もう馬力は要らない
先日、車の買い替えをなんとなく検討している話をUPしたが、その悶々は
その後も周期的にやってきて、新型B4の2.0R(無論5MT車)を試乗してみたり
ハイゼット・クルーズターボ(4WDの5MT)の見積もりを取ったりしている。
ぶっちゃけ、そのあたりなら高いことは高いけど、それでもローン組まずに
ポケットマネーで買えるので、その気になればすぐにでもお買い上げ可能♪
…なのだが、どうにもそういう気持ちにならないのだ。うーむ。
今のアトレーやB4に対する愛着もあるもんなぁ、アトレーは腐れ縁だし、
B4だって自分のそばに居る時間が既に元カミさんよりも長いのだ<ばき
とはいえ、命在る者はいつか死んで、形有る物は壊れてしまうのだ。
来るその時のために、常にそういう覚悟を持って生きていないと、また
マイナートランキライザーの世話になっちゃうぜ<ばき
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それでは試乗のインプレなんぞしてみよう。
新型B4の2.0Rはツインターボな旧型RSKからすると車体が軽く、クラッチや
シフトフィールが軽快で、ハンドルが適度に重く、確かにいい感じなのだが
エンジンは非力で、感動無くぶーーーーん、と回る。単車の4発のような湧き
上がってくる高揚感は殆ど無かった。車としては結構頑張っているんだろう、
でも単車乗りにはそれほど楽しいエンジンじゃない。期待しすぎだったカモ。
そういう事さえ除けばこまめにシフトして走るとそれなりに楽しい(^^)。
でもDOHCパワーを期待して少し回すとレーシーとは言いがたい商用車の
ような高音ノイズ雑じりの音が車内にバンバン入ってくるのが興醒めかも。
正直、旧型B4RSKの方がドコドコ言うツインエンジンのような排気音と2stの
ようなえらく癖のある二段加速感で単車乗りにはコッチの方が楽しい<ばき
マッキン仕様なら判らないが標準オーディオだったら、ちょっとイジってる
自分のRSKとは比べ物にならないほどショボかったのも残念。
その後参考までに乗せてもらった2.0iのワゴン(4AT)と、街中では殆ど差が
感じられない。高速道路では確かに2.0Rは「ぬえわ」を超えてもそのまま
伸びて加速するけど2.0iはそれ以降になるとちょっと辛い感じだった。
…でもそのくらいだな、そこに至るまでだと、そんなに劇的な差が無いのだ。
つまり、NAレガシィは、ブンブン走らない限り2.0iで必要にして十分、
しかもお買い得♪、というのがカタログを見比べたのではなく、乗ってみての
今の自分の結論。
カッタルイ4ATでは2.0iも商用ライトバンのような普通の車だったけど、5MTで
キビキビ走れば十分楽しそうだ。なにせ2.0Rがそうだったから。逆に2.0Rが
4ATだと、エンジンの持つキャラクターがスポイルされちゃって、DOHCにする
メリットが半減しちゃいそうな気がする。
なお、2.0iのMTは乗りたかったが試乗車が存在しないんだそうな。残念。
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そんな感じで悶々としていたら、ヒョンな事からインプレッサの個人売買話が
やってきた。丸目後期型のGDB、装着可能なSTIパーツがほぼ全部入ってる、
(注:ホイルとマッドガード、ロールゲージを除く)かなりスパルタンな奴だ。
インプはその猛々しい外観と、車内やトランクの狭さから、あまり眼中には
無かったのだが、それほど大きくないガタイ、4枚ドアのセダンで、ターボ、
4WDで、トランクに小さい羽根、という、自分の好みにほぼ合致してるので、
ためしに試乗させてもらった。
STIのシートに座るとフィールは悪くないが視界が悪い、インタークーラーの
エアインテークが邪魔。ど真ん中に鎮座してるSTIの後付3連メーターも自分の
ように街乗りばっかりの人間には不要だろうし、視界的にも邪魔で仕方ない。
車内は狭い。AピラーがB4よりも運転者側に倒れ込んでいてサイドガラスが
顔面の横に迫る感じで、B4よりも圧迫感がある。6MTのフィールは悪くない、
強いて言えば横方向のストロークが短いので1→2→5、という感じで自分が
意図せず途中をスッ飛ばしてしまう事があったけど(^^;)
エンジンは我がB4と同じスバルのEJ20で不等長エキパイ車特有の、低速
トルクの細さを感じるが、自分もスバル乗りなんでその辺は気にならない。
ちょっと回すとツインターボB4と違いブーストの谷も無くてレッドの8000
rpmまでドカン!と回る。でもB4と比べてはるかに凄いの?、と言われると
そんな事もなく、ああスバルのターボだね、と感じていられる余裕はある。
2速で感じる加速感が4速以上でもほぼ同じ感覚であるので、単純に速い、
と感じられる。だけど、それはとんでもない速度域でやっと感じられるので、
正直危なくて一般道や高速道路では法律上、人道上、危なくて仕方無い。
ちょっと足を伸ばして、某人工湖周遊のワィンディングに持ち込んでみた。
途中の一般道では、路上のギャップが固いサスで吸収しきれず、直接に
腰に響く感じで、乗り心地はとても悪い。だがワィンディングで5000rpm
以上をキープしてブースト計が0.5kgf以上を指す状態でタイトコーナー
を回ると「ああ、こういうためのサス、こういう車なんだ」と納得が出来た。
街乗りやドライブではなく、サーキット走行とかだと凄く面白そうだな(^^)
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一通り乗ってみて、乗せてくれた売主には申し訳ないけど、この売買話は
チャラにした。車としては凄いし、直線はB4と大差ないけど曲がりは確かに
とんでもなく速かった。だけど自分が4輪車に求めてる物と、この丸目
インププレッサが明らかにマッチせず、「欲しい!」と思えなかったのだ。
自分の腕と用途では、あれだけの馬力や足回りは過剰すぎ、明らかに使い
切れない、というよりSTI追加メーターのように邪魔。それなら、今の
車内が広くて足がまだ柔らかい今のB4や、NAで非力な新B4の2.0Rや、
安くてお買い得な2.0iの方が自分には合っている気がした。
と、言うより、スバル車にこだわる必要自体が無いんだけどね(^^;)
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世の中には、凄い車が沢山ある、でもそれを本当に使い切っていたり、
その性能を必要としているヒトってのは、恐らく使ってるヒトのごく僅か、
数パーセントなんじゃないだろうか?
自分のB4だって、実際セカンダリータービンが仕事をするのはごく稀だ。
つまり2000ccのエンジンに小口径タービンによるブーストがかかれば
自分の用途で言えば十分なのだ。今のインプなら単なるWRX、つまり
「GDA」でも十分、ハイパーなGDBじゃ過剰だよ、ヘタレなオレにとっては。
今回のインプの試乗で、自分が四輪車に馬力や速さを求めていない事が
はっきりくっきり判った。静かで、車内が広く、いい音が出る、日常生活で
使う乗用車としての完成度が高い、普通の4枚ドアのセダンがいい(^^)
ただし4WDで、しかもMTで、可能なら程々の過給タービン付きのね<ばき
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