税金は罰金か?(把握編)
毎年大体このシーズンは、去年の年収を元に今後一年間の住民税が
確定する時期だ。去年は一昨年頑張ったおかげでそれまで16900円/月
だったそれが倍近い30900円/月になり、一年間痛い思いをしてきた。
だが去年は一昨年より年収が低かった(苦笑)ので、住民税は安くなる!
これでもしかしたら昼飯くらいはまともに食えるようになるかも(^^)♪
先週、送られてきた通知をわくわくしながら開けて中身を見てみた。
住民税 一昨年:16900円/月
去年 :30900円/月
今年 :28100円/月
うーむ、わずか2800円、一割弱しかコストダウンしてないじゃん。
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この住民税の額を見ると、まるで自分の年収は3年前から2年前で
いきなり倍近くになって、去年はそれから一割減、のようにも見える。
でも実はそうではなくて、算出基準となった年収の変化を一番稼いだ
年を100%とし比較すると、…なんとこんな具合になるのだ。
年収 住民税
3年前: 83% 54%
2年前: 100% 100%
1年前: 95% 91%
なんでこんな、直観ではさっぱりわけのわからない事になるのか?
それは数多ある税控除の存在と、税の計算が累進課税制であるためだ。
つまり、
・3年前は扶養家族な配偶者がいて配偶者控除と特別配偶者控除が
フルに使えたのでそれらの控除が大幅に効いて税金が安くなってた。
・だが2年前はその途中で扶養家族がいなくなっちゃったので(自爆)
控除額が大幅に下がり、しかもその後に自暴自棄的に仕事に没頭し、
結果後半は給料が大幅UPしたため累進課税分も増えて税金倍増!
・そして去年は2年前ほど忙しくはなかったけど連続昇給によりベース
給与が上がり、年収は2年前より減りはしたが結果−5%程度だった。
だが、その−5%が、累進課税の割増計算の式に当てはめると
−10%の減額になった。
…と、いうこと。
この計算、ドコモの携帯電話のプラン料金より判り難いな(--;)<ばき
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本来住民税ってのはその地域で暮らすための参加費みたいな物のはず。
どんな人間でも同じ額、平等であるべきで、誰もが一律の定額を収める
べき、はずなのだが自分という人間が今の場所で生きるためには収入に
応じてかのように電卓をはじかれ、本人が地域のためにではなく自分の
ために(家族がいれば家族のために)頑張って働けば働くほど、ゴッソリ
徴収されてしまう。
もしそんな理不尽な住民税を納めたくなければ、仕事をやめて収入を
得なければいい。つまり働かずにただダラダラとしてればそれでいい。
税金を一円も納めなくてもその地域の公共サービスを無料で受けられるし
しかも、あわよくば生活保護と称し生活費も貰えるかもしれない。
これは働いて税金を納めている人間から見ると実に不公平なシステムだ。
色々な事情で本当に働けない人にそれを行うのは、自分も誰もが何時
そういう身の上になるのかわからないし、そういう人を支援する制度は
福祉国家としてあるべきだけど、それを悪用している人たちも存在する。
しかも、頑張って頑張って働いて、結果収入が上がるにつれて、
行政はその人に累進課税という刑法によって更なる重い罰金を課す。
平たく言えば
「個人の能力や努力に罰金を課してそれを個人に持たせず行政が奪う」
これが続くと、誰もが頑張ったって無駄で罰金を課せられるだけだ、と
労働意欲を失ってしまう。だって働いて収入を得る事は「悪い事」で
懲罰として税務署に出頭させられて罰金を課されるのだから。
「いや、税金は罰金なんかじゃない」、という人も沢山いるだろう。
では、人よりたくさん税金を収めた人間は何かで優遇されたり、
少ししか収めていない人に感謝されたりしているのだろうか?
せめて口頭ででもいいから褒められる事があるのだろうか?
