« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »

2006年7月

2006.07.30

単車乗りが集う島、になるか?

ちょっと前に、こんな地味なニュースがひっそりと流れていた。
ソースは東京新聞の7月18日。URLは以下の通り。

『スモール『マン島』だ』 実現なるか三宅島オートバイレース
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060718/mng_____tokuho__000.shtml

かなり長い記事なので、以下に冒頭の一部だけ引用、なお、改行
位置は変更してある。

 英領・マン島で有名なオートバイレース。これを噴火災害後の
 東京都三宅島で行う計画が進んでいる。石原慎太郎都知事が、
 観光振興策としてぶち上げたもので、今月初めには都やレーサー
 ら専門家による現地調査が行われた。実現すれば国内初の公道
 オートバイレースとなる。急激に高齢化が進む島で、軒先を時速
 二百キロのオートバイが疾走するシーンは、本当に見られるのか。
                   (社会部・長久保宏美)

つまり、一つの島の周回道路をサーキットと見立てレースをする
という話だ。かの「マン島TT」と同じコンセプトで二輪大国の日本で
やろう、というものだ。

マン島TTと言えば、自分は大藪春彦氏の著作「汚れた英雄」でしか
知りえない世界だが、そこに描かれていた、単車の完成度が今より
もっと低い時代、当然路面だって、安全対策だって、全然ダメだろう、
そんなレース出場を目指して夢見る若者、毎回レースのたびに登場
する新型のスーパーマシン、それを跳ね退ける今も伝説を超えた
神話の登場人物として語られる往年の名ライダー…書いてて思わず
読み返したくなってきたよ(^^;)<ばき

さすがに今はそんな時代じゃない、ホンダが250cc6気筒のバケモノを
作って持ってくるなんてありえない。でも一周数キロのクローズド
コースではなく、山あり谷あり橋あり町あり、の中を走るという特殊な
シチュエーションの中を走るそのマン島TTは、一生に一度は見に
行きたい、と今でも思ってる、そんなレースだ。

それが、日本でも見れる、とするなら、それは黙っていられない(^^)
実現したら、とても興味があるし、是非自分も単車にキャンプ用品を
積み込んで、観戦しに行きたいと思う。レーサーが一人でも事故で
死んだりしたら、蜂の巣をつついたように、責任を取りたくない連中が
騒ぎ出すだろう、だから実現は難しいと思うが。

------------

三宅島は今も火山性ガスの濃度が濃いのでそこでレースをする
わけには行くまい、でも将来的に、山が落ち着いたら、ぜひとも
実現して欲しいと思う。

公道を使ったレースが難しい、と警察の連中が顔をしかめるような
気もするけど、モナコGPのように、地域全体がレースという文化を
盛り上げ、公道でのレースをそこの地域の誇りとしている所もある。

それにロードレースではなく、かつてのレイドカムロや、日高10days
といった地域密着型のEDレースや、歴史のあるイーハートーブ
トライアル
のように、公道をレーサーが移動するレースをやってる
から、それを参考にすると良いのではないかな(^^)?

-----------

以下蛇足:
 マン島TTと同様にいつか観戦してみたい,と思っているレースが
 もう一つある。それはSSDT。最近は練習していないけど、にわか
 トライアラーでもあるので、いつか是非行って見てみたいのだ。

 自然や人工的なセクションに、一人ずつ挑むトライアル競技は、
 ヨーイドン!で競うレースじゃない、ゴルフのようなコースvs選手、
 選手の技量や、心の葛藤などが結果に直結する無茶苦茶に
 高度な知能&技量のレースだ。TVでゴルフを見るくらいだったら、
 是非ともトライアルを生で見てほしい。今はその凄さ、面白さは
 F1や、全米マスターゴルフといったビッグイベントと全くく引けを
 取らないからさ(^^)/
 

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.07.28

バッフルボードを簡単に作ろう

我がメインカーである軽1BOX車のアトレーMXターボ(S120V)の
カーステを一通り弄った話は以前UPした通りだが、そこで最後に
紹介したように、商用車には過剰とも思える13cmミッドレンジ
ウーハーユニット、アルパイン6052GDを入手したので、それを
ドアスピーカーとしてインストールを試みた。で、この通り完成。

In6052gd

鳴らしてみたら、今までの10cmコアキシャルユニットの奏でる
音とはもう完全に別次元の音♪、頑張った甲斐があったよ(^^)

本来厚さ27mmという極薄の安10cmφスピーカーが装着されて
いたドアに、13cmφの、厚さ52mmの本格的なオーディオ用の
ユニットはポン付け出来るはずもない。だが、実はさほど苦労は
しないで装着出来た。今回はそれを簡単に紹介してみよう。

------------

S100系のフロントドアスピーカーに使えるスピーカーユニットは、
カー用品屋のカーステコーナーで、メーカーが発行した適応表を
見ても、実は公称では存在しない。それはドアが薄くて、大きい
マグネットの分厚いスピーカーが装着出来ないからだ。

だが、深ささえ解決出来れば、S100系のドアは実は12cmの
ユニットまで装着が出来るのを知る人は少ないだろう。その
深さを稼ぐためには、ドアとスピーカーの間に嵩上げする為の
スペーサー、つまりバッフルボードを入れれば、様々な
10cm~12cmの社外スピーカーを装着することが出来るので、
S1*0系アトレーとハイゼット乗りは是非トライして欲しい(^^)

当初、入手した13cmφの6052GDはリアの側壁に埋め込み、
ビルトインサブウーハーとして使い、フロントドアはそのまま
10cmφカスタムフィットスピーカー、ケンウッドKFC-RT10を
使うつもりだったが、どうせだったらフロントもグレードアップ
しようと方針変更し12cmφ化を目指す事にした。具体的に
アルパインのSTE-124Rならば、それ用のバッフルボードを
新たに自作すれば装着出来そうだったのだ。

だが、それを買いに行ったのに、ついつい別のこんなモノに
目が眩み、結局こっちを買ってしまった(^^;)

