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2005.12.28

知恵と勇気で寒さと闘え(前編)

ここ数日は猛烈に寒くなってきて、今朝などは朝起きたら室温が3℃、外気温
はなんと-2℃!、軒先から落ちる雨水を溜めて置いたバケツには厚さ2cm程の
氷が張っていた。

仕事に行くべく家を出る時に深呼吸すると朝の空気はまるで雪山のゲレンデの
それのように、鼻の奥が冷える時に感じる、あの特有の匂いがする。あまりの
寒さで通勤のため単車で走り出すと、数百mも走らずに後悔するよ<ばき

そう、季節はもう冬真っ盛り。この寒波は時間と同じでどんなに富める者にも、
貧しき者にも分け隔てなく、公平に、平等に…激しく襲い掛かってくる(-◇-;)

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自分の生き様は今や生活保護世帯でも持っているエアコンすら無い生活レベル
であるので、以前夏の暑さにエアコン無しで立ち向かうネタをUPした事がある。

今回はそれの冬バージョン、つまりゼニは無くとも浅知恵で寒さに立ち向かう
ネタをUPしてみよう。これは寒さ対策だけど、実はその逆をやれば暑さ対策に
もなるぜよ(笑)

…と、ズラズラ思うまま書き殴っていたらまた長くなったので、また前後編に
分けてみた。今回の前編は、主に寒さに対し誰でも出来る、金のかからない
専守防衛的な防御方法を重点的に記して後編は、寒さと積極的に戦う攻撃的な
対処法について述べよう。

自分と同等の生き様を志している同志諸君!、CO2排出量の多いリッチな
ブルジョア階級がカネを支払う事であっけなく放棄し、ドブに流してしまった
「創意と工夫」、そして「知識と経験」という人類最強級の武器と防具を、
我々はこの手でまだ握り締めている!。それを思う存分、縦横無尽に駆使して
この寒い冬もふてぶてしく生き延びて、リッチな奴らに「ここに我ら在り!」
と、この生き様を奴らに見せ付けてやる時が来たのだ!

さあ!立てよ貧民っ!、ジーク・ジオ<ばき

と、調子に乗るのはコレくらいにしてとっとと始めようか(^^;)

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・まず靴下を履き、スリッパを履いて、ジャンパーやドテラを羽織れ

 以下を読み進む前に、現状の格好の上から、何か一枚(以上)羽織って欲しい。
 セーターやトレーナーでもいい、ジャケットやジャンバーでも、何でもいい。
 また、人体が体温よりも低い温度の物質と常に接触を余儀なくされる足先の
 保温も必ずやろう。どんな所で、どんな床で暮らしていても、もし素足なら
 まず黙って靴下を履こう、長くて厚めならより好ましい。そしてさらにその
 上からスリッパを履くのだ。それをしないで以下を読み進めて真似ても
 ゼニと資材と時間が無駄になる。

 以下全てはあくまでも屋内でやる事なので勘違いされぬように(^^;)
 普通に外出するときやアウトドア生活でも十分適用可能な事だけどね。


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・さらに「要所」を保温せよ

 その格好をしてもまだ寒いのならば、次の重要な場所を積極的に保温しよう。
 その重要な場所とは、体で「首」という名の付く部位だ。つまり首と手首と
 足首だ。…あ、カ○首はしなくても大丈<ばき!

 だまされたと思って、そこを保温して欲しい、ウソのようだがかなり効くぞ。
 首と名の付くところは皮膚が薄い割に太い動脈が通っているので人体の中で
 放熱効果が高いのだ。つまり夏は、逆にそこを冷やせば涼しくなるという事。
 覚えておいて損は無いぜ(^^)

 じゃあ具体的に説明しようか。まず首はネックウォーマー、マフラー、襟巻
 といったモノを使う。ここでポイントは、服の襟足から逃げる体温を塞ぐ事、
 そして覆う部位は首だけでなく顎より上、理想的には鼻の上。何もそこまで
 やらずとも口が容易にその覆いの中に埋没出来るようにしておけば十分だ。

 具体的にはこんな感じでね。
   ↓  ↓
 erimaki

 これはダイソーで105円で購入したフリース地のネックウォーマー。

 ではなぜ鼻や口が埋没するような格好がいいのか?、実は人間の吐く息は
 暖房と呼ぶにふさわしい体温−αの暖かいガス体
だから。つまり寒い時は
 首周りに巻いた保温材の中に息を吐くと、これがムチャクチャ暖か〜い♪要は
 タダで首周りに無限の温風ヒーターを設置したようになるのだ。この熱を利用
 しない手は無いぜよ(^^)。残念ながらタバコを吸う人やそれに類する口臭
 がある人にはちょっとオススメ出来ない方法だけどね。

