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2006.02.28

「元カミさん」からのメールに動転

ちょっと前に、夢を見た。

それは元カミさんの夢。誰かと子供と楽しそうに笑っている姿だった。
その笑顔は自分が一度も見たことが無い、楽しそうでとても幸せそうな
笑顔だった。

…ああ、今は幸せになれたんだね、良かった。それがわかればもういい、
じゃあね(^^)/、と、その幸せな場所に自分の意識があることが居たたまれ
なくなって、とっとと逃げ出そうとした。

そしたら、自分は透明な電話ボックスのような器の中にいて、そこから
一歩も逃げ出せない。目を瞑ってもなにせ夢の中だから全部丸見え(苦笑)
そのまま延々と幸せそうな元カミさんの姿を見続けて、…朝に目が覚めた。

あ、いやいや、別にそれでうなされてはないよ(^^;)
元カミさんが幸せならば、自分も幸せなんだから。

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…でも何だろう?何でこんな夢を見たんだろう?

離婚した当時はともかく、最近はそういう夢は見なくなったのになあ。
…元カミさんに何かあったのか?とはいえ、何があろうと、今の自分は
彼女を助ける立場には無い、それは今のダンナがする仕事なのだ。
自分は何もする資格は無いし、自分に可能であっても絶対にそれを
してはならない。ちゃんと判ってるので大丈夫。

でもまぁ、この一件で元カミさんが意識の上の方にやってきたのは
確かだった。ちょっと前に元カミさんネタを書いたのはその頃だ(笑)

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ちなみにこのblogでは、特に意味も無いのだが自己紹介欄でフリーの
メルアドを晒している。そしてたまにここを見た人から直メールが届く。
中には明らかに勘違いしてる人や、無礼千万な人もいるけど、中には
メールで何回もやり取りしたりする事もある。

とはいえ、メルアドを公開していると当然それを標的としたspamメール
が沢山やってくる。と、言うよりチェックするたびspamメールがドドン!と
届いていて、まともな私信は殆ど皆無だ。だからsubjectとメルアドを
見て、spamだ、と割り切ったら読まずにズバババッ!と一気に削除する。
そのためあるとき、ちゃんとした私信を誤ってそのまま削除しかけた
事もある。

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で、最近も久々にメールチェックしてみた。ちなみにチェック周期は
2週間に一回くらいだし、必ず返信するとは限らないのであしからず。

…ふんふん、またspamばっかりだな、まるでゴキブリホイホイを開いて
何匹掛かっているかを見てるようだね、などと思っていたが、その中の
一通を見て、身体も意識も瞬時に凍りついた。

そこには送信元に元カミさんのフルネームと、「○○○です」という
元カミさんの名前をひらがな書きされたsubjectが付いたメールだった。

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身体は凍りついたまま、意識は次に大爆発していた。

いまさらなぜメールが来るのだろう?もしや、何かあったのか?
まさか自分とやり直したいとか(^^ゞ<ばき(by 元カミさん)
…これだけは何があっても、お互いでありえないよなぁ(苦笑)

じゃあなんだ?全てが終結している今、離婚後に必要な事務的な
連絡無いはず。それに万が一にも元カミさんから自分に普通にメール
してくるはずも無い。これはうちらが復縁するくらい可能性が無に近い。

…あれ?ちょっと待て、このアドレスにメールしてくるということは
まさかこのblogに何かしらで辿り着いてここを見たのか(冷汗)?
ならばココもこれまでだ、いやいやそうじゃなくなおさら解せない。

だってここで展開してるオレの生き様は元カミさんが自分という
人間性の中で心底嫌がり、嫌悪していた姿そのものなのだ。

ん?「またこんな事してるのね」という嫌味でも言って来たか(^^;)?
…いやそれも無いな、俺は元カミさんの中には元々存在してない。
万が一そうでないとしても、他人となった今更そんな嫌味な事を
する程、陰険な人じゃない。だったら惚れないよ(*^^*)<ばき

じゃあなんだ?まさか「離婚慰謝料よこせ」とかなのか?<ばき
確かに離婚後3年間が慰謝料請求の時効だから時期的に合<べき
でも、孤独な一人暮らしを送る自分と違って、すっかり幸せになって
いる(はずの)彼女に、慰謝料を払わねばならないような事は自分は
一切してないぞ。

