。ステレオタイプは良くないよ。


だけど、実はドロドロに溶けた熱い不定形でこれからどんな形にも柔軟に
なれる可能性のある若者と違って、もう型に流し込まれ冷え固まって
しまった世代、なのかも知れないなぁ、我々「中年世代」ってのは。

でも、冷えて固まって「出来上がっちゃった」のなら、それを再び溶かすだけの
熱い気持ちがあれば、バブル入社組だって団塊の世代だって高齢者だって
実力さえ伴えばまだまだ十分しっかりやれるんだよ(^^ゞ
   ↑
 これに関連するネタを近日中にUP予定

無論その結果得られる「再溶解した自分」は若い新入社員のような、
バージンパルプ材ではなくて、古紙再生トイレットペーパーのような
リサイクル最廉価グレードかもしれないけどね(^^;)<ばき

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じゃあ今年の新入社員ってのは相当の切れ者集団で、緻密な就職活動を
繰り広げた結果の「真の勝者にして本当の実力者」なのだろうか?
…どうもそうでもないようだ(苦笑)

若い彼らは、申し訳ないが中年の自分からするとルックスだけでなく
言動までが中学生のようで、とても即戦力の技術者としてブリバリと
使えそうな気配は感じられない。まぁ文系のデスクワーク職じゃなく
理系技術職、しかも現場対応するなら、そんなこと絶対不可能だけど。

先日、その中の一人とざっくばらんに会話する機会があった。

 新人君:「就職活動は3年の頃はしなくて4年になってからです」

     「十社くらい受けたましたがここにしか受かりませんでした」

     「この会社で働きたい!という強い気持ちは無かったです」

     「自分は早めに動きましたが、友人は4年生の10月頃から
       就職活動を始めて、結局就職出来ずフリーターです」

     「大学の同窓で優秀な奴ほど早めに内定出てましたが
       成績の悪い連中は最初から「どうせダメだろ」って
        真剣に活動してなくて結局無職で卒業しました」

おいおい!、これじゃ自分の就職活動の頃と殆ど差が無いじゃんか(^^;)
いやいや、ワシらの時代の方が就職活動に緊迫感と真剣さがあったワィ。
今の若いモンはまったくモゥ<ばき!

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2005.06.07

伍拾万円の使い方

自分は単なるサラリーマンだが、会社から毎月支給されるサラリー以外に
少しだけ副収入があることがある。

それは現金で支給される日当だったり、些細な銀行利子だったり、宝くじの
当選金だったり、外貨のにわかデイトレードの利益だったり、ヤフオクでの
手持ちの品の売却
だったり、道で10円拾ったり・・・そういう物を全て合算して
「副収入」と呼んでる。ちなみに源泉徴収されていたり無税だったりするので
これは自分のオフィシャルな年収にはカウントされていない。

2004年の一年間で得たそれは合計で480511円だった。まあ上出来だわな(^^)

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で、先月のことだが、去年一年間のそれを上回る「副収入」が自分の口座に
二回に分けて飛び込んできた。その総額、517000円。ノーマークだったので
てっきり給料が勝手に先払いされたのか、それともオレオレ詐欺の振込口座に
自分の銀行口座が使われたのかと思ったよ(^^;)

これは去年の交通事故で負った怪我に対する、自分が加入してた医療保険の
支払い。見込みでは十数万のはずだったのだが、医者の書いた診断書を
保険屋に提出したら左手の手術でドカン!その他でドカン!と契約者本人が
知らなかった上乗せ保障があることがわかり、結局こんな額になったのだ。

この突発的大爆発のおかげで、今日現在の2005年の「副収入」の総額が
767876円にもなった。こりゃ「副収入だけで年間100万円」も夢じゃないな。

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でも給料やボーナスは出てくることが事前に判ってるから心の準備が出来るけど
こんな全く予想すらしてなかったそれなりの額のアブク銭が一度に転がり込むと、
自分でも意外なんだけど、・・・思ったよりもあんまり嬉しくないな(^^;)

確かにそれなりの額だけど、自分の日常生活が少しでも変るほどでもないし、
口座振込みだけに単に口座の残高がそれだけ増えただけで実感がない。
一度も経験ないけど、もしかすると宝くじで一億円とか当っても、実はこんな
感じなのかもなぁ、だとしたら夢が無くてヤダな。

で、折角もらったこの50万だけど、以前10万円が使えずオタオタした自分だけに、
何に使うのか悩んだ所で、結果はあの当時と同じになる事は間違いない(^^;)
それなんで、今回はとっとと降参。とりあえず自分自身に使うアテが無いので
まずは親不孝ばかりしてる両親にまた海外旅行をプレゼントすることにした。
今度は予算がたっぷりあるからちょっと遠くに、長く行かせてあげられる。

