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2006年1月

2006.01.24

本丸亭、カップめんになる

いつもあちこちで一緒にメシを食う友人から、最近こんなカップラーメンが販売
されている事を教えてもらった。

cupsio1


よくある、有名ラーメン店の味をカップラーメンで再現しようとする、例のアレだ。
これは本丸亭という、かつて自分が良く行っていたラーメン屋の味をカップ麺化した
ものらしい。普通のモノと違って、一個260円もするのだが、懐かしくなったので、
興味本位で会社帰りのコンビニで買って、その夜に食ってみた。そういえばカップ
ラーメンを食うのなんて、何年ぶりだろう?

で、それを手順どおりに作ったらこうなった。ちょっとスープを味見した後なんで
水位が低いけど気にしないでね、と。・・・う〜ん、でも何かワビシイよなぁ。

cupsio2

ワンタンが一個あるのが本丸亭っぽいが、さすがにカップめんではシャキシャキの
春菊が無いので香り的にも以前食い慣れた、あの美味いラーメンとは本質的に違う、
と食う前からおおよその察しは付いた。

とはいえ、カップめんとしては美味そうなことに変わりはないので食ってみた。
どんな食い物にも罪は無い、食って胃袋から極楽浄土に送ってやらねば(-人-)南無ぅ

 ふーふー、ズルズル、ゴクリ、ゴクゴク・・・ご馳走さまでした(-人-)

うーん、カップめんとしては確かに頑張っているほうかもしれないが、果たしてこれ
食パン2斤半もの価値があるか微妙だなぁ。スープは旨みの前に塩っぱさが
強く出ている気がするし、特徴的な太麺も歯ごたえがまるで普通のウドンのカップ麺の
よう、本丸亭の味に頑張って似せました!たという気持ちは確かに判るけど、結局
自分がその昔に食っていた物とは、やっぱり別の味だった。

さらにカップめんってのは、ただそれが卓上にあるだけでメンタル面をぐいぐい
ネガティブ方向に押し下げる効能のある食材
だ。(だから自分は日ごろ食わない)
さらにそれを、悲しい中年バツイチ男の孤独な自宅で一人で食う事によってさらに
評価がダウン。 ・・・・それなりに旨かったけど、一度食ったから、もういいや(^^;)

あの店頭に少し並んで入って、ねじり鉢巻の不精ひげの店長がカウンターの中で
仕事してるのを見ながら発注し、少しわくわくしながら待ち、出されたラーメンを
あの木製のヒシャクのようなレンゲでスープを飲み、春菊の香りを楽しみつつ麺を
食い、ドンブリの最後の最後まで食い尽くす、つまりあの場の雰囲気があって、
初めて本丸亭のラーメンは完成してるんだな
、としみじみ思った。

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それに当時は、一緒にラーメン食いに行ってくれる人がいたから、ただ食う
よりも、あらゆる全てにおいて楽しさが倍化されていたしなあ(^^ゞ<ばき

その時の人は、もうあの場所も、食ったラーメンの味も、当然、同行した自分の
事は何よりも真っ先に忘れ去って、今では新しい人生を歩んでいるというのに、
自分は未だにあの頃から大して変われずにここにいるのか… _| ̄|○

いかん、いかん!こんなんじゃアカン!気分をサクっと変えよう♪
そうよ、苦手な事をそのまま放置しないで何度もチャレンジあるのみさ♪

過去の思い出が刻まれてしまった場所も、「今」という絵の具でそれを完全に
見えなくなるまで何度も何度も繰り返し塗りつぶして行けば、いつかは全てが
見えなくなり、その上に新しい絵が描け、心傷もさほど痛まなくなるさ(^^)<ばき

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…で、そのカップめんを教えてくれた友人と連絡を取り合い、示し合わせて久々に
本丸亭に塩ラーメンを食いに行く事にした。その人もこの近所に住んでいるのだ。
たまにジャンボ入澤にも一緒に行くしね(笑)


先日の日曜日、かつて行きなれた本丸亭に単車で出向いた。マシンローテーション
の事情にで猛烈に寒かったけどSRX621を引っ張り出して走る。ドドドドドド!!!!
あそこは駐車場がロクに無いので車で行くと停めるのに苦労するけど、単車ならば
店の前に堂々と路駐出来るのであそこへは必ず単車で行くのだ。以前もね<ばき

ボアアウトして圧縮比も上げ、ヨシムラサンパー入れてCR直キャブなSRXでガン!
とアスファルトを蹴っ飛していればあっという間に本丸亭に到着するのだ(笑)
で、到着したら、3枚あるシャッターの一枚だけが開いている状態だった。あれ?
そこで若いカップルが店員と話をしてたが、そそくさと帰っていった。あれれ?
その目の前にSRXを乗りつけ、メットを脱いでその店員に話しかけてみた。

 ino :「あれ?今日はなに?やってないの?たしか夜の部は*時からっしょ?」
 店員:「そうなんですが、今度川崎の方に新しく店を開くんですがその準備の
     ために、今日は夜の部はお休みなんです、すみませ〜ん」

あららぁ…、ま、そういう事もあるわな、しゃーない(^^;)

店先で待ち合わせをしていた友人にすぐ電話を入れてこの惨状を伝え、会食
はキャンセルにして帰路についた。サンパーから吐き出すチューニングビッグ
シングルの、まるで短波帯に走るウッドペッカーノイズのようなパルシブな咆哮が
空腹の胃袋を余計に共鳴させる。

 ino :「うを〜〜!オレにラーメンを食わせろ〜(T◇T)!」

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…その後、別のラーメン屋に行ったりはせずに、暗くて寒くて寂しい自宅に直帰、
切落しソーセージを短冊に切り、長ネギをたっぷり刻み、海苔と玉子を落として
ラー油も一垂しさせた、でも適当な銘柄のインスタントラーメンを作って食ったのは
言うまでもない<ばき

一人で食う食事は、前記の通り、どんなに美味いものを食ったとしても日常下
では魅力が半減しちゃうから何か勿体無いのだ。これが一人旅の途中とかの
完全な非日常下であれば、平気で一人で料理屋に入ってって5000円のランチを
食ったりするんだよ、こう見えてもね。

それに一人で食う以上、コスト度外視の「交際費」ではなくコスト徹底削減の
対象となる「食費」に計上されるから、一人で外食なんてアリエナイのさ。

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以下蛇足

こじんまりとして良い雰囲気だった本丸亭も、川崎と横浜に支店が出来たとか。
かのライブドアのような拡大膨張路線を今後歩むのだろうか?とても残念だが
もうあの頃に食ったあのラーメンの味、そしてその味を演出してたあの店の
雰囲気は、これで二度と味わえなくなってしまったのかもしれない。

だって一人のラーメン職人が責任を持って制御できる寸胴はせいぜい2〜3個
だろうし、本人の手によって同時に作れる「本物の作品」も一度に5杯くらいが
限界だろうから。その他は「レプリカ」、ヘタすると大量生産のカップめんと同じ
ような「大量印刷物」になりかねない、そんな気がするのだ。

そう考えると、大量生産化されたカップめんになった前出の本丸亭塩ラーメン、
もしかするとあれが今の店頭の味そのものなんじゃないかな、または、実は
かなりレプリカ度が高いんじゃないか、などと不吉な事も想像してしまう。
かつてのリピータとしては、いくらなんでもそんなことは無いと思うけどね(^^;)

…でも、もし今の本丸亭のラーメンが以前のと全く同じだとしたら、今それを
食うのはちょっと怖い気がする。かつて食ったラーメンは、本当に、本当に
美味かった。その同じラーメンを同じ場所で今食って、あの時と同じような
美味さを感じられなかったら、もう自分はあの時以上に美味しいラーメンを、
食う事が出来ない、って事になってしまうからね。


 

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2006.01.22

今シーズン初スノボに行く

離婚後の新たな生きがい探しの一環として「35歳の手習い」で始めた
スノボも今年で3シーズン目、去年は事故によりハイシーズンは外した
けど、それでもどうにか途切れず続けたお陰で、前シーズンの最後は
ヘタクソだけどヘタなりに普通に滑れて、雪山を楽しめるようになった。

今年は(中年なので衰えはしたが<ばき)身体も無事だし、現場出張も
無いので、冬は単車をお休みしてゲレンデ三昧にするつもり。昨日その
手始めとして、今シーズン初のスノボに行ってきた。

あ、カメラ持ってゆくのを忘れたので、画像はナシね。

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そんなわけで、昨日今シーズン初の、近場の某ゲレンデに行った。

太平洋側にも雪が積もる、珍しい天気だったが、大した量じゃないので
スタッドレスを履いたB4にとっては雨と変わらないが、他のクルマには
相当大変だったようで、あちこちでエンコしたクルマを横目で眺めつつ、
淡々と走り、ゲレンデに到着。

いつもだったら人工雪ばっかりのそのゲレンデは、信じられないような
天然雪のパウダー状だった♪そこをおっかなびっくり滑り出す、ドキドキ。
約一年ぶりなのに、ちゃんと身体はスノボを覚えていた。
ギクシャクしながらも、一発目から一度もコケずに下まで降りれた。

よし、いける!