Sateraito

同じアルパインだけど、アトレーではなく、レガシィ用に使う
サテライトスピーカーDLB-200Rと、同じくレガ用のフロント用
チューンナップスピーカー、ケンウッドのKSC-TX5、これを
手持ちの小型35W*4chアンプ、アルパインMXE-F359を介し
鳴らして音像を上に持ち上げて音場の補強を図るのだ♪

Sateset

…結局アトレーのドアスピーカーに12cmユニットの装着は
断念し、手持ちの6052GDをフロントドアに入れる事にした。

------------

厚さが52mmもある、しかも口径が13cmφの6052GDをどう
やって旧規格の軽1BOXのペナペナドアに入れるか?その
ためには適合するサイズで厚さのバッフルボードの自作が
必須となる。

パッフルボードの自作、というと、MDF合板を切り出すとか
プロに頼むとかいうのが普通らしいが、自分はそんな面倒な
事はしない。一枚作るのに10分くらいで出来るし、費用も
一枚300円程度で出来るからだ。その材料は、これだ。

Gomuita

ホームセンターで買ってきた単なるゴム板。これは厚さが
5mm、10mm、20mmの3種類。これを組み合わせ最適の
厚さのバッフルにするのだ。ナニ?音質がMDF板より悪い?
聞き比べたって多分そんなの判りゃしないよ(^^)<ばき

ゴム板を使う理由は、木の板と違って耐水性や劣化性が
優れているし、防振性も硬いとはいえ、ゴムだから完璧!、
何よりも安くて、加工が簡単、という事に尽きる。このゴム
板をバッフルボード化するのは単なるカッターでもいいが、
配管工事に関わっている人ならガスケットカッターを使えば
ゴム板を丸く切り出すのなんて簡単、という事を理解出来る
だろう、つまりそういう工具を使えばあっというまにゴム板が
ドーナツ状に切り出せるのだ。自分が使ったのはこんなモノ。

Marucutter

見ての通り、円形を切り出すための専用カッター。これを
使ってさっきのゴム板をこんな感じで切るのだ。

Marucut

この後でスピーカーの取り付け寸法に合致する内径を
同様に切れば、ハイ!この通り、自作バッフルボードの
堂々の完成だ(笑)

Gomuwa

あんまり見栄えは良くないけど、どうせドアパネルの中に
入ってしまって見えないから一向にかまわないのさ(^^)。
あとは、このゴム板をドアとスピーカーの間に挟みこんで
タッピングビスで固定するだけだ。装着するスピーカーが
標準サイズのモノならば、ゴムバッフルは下穴をあける
必要が無いし、ついでにネジ穴からの防水も完璧だよ♪

ちゅーことで、バッフルボードの自作なんて簡単なのだ、
ゴム板は30cm*30cmくらいのモノまで入手出来るから
16cmだって17cmだって自作は出来るのだ。ただその
サイズのゴム板となると結構な値段になるので既製品の
バッフルボードとの価格差が無くなってくるので要注意。

さあS1*0系アトレー&ハイゼット乗りよ、イイスピーカーを
装着してガンガン♪「音を楽しんで」行こうぜぃp(^◇^)q

------------

最後に、具体的にアトレーに6052GDをインストールする
作業を箇条書きしておくので、似たようなことをする人が
いたら、参考にして欲しい。

 1)フロントドアのドアパネルを外す。(外し方は省略)

 2)パネルについてるノーマルスピーカーグリルを外す。

 3)ドアパネルに開いたスピーカー穴の外周を約2mm広げる
  ドアパネルは大型カッターを使えば簡単に削れるので、
  穴の外周に油性マジックで約2mm幅のマーキングをして
  その塗った部分をカッターで削ればいい。

 4)ドアに装着されてる元のスピーカーを外す。

 5)加工したドアパネルをドアに装着する。

 6)スピーカが装着される穴の奥にある防水用のビニールの
  下端を少々切る。そこには巨大マグネットが入るので、
  そのままだとビニールが突っ張りキッチリ入らないのだ。

 7)ドアとドアパネルの間が約10mm程空いているはず、
  そこに自作ゴム板バッフルを下から差し込む。今回は
  5mm厚のものと10mm厚の2枚を重ねて使い、15mm厚
  とした。これだとパネルが少し持ち上がる感じになって、
  パネル下端部にちょっと隙間があくが、パネル固定用の
  スナップは全部がドアにちゃんと止まるので問題無い。

 8)スピーカーユニットにケーブルを接続し、ドアパネルの
  上からそのスピーカーユニットを穴に装着する。

 9)スピーカーユニットに付属のスピーカーグリルの枠を
  その上からきっちり被せて、そのネジ穴用開口部から
  3mmφのドリルでパネル+ゴムバッフル+ドアの鉄板
  まで一気に穴を穿つ。穴あけは当然4箇所だ。

10)穴が開いたら長さ40mm太さ4mmのタッピングビスで、
  グリルごとスピーカーをドア&パネルにがっちり固定。

11)グリル枠に、メッシュグリルを装着して、完了(^^)♪

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.07.27

かつての夢、再び

単なる見苦しいビンボー中年男のようにしか見えない自分も、
実は某企業の研究所で働く、研究開発職を生業とする現職の
技術屋だ。

そういう職だとドロ臭い現場仕事もこなすが、基礎研究では
大学や学会というアカデミックな連中と付き合うことも多々
ある。助手や技師、助教授や教授、そういう人たちの名刺を
貰うと、大体肩書きにこう書いてあるのが普通だ。

 「理学博士」、「工学博士」

今の世の中、それは特に珍しくない。同じサラリーマンでも
ドクターだったりする事はよくあるからだ。

実は自分はそれがちょっとだけうらやましかったりする。
何故なら元々この通り文才のカケラもない理系人間なので、
子供の頃からのささやかな夢の一つが、実は「博士」になる
事だったからだ。

------------

世間の子供はヒーローになりたがるもんだが、自分はその
ヒーローを常にバックアップする、知識と技術の宝庫である
「研究所」の「博士」になりたがっていた。また悪の組織で
悪の知識と技術を駆使して悪役を作り出してはヒーローを
窮地に追い詰める悪の博士に畏怖と尊敬の念を持っていた。