自分自身が旅行に行けばいいのだろうけど、カネはあってもヒマがないし、
両親が健在で、元気に動けるうちに、可能な限りあちこち行かせてあげたい。
なにせ若い頃は、自分ら5人きょうだいを育てるだけで手一杯だったのだから。
「親孝行したい時には親は無し」というから、親がいるうちに惜しみなく使おう。
これで資金が余ったら、その時には自分自身のために使おう。

かつて一番大切な人を失った以上、今の時点で自分にとって一番大切な人達って
言ったら、やっぱり自分の親や兄妹、だからね。

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「金は死蔵するより活用した方がいい」

そう考えれば日々爪に火を灯すような節約生活をしていながらこういう
金の使い方をするのは一見間違ってるようで、自分は正しいと思うのだ。

金は使うべきところに、ズバッと使うから気持ちが良いものなのさ(^^)♪

えっ?その金で自分の貧乏生活を少しは向上させるべきだって?
それは正真正銘の無駄金だから嫌なこった:-p

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以下大蛇足:

 自分は女を口説くためや、付き合ってる最中にこんな金の使い方はしない。
 人として対等である相手に対し失礼&無礼だから。それにどうせ使うなら
 結婚し、自分の本当の家族になってからこうやって使う方がいいじゃん(^^ゞ

 要は自分を選んでくれた魚には投資の価値もあるし全力で守る必要があるけど
 実力以上のエサを見せないと釣れる気配を見せない魚には興味が無いし
 最初から釣れない魚にくれてやるエサなんてヒトカケラも無いって事さ<ばき


 

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2005.06.05

「実弾」回収時期迫る

三月後半に庭に植えたジャガイモも、すくすく育ち、そしてここ数日の雨で
男爵を植えた所がすっかりこんな具合になってきた。

dansyaku


ここまで黄色くヘナヘナしていれば、もう回復はしないから、収穫の時期だな。
ちなみに男爵はこんなだけど、隣のメークイーンはまだ青々と元気いっぱい

mekuin


実はあと一種類、実験的に皮が紫色のジャガイモも植えてあるんだけど、
それはまだ成長過程でつぼみがようやく出始めた状態だったりする。

なるほど、イモの種類によって形状や味だけじゃなくて成長や収穫の時期も
はっきり違うんだな。そういや男爵は白い花だったけどメークイーンは薄紫色の
花だったしなぁ。色々勉強になるぜぃ(^^ゞ

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で、葉っぱが黄色くなって全体がシオシオになった男爵君、今日収穫しようかと
思ったけど、たしか去年収穫したとき、こんな状態で掘り出したらまだ沢山
ちっこいイモになりかけの地下茎が出てきたのを思い出したので、あと一週間
寝かせてみることにした。

葉っぱがこんなではそれが一週間で立派なイモ、にはならないだろうけど、
やれるだけの事はやってみよう、っていう気持ちの問題かな(^◇^)

それにその後に植える予定のサツマイモが、まだ十分スタンバってないし(^^;)
(つまりジャガイモ収穫のついでに再び掘り返し、サツマイモを植える方が楽)

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ちゅーことで、来週日曜は雨さえ降らなければino的イモ掘り大会実施♪
ここをご覧の方でジャガイモを掘りたい人がいたら招待しまっす<ばき

ま、それは冗談として、全面掘り返すんじゃなく男爵コーナーだけだから
全工程を自分一人でやっても半日かからないで出来ちゃうぜぃ
さぁさぁ、果たしてどれだけのイモが出てくるかな(^〜^)?

茎が生えてるあたりの地面が、周りより盛り上がってるから期待も盛り上がるゥ♪
天気さえ良ければ、一週間後にここで成果発表しまっす。

 

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2005.06.03

ゴミ拾いに思うこと

前回のティッシュ配りに引き続き、ふと思い立ってゴミ拾いの
ボランティアに参加してみた。場所は某川の河原、行楽シーズンになると
いたるところでバーベーキューをする集団が出てくるようなところだ。

ボランティアはティッシュ配りの時と同様に市が主催するもので、
朝方一時間ほどゴミを拾い集め、回収し、ついでに川に魚を放流する、
という、本当の意味でのゴミ拾いキャンペーンではなく、ちょっとした
イベントがかった意味合いが強い。

