幸せの黄色いバネ
バツイチ丸刈りサラリーマンの自分は、それ以前に単車乗りだ。
諸般の事情により、現在は8台の単車を所有する身の上だが、
現在はSRX621がバッテリー上がり&車検切れ、TY250ZSがキャブ
不調で不動、というテイタラクだったりする(T◇T)<ばき
------------
そんな単車乗りには、単車乗りにしか判らないブランド品がある。
それに興味の無い人にとっては、何がなんだかサッパリ判らない
シロモノなのだが、単車乗りには共通語のように通るのだ。
それはまるで、女性にとって「シャネルの服」、「ルイヴィトンの
バッグ」、「ティファニーのアクセサリー」、「フェラガモの靴」
…みたいなもんだ、といえば、単車にまるで興味の無い女性でも、
何となくニュアンスは判ってもらえると思う。
逆に無骨な単車乗りには女性が求めるそういうブランド物の価値が
全く理解できないし、興味が無いように、単車に興味のない人には
そのシロモノが全く理解できない、という面白い共通点もある(^^;)
今回、そういうシロモノをget!。それは…これだ(^^)/
そう、黄色いバネと黄金色のタンクの付いた、スウェーデン製の逸品。
これは我が最大排気量の単車、TDM850用の「オーリンズのサス」だ。
…実はツーリングしていた時、とある泉に誤ってノーマルサスを
落として困っていたら、その中から神様が現れてこう言ったのだ。
神様:「お前が落としたサスはこの金のオーリンズか、白のWPか」
ino :「いえ神様、自分が落としたのは錆の出たドノーマルです」
神様:「なんと正直な奴だ、褒美として金のサスを格安で譲ろう」
ino :「え~~~?タダでくれるんじゃないんですか?ケチぃ!」
神様:「何ずぅずぅしい事言うか!贅沢言わずに買い取るのじゃ」
ino :「ええっ?、ホントにこんなお値段でイイんですか(^^)?」
…当然、大ウソだ:-p<ばき
------------
以前、TDMネタを書いた時に、自分はこんな事をホザいていた。
サスはオーリンズが良いとわかっているし、キャブもFCRに変えると
激変して凶暴な乗り物になることが判ってはいるが、自分は色々
持っている単車の中では、TDMという乗り物の、ノーマルの乗り味が
気に入っているのさ(^^)。
と言っておきながら、今回オーリンズを入手したのは二つ理由がある。
その一つは買うと高い「オーリンズのサス」が、激安価格で出てきたから。
Q:あなたのバイクは9年落ちで、約2.5万キロ走行してます。
付いているノーマルサスは錆びが出て、ヘタリも感じます。
そんな時、そのバイク用の新品同様のオーリンズがたった
壱万円で売られていました。さあ貴方ならどうする~?
1):お金を節約してそのままのノーマルサスで乗り続ける
2):そのオーリンズを買ってヘタったノーマルと交換する
3):オーリンズには目もくれずに新品のクァンタムを買う
4):町乗りTWやアメリカンっぽくリジットサスでローダウン
…すみません、ボクは1)じゃなく、やっぱ2)を選びますわ(^^;;)<ばき
実はTDM仲間が他のバイクに乗り換えたのだが、その直前に付けて
外してあったのを身内価格の壱万円で譲って頂いたのだ。感謝(-人-)
もう一つは、TDM850にしかない二人乗り時に挙動変化が少なくなるよう
バネレートがワンタッチで切替出来るというノーマルサスならではの
優れたその機能が、残念ながら自分にはもう必要じゃ無いからだ(^^ゞ
------------
で、今日、その「幸せの黄色いサス」をTDMに入れてみた。
TDM850のリヤサスはリンクレスなのでジャッキアップしてリヤタイヤを
外せば単純に差し替えが出来る。軒下ファクトリーでは車用のパンタ
ジャッキを2つ、スィングアームピボットの下あたりにカマせば出来る。
とはいえリヤタイヤとサスを外した状態で、もし倒したら大変!なので
良い子は絶対に真似しないように:-p<ばき
ちなみにゴツいへの字のボックス型スイングアームと複雑なリンク機構を
持つTZR250RSのリヤサス交換はこんな簡単じゃなく、もっと大変だった。
------------
引っこ抜いたノーマルと、これから装着するオーリンズを並べてみた。
あ、そういや元々付いてたノーマルサスも黄色かったっけ(^^;)<ばき
ノーマルサスはちょっと錆が出てるがまだ使えそうなので取っておく。
ご苦労様、今まで自分を色々と楽しませてくれて、ありがとうな(^^)
オーリンズはノーマルより全体もバネも細いんだな、大丈夫かいな?
本体の重さもノーマルよりもだいぶ軽い。で、装着したらこうなった。
黄金色のガスリザーバータンクがさりげなくチラチラ覗く。フフフ・・・
ここまで作業を進め、最後にチェーンを張り直したら突然に大雨が
降ってきやがった。せっかくサスを交換したのに試運転出来な~~い!
------------
仕方が無いので、とりあえずその場で跨ってみてストロークさせてみた。
すると一旦沈んだサスが全然伸びずになかなか帰ってこない!
えええええ?あわてて降りて、キャリアに付けたGiviのベースプレートを
全体重かけて押してサスをストロークさせた。すると一旦沈んだ車体が、
…3秒くらいかかって伸びてくるじゃないか(^^;;;)
これじゃまるで低反発マットレスに座った後のようだ、ナンダコレ??
あっ!しまった!伸側ダンパーを最強にしたままだった!<ばき
スプリング下にあるそのダイヤルを10ノッチほど戻したら、オーリンズの
本領が遺憾なく発揮!。乾燥重量200kg+各種装備追加で相当重いTDMが
まるで出来の良い長大なストロークを誇るモトクロッサーのサスのように、
跨るだけでしなやかにサスが動き、過重をかけると、サスがウソのように
すぐさま動いて、しかもその変動を滑らかに吸収するのだ!!!
さすが高い定評あるブランド品、「オーリンズのサス」だけの事はあるな♪
あー、走りたい!でも雨がどんどん強くなってきやんの(T◇T)ぅぅぅ
------------
これで自分の持つオンロード用バイクの全てリヤサスを交換した事になる。
TZRはSP用の黄色いバネのアルミボディの奴を入れてあるし、SRXには
今回のと同じ、オーリンズを入れてある。そしてTDMは、この通りだ(^^)。
良いリヤサスは、社外のキャブレターと同じ位、入れた途端にその効能が
発揮されてバイクが激変する。ちなみにマフラーはそうでもない(笑)
最近のバイクは最初から良いサスが付いているから交換する必要も無いと
思うけど、そうでないバイクに乗っていたら、一度サスを交換して走って
みて欲しい。自分のバイクがこんなに凄くて楽しいもんだったのか!と
目からウロコが落ちる体験が、きっと出来るからオススメするぜぃ(^^ゞ
------------
以下蛇足:
雨が降ってて乗れないので、仕方なく軒下で出来る事、という事で
カッティングシートでTDMのサイドカウルにワンポイント入れてみた。
「TDM」の下の黄色いラインの上下に細い黒いラインを足しただけ。
ノーマルっぽいけど、ちょっとシャープになった…気がしない(^^)?
| 固定リンク
| コメント (4)
| トラックバック (0)
最近のコメント