その後徐々に身体を慣らし、上級者コースで急斜面でスリルを楽しんだり
(スノボは普通に滑れれば急斜面でもちゃんと降りてこれるのだ)
緩い長い斜面で、ブレーキかけずにツーリングのように流してみたり…
二年前にはあれだけオタオタしてた自分も成長したねぇ(^〜^)<ばき

だが、技術は進歩しても体力は衰える一方の、悲しき中年世代かな、
普通に滑るのは体力使わないけど、リフトから降り、ゲレンデの端まで
行ったり、一番下でリフトに乗るときなどに多用するスケーティング等で
どんどん体力を消耗してしまい、徐々に疲労が蓄積していった(自爆)

日ごろの運動不足もあるけど、やっぱり体力落ちたなぁ(T_T)

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後半は体力が尽きかけたので、淡々と滑るための試行錯誤として
ビンディングを進角させてみた。つまり、進行方向に対して足をより
前向きにセッティングするのだ。

今までは初心者ユニバーサルな、前足30度、後ろ足15度で滑って
いた。それで問題は無いのだけど、ためしにそれをそれぞれ35度、
20度にしてみた。装着したら、その角度以上の変化を感じる。

これによって逆走や、回転等のトリッキーな動きがしにくくなったが
その変わりに、普通にスラロームしながら滑るスピードを乗せやすく
なった。これはこれで面白いかもしれない(^^)

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でもあの時、一念発起してスノボを始めておいて、本当によかった。
苦労したけど、おかげでヘタクソなりに滑れるようになれたもんな(^^)♪

そう、苦手意識を抱えたままだったり、新しい事に恐れをなして尻込み
したままだったら、こんな新しい楽しい世界はちっとも開けなかった。
ダメだと思っている事も、何事もチャレンジしてみなきゃ判らない(^◇^)b

とはいえ、チャレンジすれば、何でも全てが上手く行くわけじゃない。
自分の場合、結婚生活のように、やってみて、頑張ってみても、結局は
乗り越えられず挫折した、つまり適性に欠ける「世界」も確かにあるのだ。

…けどさ、それもやってみないと本当にダメなんだ、と判らなかったんよ。
もしかしたら自分が必要とされてるんじゃないか?、という図々しい勘違いを
していたし、もしかしたら自分にもこういう生き方をする資格があるのかも…?
と、いう致命的な勘違いもしていた。今から思うと、赤面モノだなぁ(苦笑)

これも実際にやってみたからこそ、そういう自身に対する根拠無き過大
評価に結果ちゃんとダメ出しされて、そして自分があるべき姿、許された
生き様にこうやって辿り着けたのだ。

これがもし、やる前から「どうせオレではダメだろう」では、心のどこかの
片隅で図々しくも、「でも、本当はやってみれば出来るんだけどね」という
自分を正当化するような、鬱屈した言い訳が、何時までも消えずに残って
しまう可能性があった。自分は、誰よりも弱い人間だから。

だからそういう失敗や挫折が自分には必要不可欠な事だったんだと思う。
ムチャクチャ辛かったけど、そのおかげで、多分、自分はあの頃よりも
ほんのちょっとだけは、きっと強くなれたと思うから(^^)

踏まれて強く育つ麦のように、打たれて鍛えられる鋼のようにね(^▽^ゞ

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その点、スノボは結婚とは違い頑張った結果どうにか滑れるようになった。
挫折三昧の人生の中で数少ない成功体験の一つに、どうにかなったな(^^)

今シーズンはより高速域でのコントロールと、危険回避行動の向上が目標。
単車も四輪もそうだけど、操って乗るスポーツだから、もっと上手くなりたい!
おっとっと、そういや去年も今年もスノボばっかりで、スキーをやってなかった。
そっちも並行して精進しないと、せっかく苦手意識が無くなり滑れるように
なったのにもったいないよね(笑)

ちゅーことで、2月中頃には単車仲間のスキーツアーに参加し、2年ぶりの
スキーに挑む予定。根拠は無いけど、コッチも多分もっと滑れるようになる。
まだ体力がある、今のうちに身体に感覚を覚えさせておけば、これから
しばらくの間は冬にスキー&スノボが楽しめる。そのために頑張るぜぃ!

そして120cmのショート板を買うのだ、今シーズン末のバーゲンでね<ばき


 

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2006.01.20

健康保険に思うこと

今回は、ちょっと反社会的なことを書いてみよう。まあどこかのバカが適当な
事をホザいている、と思ってもらえれば、それでいい。

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もし、あなたが負担してる税金と、年金と、健康保険、その3つの社会負担の
うち、一つだけもう払わなくてもいいよ、ただしそれによる権利も失うけどね、と
いう事態になったら、一体どれを選ぶだろうか?

多分、一番多いのは税金だと思う、負担するメリットがさっぱり眼に見えないし
それを支払わずとも失うものって殆ど無いから。実際税金を払ってない人は
結構多いのだ。

そして次は年金だと思う。今となっては、この制度が破綻せずに未来永劫
続く、という保証はなくなっているから、ヘタすれば無駄になる、という危機感
を持っている人がいそうだから。

そして、一番少ないと思われるのが健康保険だ。これは支払う実利がある、
と思ってる人が多いだろう、実際、年金不払いよりも、健保の不払いの方が
圧倒的に少ないらしい。年金は先の事だけど健康保険は明日にも風邪を
引いて使うかもしれないからね。

でも、自分はこの3つで一番最初に勘弁して欲しいのは…健康保険だ

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自分は石を投げれば当たるような普通のサラリーマンだ。だから厚生年金に
強制加入しているし、健康保険組合にも同様に強制加入している。これらは
義務らしいので個人の自由意志で脱退する事は出来ない。

そんな自分が日々の生活費を一円ももらさず記録し続け、爪に火を灯すように
生活のコストダウンを2年以上行い、自己分析を徹底的に行った結果、
辿り着いた結論とは、こんな負担コストに見合わない「保険」からは
脱退したい
、という事。

これは何故か?現状では健康保険に加入している方が明らかに損だから。

税金は社会を維持するために必要悪みたいなもんだ。年金は保証はされ
ないが、今支払っている額の何割かは、帰ってくる可能性がゼロじゃない。
でも、健保は明らかに損するだけなのだ。それは健康で医者にかからない
から無駄になる、って事じゃなくて、風邪引いて、怪我して、手術をうけても
それであっても、健保に入ってないほうが安く上がるという厳然たる事実に
基づくのだ。

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健保を使う場合と、使わない場合の医療費負担を別の形で何となく
判りやすいかもしれない例え話にすると、こういうイメージになるだろう。

 健保適用での医療 ≒ 維持費を支払い自宅に自家用車を所有
 健保未加入自腹  ≒ 必要に応じてレンタカーやタクシーを利用
 
つまり医療費も、未加入だと一回一回の支払いが、高くつくけど、必要で
ない時にも常にコストが発生し続ける自家用車より、必要に応じレンタカー
を借りたり、タクシーに乗ったほうが、実は安い、という事に似ている。

逆に言えば、それが最初から判っていたから、健保ってのは強制加入が
義務付けられて無理やり支払わせるシステムになってるんだろうな。
逆にオトクだと判っていたら、任意制にしたとしても誰もが喜んで加入する
だろう。

実際、このネタを読んで、それに気が付き、健保の支払いをやめる人が
増えたりすると、我々サラリーマンのように強制加入強制徴収される
人間がその分を背負わねばならないから、本当はこんな事を言っては
いかんのだ。自分の首を絞めているのと同じだから。

それに一人の社会人としても日本の「道徳崩壊臨界点」を押し下げるだけ
と、わかっている。けども、それであっても、今の健保制度はあまりにも
ヒドイのだ。

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健康保険制度は、平たく言えば医療行為を受けるときにそれを使う事により、
医療費の自己負担を3割だけに止め、残りは健康保険組合が支払う、という
相互扶助制度だ。これに入っていないと、全ての医療費用が全額自腹になる。

ここで勘違いしがちなんだけど、健保はその権利と同時に毎月保険料の支払
義務がある、と言う事が源泉徴収されている事で感付きにくくなっているのだ。
毎月天引きされている健保は、つまり誰かの医療費だ。自分自身は一切
病院にかからずも、毎月「医療費」を負担している事に、まず気付こう。

だから、「保険」として加入した事によってメリットが得られるのは、以下の
ような、計算式が成り立つ、ごく限られた人だけだ。それ以外は必ず損をする。

 支払う健康保険料+自己負担の3割分 < 全額自腹の合の医療費


「健保は一般の医療保険と同様に、基本的には掛け捨てであり、いざと言う
 時に使う物だから、それは仕方が無いんじゃないの?高額の医療費が
 かかる場合は使わないと大変なんだからさ。」