思考が堂堂巡りを繰り返して、夕飯を炊いて作る事や空腹すら忘れ、
そのまま数時間、液晶モニターの前から動けずにいた。結局その日は
そのメールを開く事が出来ずPCを落とした。ダメ男だ…_| ̄|○

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こう言う時の葛藤は仕事に没頭で誤魔化せ!若者が自我で抑制
出来ないムラムラした性欲を運動で発散するように、答えの出ない
事が最初から判ってる葛藤は、他の事で脳の占有率を上げて、Hold
させれば自分という人格が高負荷がかかってフリーズせずにすむ。

オラオラオラ〜〜!と仕事に没頭。とはいえ、残業代は無いが(T◇T)

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でも、仕事が終われば誰もいない暗く寒い家に帰らねばならない。
そうなると、どうしてもそのメールから逃げ続ける訳にはいかない。

意図してPCに触れないように、夜なのに掃除機かけたり、パスタを
3人前以上茹でちゃったりして明らかに気が動転しながら過ごしたが
遂に覚悟を決めてそのメールを開いてみることにした。もしかしたら
何か良いニュースなのかもしれないじゃん、そう思ったらちょっと
楽しくなれたし(^^)<ばき

覚悟してPCを立ち上げ、webメールにログオンしてみると、やっぱり
そのメールは存在していた。夢じゃないんだよな、これは。

恐る恐るそのメールをクリックするべくマウスカーソルを近づける。
ふと、思い出した。このワクワクドキドキ感は…そう、付き合う前
元カミさんから初めてメールを貰った時、それを開く前のそれと
同じって事に。

これ、どういう内容なんだろう、過大な期待と、莫大な不安を抱え
ながら届いたメールを開く前のあの気持ちそのもの。もう老いた
今の自分にこんな気持ちが残ってた事にちょっと嬉しさを感じた。

…どんな内容でもいい、全てを全力で受け入れよう。そう決心して、
ついにそのメールをクリックした。 …あれ?そういえば何でこの
差出人の苗字が旧姓のままなんだ?という事に、気が付くのと、
ほぼ同時に。

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そのメールは、遂に開かれた。
そこには大体こんな感じの文面が書かれていた。

「○○○ちゃんで〜〜す♪、■△で一人暮らししてる22歳のOLで、
 最近カレシと別れてとっても寂しいの・・・身体だけの付き合いでも
 いいから、こんな私を慰めて欲しいな♪、 私のプロフィールはここよ、

 http://(以下怪しい所なので自主規制)             」

ふっ、ふっ、ふざけんな!こりゃ誰が見ても単なるエロspamやんけ!
ためしに送信者のプロファイルを開いたらメルアドが「info@…」って、
完全にspamや!確かに稀に個人名の奴もあるけど、なんでよりに
よって、オレの元カミさんの名前を一言一句完全に一致させてそんな
モンを送ってくるんだぁ!!偶然にしてはヒドイ!あーーまったく!

第一!オレの元カミさんはそんなに若くな<ばき
じゃなかった、そんな女じゃな〜〜〜い(T◇T)!

速攻でそのメールを削除し、波打っていた気持ちを落ち着かせた。
その波が収まった後に残った感情は不思議と「なんだ、残念…」
だったのは、元カミさんにはナイショだ<ばき

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まあ、実際、元カミさんが自分に連絡してくる事はありえない。
そして自分から元カミさんに連絡する事もありえない。自分に
とって元カミさんという人格はこの世の人じゃないし、
元カミさんにとって自分は元々(以下自主規制)だからだ。

もし本当に連絡があったとしても、それに反応しない方が彼女を
そして今の彼女の家族を幸せにする一番の方法だし、それを
見ない方が自分も元カミさんとあったような幸せとは違う形の
幸せにより早く辿り着ける最良の方法だと思う。

だから今後はこうやって惑わされたりしないよう、どのメルアドに
届いた今回のようなメールも開かずとっとと削除してしまうつもり。
もしその中に本当の元カミさんからのメールが入っていたとしても、
その方がお互いの未来の為に、いいよね、きっと(^^)

