漠然と老後を考える
自分はどこから誰が見ても平々凡々で没個性なバツイチ中年サラリーマンだ。
そんな自分の所に社内便で総務部から書類が届いた。
去年末に頼んでた源泉徴収票の原本かいな?と思ったら、それは現時点での
自分の退職金がいくらに積み上がっているのか、の通知だった。今のうちに
早期で退職すればこれだけ支給されるから辞めないか?、という肩叩き的な
勧告ぢゃあないのであしからず:-p<ばき
------------
諸般の事情によりその詳細は明かせないが、もしも自分が会社都合で退職
する場合は現時点なら700万チョイが支給されるらしい事が書いてあった。
30代後半で会社の都合により退職する、というのはあまり無いだろうけど、
仮に在職中に死亡すると、遺族にはこの額が死亡退職金として支払われる
らしい。まぁ一種の社内預金みたいなモンだな<ばき
実は結婚してた頃に一度だけ早期退職制度で人員整理が行われた事がある。
その時に実は自分にもその当時での会社都合退職金はいくら、自己都合だと
いくら、でも早期退職制度で辞めるとこれだけ上乗せされる、という具合の
今回のと似たような計算シートを当時の上司から開示されたことがあった。
たしか…うろ覚えで、会社都合で約300万、自己都合だと80万(!?)で、今回の
早期退社制度で辞めれば…800万とかいう提案だったような気がする。当時は
専業主婦の元カミさんがいたし、二人の結婚生活はずっとずっ~と死ぬまで
続くのだと(自分だけは)信じて疑わなかったから、そんな当時の年収+αな
程度のハシタ金では到底辞める気にはならなかった。
とはいっても自分は会社がこっそり作っていたという早期退職勧告者リストに
載ってはいなかったのでそれ以上何も言われる事は無かったのだけどね:-p
それからカレコレ4年チョイたって自分の会社都合退職金が倍増しているのは、
離婚直後の自殺願望にも似た自暴自棄的な頑張りによる連続昇給の影響だな。
つまりあの当時に夢見た未来を全て切り刻み投売りした結果、得られる事に
なった、…結局の所、タダのハシタ金、という事になるのか(- -;)<ばき
------------
この計算書には、このままの業務成績かつ社内資格のまま定年を迎えた場合
一体いくらの退職金が支給される見込みなのか、までがご丁寧に載っていた。
つまり定年まで労働組合員としてはいっぱいいっぱいの今の状態で、現在の
評価のままだったらアナタはいくら退職金が出る見込みですよ、という事だ。
今以上に頑張って業績を上げ、出世すればこれ以上になるし、逆に頑張らず
評価を下げればこれ以下になってしまいますよ、という事。
まさに馬の前に吊るされた人参みたいなもんだな(- -;)
その額は・・・詳細はご想像にお任せしよう。まあ俗に言う平均的なサラリー
マンのそれよりはどうやら良いらしいのだけど、あくまで不確定だからなぁ。
でもそんなリアルな数字を前にしたら将来自分が定年を迎えた後にこんな
額のカネを握り締めてそれからどうやって生きてゆくのだろうか?、という
シビアな現実を考えるようになった。
------------
果たして自分の老後ってやつは、一体どんなモンなんだろうか?
その頃の自分は一体どうやって生きてゆかねばならないんだろう?
とりあえず今の彼女とずっと上手く行く、というこれまた不確定な仮定は
外して結局一人で生きるという条件で真面目に考えよう(T_T)<ばき
…恐らく、そのライフスタイルは、最近の「銭型金太郎」に多々出ている
ような田舎に引っこんだ自給自足型の貧乏生活なんだろうと思う。
何せ現役バリバリの頃からそのトレーニングを連日連夜激しく繰り返して
きたのだ、今日からだってすぐにそういう生活が自分は出来るのだ(^^;)
さて、老後のそういう暮らしは、あくまで「余生を楽しむ事が目的」であり
基本的に「収入を得るための仕事」じゃない。なので必ずや幾ばくかの
生活費が必要になる。でもそれをどうやって得て暮らすんだだろう?
