私的熱帯夜安眠法
今は夏の真っ盛り!、なので当然のように暑い日々が続いている。
今まで暑さ対策についていくつかミミっちくて恥ずかしい対策ネタを
UPしてきたが、今回は以前UPしたネタのうち、冷房の無い暑い部屋で
少しでも快適な眠りを得る方法の最新バージョンを具体的に画像で
説明しつつ簡単に解説してみる。
自分のように諸般の事情でエアコンが無い所に住んでいたり、それが
あっても使えなかったり、エネルギー問題、地球環境問題の事を少し
でも考えるだけの精神的な余力のある同志諸君らの、少しでも参考に
なれば、いや最悪は笑い話のネタにでもしてもらえば本望だぜ(^^ゞ
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使うものは以下の画像にある3点だけ。
1)身体を浮かせて保持する通気性のある素材のキャンプ用ベッド
2)吸湿性と通気性のある厚めのシーツ等
3)小型扇風機
たったこれだけでいい。ちなみに上記画像の物はベッドが1800円、
シーツは引き出物、扇風機は1280円。なおこのベッドは可搬性重視の
タイプで構造も布地もヤワなので、出来たらもう少し剛性の高い物の
方が寝覚めの快適さを考えたら良いと思うが、コストを抑えたければ
夏の海岸で使うようなビニール編み地のサマーベッドでもOK。
ただし、脚の設置面に相当の加重が掛かるのでこの画像にあるように
ベッドの脚を畳に直接脚を置かず、週刊誌や電話帳等で畳を養生する
事はお忘れなく。
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このベッドに、さっきのシーツを被せる。この画像のようにベッドの
左右の空間を布で塞ぐのが最重要ポイントだ。こうする事によって、
身体を中空に浮かせるベッドに、通気性のあるエアダクトの機能を
持たせる事が出来るのだよ。
そしてこの『┏┓』の形状の足元側の開口部に、小型扇風機を設置し
ベッド下の空間の内部にその送風が吹き込むようにするのだ。
はい、これで完成♪
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この状態でこのベッドに寝転がると、一体どういうことになるのか?
身体には直接扇風機の風は当たらないが、体重でシーツに押し付け
られている身体の底面が布地を通して常に通風に晒されて、そこから
体温が放熱され続けるのだ。これだと中に入らない風も少しあるので
足の方も涼しい♪。もしそれじゃ困るなら、ダンボールとガムテープで
適当な簡易ダクトを作ればOK。
たったこれだけの組み合わせだけど、そのコストパフォーマンスは
相当高いぜ♪、少なくとも自分はこれで室温33度でも楽に寝られる
ようになったもの。
ちなみにこの方法は、以前紹介した四輪車のシート用に愛用している
「尻冷えマシ~ン」にインスパイアされて考えたものだ。ちなみに
この「尻冷えマシ~ン」、自分の四輪生活では手放せない優れモノで、
レガシィとアトレーの夏の必須装備として両方の運転席に載っている。
またそれだけでなく、以前紹介したように自宅で日常座ってる椅子も
コレを使っていて、扇風機と併せて使う事で我が家のエアコン無しの
生活を成り立たせる主要装備の一つだ。
大げさに言えば、日常で自分が座るイスには全てにこれが装着されて
いる、と言っても過言ではない(^^;)
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元々は上記で紹介してるキャンプ用ベッドを使って身体を浮かせて
寝る事によって熱帯夜の睡眠を確保していたのだが、尻冷えマシ~ン
を寝る時も使えばより涼しい眠りが得られるじゃん♪、と考えて
その後、様々な実験を試みてみたのだ。
その結果これを睡眠に使うには以下のような欠点がある事が判った。
1)噴出面が中央の幅30cm程しかなく、上に寝ると涼しい部位が
限定されてしまう。
2)車のシート用なので、その長さでは全身がカバーしきれず、
効能が得られる所が頭と背中と尻までに限られる。
3)そうなると送風用ファンの位置が必然的に頭側に配置せねば
ならず、その場合寝るには意外とウルサい。
4)送風を確保するため採用されている凸凹付プラスチックベースは
やわらかい車用シートの上で使う事を想定してあるため硬くて
突起が荒いのもあいまって長時間寝てると痛い。
