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2005.10.10

自転車だって二輪車だもの

以前UPした、TDM850が車検&整備から仕上がってきており、
またそして最近UPした我が相棒TW200もトラブル対応が終わり
両方とも本当に久々に気持ちよく乗れるように仕上がった。

な、もんでこの連休中は、単車三昧だせ!と思って色々と考えて
いたのだけど、結局ずっと小雨雑じりの天気、気持ちよく復活した
バイク達に乗ることが出来なかった。む、無念・・・(T◇T)ぅぅぅ

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そこで雨と雨の間を縫って、ごく近距離を短時間に楽しむための
愛車を引っ張り出し、その車種専用に用意してあるヘルメットと
グローブを身に付けて走り出した。こいつに乗るのも久々だな(^^)

注油を怠っていたチェーンから少しシャリシャリ音がするけど(^^;)
それでも快調快調!たまに小雨が降ってくるが気にせず辺りを
走り回っていた。

調子に乗って、車道から歩道に移ったり、歩道から車道へと
飛び降りたり、緩い階段を下りたりしていたら、リヤタイヤから
突然違和感が出てきた。タイヤが一周する度に「ボコン!ボコン!」
という振動が発生するのだ。

あちゃー、遊びすぎてリム打ちしちゃったかな?と思って降りて
よく見てみたら、リヤタイヤのサイドウォールがチューブの内圧に
負けて?あわれ、バーストしていた(^^;)

cyclebst

あちゃー、こりゃヤバイな、仕方ないのでその後は愛車から
降りて、そのまま押し歩いて家まで帰った(苦笑)

そう、この「愛車」とはいつもの単車の事じゃなくて自転車の事だ。
こう見えても、自分は自転車にも乗るのだよ、ふっふっふ(^〜^)

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思うに自分の乗り物好きな習性は、小学校の頃から乗り始めた
自転車から始まった、と思う。小学校に入る前の頃には、跨いで
乗る新幹線のおもちゃや足漕ぎ式四輪車、その次は三輪車、
お子様用の補助輪付き自転車と順調にステップアップしていった。

今から思えば、それらは乗るのに特に技術が必要ではないので、
あまり乗り物を意識して乗っていなかった気がする。だがその次、
つまり補助輪を外した自転車は、最初どうしても自立バランスが
取れなくて恐くて乗れなかった。

父親に荷台を持ってもらい、フラフラしながら走り、何度も何度も
「ちゃんと支えてるよね?ね?ね?」と後ろを振り返れないまま
確認を取りつつ、フラフラとペダルを漕いで、段々とバランス感覚を
掴んで、初めて一人で自転車に乗れた時のあの感動は自分の
人生の中でもベストテンの、しかもかなり上位に入る成功体験だ。

乗れるようになったら、もうそれだけで嬉しくて嬉しくて何の理由も
無いのに学校から帰ると自転車に飛び乗って、ただぐるぐる走った。
貧乏大家族だった自分の家では、自転車という高価なシロモノは、
基本的にきょうだいの上からお下がりでくるものと決まっていたので、
自分はいつも兄貴の自転車を借りていた。だが当然兄貴だって乗る
から、必然的に自分が乗れる時間は限られていた。

その頃は友人らがセミドロップハンドルの5速変速ギヤ付自転車に
乗っていて、それがうらやましかったっけなぁ。自分専用の自転車が
欲しかったけどそんな物が買ってもらえるはずもなかった。

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そんな自分を見かねてか、小学校4年のある日、近所のおばさんが
サビサビのママチャリをくれた。前カゴ付きで変速ギヤも無かったけど、
自分専用の自転車を持てた事が嬉しくて!嬉しくて!、ダイナモを
前輪にセットしてライトを点灯させる事すら楽しく嬉しくて、暗くなっても
走り回っていた。

そういえば当時学校の友人らと地域の地図を片手に片道10kmほどの
サイクリングを企画し、母に作ってもらった握り飯と水筒をママチャリの
前カゴに入れて出かけもしたなぁ。今から思えば全然大した距離じゃ
なかったけど、小学生の自分にはその全てが新鮮で、その行程や
その時の出来事を今も鮮明に記憶している。

今まで行った事の無い新しい場所に行く不安と楽しさ、道に迷って
友人らと地図を見て道を選び、目的地についた時の感動、そこで友と
食ったおにぎりの味…絶対に忘れはしないよ(^^)

今から思えば、単車乗り、そして旅人としての自分は、あの「旅」が
ルーツなんだろうな。今自分が沢山単車を持っているのは、自転車が
欲しくてたまらなかったのに手に入らなかったというトラウマを、今の
バツイチ中年サラリーマンの経済力をもって徹底的に打破した結果、
…なのかもしれない<ばき

おっとっと、本題からどんどんズレちまう、話を元に戻そう。

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で、ここ最近の自分の「自転車の愛車」はミヤタのリッジランナー改。
よく自転車屋で見かける「未舗装路は走れません」っていう俗に言う
「MTBっぽい普通の自転車」と違ってちゃんとOFFを走れる強度がある
アルミフレームだったりする。