そんな御茶ノ水博士や死神博士になるために、大学を出る
だけでなく大学院のドクターコースを出ねばならない事を
知ったのは高校生の頃だった気がする。技術科や理科だと
当時誰よりも好きで勉強しまくっていたけど、他の科目は
平凡だった自分は、…とてもその素養は無かった(^^;)<ばき

結局自分は「博士」になる事は無かった。学府に止まって
単一の道を極めるのは、どちらかというと自分が憧れてた
「博士」ではなくて、逆に専門バカというと語弊があるが、
狭い範囲だけを極めるよりも、早く社会に飛び出して広く
浅い「生きた知識と技術」を習得し、かつて憧れたような
「誰かの役に立つ人」、「誰より使い物になる人」になる
方が、よりかつて憧れた「~博士」になる事だ、と気が
ついたからだ。

事実、そういう肩書きは付いてなくても、今自分がやって
いる仕事はかつて子供の頃に夢見た「博士」がやるような
仕事も(一部だが確実に)あるので、実はそこそこレベルで
「夢」は叶った、と思う(^^)

そういう「博士」の次に憧れた、宇宙戦艦ヤマトの登場
人物である真田志郎的な、そういう役割を今はやっている
実感がある。ある意味、技術屋冥利かもね(^^)

普通に結婚して、ささやかでも楽しい家庭を築き、愛する
家族と幸せな生活を送る、という自分にもそんな資格が
あるんだと疑いもしなかった、もう一つの夢は、「誰かと
比べて著しく劣っているらしい男」である自分に、その
資格など生まれつき無いのだ、という「事実」を、一緒に
幸せになりたかった元カミさんが明確に証明してくれた
ので、そっちの夢は正真正銘の挫折に至ったけど<ばき

ま、「夢が叶わない」って事は残念だけど、それに挑み、
実際やってみて、頑張って、背伸びし、認められようと
自分なりに精一杯努力した「結果」がそうであったのだ、
だから誰が悪いでもなく、全て自分が一番悪いからその
夢は叶わなかった。これならば仕方が無いよね(^◇^ゞ

------------

だが一度だけ自分にも旦那になれるチャンスがあったように、
実は「博士」になる、という夢が一度だけ叶いそうになった
事がある。

それは結婚する数年前、当時やっていた仕事で、とある
大学と一緒に仕事をしていた頃。その学校で社会人枠で
大学院へ来ないか、とその教授に薦められたのだ。

その当時も今と同様に仕事を色々抱えていたため大学に
コツコツと通って論文を纏める事はとても出来なかった。

それでも諦め切れず当時の課長と延々掛けあってみたが、
結局行きたければそれは「個人の我侭として扱う」と、
会社側からの協力を得られない事になったため、断念
せざるを得なかった。

…企業の学位に対する理解なんてこんな程度だ(^^;)

結局その話は棚上げされて、約一年後その仕事が終わり
必然的にその話も自動的に立ち消えて終わった。まぁ
短いながらもいい夢を見れたな、と当時思ったもんだ(^^)

------------

で、つい最近の事だ。

ひょんなことから関わったある仕事の会合で、その当時
付き合いのあった大学の助教授がそのメンバーの中に
いる事に気が付いた。ので、おぉ!懐かしいですね、と
再会の挨拶をした。

その方は当時助教授だったが、今はその研究室の教授に
なっていた。今回の仕事はかつて一緒にやってた技術と
直結している話なので、その関連の理化学的技術話題で
しばらく二人で盛り上がって話をしていた。

そんな時、その教授からこんな話を振られた。

 教授:「…inoさん、以前の話、まだ諦めてませんよ」
 ino :「へっ?、ああ、ドクターコースの話ですか」
 教授:「あの時は残念でしたが、今度の件でウチに
     来ませんか?inoさんなら大丈夫ですよ」

つまり、また大学院へのお誘いを受けたのだ。これが
私大ならば、営業活動だろうが、そこは国立大だから、
社交辞令じゃないだろう。

------------

確かに学位を取るには、年齢的にギリギリのような気が
する。いや、老人になっても頑張れば行けるけど、実用
になるのは、これから定年になるまでの短い間だからだ。

かつて諦めた夢が、突然振って湧いてきた。一瞬マジで
考えてみた。だけど、今の自分は、あのかつてより重い
仕事を多く抱えている。もし社会人枠で大学院に入ると、
そういう仕事を全てこなす事は出来ないだろう。

もし学位が取れたら確かに子供の頃の夢は叶う、名刺で
堂々と「博士」を名乗れる。だけど社会で揉まれ仕事を
しながら生き残ってきた
経験からすると、仕事は学歴や
学位でするもんじゃない。本人の努力と、それが産む実績と
信用、多少の適性と、ほんの少しの能力でやるもんだ。

今は「博士」になるより「技術者」としての仕事を全うする
事が、自分が目指すモノに届く最短の距離にいる事が
直感的に判断出来た。

 ino:「やりたい気持ちはありますが…今は難しいです」

短い間では、そう答えるのがやっとだった(^^;)

 教授:「いつでも待ってますから、その気になったら
     声をかけてくださいね(^^)」

そう教授は答えて、去っていった。

------------

「夢」って、一度断念してもそれを持ちつづける限り
それを叶えるチャンスが来ないようで、意外な所から
ひょっこりやってくるもんなんだね(^^)

今回のそのチャンスは、今の責任を放棄してまで生かす
事は出来ないけれど、現役を無事にリタイヤ出来たらば
老後の道楽としてこの「夢」を叶えるのもアリかな(^◇^)

この夢は結婚生活と違って、やってみた結果「ダメ出し」
された訳じゃない。まだまだ諦めずに挑んでいい「夢」だ。
それにタイムリミットも無いから、命ある限りそれを叶える
チャンスは、自分にもまだ残っているだp(^◇^)q

そうさ、結婚生活のように、何事もやってみなければ
判らない。やってみてダメだったら、それを素直に受け
入れて、次の事にチャレンジすればいいのさ(笑)

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.07.22

イマドキの宮崎アニメに思うこと

昨夜ふとTVを付けたら、「ハウルの動く城」が放送されてた。

主役らしい?女の子を見てふと思ったんだけど、このアニメ
キャラクターデザインって漫画家「新田真子」氏なの(^^;)?
                 ↑
 「ニッタマコ」ではない、と判る自分は(以下自主規制)