当日、天気も良かったのもあるだろうし、そんなイベントがかってる
事もあいまって、朝の集合時間には数百人が集まった。小さな子供を
連れた家族連れから、ビール片手に出来上がりつつあるおっちゃんまで
多種多様な人々がいた。

偉いらしい人の「ご挨拶」が拡声器で行われた後、ゴミ拾いは始まった。
受け付けは無い。ただ市の係員からゴミ袋をと軍手を受け取り、集合場所から
放射線状に一斉に散ってゴミを拾うというシンプルなものだ。

kawaragomi

沢山の人が狭い範囲で拾い集めるので目に付くようなゴミはあっというまに
無くなった。でも、多くの人は人が普通に歩いてゆける川砂利の上だけを行く。
ふと思い立って自分の目線以上に茂った雑草の中を掻き分けるように入って
足元をよく見たら、あるわあるわ、ゴミだらけだった。

そりゃそうだ、吹きっさらしの平地ではゴミだって飛んでゆくけど
その飛んだゴミはこういう場所に引っかかって留まるんだから。

多くの人が渡されたゴミ袋を満たすことなく受け付けに帰ってゆく中、
一人黙々と雑草の中を歩いてゴミ袋をそこそこ膨らますまで拾い集めた。
雑草の密林を見飽きた頃、目前に突然赤い花が咲いているのを見つけた。
自然に咲いているのであろうが、あまりにも不自然なその赤い花は
どうもポピーらしい。外来種であるそれが、こんなところに自生している。

kawarahana

うーん、これはこれで、厳密には回収すべきゴミのような気もするな。
雑草の定義とゴミの定義ってのは結構似たり寄ったりだから。
でも、結局それはそのままにしてゴミ拾いを終えた。

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平均化すれは一人あたり1kgも拾っていないと思うが、それでも沢山の
人がゴミを拾い集めたので市のゴミ回収車とコンテナはそこそこに
満たされた。何の見返りも無いイベントだったけど、まあこれで少しは
善良なる市民によってゴミも回収されたし、それなりに意味があったな、
と思い、現場を後にした。

午後になって、買い物に出たついでに、ふと思い立ってゴミ拾いの現場に
戻ってみた。あれだけ人がいたから分からなかったけど人が少なくなれば
そこそこキレイになった河原が見れるかな、と思ったのだ。

だがそこは、天気の良い休日という事もあり、あちこちでバーベキューの
煙が上がる一大レクレーション空間と化していた。

ぱっと見ただけでゴミは散らかし放題、残し放題で、目も当てられない
ひどい状態になっていて、どう贔屓目に見ても朝方やったゴミ拾いの
キャンペーンで集まった以上のゴミがそこに散乱していた。
そこには生ゴミを啄ばむカラスまで集っていた。

・・・あーあ、なんだかなぁ(-_-;)。

思うに、ゴミ拾いのボランティアってのは、朝イチにやるんじゃなくて、
夕方にやったほうがいいんじゃないのか?そして当然バーベーキューして
そこで楽しんだ連中に強制的に身を呈してやらせる方がいいんじゃないの?

でも、そういう荒らし放題の連中は、ゴミなんて拾わないわな。
誰かが片付けるだろう、という無責任な判断で、ガンガン!ゴミを
放置して帰ってしまうのだから。そしてそれを、税金で給料を得ている
市の清掃局の作業員が片したり、ゴミを直接出したわけではない人が
ボランティアでそれを拾い集めるわけだ。

つまり、誰か一部の無責任を全員の支出や全く別の誰かの善意で
辛うじて補っている
のが、今の現状なわけだな。
要は荒らした人間だけが一方的に得をするイビツなシステムな訳だ。
それを黙って支えている側の人間もいつかは堪え切れずこう思うだろう。

 誰か:「そっか、じゃあ自分も『荒らす側』になったほうが得じゃん」

今の日本、その道徳崩壊臨界点にはまだ達していないようだけど、
このまま無法な連中が世の中に増えつづけたら、いつかはそんな臨界点に
・・・到達しちゃうんだろうな。

今の大人はなんで自分の尻を拭くことすら、出来なくなっちゃったんだろう。
なぜ自分の利益と権利ばっかり口うるさく主張して、黙って果たすべき
責任と義務を果たさなくなったんだろう?

河原を見下ろす土手の上に単車を止めて、そのシートの上に横すわりして
真昼の宴を眺め、そこまで漂う香ばしい焼肉の香りを嗅ぎつつ、
そんな事を考えていた。

この場の中でそんなことを思ってる自分は、河原に散らったゴミのように、
雑草の中に咲く真っ赤なポピーのように、異質で排除されるべき存在、
…なんだろうな、と感じながら。
 

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