…というのが多くの人がこの健保制度に踏みとどまる、実は唯一の理由だ。
確かにその通り。だが健保には保険制度として致命的な欠陥があるのだ。

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それは、保険料の負担が不平等であり制度としての公平性に欠け、
さらにその算出方法や、減免資格、使われ方にも透明性が確立してない事。

もし仮に、保険料負担が日本国民の成人であれば誰もが同じ額を負担して
いるのであれば
、たとえ後述するように家計簿上の損が出ていても、
十分納得出来る。なにせ「相互扶助制度」だから自分も負担して加入する
事でいざという時に『同じ保障』が受けられるのだから。これが「平等にして
公平なシステム」って事だ。

でも実際は、健康保険料は全国民一律にして均一の平等な負担ではなくて、
収入に応じて累進的に増額される税金と同じ「労働罰金システム」を採用
している。

例えばバリバリ働ける健康で若い人間は医者にさほどかからないで済む。
ならば健康保険料が安くあるのが当然であるべきなのに、何故か負担を
多く強いられてしまうのだ。当然医者にかかる回数が多かったり、高齢で
医者にかかる可能性が高い人たちは、健保を使う可能性が高いのだから
本来保険料が健康な若者よりも高くなるのが理の当然であるにもかかわず
そんな事にはなってない。それでいて風邪を引けば同じ費用がかかる。

こういう点では民間会社の医療保険や生命保険の保険料負担計算の方が
よっぽどすっきりしてて納得出来る。それに対し健保はデタラメすぎる

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ためしに自分の例で計算して、健保制度がいかに理不尽か計算してみる。
その根拠となる数字は以前に27ヶ月分の支出をまとめた以前のネタだ。

それを集計した27ヶ月間で、自分は体調不良や風邪といった一般的な内科
への通院や、関節痛や打ち身といった外科への通院を何度も行っていた。
そして一昨年の交通事故で、累計3回の外科手術とリハビリを要する重症を
負い、それを全て健保を使って通院してた。

これは恐らく普通の人の平均的な医療費よりも、それなりに回数も多くて、
かかった医療費も平均よりは高いんじゃないかと思う。

でもこれらは全て健康保険が適用となったので、自己負担は3割で済んだ。
家計簿で集計されたその間の医療費は約13万だが、その中にはのど飴や
ウガイ薬といった単なるお買い物も入っているので本当の意味の医療費は、
実際は総額で大体12万円って所だ。

つまり健保に入らず全額自己負担だったとしたら自分は40万もの実費の
医療費を支払う事になっていた。それなのに健保が使えたのでなんと
28万円もオトクでハッピー♪ラッキー♪ ……な、ように一見は見える。

だが、その27ヶ月間に源泉徴収された健康保険料の総額は、実に45.4万。
つまり12+45.4=57.4万円が、自分が支払った真の医療費と言う事になる。
あれだけ医者に通って処置を受けて全額自腹だとしても40万で済んだのに…

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さらに医療費はこれだけじゃない。給料明細に記載されてる健康保険料、
実は厚生年金と同様に、その同額を会社が自分の分として負担して
健康保険組合に納めている。

会社からすると自分を雇う人件費は、半額健保組合に入れても、自分に
直接支払っても結局は変わらない。つまり本来その半額は、自分の労働に
対する対価であるわけだ。それをなんでわざわざ半額分を従業員に支払わ
ずに会社が勝手に分割して収めるのか、と言うとそれは負担の重さを感じ
にくくするためと、健保が所得税控除の対象になっているから…だろうか?

これを考慮すると、自分が実際に負担していた健康保険料は単純に二倍
となり、この間で実に90.8万円にもなっていたことになるのだ。つまり、
健保に入って無かったら40万で済んだ医療費が、健保に加入してたため
12万+90.8万=102.8万もかかり、実に63万の大赤字を叩き出してた
のだ。

去年の実績で、自分が負担した健保は源泉徴収で年間20万、つまり実質は
その倍の40万。もし、健保に加入せずこのまま10年間医者に掛からず健康に
過ごしていられたら脳外科手術や心臓外科手術すら、全額自己負担で受け
られるくらいの貯金が出来る事になる。

当然そんな事は無理だろう、風邪だってひくし、事故だってある。でも、掛け
捨てとなる健康保険料の、そのほんの一部を民間の掛け捨ての医療保険に
投じておけば、そんな自腹支払いリスクなどは余裕で回避できるのだ。

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健保とは本来そういう赤字とか黒字とか、個人の損得で言うシステムでは
無い。それは分かる。でも自分よりも高い保険料を負担してる金持ちと、
安い保険料しか収めていない人と、この額の自分とで同じ病気になって、
同じ医者に行き、同じ症状で検査と診察と処方箋をうけとり、同じ薬局で
同じ薬を買う時、最後の窓口で支払う会計は全くの同一になってしまう、
このシステムは…やっぱりどう考えても、絶対におかしい。

あなたがすし屋に行って、全て「時価」という値札で詳細が不明な状態で
隣の人と同じモノを食うとする。つまり同じ商品を得て全く同じサービスを
受けたとする。でもこの会計の際に隣の人の分も払え、だから隣の人の
2倍、いや3倍支払え、と言われて、しかも自分が支払った金額のお陰で
安い支払いですんだ隣の人からは、感謝もされず、逆に「コイツからは
もっともっと搾り取れるはずだ!」と罵声を浴びせられる…はたして貴方は
この状況になったら納得出来るか? 今の健保は、こう言う状態なのだ。

もし自分がトータルで支払った健康保険料と同額の保険料を民間の保険
会社の掛捨て医療保険の保険金として支払ったら、健康保険に入って
無くても余裕シャクシャクで全額自費負担で支払ってさらにお釣りがある
くらいの暴力的な保険金の支払いが受けられただろう。つまり、支払った
保険料に比例したサービスが提供される、それが「保険」という制度だ。

なのに、健康保険は支払った保険料にどういう差があっても、無くても
受けられるサービスには全く差が付かない。こんなの「保険」じゃない

問題だらけの年金制度だって、一律一定額徴収の国民年金は、それに
応じた一律定額支給制度だ。収入に応じて累進的に負担が増える厚生
年金は、その累進度とちっとも比例しないけど、それでも多く収めた
人間に多く支給される、という大義名分がちゃんとある。だけれども
健保はどんなに高額な保険料を納めていても、最低の額しか納めてなく
ても、発行された健康保険証の効能はたった一つ、「自己負担3割」だ。

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しかも年金と違って、加入している年数や期間はあまり関係がない。
社会人は給料から源泉徴収されてしまうけど、国民健保ならば保険料
の支払いを停止しその資格を失っても、また再開すれば資格が得られる。
これならば、若くて健康なうちは支払いを止めて、もし病気や怪我したら
その時は自腹で全額支払いたくなったとしても無理ないよ、ホント。

今の自分はこの通り、健保に加入して得られるメリットよりも、加入
して蒙るデメリットのほうが圧倒的に大きい。だから抜けられるもの
ならば脱退して、50過ぎて健康を害し医者にかかる可能性が増えたり、
収入が減って自腹で医療費を払うのが辛くなってきたら、保険料も
累進的に安くなっているだろうから、その頃にはちゃっかり健保に戻り
その制度をフルに利用(悪用)したいもんだ(^〜^)<ばき

え?もし脱退してる間に大病したり、大怪我したらどうするかって?
そういう時は入ってる掛け捨て医療保険を使って、自己負担額を
穴埋め
すれば良いのさ。風邪とかなら全額自費でも、一回あたり
1〜2万くらいの支払いで済むから、年間10万位の予算とっとけば、
実はそれで足りるんだよね。

なに?ズルするなって?、確かにこれはズルだ、でも良く考えてみよう、
実はこれ、今の老人たちが現在やってる事と全く同じなんよ。つまり
現役時に安い保険料しか納めず、さらに今も安々の保険料しか負担して
ないのに、ちゃっかり高額の医療を低〜い自己負担率で受けてるじゃん。
つまり本当にズルいのは誰?それは・・・おっと、もう言うまでも無いな。

健保から逃れたいと願う若者や、保険料を払うのは損だ、と根を上げる
現役に健保の自己犠牲の精神を押し付けて批判するのならば、それと
同時にもう既にズルをやり尽くし、健保の財政を見事に破綻させて、
今もなおそれを続けている連中の愚行を止めさせねばならない。

つまりそれは「増税する前に、政府の無駄遣いを減らす方が先だ!」と
いう人たちの思考と全く同じロジック。そういう人たちには、すんなり納得
してもらえるだろう。

でもそれが出来ないのなら、搾取されてる若者だっても少しワガママを
言って健保の支払いを止め、あの特権階級世代のように個人のオトク
だけを徹底追求してもいいと思うのだ。じゃないと、今を生きるだけでも
カツカツの現役世代は、優雅でリッチなその世代に寄生され「生き血」を
吸われ続けて、生きる体力、気力だけでなく財力も奪われ、結果子供も
作れず、自身の老後に備える貯金も出来ず、野垂れ死んでしまう。