 手首はスポーツ用品のリストバンドがダイソーで左右セットで同じく105円。
 これも袖口から出た、手首関節全体を包むように装着しておくと予想以上に
 指先が冷えなかったり温かく感じたりすることが出来る。寒い部屋でPCの
 キーボードと叩きまくるときも指先が冷えるのを結構予防出来るのだ。
 場合によっては袖口の上から装着して、そこから袖の中の熱気が逃げない
 ようにする事も可能だ。安い割に色々便利なのでオススメだぜよ。

 ristband


 足首は分厚く長い靴下を履けばそれと同じ効果があるが、よくあるスパッツ、
 レッグウォーマー、脚半といったものをくるぶしより上のあたりに装着して
 みよう、これもダイソーで売ってた。たしか210円だったがリストバンド同様に、
 足先の末端の冷えを予防する効果がある。とはいえ、これさえすれば完全に、
 ではないよ、でも一冬で210円をかけるだけの価値は十分だぜよ。

 footwarm


 あと、自分のように丸刈りで自己主張(≒散髪代の節約)をしている人なら
 その頭からの放熱も実は結構あるので、室内でもニット帽子を被るといい。
 頭皮や耳からの放熱が減り、かなり暖かく感じるはずだ。毛が生えてる人は
 こんな苦労しなくてもいいんだろうけど、自分のようにHG(←ドイツ語読み)
 ちゃった人は眼鏡や車椅子のように、失った生体機能を補ってやろう(^^)<ばき

 nittobo

一見犯罪者のようだが、単なる一介の善良なる庶民だよ(^^;)


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・居住空間を狭くしろ

 さっき呼気の話をしたけど、節約生活的にものすごく重要な大前提は、これ。

   「人間自体がかなりカロリーの高い発熱体である」

 だからその発した熱を放出しないようにたくさん着込むのが基本。その次は
 その熱を拡散や放熱させないようにする事を考えよう。例えば部屋に一人で
 居るよりも二人でいた方がずっと暖かいと感じるのは、メンタル的にはもう
 言うまでも無い事だが(T◇T)、熱学的にも正しいのだ。一番良いのはサル山
 や、猫団子のように発熱体を一箇所に固めておくのがもっとも良いのだが、
 孤独生活を義務付けられたバツイチ中年男にそんな事は許されない(T◇T)ぅぅ

 じゃあどうするのか?、ならば相対的に対処すればいい、つまり自分がいる
 空間を狭くしてしまえばいいのだ。具体的には部屋自体や人体がある場所を
 狭くするのだ。例えば部屋を襖やカーテンで細かく仕切るとかでね。その
 やり方は各自のライフスタイルによって千差万別だろうから、あえて自分の
 やってる具体例は挙げないが、2ストローク乗りにだけは理解可能なヒントを
 出しておこう。

  ino:「…要は一次圧縮比を上げるためにやる事と同じ事をするのさ(^^)」


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・放熱を防げ

 せっかく保温しても、狭くしても冷気で満ち満ちた外気と熱交換しまくって
 いては意味が無い。だから夜になったらガラス窓は可能ならば雨戸を閉めた
 方がいいし、カーテンも分厚くした方がいい。日中は逆に積極的に太陽熱
 取り込むように努力するべし。

 ちなみにカーテンは床に擦れるような長い方がいいぞ。その理由だが、通常
 カーテンレール部は上部は開放されている。これで下部も開放されていると、
 位置の高いレール部から部屋の暖気を取り込み、窓で屋外に放熱して、下部
 から冷えて重くなった空気を吐くという「放熱サイクル」が完成してしまう。

 カーテンが床に接して無い短いものの場合は、カーテンの裾くらいの高さの
 物を置いたり、カーテンレールの上に長手に細く折ったバスタオルを乗せる
 とかして塞いでみよう。効能は微々たるモノかもしれないが、ゼロじゃない。

 他にも例えば扉の無い開放された部屋、台所やリビングとかの入り口の所の
 足元に高さ20〜30cmのついたてを適当なダンボール等で作って設置し冷気の
 移動をブロックしたり、天井側に同じような物を設置して暖気が他の部屋に
 移動しないようなすると、真ん中は開放されたままでも、しないよりは保温
 効果が期待出来るのだ。ウソのようだがコレホントの話よ。

 つまり「暖気は上から逃げる、冷気は下から入る」という事だ。
 
 これをクソ暑い夏をクーラー無しで暮らす時には逆手に取ってやると有効だ。
 つまり、上部にある熱気が流れ出て、足元から涼風が流れるように障害物を
 とことん減らしてやれば涼しい、という事。
 