今までにガンガン税金を納めているから、たっぷり生活保護費を受けて
それを国から3倍返しして返却してもらえばいいのか(^◇^)<ばき
#うそっす
いやいや、その前に、税金と同等額を絞り取られている年金があるじゃん、
将来は今のような支給は到底期待出来ない、否!存在すらしてないだろう。
でも仮にその制度が将来も生き残るという一縷の望みを託した上で、定年
後に自分にいくらの収入が期待出来るのかラフに電卓を叩いてみた。
その前提条件は以下の通り。かなり図々しい仮定もあり現実味に欠けてる
不確定要素がタップリなのだがあくまで机上計算なのでご容赦アレ。
・今から60歳まで今の仕事を今の職責で今の収入で行ったとする。
・年金の支給レベルは現在と同じとする(これは既に破綻した前提)
・退職金の半分を使い田舎に田畑付の家を買い、半分は企業年金原資。
・いまやってる個人年金をこのまま定年まで継続する事とする。
・個人年金以外の蓄財は定年60歳から公的年金支給開始65歳の生活費。
・企業&個人年金は20年間均等払いのプランを選択。
・65歳以降の定期的な収入は以下のみとし、85歳で死ぬと仮定(苦笑)
国民年金 + 厚生年金 + 企業年金 + 個人年金
これをものすごーく!大雑把に計算すると一ヶ月当たりの年金だけの収入は
以下のようになる。なお公的年金部分はどこかにあった計算式を使って算出
してあるので自分と似たような境遇の独身サラリーマンなら大体同じになる。
国民年金 + 厚生年金 + 企業年金 + 個人年金 = 総額
= 6.6万 + 12万 + *万 + **万 = 3*.6万/月
…へ?自分の老後って(上記仮定が成り立つなら)こんなに余裕なの?
これだけあったら、老後の後の生活の為に貯金が出来ちゃうぜぃ♪
あれ?「老後」の後って事は「死後のための貯金」じゃんか(-_-;)<ばき
でも少なくとも田舎に引っ込んで自給自足生活しなくても、どこに住んでも
ヘタすれば今の生活よりも良い暮らしが出来るじゃん、なにせこれは家賃が
掛からない生活プランだし、金食い虫の乗り物だってその頃には殆ど
無くなっているだろうから(^^;)<ばき
------------
まぁこれは家族を養う権利を失ったパツイチ独身男がその為に使えた金を
全て自分の老後のためだけに貯めて、退職金も「住宅ローン残額を一気に
完済!」とかいう家庭持ちと違って、老後の住処だけしか使うアテの無い
物悲しいプランだ。
そんな自分だと、まず企業年金のメリットを最大限に生かす方法を容易に
取れる。そして家族の生活費や住宅ローン、教育費が全て自分の老後の
ために貯める計算になる。だからこういうウソのような計算が出来るのだ。
そんな自分は離婚後に思い立って始めた貧乏節約生活のおかげで生活費を
絞る楽しさを知ってしまった事も大きい。もし逆に連日浪費しまくってたら
こんなワケのわからん未来予想図は机上計算とはいえ描けなかっただろう。
でも、本来なら楽しく使えるはずの現役時代の稼ぎを、自分一人が
リタイヤした後に孤独と共に生きる資金源にせっせと貯めている、と
考えると最高に空々しく悲しい人生プランだよな…_| ̄|○
…そう、老後を生きるのに必要なのは、こんなハシタ金じゃないんだよ(^^)
一番大切なのは 「この歳まで生きてて良かった♪」という気持ちの張り、
一言で言えば「生き甲斐」がないと!!
カネはその生き甲斐を膨らます空気みたいなもんだから、いくらたくさん
吹き込めたとしても、生き甲斐が無かったり、そこに穴があいてたりしたら
何の意味も無いんだよね。
ココまで考えた結果辿りつた結論は(とはいっても所詮38歳のワカゾーの
考える浅知恵なのだが)、『老後に備える』、とは、ハシタ金を貯める
事ではなくて、「その歳まで生きる気力を保つ生き甲斐を見出しておく」
…という事なんだろうな、と思うのだ(^^ゞ
…今の自分にはそれがあるのかな(^^;)?定年となって年金が支給される
ようになるまでの時間を使って、ゆっくりそれを考えてみる事にしよ<ばき!
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 物価上昇が止まらない(2022.03.27)
- 小銭は持ってるだけでリスク(2021.12.19)
- 不在者投票完了(2016.07.03)
- 7年間で132万増えた国民の借金(2011.08.10)
- 何かの役に立つといいな(2011.08.07)
コメント