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じゃあどうしたら良いのか?こうやって現制度を批判する以上、
それに対するino的対案を提示しないと卑怯だよな。

 1)健康保険料は全国民統一定額料金とし誰もを平等に扱うこと

 2)それが出来ないのならせめて以下のような改善を望む。

  a:所得に対する累進性を維持したいのなら、収めた保険料に
   応じ自己負担率を下げる等の、収めただけのメリットを!

  b:健康保険料は医者にかかる可能性の低い若年ほど安くして
   逆にその可能性の高い高齢者ほど高くなるよう設定したら?
   民間の医療保険や生命保険って普通そうでしょ?リスクに
   応じて負担が増えるのは誰もが納得しやすい制度だと思う。

  c:自己負担率は各自が医者にかかる頻度によって可変するとか
     例:例えば年1回は1割、〜10回は3割、〜100回は5割とか

   いっそ、収める保険料によりサービスに差をつけて、それを
   各自が自由に選べるようにしたらどうだろう?民間保険や
   携帯料金のように。例えば以下みたいな感じで。
      ファースト :保険料は高いけど、自己負担は1割
      ビジネス  :保険料はそれなり、自己負担は3割
      エコノミー :保険料は安いけど、自己負担は5割

  d:健康を維持して、一年間一度も健保を使わなかった人には
   ある程度キックバックしてもいいんじゃないか?使いまくった
   方が得だとわかってるから、無駄な医療が横行するんじゃん。

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自分が思うに、成人国民一人あたりの保険料を老人や若者、ニート、
専業主婦や身障者、収入の格差といった、ありとあらゆる一切の
差別を行わず、全員を同じ権利と、それを得るための義務を有する
一人の人間として尊重して、同一の保険料負担と、同一の自己
負担率とするのが究極で理想的な健康保険制度の本質改善、
…なんだと思う。

その結果、例えば誰もが一律毎月5万円の健保を支払い、自己負担も
5割とかになったとしても、医療単価や薬価にまで踏み込んだ
透明性が確保された上での、真に公平で平等な負荷であるならば、
甘んじてそれを受け入れてもいいと思う。

でも、現実的にそれは無理だろう。様々な理由で、今の日本にはこの
健保のように差別をしないと暮らしていけない人達がまだ多くいるから。
特に、未来を担う子供や、その子供を養う親たちは、増加する一方の
老人よりも(優遇側の)差別をして守らねばならない存在だ。

もし、とある特権階級の無駄使いの為に、ではなく、そんな未来ある
彼らのために、負担増をする、というなら自分もそうだが、他の大人や
無論老人らも喜んでその負担に応じるに違いない(^^)

だから最近の児童手当拡充とか、出産費用の無料化なんてのは
諸手を上げて大賛成!はよやれやれ〜もっとやれぇ〜♪

え?その財源?子育てしてない現役の健保を一律毎月一万位増やして、
年金の支給額も一律で毎月一万位減らせば簡単に捻出出来るべよ。


 

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2006.01.18

最近ハマった昼休みの遊び

サラリーマンにとって、仕事の合間にある昼休みは緊張感から解き放たれる
砂漠の中のオアシスのようなものだ。過酷な砂漠を移動する時に、一瞬だけ
現れる緊張感の解ける瞬間みたいなモノだからね。

ウチの会社はその昼休みが短くて、45分しかない。地方の現場事務所ならば
それが一時間あって、メシを食った後に寝る事で、午前中の労働で肉体疲労
した身体を休める事が出来るのだが、45分だとメシ食って+αで大体終わり。
脳みそのシワが無くなるほど頭を使うけど、力瘤が盛り上がるような仕事は
こっちではしないからそれで十分と言えば十分なんだけどね。

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…とか何とか言ってる自分は、実はロクに会社で昼飯を食ってない(^^;)

何故なら、朝飯は常時しっかり食っているので肉体労働しない仕事だと腹が
減らないから。減ってないのに食うのは、真冬に冷房入れたり、真夏に暖房
使うようなもんで、意味が(意義も)無いから。腹が減ってりゃそりゃ食うさ。

この一年くらいは一週間が5日とすると、そのうち2〜3日は食ってるかな?
しかも、その2〜3回とは普通のランチではなく、庭由来の貧乏食だったり、
自宅の食生活を職場に持ち出す自愛弁当
が多いのでコストは安いのだ。

他にも、昼飯代を削ぎ落とす貧乏テクとしては、例えば近所に買出しに行く
時などは、週初めに見切り食パンを一斤購入し、会社の給湯室にある冷蔵庫
に99shopの激安エジプト産ジャム(350g/99円)を忍ばせといて、それを塗って
食ったり、近所のスーパーまで足を伸ばし惣菜を買って挟んで食ったりして、
一週間かけてその食パンを食い続けたりするのも、よくやる手法だ。

また5食で199円のチキンラーメンPackを買ってロッカーに備蓄しておいて、
それをコーヒー用と兼用の750ccの巨大マグカップで作って食えば、普通に
コンビニでカップラーメンを買うよりも圧倒的に安上がりで済むののだ。

え?それじゃ具が無い?簡単だよ、10個88円の玉子と、乾燥ワカメも一緒に
買っておいて、それをマグカップにブッコんでお湯を注げばいいのさ。
あ、一瓶105円のラー油も机の中に常備しておくと、より美味しく頂けるぞ、
なにせこれは一食60円もかってる超リッチな昼飯だから楽しまないと<ばき

ちなみに、当然だけど誰かとランチを囲む機会があれば、普通に普通のモノ
を注文して普通に食うよ(^^;)。自分は誰かに迷惑を及ぼす「ケチ」でなく
自分一人を徹底的に抑制し、絞り尽くす「節約」をしてるのだから。この
似て非なる二つを勘違いされるのは心外なので、念のために明記しとこう。

そのおかげか、せいか、微妙ではあるが、この一年間のアベレージで見ると
自分は昼飯代として450〜500円前後/week、使ってることになるようだが、
もう少し減らさないとこれからのサラリーマン大増税時代に生き残れない。

マックや牛丼、立ち食いソバと言った目ん玉が飛び出るほど高額なメシは
「夢のまた夢」、下流人間にはとても手が届かねぇ「高値の花」さ(T〜T)

…おっと!、今回はそういう貧乏昼飯が主題じゃないや、話を元に戻そう。

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知的労働者の昼休みは、つまり頭を休めることが求められるので、例えば
多くの人は机上のPCでソリティアやマインスイーパと言った、ミニゲーム
を脊髄反射的に淡々とやっていたり、ネットニュースサイトをナナメ読み
して、気分転換を図っていたりする。

耳を塞ぎ、眼を閉じて、意識を落とす事をしないと、脳みそは休まらない
けれど、仕事で使う部分を休めて、他のところを使うとそれはそれで十分
気分転換になるのだ。

自分は夏や秋には、麦藁帽子を被って外に出て、会社の裏庭を開墾して
作ったイモ畑のメンテナンス
をしているのだが、冬は2月にジャガイモの
植付けをするまでは畑遊びはしないので、屋内にこもりネットサーフィン
していた。

そこで、面白いページを見つけて、最近は毎日欠かさずそこにアクセス
している。それはここだ。

     http://mdn.mainichi-msn.co.jp/ 

開いてもらえば、判るのだが、何てこと無い、毎日新聞の英字版HPだ。
これの何が面白いのか?というと、実は、このHPを開いた瞬間にある
トップニュースの全文を見て、それを昼休みに訳して読んでいるのだ。

なに?それは単なる「英語の勉強」だろって?
ちゃうちゃう、正真正銘の遊びなんだよ(^^)。

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英語という学問や科目は、自分は理系エンジニアでありながら苦手だ。
当然英会話で技術討論は出来ないし、英文の論文を書くのも一苦労だ。

以前自分で作文した長い英文を、米国人の友人に見せたら、涙を流して
笑われた事もある(^^;)。以前、諸般の事情により一人で地球の裏側に
旅した時も、相当苦労したっけ。ちゃんと辿り着けたから最低限の意思
疎通は出来たけど、所詮はそんな語学レベルの人間だ。

でも、英文のニュースを眺めて、それがどういう内容か想像する位は
出来る。だって中身は日本で起きた事件が殆どだから。実は最初は
「英語の勉強」のつもりで嫌々始めたのだが、内容が学問でなければ
技術的な物でもない、日常生活ネタが殆どなので、要所の単語を
知らなくても、それでも何となく内容がわかるのだ。

例えば昨日(1/17)にはこんなニュースが流れていた。以下全文引用。

-- ここから引用 --

Hokkaido man handed 12-year prison term for fatally torching dad

 KUSHIRO, Hokkaido -- A 27-year-old man who fatally set fire to
 his father after pouring kerosene on him following an argument
 was sentenced to 12 years in prison on Monday.