 我らビンボー庶民だけでなく全ての人が覚えておいて損は無い…というか、
 義務教育の理科で殆どの人が勉強してるはずだから言うまでも無いのだが。

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・隙間を塞げ

 また、せっかく熱を居住空間にとどめようとしても隙間が開いていて暖気が
 逃げて、冷気が入ってくるようではその効果は半減以下になってしまう。
 だから極力隙間を塞ごう。良くあるスポンジ地の隙間テープが最高のコスト
 パフォーマンスの武器となるだろう。ダイソーでも売っているがそこよりも
 ホームセンターに行けば同じ物が88円で売ってるのでそちらで買おう。

 ここで勘違いして欲しくないのは、それはつまり「目張りしろ」と言ってる
 のではないと言う事。「隙間を塞ぐ」のと「部屋の気密性を高める」のは、
 同じようだけど実は微妙に意味が違う。自然換気が出来ないような状態には
 絶対してはいかんよ、…色々と危ないからさ、マジでね。


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・寝具はたっぷり使おう

 布団が寒いと、熟睡できないし、下手すれば朝方に凍死しかねない<ばき
 だから快適に暖かい寝床を作るのは創意工夫をつぎ込む価値のある行為だ。

 寝ている時の体温によって生じ、保温されている熱は、大きく分けて3箇
 所から逃げる。ひとつは掛布団から上へ、ひとつは掛布団と敷布団の隙間、
 そして最後は敷布団から床へ、だ。それを順番に潰して行けばいい。

 上へ逃げる熱対策は、ともかく保温性の良い布団を使い、それを重ねる事
 で食い止めるしかない。アウター側を増強するか、インナーを増強するか
 は、各自の好みで決めることだ。もし手持ちの寝具が少なければ手持ちの
 服を何でもいいから適当に洗濯バサミでつないで布団の上に被せるべし。

 自分は3〜4枚の毛布から掛布団を使って寝ているが、それでも寒い時は
 布団の中で寝袋を使う。嘘ではなく実話だ。それだと真冬でも窓を全開に
 したまま寝汗がかける(笑)。さらにより積極的に暖かくする方法も使って
 いるのだけど、それはテーマ的に後編の方が相応しそうなのでそっちに
 書こう。

 この「寝袋法」は布団の隙間から手足が露出する事も寝返りで剥がれる事
 も無いから2番目の対策にもなる。これに使う寝袋は封筒形の安物で十分。
 夏場にホームセンターに行けば1500円くらいで買える奴で立派に機能する。
 それにそういうものを持っていればいざと言うときにきっと役に立つよ(^^)。

 敷布団から床に抜ける熱対策もアウトドアの知恵と用品を使えば楽勝ゥ♪
 自分はまず畳の上にアウトドア用の折りたたみ式銀マットを広げて敷き、
 その上に布団を敷いている。コレね、これ。
  ↓ ↓ ↓
 ginmat


 たしか2003年の秋に夏物在庫処分特売で498円で買った。もう3シーズンも
 使ってるけど、屋内で冬場しか使わないから汚れも痛みも破れも無いので、
 大事に使えばまだ何年も使えると思うよ(^^)

 この手の銀マットはこの通りの安物だがその効果は絶大だ。しかもマット
 レスのように嵩張らないし、いざと言う時には寝袋同様、実に役に立つ。
 捨てるのも普通に可能、さらに太陽光を有効利用する場合にはレフ板等、
 色々な使い方が出来るので、自分らのような貧乏節約生活者でなくても
 持っていて損は無いと思うオススメの品なのだ♪

 あと繰り返しになるが、自分のように丸刈りで社会に対するレジスタンス
 を実行(≒散髪代の節約)している人なら、寝てると猛烈に頭が寒い(自爆)
 ので寝る時にもナイトキャップのように、さっき登場したダイソーの105円
 ニット帽子を被って寝よう。劇的に暖かいぞ(笑)


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と、まあこんな感じで、前半編は「保温」をメインに、自分の日々の生活に
おける防寒対策の一部を紹介してみた。このテーマに即した事は他にも
もっと色々やってるけど、例えば縁の下の通気口を冬だけは閉止するとか、
でもこれ以上は私的な企業秘密、と言う事にしておこう(^◇^ゞ

後編は今回のような保温ではなく、コストを発生させ積極的にエネルギーを
突っ込んで暖を取る「暖房」がメインテーマ。ま、期待しないで待っててくれぃ。

 

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コメント

私の場合、とりあえず着る!が対処法です。あとは毛布等を巻きつける! それでも寒いときは電気行火を抱きしめる!ですね。後編期待してます。

投稿: 剣片喰 | 2005.12.28 23:40

剣片喰さん:

コメントありがとうございます(^^)

そう、暖房するより、なにより、まず着込む事をやらねば。
今さらウォームビズなんて言ってますけど…当たり前の事
なんですよね(^^)

これはバイクを弄るときに、まずノーマル状態で完調にして
タイヤの空気圧を正規に調整するのと似ています。
これをしないで何をやっても、それらは無駄に
なっちゃいますから。

投稿: ino | 2005.12.29 19:58

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