そんな事は全く無くて、現状はむしろ逆。
税務署員が自宅に出張してくるような確定申告サービスは無くて
忙しい平日に税務署に出頭して確定申告せねばならないのだ。
さらにもっと沢山納めると実名をマスコミに晒されたりして、
周囲や見ず知らずの人から高収入を妬まれたりする。
酷いのになると、
「自分らから税金を取らずに、こういう金持ちから取ればいい」
などと言う心無い意見まで、新聞の投書欄やネットの掲示板などで
堂々と展開されたりする。つまり高額納税をしたって何一つ良い事が
無くて、むしろ悪いことばかり付きまとう。
貢献している納税者に対する「仕打ち」だ。明らかに懲罰じゃんか。
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「ならば自分も頑張らず社会的弱者として国から褒美を貰った方が得」
と誰もが気付き、それを一斉に実行に移したら、実はそれは以前Upした
ボランティアネタで上げた「道徳崩壊臨界点」そのものなんだけど、
そこまでになったら、この国はどうなるんだろう?
今の若者は子供の目から大人社会を見る事でそれを有形無形感覚的に
感じていて、就労意欲を無くして無気力な無職、俗に言う「ニート」になって
頑張った事が報われない今のシステム、つまり「就職することは社会の
囚人となる事」、と暗に察して、それを拒んでいるのかもしれない。
そう考えたら増えつつあるニートは今の政府が暗にどんどん推奨してる
日本国民としての理想の生き方なのかもしれない。…自分はごめんだが。
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そんな最近、政府税調でサラリーマンへ対する課税強化策が打ち出された。
今の給与所得控除の率を下げ、配偶者控除を始め各種控除を撤廃する、
というものだ。つまりこれはサラリーマンだけを狙い撃ちにした増税策だ。
なにせ税調の会長は「サラリーマンに頑張ってもらう」と開き直っている。
最近決定された定率減税の廃止や、もうリアルに毎月痛みを伴ってる
厚生年金の徴収額増加だけでもかなり負担増を強いてるにもかかわらず、
「まずはサラリーマンだけへの増税ありき」という、今後の方針がはっきり
示されたわけだ。
自分の場合は幸か不幸か専業主婦である扶養家族は2年前いなくなって
しまったので、配偶者控除の恩恵は受けていないので、影響は給与の
控除ということになる。仮にそれが1/3になったらどれくらい税負担が
増えるのか、と思い、ラフに計算してみたら毎月平均4万強のUP(-◇-;)
突然こんな負担が増えたら、もう家計のやりくりで消化するのは無理だ。
緊急時に自分の生活から切り離し、食い殺されず生き続けられるように
するための「トカゲの尻尾」である、金食い虫のB4と、単車を2台ほど
捨てれば大体同額の維持費が浮く。
つまり政府はオレにB4と単車を捨てろと言ってるって事か?<ばき
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そんな政府がこれだけ借金まみれにしてしまった国に住む一人として
それを改善するために金を出してくれ、というのならば、それはそれで
仕方が無い事だと思う。
そうではなくて今のように出血を止めずタレ流しにしたままで
とりあえず延命するだけのために輸血するからオマエの命を削って
その生き血をよこせと言うのなら怒り爆発!だが。
でもその増税をするなら政府は他にもやることがある。
それを以下に列挙する(順不同)
1)赤字国債発行停止 → 税収のみでやりくりして、もう借金を増やすな!
2)社会保障費減額 → 現役だけでなく受給を受けてる世代も負担せよ
3)歳出徹底見直し → 弱った庶民から吸った生き血を無駄に使うな
4)公務員配置見直し → 事務屋は徹底的に減らし警察を増員し防犯せよ
5)税金直間比率見直し→ 消費税を上げて誰もが公平に税を負担せよ
6)子育て支援充実 → 未来を担う子供を育てる世帯は手厚く守れ
7)第3号被保険者撤廃→ サラリーマン専業主婦と自営主婦の差別撤廃
8)自営も農業も負担 → 納税者番号制を導入し公平に税を負担させよ
それを成し遂げるのなら自分はB4を手放して毎月4万税金を追加して払うが
そうでないのなら、断固反対する。サラリーマンには人権は無いから何を
言ってもやっても黙って従うなんて、思うなよ、政府め 凸(-_-#)
(放言編へ続く)
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