 "He poured kerosene oil over a living man and set fire to him,"
 said the judge presiding over the case at the Kushiro District
 Court."We cannot understand the motives in the murder of the
 father."

 The 58-year-old father criticized Hiroo Morimoto over the son's
 job on Aug. 11 last year, leading to an argument, according to
 the court's ruling.

 Morimoto then poured kerosene oil over the father, who was
 sitting on a sofa, and set fire to him with a lighter.

 The father died five days later from extensive burns, the
 ruling said.
                         (Mainichi)

-- ここまで引用 --

ぱっと見ると判らない単語が要所にあったが、それは面倒臭がらず
辞書を引いて調べてみるのだ。すると欠けだらけのジグゾーパズルが
徐々に組みあがり、記事の内容が、少しずつその組みあがってゆく
ピースから透けて見るように、全体の事件の内容が見えてくるのだ。

この感覚が、まるで暗号を解くような、はっきり言えばクロスワード
パズルを解くような、そういう面白さがあることに気が付いたのだ(^^)

しかも、英語の教科書ではあまり見たことの無い表現、つまり生きた
英語に触れられる絶好のチャンスでもあるのだ。例えば上記の記事の
最初にある"fatally torching dad"ってそのまま訳すと
「宿命的に父を灯す」、何の事やねん?…あっ!これ、「不運な父に
火を灯す」って事か(^^;)、つまりこれで「父に火を点け致命さす」、
要は「父を焼き殺す」って事か、とようやく判るのだ(^^;)<ばき。

------------

あくまでニュアンスさえ伝わればいいから、英語のテストで100点を
取るような模範解答をする必要は無い。コテコテの直訳でいいのだ、
で、上記の文章を何回か辞書を引き無理矢理直訳したのが以下の文。

無理に日本語の文章に創作しなくても、英語の表現は英語の表現の
まま理解していればいいのさ(^^)<ばき

- - - -

北海道の男が12年の牢獄義務に処せられた、父に火を灯し、
致命させた、として。

 北海道は釧路で---月曜日、彼の父親に灯油を浴びせ、火を放ち
 絶命させた、27歳の男に、牢獄に12年入る判決文(following an
 argument)が言い渡された(was sentenced to)

 「彼は灯油を生きた人にかぶせ、そして火を放った」釧路地方
 裁判所の判決理由は語った。「我々はその父の殺人の動機が理解
 出来ない」

 裁判所の判定による論証を読むと(転じて調べによれば)、
 58歳になる父は息子の仕事について、モリモト・ヒロオを批判した
 去年の8月11日に。

 モリモトはそのソファーに座っている父に灯油を上から浴びせて、
 ライターで彼が火をセットした(転じて火を放つ)

 その父は広範囲の燃え(転じて重度の火傷)により5日後に死んだ、
 と判定(者)は語った。

- - - -

文章はおかしいけどこれで何となく記事の意味は伝わるっしょ?
で、この記事の日本語版は以下のようになっていた。以下引用。

-- 以下引用 --

父親灯油焼殺:息子に懲役12年 北海道・釧路地裁判決

 父親に灯油をかけ火をつけて殺害したとして、殺人の罪に
 問われた北海道釧路市星が浦大通2、会社員、森本紘郎被告
 (27)に対し、釧路地裁は16日、懲役12年(求刑・懲役
 13年)を言い渡した。西田時弘裁判長は「生きた人間に灯油を
 かけ、火をつける残虐な犯行で、親の殺害は理解しがたい」と
 判決理由を述べた。

 判決によると、森本被告は昨年8月11日午後3時ごろ、白糠
 町東南2の父将文さん(当時58歳)の自宅で、仕事のことなど
 で怒られたことから将文さんと口論。2階居間のソファに座って
 いた将文さんに頭から灯油をかけ、ライターで火をつけて全身に
 やけどを負わせ、5日後に死亡させた。

-- ここまで引用 --

明らかに英文にはない記述が入ってる。例えば被害者が二階にいた、
とか住所の細かい番地、とかね。でもそれ以外のニュースが伝え
ようとしていたニュアンスは、辞書を何回か使えばちゃんと英文から
判るのだ。

こうやって事件のニュースを連続して英文で読むと、例えば「逮捕」
という言葉も英語では色々な表現方法があるんだな、と判るのだが
それがまた面白くて仕方がない。例えば"arrested for"以外に使われ
ていた"collared"という言葉があるのだが、脳内直訳すると「襟首した」
なにそれ?、と思って辞書引いたら「首根っこ押さえた=逮捕した」
いや〜面白れぇ!面白いよコレ!!

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上記とは逆に、日本語版では伝えていない情報が英字版に込められ
ている事もある。例えば以前北海道で発生した中学2,3年による
学校の窓ガラス割り事件の記事には、日本語版には書かれてない
こんな記述があった。元記事はリンク切れしてるみたいなので英文の
一部のみを引用。

-- ここから部分引用 --

The boys, whose names are being withheld under the
Juvenile Law,
sneaked into nine municipal elementary
and junior high schools in Higashi-ku, Sapporo, on 10
occasions between July24 and Sept. 3, 2005, local police
said.

--ここまで部分引用 --

つまり、少年法の保護下にあるので名前は公表しない、と
ちゃんと明記されているのだ。日本語版にはそんな記述はなかった。
こんな所に、英語と日本語の表現だけでなく、文化の違いも何となく
感じられるのだ。

------------

つまりこれは、ニュースを「知る」という行為と、暗号解きのような
知恵を使ったパズル感覚と、教科書的な文法やイディオム集には
無い「生の英語」の表現に接する驚きと、英語圏と日本語圏の解釈や
文化の違いまで感じる事か可能な、勉強のようで、でも何のノルマも
義務も無いから、結局は単なる「遊び」なのだ。

最初はどうかな、と思ったけど、あまりに面白いんで、このところ
ずっと毎日欠かさずにこれをやってる。そうやって大体同じジャンルの
記事を見続けていると、何度も同じような表現を見ているので、辞書を
引かずに、さらに脳内で日本語化せず、英単語がそのまま意味を
もって意識にダイレクトに伝わるようになってくる。

例えば"attempted 〜"、とあれば「〜未遂」だ、とかね。

そうすると、一つの記事を読み取る速度がどんどん早くなってきて、
さらに直訳したあとに日本語版の記事を見るから、直訳文もコテコテ
から少しずつ日本語っぽくなってくるから我ながら不思議だ。

つまり、これは100%遊びなんだけど、それが結果「英語の勉強」に
なっているのだ。つまらないとか嫌だとかいう中高生の頃の英語の
授業に感じていた負の感情が一切無しでね(^▽^)えへへ<ばき

ちゅー事で、これサラリーマンにはオススメ、マジで面白いよん(^^)/♪


 

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2006.01.15

人妻からの「誘惑」を蹴る

これはチョイ前に、とある飲み会に出席した時の話だ。

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自分が知恵と勇気と貧乏性を発揮して、節約生活をしているのは
このBlogだけでなく実生活においても包み隠さず公開しているの
もあって、自分のまわりの人はそれを良く知っている。当然、この
飲み会のメンバーもそうだ。

その時自分は、諸般の事情により車でその場に出向いていたので、
酒は一滴も飲まず、久々に腹いっぱい食える四足動物の肉と、寒
波の影響で高値安定となって中々手が届かない菜っ葉系の野菜を
取り皿に目いっぱい盛り、会場の隅っこでガツガツ食っていた(^^;)

すると、すっかり酔っ払ってる、自分より若くて自分的に見た目
は可愛い(性格はチャッカリぎみな)知り合いの女性が酒を片手に
近寄ってきた。残念ながら(幸いながら?)人妻なので、自分から
するとその人は「女」ではなく、「仲間」に過ぎない存在だ。

 人妻:「inoさ〜ん、楽しんでますぅ(*^◇^*)?」
 ino :「ああ、(こんなに高級食材が食えて)楽しいよ(^▽^)♪」


ニコニコ陽気な顔をしながら語りかけてきたその人は少し近くに
寄ってから、声量を落とし、声のトーンを甘ったるいモードに変え
て、こう語りかけてきた。

 人妻:「…inoさ〜ん、私…いつかinoさんをさらってみたいの」

をぃ!いきなり何を言い出すのよ、このヒトは(^^;)

------------

酔った顔で甘ったるい声でそんな事をヒソヒソ言われると、少し
ビクビクしながらも、ドキッ!としちゃうのは、悲しい男の性だ。
だがその人妻はそんな自分を見透かしたようになおも続けた。

 人妻:「私ね、ず〜っと想像してたの…いつかinoさんを…」

を、お、を、奥さん、それ以上言っちゃいけねぇ!、アッシは旅の
流れモノ、ヤクザな男に惚れちゃいけねぇぜ(ちっちっち) (-o-)ノシ
と、動揺しながらも、その後を期待してしまうのは、つくづく悲しい
男の性って奴だ<ばき!