どこからどう見ても絵がそっくしなんですケド…特に眉と
目の書き方と顔の輪郭のバランスが、…と思って見ていたら
アララ、老女になっちゃったよ(^^;)<ばき

------------

…で、一通り見てみたけど、なんか宮崎アニメって、もう
ワンパターン化しちゃって、新鮮味が無いような気がした。
「天空の城ラピュタ」なんて最高に面白かったのに、残念。
もののけ姫なんて完全にナウシカの焼き直しぽいもんなぁ。

思うに今の宮崎アニメの一番良くないのは、プロの声優を
使わずに知名度だけが高い、でもヘタクソな芸能人を使って
いることかな。正直言って、流行りの芸能人のアフレコは
無名のプロの声優の足元にも及ばないもの。青ニプロ入って
修行してこい!、と、言いたくなるよ<ばき

「ハウル」も全部プロの声優を使っていれば絵や音楽を一切
変更せずにそのままでも、全然違ったクォリティの高い芸術
作品になったんじゃないだろうか?

この芸能人が声をあててる、という事でしか話題が作れず、
客も呼べないのだとしたらもう末期症状なのかもしれない。

------------

で、ふと思い立って手持ちのレーザーディスクの「未来少年
コナン」のギガントが飛ぶあたりを深夜に見直してみた。
自分にとって「コナン」といえば名探偵ではなくて未来少年
だけだ(笑)

「未来少年コナン」は、自分に子供がいたら絶対に見せたい
アニメの一つだ。そう思って、結婚していた頃にレーザー
ディスクソフトを買ったのだが(当時DVDも出てたけどLDの
方がジャケットがデカイので図鑑っぽく見れるので子供向け
だと思ったのだ)…結局無駄になっちまった_| ̄|○<ばき

コナン、絵は雑だけど、それでも何度見ても最高に面白いし、
笑えるし、そこに秘められた内容は凄まじく深い(^^)

ちなみに、自分が今の職に付いたのはこのアニメでゴミの山
からプラスチックを拾いあつめて、それをリサイクルしてる
あたりを小学生の頃に見て衝撃を受けたたからだ。

今の我々が捨てているゴミが未来の人たちの鉱脈となる、と
いう概念に子供心に感銘を、いや、衝撃を受けたのだ。
ウソのようだがコレ、本当の実話だ(^^;)

思うに、研究開発とか、放射能除去といった今の仕事だけで
なく、今の貧乏節約生活や、単車での旅といった自分の習性の
原点も、実はコナンにあるのかもしれない。それほどに自分に
多大な影響を与えてくれたのだ。

------------

この頃の宮崎駿作品、つまりコナンや、ルパン三世TV版の
「死の翼アルバトロス」や「さらば愛しきルパンよ」は
21世紀の今見ても名作だと思う。当然ナウシカもそうだし、
ラピュタは映画では彼の最高傑作だと思う。

だけど、千となんとかの神なんとか、今回のハウル…とかは
TVで流れていれば見るかもしれないけど、映画館に行って、
チケットを買ってまで見たい、とはちっとも思わない。当然
今度新たに「二世アニメーター」として突然現れた宮崎氏の
息子の作品?も、ちっとも見たいと思わない(苦笑)

…何となくだけど、個人的には「紅の豚」の後からの宮崎
アニメ(=ジブリ作品)には全然ワクワク!ドキドキ!する
ような魅力をちっとも感じないんだよね。

 

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2006.07.19

私的わくわく小動物記

元々生き物大好き♪、な自分ではあるが、ここ一週間に
色々な小動物と遭遇した気がするので今回はそのネタを
オムニバス形式でUPしてみよう。

------------
Act1・がうがう

この3連休中に色々と思い立って実家に帰ってみた。

実家には両親やきょうだい、その連れ合いや子供たち
いて、にぎやかなのだが、人間だけでなく飼っている
動物もいるので、結構楽しい♪

これはその中の犬。とりあえず自分は「がぅがぅ」
呼んでいる。我が家では飼っている生き物を各自が自由に
ネーミングして呼ぶ習性があるので、一匹の動物に多くの
名前があるのだ(実話)

  Gaugau

コイツはしたたかな奴で、家族の中で自分の言うことしか
聞かない。なのでこういう服従のポーズは自分の前でしか
見せない。それは他の者がいつも甘やかしているのに対し、
自分だけが、コイツが言う事を聞かなかったり、甘噛み
したら体罰による躾を施し、群れの中で自分がコイツより
優位である事を示すからだ。

そうしないと犬は人間をナメるのだ。「永遠の人類の友達」
なんてのは人間側の一方的な思い込みであって間違ってる。
犬は犬、それ以上でもそれ以下でもないのだ
最近は擬人化されたり、人間の価値観を一方的に押し付け
られている事例が多いけど本来はそういう生物なのだよ。

あ、これは動物虐待じゃないよ、徳川綱吉より頭の悪い
狂信的愛犬家対策で、念のため言っとくけど、ちゃんと
可愛がってるよん♪、人として、ではなく犬として
だけどね:-p


------------
Act2・りょう

群れ社会の中に属されるものを勝手にランク付けしている
犬と違って,猫は集団で飼っていても独立した個の生き物だ

実家には犬の他に猫が7匹いる。その中に、かつて自分が
貰い受けてきて、一緒に暮らさねばならないんだけども
今のボロ屋では猫が飼えないために泣く泣く預けている
我が愛猫、「りょう」がいる。

  Ryo

人懐っこくて、誰にでも懐くのだ♪、しかも賢くて自分で
網戸を開け外に遊びに行って、自分でまた網戸を開けて
家に帰ってくるらしい。さすがに自分で閉めてはくれない
らしいのだが(^^;;)<ばき

  Ryo1

フワフワして、暖かいモノに触れると心が安らぐなぁ。
親バカみたいだけどやっぱり自分の猫は一番可愛い(^^)


------------
Act3・コフキコガネ

単車で通勤途中、信号で止まった時に、ふと、すぐ左脇の
歩道を見たら、そのど真ん中をコイツがノコノコ歩いてた。

このままだと歩行者や自転車に踏まれて惨死だよ……(TT)
青信号になると同時に、すぐその歩道に乗り上げエンジン
停止。数歩歩いて戻って拾い上げて無事保護完了ゥ♪

  Kohuki

コイツは自分がこの世で一番可愛い昆虫と信じて止まない
コフキコガネのオスだ。この大きめでユーモラスな触覚が
その証なのさ(^◇^)

いや~、やっぱテディベアのようにコイツは可愛いなぁ、
しばらくグローブの上でノコノコ歩かせて愛でていたが
そのうち思い立ったように羽根を広げ指先から飛び立って
いった。達者でなぁ~~(^^)/

朝からちょっとだけ、幸せな気分になれたぜぃ


------------
Act・4 サナギマンに変身っ!