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でも、結局は偽者のspamだったと判った後に感じた感情が、実は
今の自分の本心…なんだよなぁ。今回の一件でそれを再確認して
しまった(苦笑)


 

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コメント

ありま、inoさんってば・・・(汗

同様の状況ですが、同様でないのでなんとも言えないのですけど、なんか書きたくてコメントです
僕は僕側のわがままで別れた口なんすけどね・・・
いまだに連絡はしてますが(爆

自虐ネタにしちゃうところが、inoさんらしーです
がんばれ~!!
(なにを?ってつっこまないで下さいねぇ(汗)

投稿: ねこまんま書記長 | 2006.02.28 22:01

ねこまんま書記長さん:

どうもです、お久しぶりです(^^ゞ

これは自虐というよりヘタレな自爆ネタですね(笑)

こうやって下らない事にのたうち回る低レベルの男も
居るんだな、という事を未来ある若者がここで見て

「こうはなりたくない!」「こんな人生はごめんだ!」

という反面教師にでもなれれば、自分の存在や人生も、
無駄じゃなくなりますのであえて恥をさらしてみました(^^)

------------

自分の人生感、持論の一つは

 「人生にやり直しは無い、それは不可能だ」

…です。もしそれまでの記憶をもったまま時系列を遡れば
可能ですけど、それは明確なタイムパラドックスに
ひっかかります。

よく色々な所で「人生何度でもやり直せる」とありますが
それは厳密にはウソで、本当は

「人生は何度でも(過去に引きずられず)再スタートが切れる」

つまり、一度しくじったら「同じ事」は二度とやり直せないけど、
別の事なら(同じ事をもう一度繰り返したつもりでも実際は別)
以前の知識や経験を生かして何度でも「再挑戦」、そして
「再スタート」が出来る、命がある限り…というワンウェイ
ラチェットみたいなもんだと思ってます(^◇^)

スポーツの反復練習も、無意味に同じ事を繰り返すわけでは
なく、上手くいかなかった事を解析し、反省し、同じ失敗を
繰り返さないように努力して初めて上達するもんです。
同じ事を何の反省もせず何度も何度も繰り返すのは単なる
バカです(^〜^;)

------------

ま、幸か不幸か、普通の人なら連れ合いに先立たれたり、
熟年離婚したりした結果やってくる「結婚生活リタイヤ生活」
に、この歳で入ってしまいましたが、それは誰が悪いという
事ではなく、自分にそういう事を継続する能力が無く、
そうやって生きる資格も無かった、という事です(^^ゞ

それに適材適所の原理原則からすれば、リタイヤ後の
孤独な生活の方が、どうも自分にはその適性があるよう
です(苦笑)

「リタイヤ後の生活」とは言い方を変えれば「老後」
そのものです。この歳で老後生活に入るというのは
体力も財力も気力も社会的地位もそれなりにある、
言わば卑怯な状態で突入するわけで、今はラクです。

まるで日本の年金収入で物価のベラボーに安い
東南アジアで暮らすようなもんですかね(^^)♪<ばき

とはいえ、悲しいかな「楽であることは幸せとは限らない」
…なんですけどね(^^;;;)

さあ、これからもっとがんばりますよーー!
自分の「老後生活」はまだ始まったばかりです。
なにせ、もし自分が平均寿命まで生きるとすればあと
40年はこうやって生きねばなりませんからp(^^;)q<ばき
 
 

投稿: ino | 2006.03.02 10:14

どうして離婚しちゃったんですか?
何処かのブログに理由は載ってるんですか?

投稿: taniyan | 2013.03.01 01:25

taniyanさん:

ここのあちこちをご覧になったと思います。なので
ご理解頂けるかと思いますが、その理由を一言で言えば

 「自分がこんな人間だから」

…です(^^;)

自分がこんな人間でさえなければ、結婚生活を続ける事も
家庭を持つことも許されたのでしょう。でも残念ながら
そうではなかった、こんな人間だった。だからこうなった。

難しい事は何も無くて、ただそれだけの事です(^^ゞ
 

投稿: ino | 2013.03.01 21:51

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