 人妻:「こっそり拉致してね、誰も知らない無人島に…」


…ドキドキ♪<ばき!
だがその後の言葉は驚愕の内容だった!

 人妻:「あのね、そのまま一人で放置してね、一週間後に生きて
     いるかどうか見に行ってみたいの♪、そしてどんな風に
     暮らしてるか、どうしても一度ね、見てみたいのよぉ♪」
 
 
 
 
 
 
 
 
                      …はぃ(-◇-;)?

------------

人妻は愕然とした自分に向けてさらに非情に言葉を続けた。

 人妻:「だってぇ、inoさんはどこでも一人で生きられそうだしぃ」

…そ、そりゃそうだけど(^^;)

 人妻:「どんな住まいを作って、どんな道具を作って、どんな
     物を採って、どうやって食べて生きてるのか…、私ね
     とってもと〜っても興味があるの♪、だからinoさん、
     私、いつかきっとinoさんを拉致してあげるね(*^^*)♪」

こらこらこらぁ!ちょっとマテや!

それはちっとも色っぽい話じゃなくて<ばき
(そういうことを想像すること自体が悲しい男の性なのだ)
オレを「捕獲」し、「飼育」し、「観察」したい、って事だろ(T◇T)!

 オ レ は 珍 し い 生 態 の サ ル じ ゃ な い 〜 !

…いや、もしかしたらあながち間違ってないかも(-_-;)<ばき

------------

確かにちょっと前に、ダンボールとガムテープとビニール袋を駆使
して、ちょっとしたモノを作って見せたり、様々な道具を駆使して
生き延びる災害対応能力を見せた事もあるし、庭で採ったイモを
差し入れたこともあるけど、まさかそんな視線で見られていたとは
…トホホ(;o;)

 ino :「そ、その時はナイフ一丁と、ロープくらいは用意しと…」
 人妻:「だめぇ♪、それじゃ面白くないでしょ?フフフ(^〜^)」
 ino :「それじゃ石器が作れる石から探さないとダメじゃん(TT)」
 人妻:「そうそう!そういうのが見てみたいのぉ〜〜♪」

オレはシムシティの一番最初のキャラじゃな〜いっ!

一応その「誘惑」は丁重に厳重にお断りしたが(苦笑)、もし突然
自分が姿を消したら、どこかの無人島に流されて、どこかのBlogで
飼育観察日記を付けられている可能性があるので、そうなったら
誰か助けに来てぇ〜(T◇T)

------------

以下蛇足:

この件で思ったんだけど、例えばスキーが上手い奴がスキー場で
モテるように、もしかしたら自分もそういうシチュエーションや、
大災害での避難生活の場になったら、その時に生まれて初めて
女性にモテるのかもしれないな。でも、それは異性としてモテて
いるんじゃない、って事はオレでも判るけどね(T〜T)<ばき


  

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2006.01.14

「下流社会」に思うこと

最近あちこちで「下流」という言葉を目にしたり、耳にする機会が増えた。

これは資本主義社会における経済的観点から見た大雑把な階級分けの事だ。
これを現代日本の現状に合わせ、平たく表現すればこういう事になるようだ。

 上流階級:お金持ち、高給取り、高級な品々を愛用するセレブな方々
 中流階級:小金持ち、平均的所得、食うも暮らすのも困ってない人々
 下流階級:貧乏人、その日暮らしに近いカツカツ生活、食うのに困る

かつての高度成長期を終え、バブルに突入する手前くらいの日本社会には
ビルゲイツ級のとんでもない金持ちや、北朝鮮国民のように路上で飢えて
野垂れ死ぬ人はほとんど居なくて、誰もが普通に働いて、文化住宅に住み、
生活用品的な家電製品や自転車も買おうと思えば買えて、それでいて誰も
がポイ捨てや無駄使いや食い残しを戒めるような一定水準の道徳レベルを
持っていた、「一億総中流階級」だったと思う。

実はコレ、旧ソ連や東欧、中華人民共和国ですら結局は実現しえなかった
真の社会主義体制。日本は在る意味で奇跡の国だったのだ。

でもここ最近、幸か不幸かようやく(いまさら?)資本主義の洗礼を受けて、
そのイビツで不自然な状態から、真の有るべき?「原理原則的正常状態」
へ変化しつつあるようだ。

つまり一つまみのとんでもないお金持ちと、多くの低所得貧困層の出現。

まるでボールに箸を突き刺したような中流中心に丸かった階層人員分布が、
ピラミッド型、と言うよりドラクエのスライムのようにごく一部が上流で、
その他大勢が下流、という二極化分布に変貌する時代がこれから来るのだ。

…というのは、森永卓郎氏ら多くの経済アナリストの受け売りだ<ばき

------------

彼が提唱してる「年収300万時代」ってのは、つまりその中流が崩壊して
多くが「下流」に陥落してそれがごく一般的になる、って言う事のようだ。
まあ確かにそうだろうな。今までの日本人は身分不相応に高いレベルの
生活を横並びで暮らすのが「平等」だと勘違いし、まるで生まれながらの
特権であるかのように、あまりに背伸びしすぎて高度過ぎる生活をしてた。

極端な話、駅や公園で暮らすホームレスでも例えばバングラディッシュや
ソマリアみたいな国の貧困層からみたら夢のような暮らしなんだと思う。
だって飢えてもどこからか謎の集団がやってきて、勝手に炊き出しして
飢え死にさせてくれないじゃん。空き缶拾えば現金収入も得られるのだ。

逆に、あれだけ成果を出した、落合ヒロミツの年収が一億円を越えた
だけで、言われ無きやっかみと批判が殺到し、「貰いすぎだ!」といって
突出した才能に対し与えられるべき正統な報酬に世論がNOを突きつけた
あさましい事もあったけどね。

だがそんな古き良き(転じて硬直化、化石化した)日本システムはもう崩壊
しつつ、いや、してしまった。その誰もがある程度の幸せを享受できるという、
理想的社会主義風の虚構は今の大人が一時の価値観によってわずかな
カネで得るためにバブルを膨らまし、その崩壊をもって大事な礎を木っ端
微塵にブチ壊してしまった。

それはまるでタリバン政権がバーミヤンの石仏を爆破してしまったような
そのくらいの愚行だったかもしれない。なにせ一度破壊してしまった善意
と良心の上に成立つ格差が少なく治安の良い横並びの社会も貴重な文化
遺産も、もう二度と元には戻らないから。ま、形在るものは維持する努力を
注ぎつづけない限り、いつかは壊れてしまうものだけど。

…おっとっと、話が逸れつつあるな、元に戻そう。

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で、最近の国民の意識調査では今まで「自分は中流」というのが一般的な
回答だったのに、「自分は下流」という回答をする人が増えているらしい。

もしこれが、日本人が背伸びしすぎている事を自覚した結果であるならば、
自分は大歓迎♪。つまり「中流を無理に維持していたバブル」がはじけて、
人々が「落ちる」んじゃなくて本来の生活レベル、生き様に戻ってくる、と
言う事だから。さあみんなで心置きなくLOHASな生き方するべ(^^)/<ばき

でもその理由は、残念ながらそういう事じゃないようだ。

単に収入が減少したとか、リストラされたりフリーターやニートのように
収入そのものが無くなったとか、住む場所も無くホームレスしてたりする
現在の自分自身に対する、本音は中流や上流でありたいが不本意ながら、
(≒自分以外の誰かの責任で)下流に情けなくも陥った、というイメージの
卑屈な自嘲を多々含んでいるような、そんな気がするのだ。

そこにあるのこんな旧体然とした化石のような社民党や共産党が主張する
社会主義的脳梗塞思考単純階層を想定した世界感のような気がする。

 上流:素晴らしい、憧れ、届かぬ夢の生活 (転じて妬みや攻撃の対象)
 中流:誰も出来る普通の生活、この位当たり前 (転じて横並びの安心)
 下流:恥だ、したくない、逃げたい、でも仕方ない(転じて侮蔑の対象)

つまり今までの「総中流はスバラシイ」という風潮の中で、どう頑張って
みてもやっぱり「下流」に落ちてしまった自分を自嘲している感じが拭え
ないのだ。これは…なぜなんだろう?

------------

自分は人類学者でもなければ経済学者でもない、単なる理系エンジニアだ。
だからそのあたりの真相はわからないが、自分なりの考察はこうだ。

「総中流社会」ってのは「集団の中で妬みや侮蔑の対象となる上や下に
出た杭、つまり『仲間はずれ』にならないよう「個」を緩衝領域に留める
一種の処世保身術だったんじゃないか?