元々コレでXCレースに参戦していた会社の先輩が結婚を契機に
降りたのを、5〜6年前に譲り受けたのだ。これって一体何年前の
モデルなんだろ、ミヤタはもうMTB作ってないみたいだし(^^;)

cyclebfe

でも、貰った当時も自分は単車ばっかり乗っていたのであまり乗って
いなかった。結婚してた時にはずっと雨ざらしのまま、放置してて、
でもそれでも捨てられずにずっと持っていた。離婚直後の身辺整理を
してた時にも捨てられず結局持ってきた。その後レストアしてチョコチョコ
乗り始めたのだ。今から思えば幾多あった「捨てチャンス」時にコイツを
捨てなくてよかった。だって、自転車はやっぱり楽しい♪んだもの。

絶対的な速度は単車と比べ物にならないけど、無音で風を切るあの
爽快感は単車では絶対に味わえないし、汗をかき、息を切らせながら
坂を登りきったあとに重力に引かれて下る時の爽快感はもう最高ゥ♪
トライアル的な微妙なバランス感覚を養うのも単車より自転車の方が
分かりやすいんで、これでスタンディングスティルの練習をしたりもする。

一言で言えば「自転車の面白さは単車の面白さと類似してる」のだ。


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とは言え、自転車は道を走る乗り物の中で最も危険な乗り物だ。
それはバイクと同じような速度で車道を走れるのに、運動しているため
メットやプロテクターを装着せず、正真正銘生身の身体で走らねば
ならないからだ。つまりノーヘルで単車の乗るより、自転車は危ない。

事実、自分が今まで体験した交通事故で最も怪我がひどかったのは
高校生の時に自転車に乗っていた時「らしい」。

・・・らしい、というのはその瞬間の記憶が今も無いから(実話)
片側2車線の国道で頭から血をアスファルト上にダラダラ流しながら
壊れた自転車と共に大の字になってぶっ倒れていたのを同行してた
友人に発見されたのだが、なぜそうなったか、肝心の前後の記憶が
頭を強打したため失われているのだ。

…あの時は大変だったなぁ、今も髪を丸刈りにすると右後頭部に
その時の「傷跡ハゲ」が見えるようになる。これも今まで生きてきた
自分の履歴、いちいち隠すようなモンじゃないからいいのだ:-p

過去にそんな事故にあった事があるので、今の自分は自転車に
乗る時にも専用のヘルメットを装着する。単車用と違いスカスカ
なんで暑い時も大丈夫。それにちょっとカッコいいっしょ?<ばき

cyclehel

それにメットだけじゃなく、目を守るガードグラスや、トライアル用の
グローブも必須アイテムとして使用してる。安全保護具は必要よ。

おっとっと、話がまたアサッテの方向に行く所だった。話を戻そう。

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バーストしたタイヤは会社の先輩がレースに使っていたそのまんまの
レース用のブロックパターンだったので、公道で乗るには振動や音、
グリップに不満があった。そこで思い切ってロードパターンのタイヤを
履く事にした。OFF車にロードタイヤだから単車で言えばこれは
スーパーバイカーズか(笑)?

で、自転車屋に行って合うタイヤを買って自分でさっさと交換した(笑)
バーストしたのはリヤだけだけど、前後ロードパターンとして街乗り
仕様とした。フルサイズのOFF車のタイヤを自力で交換する自分に
とっては、26インチもあって1.75インチしか幅の無い自転車のタイヤ
交換なんてチョロイチョロイ♪で、交換後の姿がコレ。

cycleaft

普通の黒いタイヤでも良かったけど自転車屋に並んでいた中で
ブルーラインの入ったタイヤが、「なんとなくオシャレじゃん」と、
それだけでこれを選択。値段は普通が2100円、これは3500円。
前後交換なので、その差なんと3000円。たった青いラインが入った
だけで(いや、ケブラー使っていたりするからコストなりの製品だけど)
かなり出費したけど、食費と違って趣味だからそこは妥協しない(笑)

ついでにダイソー製のフレームバッグをタイヤに合せて青い物に交換。
これ、結構使えるけど105円と格安なんでお勧め。いつもこの中に
ワイヤーロックを入れて持ち歩いてる。

新しいタイヤを履いたので小雨が強く降り始めているにもかかわらず
即試運転でペダルを漕ぎ出した。ロードノイズが減ってスムーズに
タイヤが回る。よしよし、これなら十分アシやトレーニングマシンとして
使えるぞ(^^)

なにせスノボのシーズンが目前に迫っているのだ、時間は限られてる。
これから毎日(毎夜?)コイツに乗って走り回って、足腰を鍛えるのだ。
丸一日ゲレンデを滑りつづけるだけの体力は、やっぱ欲しいからね♪

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以下蛇足

 タイヤ交換前に付けていた黄色いダイソー製フレームバッグ。
 交換してしまったので、もう使わない。でもそれじゃちょっと
 もったいないなぁ、と思い、何かに使えないか辺りを見回して
 みたら、ちょうどいいモノがあったので、それに装着してみた。

  ryuyou

 我がTDMに付けてるHEPCO&BEKKER製エンジンガードの右側に
 ジャストフィットしやんの(^^;)。偶然だけど色も合うからOKOK<ばき
 

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