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2007.08.09

旅2007・5日目

・・・夢を見た。

自分は節分の鬼の役になっていた、そして何故か元カミさんが自分を
嫌悪しきった表情で、泣きながら何か聞き取れない言葉を叫びながら
止むことのない豆礫を自分に向けて投げつけてきた。自分はなすすべ
もなく逃げ回るばかり。気が付くと元カミさんと反対側から今の彼女
が同じく泣きながら自分に同じように豆を投げつけていた。

パラパラパラ、バラバラバラ、わ〜〜!もうやめてくれ!

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・・・目が覚めた。

なのに豆を投げつける音はそのまま続いていた。まさか正夢?<ばき
いやいや、そんな事があるわけがない、ここは白滝のキャンプ場だろ。
そこで正気に戻った。これは豆じゃない、雨だ、しかも大粒の豪雨!
うひゃひゃひゃっひゃー、何てこったい!オーマイガーっ!

一応前日雨対策を一通りしておいたから、最悪のシチュエーションは
避けられているけど、それでもドカシータープと、ペグダウンした
フライシートから少しはみ出た部位から若干水が染みていた。

夢で見えた大豆と涙は、こういう事か。元カミさんが泣いていたのは
過去の自分を怒っているのか、それともあの頃を掘り返すような旅を
今しているからなのかな?、今の彼女(?)が泣いていたのもその為なん
だろうか?、ごめんねお二方、これは自分が未来に行く為にどうして
も乗り越えなければ、ケジメを付けなければならない旅なんだよ。

おっと、そういう事よりも、まずは現実の雨をどうにかしなくっちゃ。

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テントの中で片付け出来るものは全て収納して、雨対策まで完璧に
行った。そしてカッパを着込み、メットを被る。メットは優秀な雨具
なのだ。やれる準備は全て出来た。・・・よし、やるか!

Ametento

フライシートを開け、両手で持てる荷物をテントから3m離れた屋根が
付いたバーベキューかまど場に持ち込み、それを繰り返して荷物を
全て屋根付きの所に移動を終えた。

後はテントとドカシータープ、そしてTWだ。

かなりあわてて荷物の持ち出しをしていたので、気が付かなかったが
テントとドカシー、そしてTWは驚くほど沢山の蛾にたかられていた。
前夜に外灯に沢山寄っていた蛾が朝になって始まった大雨を避ける
ために、どうやらバイクやテントで雨宿りしているらしい。

その画像をUPするけど、虫に弱い人は見ないほうがいいかも・・・
  ↓
Twmusi

そんな蛾を払いながらまずフライシートを外し屋根付きの場に投げ
込み、テントは形を保ったまま屋根付きの場に投げ入れた。

Amayadori

TWのゼッケンカウル内に常備してあるゴーグル拭き用のウェスで、
テントとフライの水滴を拭けるだけ拭いて、でもズブ濡れのまま一気に
畳む。そして間髪入れず一気に最終パッキングまで行い、ドカシー
タープを撤収して畳み、全てのパッキングを終えた。

Nuretento

何度やっても雨降る中のテント撤収は嫌だよな(TT)、でもこれを乗り
越えないと先に進めないのなら、嫌でもやるしかない。躊躇すれば
するほど、先送りすればする程、傷は深くなるのだから。

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昨夜甘露煮を貰ったオッチャンに別れを告げ出発!

おっと、その前に今夜はもうキャンプをする気力が無くなっていた
ので、晴れていそうな方向にある適当な宿を確保しておこう。地図
を見た。とりあえず洗濯物もたまってきたので、洗濯をするために
ユースホステルに行こう。移動可能な距離と方角を考えて摩周のYH
に電話を入れたらあっけなく予約が取れたので、今日はそっちに向
かう。そうだ、摩周に行く途中で、あそこに寄って一つケジメを付
けておかないと。

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国道333号を東に向かって走り出した。丸瀬布を抜け、遠軽に入る。
そこからちょっとだけ遠軽方向に走り、コンビニに寄った。

今回のツーリングで、自分は実は初日の東北自動車道のSAで買った
ペットポトルをずっとそのまま使い回している。1Lと使い勝手の
良いボトルなので、飲み切った後は1Lの紙パック飲料を買って詰め
替えているのだ。こうするとゴミも少ないし、コストも安いし(^^)

Tumekai  Tumekae2

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そして目の前のホクレンでガソリンを給油。200km走って4.5L給油。
と言う事は44.6km/Lか、まぁまぁ走った方だね(^^)

遠軽を南下し、今度は国道242号に乗って、南下した。ある場所を
ただひたすら目指した。近付くにつれ、どんどん気が重くなって
行くのが判った。本心では行きたくないのだろう、でも行かねば。

留辺蘂に入り、国道39号に乗り東へ進み、相内から道道143号へ曲
がり、訓子府で道道986号を東にすすみ、チミケップ湖を抜ける
林道コースを選んだ。そういや今回は我がTWに殆ど林道を走らせて
やってない事に気が付いたのだ。どうりでスネてオイルを漏らす
訳だ<ばき

Rindotw

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道道494号から訓津峠を抜けて行く林道で至るチミケップ湖は殆ど
観光地化されていない自然の状態に近い湖だった。小雨が降って
いたのもあって、あまり長居出来なかったが、天気が良かったら、
相当な景色だったんだろうなぁ、残念。顔面にたかろうとする虻
を払いながら、TWの元に戻り、再び湿った赤土のダートを舗装路と
同じ速度(60km/H)まで引っ張りトップギアを使って淡々と走った。