例えば、鰯が大群となり集団化して身を守るような、そんな集団心理だ。

例えば真の実力のある人も、「総中流」という最大集団の中に自分を置き
その存在をぼやかせる事で、個性も実力も集団の中に溶かし込み、責任を
背負わず、フルパワーで働かずに平均的な暮らしで満足するという一種の
自己防衛をしていたり、本来ならその生活レベルを維持するだけの実力が
全然無いのに大集団に紛れる事で、それをちゃっかりと得ていたりする、
つまり「寄らば大樹の何とやら」、という生き方も全体主義の中で許容が
されていた気がするのだ。何故なら、自分も入社後数年間は後者な存在
だったからね。

だから誰もが中流を標榜し、それよりもちょっとだけ頑張った人々の事を
「上流」、そして自分らの立場をより優位にする存在としてのスケープ
ゴートとして「下流」という階層を想定していたのに、哀れ自分がその
(なるはずもなかった)「下流」に落ちてしまった、そんな現実に対する
自嘲が、今の「下流意識」なんじゃないかな、と思うのだ。

------------

だがだ!、いいかい?自称「中流」さんや、自嘲的「下流」な皆さんよ、

全ての人が同じ条件を満たして「中流」であることが本当に正義なのか?
例えば家電製品や車を持っていないと下等なのか?そんな事はないだろ?
それと同じで、誰もがいつかはクラウンに乗ったり、必ず湾岸の高級で
高層なマンションに住んだり、無駄に高い食い物をバカスカと食っては
その食い残しを捨てる、ようなのが絶対的で普遍的な価値感で、それが
正義、実現するのが幸福であるのか?

断言しよう、『絶対にそんな事はないのだ』、と。

------------

例えば、暗く冷たい深海に住む魚が可哀相だ、と熱帯の淡水の池に入れたら
どうなる?せっかくそこで幸せに暮らしていた深海魚もあっという間に死ぬ。
つまり、暖かい淡水の池は誰かにとっては楽園でも、誰かにとっては
苦痛でしかない場所だ、って事
なんだ。これが大前提。

なのに今までの「総中流階級」っていうのは、例えるなら東京湾という場所に
メダカからジンベイザメまで、渓流魚から熱帯魚、回遊魚から深海魚までを
並べてむりやり住まわせているような、本来ありえない姿だったのさ。

それに無理がある事に気が付いて、各々が本来住むべき、身分相応で各々の
能力に応じてもっとも住みやすく快適と思える場所に戻る、その結果、努力に
努力を重ねて川をさかのぼり、源流近くの清浄なるミネラルウォーターが湧き
出す所で暮らす精悍な魚もいれば、そこまで辿り着けずともある程度は川を
さかのぼれて、そこで暮らす雑食の魚もいる、そして河口付近の流れの緩やか
なところに適合してそこで穏やかに暮らす奴もいれば、荒れる外洋に出て
回遊を始める奴、深海に潜りそこで落ち着いて生計を立てる奴もいるのだ。

それこそが様々な個性に応じたオンリーワンとしての暮らし方や生き方なんだ。
それには勝ち負けも、貴賎も一切有りはしないのだ。無論、どんな場所でも、
弱肉強食の生存競争はあるのは、そりゃ当たり前だぞ。…まさかそれすらも
無くせ、なんて都合の良い話はしないだろうな?>左側思想な面々よ

------------

なのに誰かが決めた規格品で仕切られた枠にメダカもマグロもアンコウも無理
に収めていたのが「総中流階級」って事だ。そう考えるとそれがどれだけ不自然か
想像が付くでしょ(^^)?

その枠が壊れて、やっと身分相応でところに戻るだけの「階級社会」を、まるで
大恐慌か大地震か大津波のようにみんな戦々慄々としているけど、実はたった
それだけの事なんだと思うよ。

濁った所や冷たい所、暗い所にだってそこに適応して住む魚が居るんだ。
マグロやタイやハマチやヤマメは偉くてダボハゼやオコゼやクサフグやハヤが
劣る?そんな事ないだろ、彼らだって同じなんだぜ(^^)?

最近良く言われているオンリーワンな存在になる、ってのは、マグロの頭を
かぶったハゼになるんじゃなく、ハゼならハゼなりの個性を生かした、最高の
ハゼになる事だ。

でも今は誰もがカネやモノを求めて、画一化された価値観に基づく「上流」に
住もうとしている。でもね、「下流」には「下流」ならではの楽しみや、生き
様だってあるんだ。無理して「上流」に住んでも、そこが快適とは限らんよ(^^ゞ

------------

今回ダラダラと書きなぐってまで自分が言いたかった事はつまりそういう事。
「下流」をへりくだった「げりゅう」と読まずに、河川と同じ「かりゅう」
と読んでみよう。下流生活ってのも住めば都さ、そこで生きるのも悪く無いぜ。

それに無理矢理に中流に戻ったとしても、もっと無理して上流に入り込もうと
しても、今の時流の流れは早いから、なかなか目指す所に辿り着けないかも
しれない。それならばあえて今はこっちに居た方が、かえって快適なのかも
しれないんだな。

下流階層は、無理に這い上がろうとするまえに、せっかくの機会だから下流生活
を楽しんでみる事をオススメする。え?なぜかって?ほら、実際大昔に誰かが
スマップの「世界に一つだけの花」よりも前に、こんなことを言ったらしいよ。

  「鶏口となるも、牛後となるなかれ」


------------

かく言う自分は、離婚を契機に収入は増加したけど、自らの意思ででとっとと
「かりゅう」に流れてきて、そこですっかり快適に生活する術を身に付けた。

どうやら自分は自称「中流で一般的な所帯持ちの生活」よりこっちの水の
方がそれなりに合う適性があったらしい:-p

コストを湯水のように使って生きる未来的生活と比べると、この昭和30年代
を彷彿とさせるような「下流暮らし」は確かに少しは面倒だ、と思うこともあった
けど、それでも飢えたり、凍えて死ぬ寸前にまで追い込まれた、という事は
一度足りとも無かったよ。つまり、この生活レベルでも、人は十分余裕を持って
生きているって事なんだ。

だから何かの事情で仮に大金が転がり込んできても、自分の暮らし方や生き
様はそれほど大きくは変わらないと思う。だって自分は嫌々「下流」に押し流
されたんじゃなく、自らの意志でこの場を選び、努力してここに居るのだから。

四季に応じて太陽や土と遊び、自然の恵みに感謝、感動する今の生活を捨てて、
土の無ければ窓も全開に出来ない、布団を外に乾せそうにもない六本木ヒルズに
住みたいとは全く思わないし、レカロを入れたターボ4WDセダンを手動変速機を
駆使し、操る面白さを捨てて、運転手付のマイバッハの後部座席に座りたい
とも、ちっとも思わない。

強いてやるなら毎月サバ缶を食って、家でフロが沸かせれば21世紀の未来人と
して十分過ぎるほどチョ〜贅沢な暮らし♪、と言っていいだろう(^^ゞ<ばき

------------

自分は住もうと思えばもっともっと下流でも余裕で生きる事も出来る知識と
経験もあるし、逆にそれほど頑張らなくても今よりもっと上にある中流の上
あたりまで遡上するだけの余力も併せ持っている。だからこれから生き方が
どう変動しても、かなりの範囲に適合する広い「パワーバンド」を持ってる。

だから、もし万が一(苦笑)、そっちに移動する必要が生じたら、躊躇無く
移動してそこに適した、そこならではの自分らしい暮らしをまた模索して
そして再構築すればいいのだ。

それが仮にどこかの第三者から見てそれが「げりゅう」な暮らしだとしても、
イワナやヤマメが生きるような流れの激しい時流の中でただ流されまいと
耐え全力以上でバタバタ泳ぐメダカさんや、水が合わず弱ったアナゴ君が、
たまにその結果、力尽きて過労死したり、借金して自殺してしまったりする
ニュースに心を痛めつつも、自分自身に適したその場所、適したレベルの
生き方を、胸を張って正々堂々と生きてやるよ(^◇^)

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以下蛇足:

実際の「げりゅう社会」とは暮らしだけでなく、生きる意欲、見たいなモノも
欠如してる人のことを言うらしい。そこで自分はそういった本来の「げりゅう」
なのかどうか、ちょっとお遊びでチェックしてみた。

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Q:「下流社会 新たな階層集団の出現」より。○が半分以上なら下流確定

 1 .年収が年齢の10倍未満だ
 2 .その日その日を気楽に生きたいと思う
 3 .自分らしく生きるのがよいと思う
 4 .好きなことだけして生きたい
 5 .面倒くさがり、だらしない、出不精
 6 .一人でいるのが好きだ
 7 .地味で目立たない性格だ
 8 .ファッションは自分流である
 9 .食べることが面倒くさいと思うことがある
 10.お菓子やファーストフードをよく食べる
 11.一日中家でテレビゲームやインターネットをして過ごすことがよくある
 12. 未婚である(男性で33歳以上、女性で30歳以上の方)