クソ暑い日の朝、猛烈な日差しが差し込む前の庭先で偶然、
キアゲハの最終齢の幼虫が蛹化する寸前の状態を発見!

  Kiageha1

…あれ?我が家の庭では今はニンジンは栽培してないのに、
何がコイツの食草だったんだろう(^^;)?

今まで何度も各種のアゲハを羽化させてきた経験がある
のでこういう光景は最高にワクワクするのだ♪

しばらく家事に勤しみ、その後さっきのキアゲハの幼虫が
どうなったのか見に行ったら、もうこの通り「サナギマン」
に変身していた(^^;)

  Kiageha2

このまま庭に置いておいてもいいのだが、寄生蜂に卵を
産み付けられ中身が食われちゃうと寝覚めが悪いので、
回収して屋内で羽化の時を今も待っている。

早く綺麗な蝶になっておくれ(^◇^)♪

7/20 23:40 追記

ついさっき、部屋の中で、無事に羽化したよ(^^)/♪

  Kiagehauka

美しいなぁ…羽化したての蝶って、なんて綺麗なんだろう。


------------
Act5・ハンターにして陶芸家

庭先に農業用遮光シートを張り終わった後の事。

その日陰で効果を確認していたら、突然大きめの蜂が羽音
を立ててその日陰に飛び込んできた。スズメバチかっ!と
ビビったが、ちょっと違う。アシナガバチを大きくした
ような奴だった。それが犬走りの上にヨタヨタ着地した。

なんだ?と思って良く見ると、ヨトウガの幼虫を抱えてた。
おやおや、そんなに大きい芋虫抱えて不時着?、と思った
のだが、ハチは小刻みに飛んでは着地、飛んでは着地を
繰り返しながら、壁際のガラクタの中に入っていった。

何があるのかな?と思って覗いたら、愛用の七輪の奥に
こんなモノが出来ていた。

  Tokkuri

はっはっは、そっか、お前はトックリバチだったのか。
とすると、芋虫は肉団子にするんじゃなくて、仮死状態
にして巣に詰めて産みつけた卵が孵った後のエサになる
んだね。

  Tokkuri2

じっと観察してたら、この通りあんな小さいトックリの口
から芋虫をグイグイ押し込んでいた。完了後、別の獲物を
採りにか、大きい羽音を立てて飛び立っていった。


------------

Act・6 ゲロゲ~ロ

大雨がザンザン降り注いでいた昨夜の事だ。

サービス残業で遅くなってすっかり遅くになってから
帰宅したとき、庭先で何かが動いているのに気付いた。
恐る恐る庭草を掻き分けてみてみたら、そこにいたのは

  Gama1

…こんなガマガエルだった(^^;)

小さいアマガエルは一度だけ庭で見かけた事があったが
お前はどこから来たんだい?水場も山もこのあたりには
無いんだけどなぁ(^^;)?

でも久々に遭遇したので、速攻でポケモンゲットだぜ!
じゃなかった、カエルゲッチューだぜ!<ばき

とりあえず今は空で、しかも使うアテは皆無の風呂桶に
入れてみた。そこにはここに引っ越して以来、一度も
日の目を見たことが無い、我が風呂場の友、ダック君が!

  Gama3

ダック君vsガマガエル君、一触即発、死闘開始かっ?
…とは言ってもどう見てもガマ君の方の貫禄勝ちやん。

  Gama4


------------

…おそまつでした(^◇^ゞ

 

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.07.17

猛暑今年も来る

今は梅雨真っ盛りのはずなのに、夕立以外に雨は降らず、
もう夏が来た事を実感させるようにここ数日は猛烈に暑い。

太陽熱フットポンプシャワーのお湯を作るにはもってこい
なので、銭湯いらずなのは助かることは助かるのだが、
それをはるかに上回るその熱波にまだ身体が馴染んで
いない状態なので、冗談じゃ無しで熱死しそうだ(-◇-;)

平日ならば、仕事に出てしまえばそこでエアコン使い放題♪
(とはいっても、ここ数週間は外仕事ばっかりだなのだが…)
でも夜になってバツイチ中年男の秘密基地に帰ってくると、
その中は蓄熱されていて、激しく熱気ムンムンで、ありと
あらゆる窓や玄関、勝手口を開け放ち、お座敷扇風機*2、
クリップ扇風機*2を、駆使してやっても、しつこく憑依した
熱気が逃げ出してくれず、02:00を回る頃にようやく室温が
30℃度あたりに落ち着くのでそこでどうにか寝れる
おかげでこの数日、寝不足が続いてる。 _| ̄|○zzZZ

ダイエットの為に運動すると身体が発熱体になっちゃうので
暑さ対策に完全に逆行するので、ここしばらく運動してない。
とはいっても、暑さで食欲がさっぱり無く、殆どロクにエサ
食えていないので体重は不本意な形で落ちる一方(苦笑)

ダイエットで体重も落ちたけど、生きるために必要不可欠な
バイタリティも相当激しく落ちた気がする。失敗カモ_| ̄|○

Harapeko

…ボクの内臓はどこへ行ってしまったの(;_;)?<ばき
いやいや、これは思いっ切り腹を引っ込めた状態なので
あしからず:-p

------------

この暑さに対抗するため一番手っ取り早いのはエアコンを
導入すればいい。6~8畳用クラスのインバーターエアコン
程度ならば、ぶっちゃけサイフに入ってるポケットマネーで
いつでも買える。でもそれは離婚により自分に課せられた
生き様に大きく、激しく反する、だからそれは出来ない。