Lakechimikep

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林道を出て道道494号を完走、国道240号に乗り、それを南下する。
重苦しい心理状態のままそれでも走ると、そこに道の駅がある。
相生だ。ここに自分が旅の定宿として毎年のように利用していた
廃線後の駅と客車を利用したライダーハウス、「駅の宿」がある。

Aioi

道の駅の内部の売店、そして飲食店、何もかも6年前とほとんど
変わらない。廃線後の相生駅のホームから少し離れた位置に移動
してしまった畳敷の客車以外、何一つ変わってないといっていい。
ファーム富田の時のように、売店の中に元カミさんの姿があるん
じゃないか、と錯覚しかける程に。

自分はずっと旅をしてきて、ここには良い思い出しかなかった。
だから6年前もここに元カミさんを連れてきた。でもその事で、
自分は元カミさんに嫌な思いをさせてしまったのだ。

Aioi2

それが自分の我がままで連れてきた事が原因だったのに些細な
事だし、自分は悪くないのだから、と勝手に開き直って結局、
最後までちゃんと謝らずあの時の旅を終え、そして今に至る。

だから、この場所に寄って、写真一枚になってしまったけど、
その元カミさんにちゃんと謝りたかった。今では手遅れだけど、
それでもどうしても!。ウェストバッグに入れておいた写真を
手に取り、客車の前で元カミさんに向かい一人、頭を下げた。

 「本当にすまなかった。悪かった。ごめんなさい」

Aioi3

多分、もう二度と使う事は無いだろう駅の宿、そして寄る事は
無いだろう相生の街を背に、TWは自分を乗せてまるでこの場
から逃げだすように走った。

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そんなメンタル状態で行ったその先の阿寒湖は、もうボロボロ。
あの当時、何処に寄ったとか、あそこの銭湯に入った、とか、
土産屋街で見聞きした事、話した言葉の全てを鮮明に思い出し
とても近寄れなかった。だからこの時だけはTWにムチを入れて
アベレージを+10km/Hほど上げて国道241号を先に、先に!、と
急いだ。

そこから摩周までの道は、何を見たのか・・よく覚えていない。
ただ途中で日が差してきたので、北海道の国道でありがちな
「ご自由にお休みください」という駐車スペースでズブ濡ていた
テントを広げて天日で乾かしたりはした。旅人として脊髄反射
しちゃうんだよね、こういう所だけはさ。

Tentodry

摩周温泉で少し正気を取り戻し、ホクレンでガソリンを入れた。
セルフになってて、しかもフラッグをくれない。スタンプは
店内にズカズカ踏み込んでいけばくれるけど。ここまで174.8km
走って4.23L入ったので、燃費は41.32km/L。精神状態が悪いと
アクセルコントロールも乱れるのだろうか?

ホクレンのおっちゃんを捕まえてベラベラと話をして、少し気を
取り直して久々に摩周湖の方に向かって走り出した。その途中に
今夜泊まる摩周YHがあるのを横目で確認しながら長い坂を登り、
駐車料金が有料の第一展望台をパスして、無料の第三展望台に
向かった。もしも霧が晴れていたら、自分の今の気持ちや未来も
晴れるんじゃないか?、そんな賭けにも似た、何かしらに縋る
ような気持ちで展望台の上に進んだ。

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Mashu

眼下に広がっていたのは「霧の摩周」、と言われてるこの場で
しかも曇天で雨が降りそうな状況なのに、中島に生える木々が
一本一本見えるくらいの鮮明な絵はがきのような摩周湖の姿
だった。正直な話、ここまで晴れた摩周湖を見たのは生まれて
初めてかもしれない。

これを長い時間見続け、そして思った。いつかまたこの景色を
見にここに来たいな、ってね。今までやってきたようなTWに
野宿道具を括り付けて回る北海道ツーリングの旅スタイルに
固執する必要なんて実は無いから、またいつかこの場に来よう。

素晴らしき北海道の景色に、救われた気がした。感謝(^^)。

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そう心の中で割り切ってしまうと、その後で記憶で汚染された
場所を走ってみてもさっきの相生ほど苦しく無くなくなった。
当時は楽しかった、でもそれを思うと今は苦しいそれは、無に
なった訳じゃない。厳然たる事実としてあの過去は存在し続け
ている。

でもそんな楽しかったあの頃の思い出は、もうこの世で自分
一人だけしか記憶している者が居ないローカルな物だ。だから
その思い出は自分の脳内本棚の奥に大切に持っていようと思う。
自分が旅した、つまり生きてきた事に対して、良きにしろ悪き
にしろ、誰にも汚されない、あの当時にはこんなにも頑張って
いたんだ、人生を楽しんでいたんだ、胸を張っていいんだよね。

Iouyama

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摩周湖から硫黄山を経て屈斜路湖畔を走り、国道243号に出た。
メンタル的に救われつつあったので、路上の上をノコノコ歩いて
いたミヤマクワガタを手にとり愛でる余裕も出た(^^)♪

Miyaman

そこから再び摩周温泉を目指し、そしてさっき確認したYHに
チェックイン。

Mashuyh

今夜は同室の(同質の)ライダーと北海道話やどっちにいけば
晴れているのか、といった話題で話しながら一見無駄な、でも
有意義な時間を過ごした。夕飯は小奇麗だがちょっとショボ<ばき

Yhyuuhan_2

さあ、もう寝よう、今日はちょっと走り過ぎたよ(^^;)


                 本日の走行距離 278.1km

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