A:1 × 37歳×10倍=年収370万?その額は入社二年目でクリアだ(^^;)
 2 × その日その日を「大切に積み重ねて頑張って」生きたいと思う。
 3 ○ 「自分らしく」≒「己の哲学を持ち責任も果たし」≠「自分勝手に」
 4 × やりがいのある事には辛い物もあるけど、ちゃんとそれには意味がある。
 5 ○ 自分はとことんダラシ無い人間。でなければこんな生き方はしてない。
 6 × 決して「好き」ではない一人暮らしも一応可能、つまり器用貧乏。
 7 ○ まるで日淡魚のように地味で目立たないルックスと性格と言動っす。
 8 ○ 流行には乗らない。十数年モノの皮ジャンとかゴアの装備等を好む
 9 × 一人で食う飯はちっとも「楽しく」ないが、「お勤め」でもない
 10 × 高くて買えないので旬で安いみかんや庭のサツマイモを食す
 11 × 一日中家にいる事もあるが、家事やバイク弄りに勤しんでる。
 12 ○ もうやり直しの出来ない37歳のバツイチ中年男である

判定:…ボクはギリギリセーフかしら(._.)?<ばき

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Q:AllAbout 「俺が「下流」?「下流社会」がやってくる!」より。
  以下の設問の半分以上が○なら「予備軍」らしい。

 1 .独身である(結婚する予定もつもりもない)
 2 .非正規従業員(フリーター、派遣社員等)である
 3 .年収は400万円以下である(むしろ200万円前後の場合も)
 4 .貯金はない(あっても50万円以下)
 5 .100円ショップに毎週1回以上通う
 6 .最近1年間で7万円以上の買い物をしていない(旅行も含む)
 7 .ファーストフードが好き
 8 .だらだらするのが好き
 9 .本はほとんど読まない(マンガや雑誌は読む)
 10・今の自分の状態は10年後も変わらないと思う

A:1 ○ 一度結婚したけど失敗。結婚したい相手が居らず再婚も不可(T◇T)
 2 × こう見えても、一応は某T証一部上場会社の正社員だったりする。
 3 × ダブルスコアでクリアだが同世代では下から数えた方が早いカモ。
 4 × 失業してもしばらく安心という最低基準「年収の3倍」には未達。
 5 ○ ダイソー商品はino的生活には欠かす事の出来ない必須アイテム♪
 6 ○ 去年のTDM復活は総額22万だが、単価最高額はB4の任意保険67030円
 7 × そんな値段の高いモノはそうめったヤタラに食えるモンじゃない。
 8 ○ この通りだらし無い性格なので誰かよりもダラダラと生きている。
 9 × 昔はマンガを死ぬほど読んだが今は殆ど読まず。本は読むけどね。
 10 △ それだけは嫌だっ!、だがこの暮らしから脱せるかどうか判らない。

判定:こっちもアウトかセーフかビミョ〜だな(-◇-;)<べき!


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「選んではいけない男」に適合

自分は自他共に認めるバツイチ中年男だ。つまりは、結婚生活を行う
資格も能力もない、と、国の管理する公文書に記されている人間だ。
つまり前科者や禁治産者と同じようなもんかもな<ばき

まあこれこそが自分の人間や男としての実力だから、それについては
とやかく争うつもりは無い。誰かから張られた、言われ無きレッテル
ならば徹底的に争い名誉回復をするところだが、事実は事実だ(苦笑)

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で、定期的に眺めているAllAboutの最新ガイド記事一覧をみていたら、
そんな自分の事を特集したかのような記事があるのを発見したので
恐る恐る読んでみた(^^;)

  【離婚】こんな男と結婚してはいけない!

…なるほど、確かにそうかも。ここで挙げられている典型的なダメ男
は、ごくごく当たり前的な一般的項目で、自分自身に該当しない項目
もあるが、中には当然のように該当するものもある。

う〜ん、よく空き巣犯や、性犯罪者が「こういう手口で犯罪を行って
ましたので、みなさんご注意を」という告白がモザイクと声を変えて
TV番組に出てるが、今の自分の心境は、そんな彼らと同じかも<ばき

未婚のお嬢さん、こんな男やinoにはダマされちゃダメよ(^^ゞ<ばき

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詳細はリンク先の原文を参照してほしいが、その内容を一部抜粋し
そこで挙げられている「結婚不適合男」がどういうタイプの男なのか
その項目を抜き出して、自分はどうなのか自己分析(自己擁護?)
して併記してみた。自虐的かもしれないが、ま、ご参考までに。

1. 俺様男
    うーん、書かれている内容とはちょっと違うが、冷静に分析
    するとオレはこれに該当するんだろうな。いつもどこかで自
    分を必要として欲しかった、それで日々加速度的に失ってゆ
    く自信を取り戻したかったんだと思う。オマエにそんな実力
    は無いんだよ、と常に示されてたにも関わらず。そしてもっと
    もっと、元カミさんの事を大事にして、その気持ちを理解して、
    彼女なりのアイデンティテイやプライドを、自分のそれに対し
    もっと激しい唾棄をし続けながら認めてあげるべきだった。
    反省。

2. ホラふき男
    ある意味、これにも該当するかもしれない。元カミさんが
    理想としていた男では無かったもんな。信頼関係を裏切る
    行為や、悪意あるウソは一度もついた事はないけどね。

3. 転職男
    これは該当しない。自分の将来ビジョンは就職前に立ててた
    から、その目標を達成するために、今の会社を選んで入った。
    その目標は今もブレてないから、そこに至る最短距離にいる
    今の仕事は自己都合で投げ出すつもりは、全く無いよ(^^)。

4. 浪費男
    これも該当しない…いや、するな。結婚してた時、毎月平均
    3〜4万くらいは単車に金をかけていたもんなぁ。ただ、人生
    の中で唯一将来を夢見て計画的に貯蓄をしてたのも事実よ。

5. 借金男
    これは絶対該当しない、産まれて今まで一度も赤字になった
    事が無いから。単車も車も全て現金購入でローンも皆無だし、
    結婚した時にかかった資金も全部自分の手持ち現金で済んだ。

6. 偏食男
    これも該当しないな、何でも感謝し美味しく残さず食うよ(^^)。

7. セックスしない男
    …該当しないっす(^^;)、でもヘタだから今も自信は無いけど。
    若い頃にもっと自分に投資し練習しとけばよかったな<ばき
    でも金で身体を売れる女性と違って、金で身体の関係を持つ
    事にどうしても罪悪感があるので、恥ずかしながらこの歳に
    なっても未だに風俗童貞なのだ(自爆)

8. モテ男
    残念ながらこれも該当しない(苦笑)、今まで女に惚れられた
    経験は一度もない。当然、異性の知り合いは一杯いるけども
    「女友達」は居ないし、浮気は絶対しないから(きっぱり)
    この項目だけは自信を持って「大丈夫」と言えるぜ(^ー^;)

9. 干渉男
    明らかに怪しい行動や、残念ながら裏切られてる事が判って
    いる場合を除き、信頼している相手なら、ある程度お互いが
    (=心で繋がってれば)自由でいいと思う。直接会えなくても、
    抱きしめられなくても、文通とかで恋愛出来る人間なんでね。
    よって(自称では)該当しないだろう。

10. マイナス思考男
    バリバリに該当する気がするな(自爆)。これはゲロせずとも
    ここのBlogを一通り見れば、一目瞭然か(^^;)。自分としては
    自己弁護自己擁護しないニュートラル思想と思ってるんだが。
    些細な事は常にプラス思考にすり替えられるけど、基本的に
    性根が腐ってる心の弱い男だから、

     「大丈夫!どうにかなるよ(^^)♪」

    っていう感じで、相方がそばに居て、片方がネガティブ化
    しそうな時にもう一人が励まし互いに支えあう関係が無いと、
    すぐマイナス思考しちゃうのかもな。これからの人生を一人で
    鼻歌雑じりで生きて、死んで行けるよう、もっと頑張らないと

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以下蛇足:

ここに挙げられた項目はあくまでも代表的一般論で、例えば言語道断な
DV男や、ギャンブル男、マザコン男とかは、入っていない。まあそれでも
選んでくれる女が世の中には多々いるようだが、それはさておく。

で、一般論としてもう一つ。これらの要注意項目、「女が注意すべき男」、
の事らしいけど実はそれだけじゃなくて、上記元記事の「〜男」を
全て「〜女」に置き換えてみれば
「男が注意すべき女」、つまりは
「こんな女と結婚してはいけない!」ってことをそのまま表していると
言ってもいい。

世の中の、まだ結婚する可能性のあるどくしんだんせい諸君、
事後に下記Linkみたいなメに会わないよう、ご安全に(-人-)<ばき

 参考資料:男はつらいよ'97 by 中国新聞


 

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