…と、言うより、自分にはもうそういう生き方は許されない、
と言う方が正しいかな。だからそれが欲しいとも、必要とも、
ちっとも思わない。無い事が自分のデフォルトだから
無いなりにどうすれば生きられるのか,自力で答えを見出さ
ねば、オレは生きられないし、生きる資格もない。

…エアコン?もしそれを必要としてる人と一緒に住む事が
あったならば、そのときに堂々と使ってやるよ(^^)♪<ばき

------------

自分がとりあえず持っている耐熱波対策の一つが遮光だ。
去年こんな感じでそのネタをUPしたけど、今年は去年より
さらに遮光能力をUPしてみた。その風景はこんな感じ。

Hiyoke2006

初めて遮光を行った一昨年は2m*4mの農業用遮光シートと
2m*2mのアウトドア用透風遮光シートだった。去年のそれは
2m*5m*2本の農業用遮光シートと、同じ2m*2mのアウトドア
用のそれを張った。今年はそれを上回る遮光能力を目指して
2m*6mの切り売り農業用遮光シート2枚と2m*5mのハトメ
末端処理をされた、同じく農業用遮光シートの計3枚を張った。

これ以上のサイズを張ると、庭で育てている野菜の日照に
確実に影響が出るのでこれが我が家の遮光の限界だろう。
ま、これでも十分だろう、実際この下を抜けて部屋に流れて
くる風は、はっきり体感出来るほど涼しくなったからね(^^ゞ

------------

ちなみに、このままだと西日熱線攻撃は避けられない。

また去年と同じ方法でよしずを展開してもいいけど、それじゃ
進歩が無いので面白くない。な、もんで去年を上回る作戦を
現在脳内で進行させている。殆どメドは立ってるから部材が
揃ったらすぐにでも出来る。今回には間に合わなかったけど、
近日中に完了予定。

------------

今年は遮光だけでなく、帰宅後に部屋に篭ってる熱気対策
を考えてみた。部屋が暑いのは防犯上の理由で窓を閉めて
空気が流れない状態にしているのが大きい。空気が動けば
これほどまでに熱気が篭ることは無い。実際休日に部屋に
いるときに窓を全開にしていたら、こんなに暑くないもの。

そこで、構想1時間、実作業1時間、総材料費40円で、こんな
モノを作ってみた。

Haiki1

…一見してこれが何かわかる人は少ないだろうな(^^;)

これは部屋に篭った熱い空気を屋外に排出するための
排気ファン
だ。この怪しいラッパ部から空気を吸って
下部にあるファンで真横に出ている筒側に排気するのだ。

材料は会社のゴミ捨て場で拾ってきた小型シロッコファンと
同じく拾ってきた適当なスイッチ付きACケーブル。垂直筒は
底に孔を開けたプリングルスの空き筒と牛乳パック。固定は
両面テープと白梱包用テープ、青布ガムテープ。そして塩ビ
配管用の継手、ちなみにこれだけホームセンターで新規購入
40円也(笑)

自分はサラリーマンで、研究開発職なんだけど、工事現場の
仮設屋でもあるから、手持ちに有る使えるリソースは何でも
使うし、ガムテープやビニール、針金があれば、大体の物は
それで作っちゃうのさ:-p

ちなみに使ったファンはこんなモノ。排気部は単車乗りらしく
ガス流路の段差を無くして排気効率を追求している<ばき

Haikifan

------------

我が家の居間の壁には、前の住人がエアコンを付けていた
痕跡である、貫通口が開いている。引っ越してきた時には
パテで埋められていたけど、自然換気を期待して、それを
開通させた。当然出口がわにはネットを張ってあるし、冬は
塞いで冷気の進入を防いでいる。

Kabe

穴に入ってる白いケーブルは温度センサーのそれ。屋内と
屋外の温度を常時デジタル表示させて状況を確認している。
この孔に、先ほどの粗製乱造マシーンを装着するとこうなる

Haikifan2

つまり、あの筒っぽは、天井付近にある熱い空気を吸込み
壁に空いてる孔から屋外に吐き出すための吸気ダクトだ。
使用しているファンの排気能力はビビたるもんだが、消費
電力は高々10Wなので、日中回しっぱなしにしても大丈夫。
少しでも屋内の熱気を屋外に吐き出す事に意義があるのさ。

------------

で、装着後、回しっぱなしで部屋を締め切って格安銭湯に
向けて出発!、買い物も含め、帰宅したのは16:00頃だった。
まず部屋に入る前に屋外に開いたこのファンの排気口の所に
行き,手の平をかざしてみた。明らかに外気よりも暖かい風が
そこから出ていた。ヨシヨシ(^^)

玄関から部屋に入ってみた。…アレ?暑いじゃん(^^;)<ばき
だが明らかに今までより熱気具合が軽減してた。実験成功♪
所詮ミニミニ排気ファンだから、部屋の空気を全て入れ替えて
くれるような馬力は無い。でも天井付近に上がって動かない
熱気を少量でも確実に外に出す事にはちゃんと意味があった。

------------

これでしばらく様子を見て、もし効果が継続するようならばもう
少し改善を考えてみよう。例えばもう少し排気能力を上げるとか
…いっそダクトを天井裏まで伸ばし屋根裏換気するのも手だな。
そうか!思い切ってあの冷気を積極的屋内導入すれば無料
クーラーが出来るし、冬は同じ理屈で暖房も出来るカモ(笑)

…おっとっと、色々アイデアはあるけど、それはナイショにして
おこう。もし夏の暑さに悩んでネット検索したりしてここに辿り
ついた人が、ここで紹介してる事を盲信し自分で何も考えず
再現したりしたら、その人の考える力を奪う事になるからね

------------

以下蛇足:

どうも最近は誰もが他の誰かに答えを求めたり、絶対唯一無二の
答えを安易に欲しがる風潮が蔓延しているような気がする。

人間は追い詰められるとそれを切り開こうと死に物狂いになる
その時に初めて本物の生きる力、つまり考える脳力と,実行する
能力が鍛えられ身につくと思う。だからここでやってる事を真似て
みるのも手だけど、その前に是が非でも、まず自分なりに考えて、
それを一度やってみてほしい。そうすれば自分がここでやってる
事がどんなレベルの事なのか、そして自分が意図的にココには
記してない、つまり表に出してない内容がどういうモノで、何で
そうしたのか、…が邪推推察出来ると思うからさ(^^ゞ<ばき!

