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2006.10.25

手は口ほどに物を言う

今朝の事だ。レガ2.0iに乗って通勤の途中の交差点で止まっていたら、
車列の連なる反対車線のかなり奥の方から赤灯が回りながら近付いて
きた。…救急車だった。

自分も何度もお世話になっているから、救急車がスムーズに走る事が
どれだけ重要な事なのか、痛い程に理解している身の上としては数百
メーター先から反対車線、つまり自分の直進路を逆走する形で近付い
てきたそれを優先的に通行させるため、信号が青になっても動かずに
いた。

迫る救急車は自分が直進するのでは、と速度を緩めたので、そちらに
向けて手を上げ、自分が救急車を認識している事を表して、自分は止
まっているから大丈夫だ、こっちを進んでこい、という意思を伝える
ために、手招きをした。

するとそれを見た救急車はすぐにこちらに向けて速度を上げて近付き、
交差点に進入する際にちゃんと一時停止して安全を確認した運転手が
その後、自分に対して片手をあげて、「ありがとう」という意思表示
をして去っていった。

この間、自分と救急車の運転手は言葉を交わした訳じゃないけれども
お互いの意思疎通がちゃんと成立していた。このようにハンドサイン
というのは実は結構使えるコミュニケーションツールなのだ。旅行先
で外国語が喋れなくても、身振り手振りで意思疎通が出来るようにね。

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ちょっと前に過労死に手が届きそうな状態で働いていた某現場では、
汚染度に応じてその区域がビニールハウスで仕切られ、その中で作業
する場合ビニールカッパに送風マスクや、全面マスクを装着しないと
仕事が出来ないような場合が多々ある。

こんな状態で、作業者同士で意思疎通したり、ハウスの外にいる作業
者に、あれを取ってくれ、とか、これを入れてくれ、とかいう依頼を
する場合にも、装備の関係で肉声が殆ど伝わらない場合があり、そう
いう場合も、殆どハンドサインで指示を出し、ハンドサインで返事を
貰う。このコミュニケーションはかなり使えるし結構重要なのだ。

このハンドサインでの会話がスムーズに出来ると、仕事がバリバリと
進むし、逆にハンドサインが伝わらない相手と組むと仕事がまるで
捗らない。普通ならそんな時間差はそれほど大きな問題にはならない
のだが、これが僅かな時間で被曝してしまうような高線量のエリアで
働く場合には、かなり効く。だからそういう仕事はハンドサインで
確実に「会話」出来る相手とぜひ組みたい(笑)

それは例えるなら言葉は無くても以心伝心でお互いの気持ちや
思いが伝わるような(でもたまにはちゃんと確認し合う事は必要な)
理想の夫婦関係のようなも<ばき

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このハンドサイン、例えば立てた指で数を示すようにどの国の誰でも
通じるような一般的な物もあるし、手話や、クレーンの合図のように
広く統一規格化されたものもあれば、、特定の仲間や仕事でしか通じ
ない、まるで暗号のような物もある。今ではもう見られないが、株式
売買の立会場で行われてた会社を示すサインなんてその最たるもんだ。

つまり表現力としての手や指の動きは、言葉や表情に次ぐ重要にして
実に豊かな物なのだ(^^)

とはいえ、ソレが示す事の意味が通じなければ単なる怪しい踊りに
過ぎない。例えば今朝は救急車に通じたそれが、万人に通じるか?と
言われれば多分それは無理だし、それを期待して行動してはダメだ。
はっきり通じた、と確証が得られない場合はトラブルの元だからね。

でも、せめて自分側は他者からのそういうサインを見逃さず、そして
その意図を正しく理解したいな、と思うのだ。人と人との交流や意思
疎通にはそんな思わぬ「何か」が秘められていたりするから。

例えばそれが指先や手の動きだけでなくて、人の表情や、言葉の裏に
秘められたその人の真意といった「サイン」や意味する全てを、ね。

…かなり難しいし、180度逆の読みをしたりもするけどね(^^;)<ばき

 

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コメント

 学生時代、第二外国語は中国語を取っていました。(フランス語よりは簡単そうに思えたので。)同じ漢字でも意味が違う物が多くてけっこう混乱したのを覚えています。
 身振り手振りも、相手によってはまったく違う意味にとられてしまうことがありますから過信は出来ないですよね。

 inoさんのような特殊な現場には、(他では通じなくても)そこでは確実に通じるサインとかボディーランゲージとかありそうな気がするのですが、通じないときはやはり通じないですか。
 因みに、次元が違うお話ですが、私の職場にも人の話を聞かない(聞く能力が無い?)、周りの空気が読めない人がいて困ってます。ちゃんと日本語で話しているんだけれどなあ。

投稿: 剣片喰 | 2006.10.26 18:39

剣片喰さん:

何時にも増して閑散なここにいつもいつもコメントを
頂きありがとうございます(^^ゞ

自分は第二外国語は独逸語でしたが結局訳がわからなかったなぁ(^^;)
社会人になって一時的に西語を勉強しましたが、今では大分
忘れて
しまいました(苦笑)

言葉と同じようにボディーラングェージも国毎に全然違う意味に
なったりしますんで、伝わればラッキー、くらいに考えないと
あかんのですが、必死になってるとそれが一体どういう意味なのか
逆に向こうが必死に理解しようとしてくれるので、結果伝わります(大笑)

現場では昔からの職人さんが使うハンドサインがありますよ。
例えば片手で伸ばした指を窄めて、あるモノを指し示した
あとにそれをパーに広げる動作って何を意味すると思いますか?

それは「指し示したモノを」「バラせ!」って意味です(笑)

それ以外にも多々あるのですが、他にも仲間内でしか通じないような
サインが「共通語」として通じる仲間だとそんな仕事が肉声で
やりとりしあうのと大差ないスピードで進みます。

逆にそれが通じない相手だと、全く違う言語を喋る人間と
意思疎通をしながら仕事をしなければならないような感じに
なりますので、怒鳴れない変わりにパイレンで足場パイプを
ガンガン叩いて怒ったりします(^^;;)

結局日本語を話す日本人でも「意思の疎通」が出来なければ
もう、どうしようも無いんですよね、例えば破綻しかかった
夫婦関係とかもね<ばき

 

投稿: ino | 2006.10.27 21:34

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