5)弱いながら直接風を受けるので皮膚が乾燥し痒くなったりする。
・・・これじゃダメじゃん(-◇-;)
で、その後色々な創意工夫を試行し、結果辿り着いたのが上記の方法。
これが一番単純で、一番効果があった。ちゅー事で、貧乏な地球に
やさしい同志諸君、こんな方法もあるよ、という事でご参考まで(^^ゞ
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で、実はこの原理、今年から商品化されて売られるようになってる。
それは以下のURLにある「空調ベッド」。布団の上に厚さ1cm程の流動
空気層を設けて、そこに通風する事で本来蓄熱される体温を排出する、
というモノ。つまり原理原則は上記で紹介した方法と全く同じ(苦笑)
http://www.rakuten.co.jp/pc2b/833334/
大した仕組みじゃないんだけどだからこそ優れモノだ。思わず自分も
買おうかと思った程だ。でも値段を見て止めた。高すぎる!だったら
自力開発の「キャンプベッド・布ダクト・扇風機方式」を今年も使って
乗り切ってやるよ:-p
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以下蛇足:
ちなみにこれや空調ベッドは一人で寝る分にはいいけれど、二人や
それ以上になったらアウトだと思う。なぜなら、人間はそれ自体が
相当の熱量を持つ発熱体だから。つまりこの手の方式は風によって
排出した熱を迅速に屋外に捨てられれば良いけども、殆どは屋内に
吐き出されるため、結果として室温が上がる事になりそうだから。
ま、冷静に考えれば「空調ベッド」を二つ買う金を出せばエアコン
買えるから、それならば素直にエアコンを買った方が安いし簡単で
ずっと快適だと思う。第一エアコンがあれば真夏でもH出来<ばき
このビンボー技はあくまで寂しい一人寝用なので悪しからず:-p
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コメント
さすがにここまではやってませんが
我が家では寝るときは扇風機首振りのみにしています。
気温を下げるより風で汗を気化させるほうが体感的に
涼しく感じられるようになって来ました。
クーラーを涼しく感じるのは一瞬なんですよね。
慣れてくるとクーラーかけてても汗かくし、汗が
気化しないと暑さをよけい感じてしまいます。
あとは吸湿性の高そうなタオル地のシーツを敷けば、熱帯夜でも
けっこう安らかに寝られるもんだとここ数年で気付きました。
ま、シーツはそれなりに洗濯が必要になりますけどね。
投稿: やさぐれ | 2006.08.22 10:27
流石に扇風機が無いとよく寝られませんが、そこまで考えたことはありませんでした。キャンプ用ベットすら持っていないので、すぐには試せませんが知識として蓄えておきます。
投稿: 剣片喰 | 2006.08.22 18:50
やさぐれさん:
またまた来て頂きありがとうございます(^^)
扇風機って、すごく偉大な家電製品です。
夏だけでなく冬もつかえますし、梅雨の
洗濯物室内干しや、料理の粗熱取りなんかにも
使えます。冷蔵庫、洗濯機、の次くらいに必須だと
思います。TVやPCはそれよりも下ですね(^^ゞ
エアコンって、不自然なんですよね、何か。
会社はエアコンバリバリなんですが、そこに
篭るなら良いのですが、外の実験場と事務所を
往復して加熱⇔冷却を繰り返すと体調が崩れます。
エアコンなんて無くてもいままで人類は生き続けて
きてますから、どうにかなるもんですよね(^^)
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剣片喰さん:
はっはっは、お恥ずかしい限りです(笑)
ここで公表している、「自分の日々の生活」の一部は
多分常人が日常でやるような事じゃないと思います。
いい年のサラリーマンが太陽熱フットポンプシャワーで
生活してるなんて「普通」じゃないですから(^^;)<ばき
でも、言われるように、「こういう事だって出来るんよ」、
という情報を提供する事が、ある意味、ここの(自分の)
存在意義の一つだと思ってます。
日常ではクソの役にも立たないネタばかりですが
でも、いつかどこかで誰かの役に立てるのであるなら
本望です(^◇^)
投稿: ino | 2006.08.23 08:54