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.07.11

飛んで火に入れ、夏の虫

今は奇跡的に安定して新規投稿できるようなので、カタルシスの
前に最後っ屁。

------------

エアコンも無く,LPガスも無い、七輪を常用している自分の暮らしで
夏の風物詩と言えば蚊取り線香の香り。これが香り、ヒグラシが
鳴いたら、もう夏気分最高ゥ♪

で、そんな下流な暮らしなので、無益な殺生がきらいな自分でも
夏は蚊との闘いを知恵を絞って明け暮れる。電子蚊取りは当然!
蚊取りマットも使うけど、意外に効果があるモノを紹介しておこう。

それは蚊取り…ではなくて、ハエトリリボンだ。本来はハエを取る
モノなのかもしれないけど、生ゴミが殆ど発生しない我が家では
(捨てるのが勿体無いので殆ど食っちゃうからね:-p<ばき)ハエの
発生は殆ど無いので、これに掛かるのはもっぱら蚊が多い。

偉く古めかしくて、シンプルなんだけど、うっかり網戸を開けた
まま、寝込んでしまって部屋に羽蟻が舞っていたりするときは
こうやってハエトリリボンの横にLEDライトを吊るしてから寝ると
その光に引き寄せられて結構掛かる(^^;)。

 Ribon

有益なハシリグモやハエトリグモまで殺しかねない殺虫剤を
ブチ撒くよりは、コッチの方が環境にローインパクトだから
貧しいLOHASなオレらしい生活観が表現出来るし(^^ゞ<ばき

 


 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.07.04

その実験、逆効果だよ

前回のネタの最後に少し書いたけど、ちょっと前に、青森県で
以前千葉県で行われたのと同じ、最低賃金で生活する、という
「実験」が行われたらしい。

ネットニュースにそういうネタがあったので以下URLを参照。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060627-00000015-mailo-l02

…とはいっても、多分あっという間に消えてしまうだろうから
以下全文を引用。なお改行位置は変更し、数字は半角に変更、
内容の太字処理は自分の判断で行っている。

------以下引用------

青森ニュース - 6月27日(火)12時2分

最低賃金:人は時給608円で生きられるか
     県労連4人が“実験” /青森

 ◇冷や麦、水でも赤字
 県労働組合総連合(苫米地宣広議長)は今月1日から、時給
 608円という全国最低の最低賃金で本当に生活できるのかを
 調べるため、専従職員4人による1カ月間の「最低賃金生活
 体験」を行っている。このほどまとまった中間結果(19日現在)
 によると、食事を冷や麦やカップめんなどで我慢し、
食費を
 極限まで
削らないと生きていけない厳しい現実が浮き彫りに
 なった。【村松洋】

 05年度の都道府県別の最低賃金を見ると、青森は岩手、秋田、
 沖縄など7県と並んで最低額の608円。最高額の東京都の714円、
 神奈川県の712円とは100円以上も差が開いている。

 最低賃金の引き上げを目指している県労連は「最低賃金では
 人間らしい生活は送れない
」との主張を実証しようと、1日
 から30日までの「生活体験」に踏み切った。1カ月の生活費は、
 時給608円で22日間(1日8時間)勤務したと想定して計算。賃金
 10万7008円、手取り額9万4227円とした。住居費は青森市の
 標準生計費を基に、一律
2万1820円に設定した。

 ◇1カ月もたずギブアップ
 中間結果によると、40代の男性は、食事の回数を減らして
 空腹をコーヒーでごまかしながらも、19日までの食費は2万
 1796円にのぼった。残額は3万8351円。「ストレスが蓄積して
 いく。
これは最低賃金体験ではなく人体実験だ」と
 感想を漏らした。

 20代男性の主食は、特売で買った冷や麦。飲み物はペット
 ボトルに水を入れ、ジュース替わりにしているという。一方、
 30代女性は残額が既に4504円。家族と同居しているため食費を
 極端に削れず、「まだ携帯電話代を引いておらず、車のガソ
 リンもなくなってきた」とほとんどギブアップ状態だ。
 
 
県労連は「最低賃金では、最低限の生活すら送ることは
 できない」と最低最賃の引き上げを求めている。

 …………………………………………………………………………
  ◆最低賃金608円での生活体験◆(19日現在)
       食費  住居費 衣料費 支出総額  残金
 40代男性 2万1796 2万1820   800  5万5876 3万8351
 20代男性 1万4251 2万1820   105  8万6390   7937
 40代女性 1万5895 2万1820    0  4万 521 5万3706
 30代女性 2万6838 2万1820    0  8万9723   4504
  1カ月最低賃金=10万7008 ▽うち生活費=9万7227
  ※単位・円

------以上引用------

これを見る限り、自分は「最低賃金って低いんだな」、という
印象は全く持てず、逆に青森県は、相当恵まれた環境で
贅沢な暮らしが出来るんだな、としか思えない…(-◇-;)

そこで、それ以下の「最低限の生活すらしていない」と酷評
されるであろう我が日常生活の具体例を挙げて、「実験」した
連中に反論してみようと思う。

1)地域別で最低水準の時給608円は妥当

 そもそも上記の計算は家賃が異様に安い。千葉県の最低
 賃金は2004年時で青森よりも高いけど、家賃が青森より高い
 から結局毎月使える金は青森の方が一万円も多くなる。つまり
 地域によって格差があるのは当たり前だ。逆に青森県の方が
 千葉県や東京都、神奈川県と比べ不当に優遇されてる、と言う
 べきだろう。


2)今回の実験の目的と結論はやる前から意図されていた

 今回の「実験」は、元々給与水準が一般労働者より高水準な
 労働組合の専従者が、その高貴なる日常生活で行っている。
 一般庶民よりは金持ちな人間が、戯れで貧乏生活を体験して
 いるだけだから、そりゃ悲惨な思いをするに決まってる。

 だが常に貧乏生活をしている人間からすればそれはゴーマン
 以外の何モノでも無いよ。凸(--;)なめんなヨ!


3)…などとホザいている自分はどうなのか?

 この「実験」、自分のような貧乏人を使ったらどうなるのか
 試算してみよう。今年に入ってから自分に発生した趣味や
 家賃を除いた「真の生活費」は以下の通りだ。人間らしい
 生活、という事を強調するために千葉市のデータと比較する
 際には除外していた交際費を入れた。つまりそれは「食費+
 生活費+医療費+光熱水費+交通費+通信費+交際費」だ。

    1月 46212円
    2月 35453円
    3月 54276円
    4月 40997円
    5月 60578円
    6月 45919円
    -------------
    平均 47240円/月

 これでも自分は単なる普通のサラリーマンなのであしからず:-p

 青森の場合の計算だと毎月になんと72407円も使えるから、
 平均で毎月2.5万円の余剰金が発生する事になる。ちなみに
 この自分の生活レベルとは民間の掛捨て医療保険に加入し、
 携帯電話を持ち、インターネットをADSLで繋ぎ、太るほど
 食える生活だ。そりゃ確かにLPガス屋とは契約してないし、
 七輪で魚を焼いて食っているが、それは『人間らしい生活』
 ではない、とは言わせないぞ。

 なにせちょっと前の日本、いや、今も都心の安アパートに
 暮らす人なら銭湯で暮らすのは当たり前の事なんだから。

 なのにそういう人らに向かって「お前らは最低生活以下の
 人体実験のような暮らしをしてやがる」と、よくまぁ言える
 もんだな(--;)


4)人は時給608円で生活出来ないのか?

 この通り日常的にそういう生活をやってる本人が言うと信憑
 性が怪しいかもしれないが、自分の生活は「最低レベルを
 下回る悲惨な生活」とは言えないと思う。だが、あえてこの
 生活が彼らの言う「最低レベルの生活」と仮定して、この
 暮らしをするために必要な時給を逆算してみよう。

 つまり生活費47240円+家賃21820円=69060円の収入が必要と
 なる。上記記事を元に総収入から天引きされる額は約10%?
 らしいだから便宜的に1.1倍すると額面収入が75966円あれば
 今の暮らしが出来る事になる。これを連中が使った計算で
 時給に直すと

    75966円/(22日*8時間)=時給432円

 これだけあれば、オレは今まで通り生きていけるのだ(苦笑)。

 これ以上の所得は余剰金。つまり時給608円の生活は今の
 自分と同レベルの生活をしながら毎月老後のためコツコツと
 貯金まで出来る余裕たっぷりの給料という事になる。

 …これでも「人間として最低限以下の生活であり人体実験」
 なのか?40代の組合専従のブルジョア君よ。


5)時給432円レベルの生活は「人間らしい生活」ではないのか?

 何も考えずにカネでモノを買って、それがないと生きられない、
 という方がよっぽど「人間らしい知的活動を放棄し文明文化に
 雁字搦めに支配された非人間的な生活」だと思う。そういう
 「スーパーゴージャスなモノに支配された生活」ばっかりして
 いる彼らに言わせれば自分は「人間らしくなく、人体実験を
 されているようだ」と、なるのだな(苦笑)

 だがオレはこう見えても連中より間違いなく「健康で文化的な
 人間らしい生活」をしてるつもりだぜ、カネを使わず代わりに
 知恵と工夫を使い自然の恵みを享受しながら、しっかり地に
 足を付けて身の丈に見合った生き様を構築してるからね(^^)


6)じゃあ本当の「最低賃金」とはいくらなのか?

 今の自分の生活には最低限必要と言い難い贅沢品である携帯
 電話があるし、ネット環境もある。掛捨ての民間医療保険も
 ある、食費だってもうちょっと頑張れば毎月6000円程で十分
 食っていける。それでもなお、その暮らしを「最低な生活」と
 は思わないけど、仮にそれを最低生活としてみよう。

 さっき算出した自分の平均的な生活費から通信費1万、掛捨て
 保険6000円、食費を4000円削ると毎月の生活費は27240円になる。
 これに青森の平均家賃21820円を加えた49060円が自分的には
 「最低賃金」かな、と思う。

 それを1.1倍した53966円を22日間8時間労働で得るとするなら
 その時給は307円。これ以下はさすがに自分もキツイ(苦笑)

 ちなみに都会のホームレスは空き缶拾いや日雇い労働によって
 3万円/月程度の収入を得ることが出来るらしい、と以前何かの
 雑誌で読んだ事がある。思うに、このあたりが一つの限界点に
 して境界線、つまり本当の意味での「最低賃金」なんだと思う。


7)では全ての労働者が時給307円であれば、それでいいのか?

 それは違う。どんな労働であっても、それで生活するための
 本業であれば、(副業ならそれを保障する必要など皆無だ)、
 最低限そのくらいを保障しないと生活する事が困難になる、
 というものに過ぎない。

 賃金はその人間が行う労働の量と質の積算に見合った額を正々
 堂々と受け取るべき物だ。だからいくら時給307円あれば人は
 生きているからといって、それしか給料を払わないのは暴論だ。

 貰った給料をどうやって使うのかは貰った側の自由だ。時給
 307円や時給432円で生活出来るからといって、どんな仕事を
 していても、それだけの給料で良い、という事ではないのだ。

 見合う対価は堂々と請求すべきで、胸を張って受け取るべき!
 給料を貰うという事は立派なプロフェッショナルなんだから。

 かく言う自分は青森なら時給432円で賄える生活レベルでは
 あるけど、実際に発生する家賃は青森と違って2万台では
 なく7万だし、日常を絞る反動として別の用途で多くのカネを
 使っている。さらに社会負担費を毎月10万も搾り取られて
 いるありさまだ。_| ̄|○

------------

結論として、彼等の言う最低賃金とは、ちっとも最低賃金じゃ
なく時給608円とは十分に生活出来る給料で、地域格差は
少なすぎて都会が逆差別されて不当に差が押さえられてる。

つまり、青森で行った「実験」の本当の結論とは、皮肉な事に
彼らが意図した事の真逆なんだよね(大笑)

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »