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2007.08.08

旅2007・4日目

昨夜にとてつもない豪雨が降ったりしたので、ライダーハウスに逃げ
込んだ選択は正しかった(^^)

場末の工事現場事務所のプレバフ建物にじゅうたんを敷いただけの
部屋で自前のエアマットと寝袋という環境ではあったが、屋根と壁が
あり風雨をしのげる、と言うことがどれだけ心強い事なのかを実感
した。ビンボー生活、と言いながらもいつもの自分の日常生活が、
どれだけ恵まれていることか・・・いつもあるものが、無くなると
それの有難味を激しく実感するものだ。それがモノだったり、環境
だったり、一緒に暮らしていた連れ合いだったり・・ね<ばき

起きた後、自分を心配してくれた今の彼女から携帯に電話がかかって
きた。ライダーハウスに泊まったという話をしたが、一般人である
彼女にはやっぱりその概念がよく判らないらしい。そりゃ無理か(^^;
でも自分を心配してくれる、つまり想ってくれる人がいる、という
のは旅先や出先ではいつもよりもぐっと嬉しいし、心強いな、深く
感謝。無事である事と感謝の気持ちを告げ、電話を切った。

------------

ライダーハウスには色々な人が集う。そこに自転車乗り、単車乗り
果ては車で来ている人もいる。そしてその人なりにこだわり貫いた
旅のノウハウを持っている。そういう情報交換の場としても、ここは
機能している。

思うに、大昔からずっと続いて、文化の交流や、言語の伝達、技術の
伝承といった役割を担っていた宿場街の旅の宿という設備は、こんな
ライダーハウスのようなものだったんじゃないだろうか?。

個室が当たり前の現在の宿泊設備が失ってしまった、人が日々旅する
(=生きる)為に必要だった「旅人同士が直接、かつ交互に行うコミュ
ニケーションの場」が、ここには未だに色濃く残っているような気が
する。これをマンションと長屋、と置き換えると、日々の日常生活に
おけるご近所コミュニケーションの欠如、と綺麗に当てはまるのは
偶然だろうか?

旅支度をまとめ、TWに括り付けながら、今は廃れてしまった、そんな
旅人同士としてのあいさつを同じ宿で過ごした「旅人」として、準備
が終わり次第、そこを出発した。

Go

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朝から天気は曇りだった。晴れているのは十勝や帯広、釧路の方だけ。
あとは何処に行ってもほとんど雨、という予報だった。天気だけを
考えれば晴れているそちら側に逃げるのが正しい。それにそちらには
自分の友人であり、ここに稀にコメントを寄せてくれるガミ氏が住ん
でいる。じゃあそっち側にでも行くか。ただ距離が近すぎるから、
途中何処かに寄り道をしていこう。

とりあえず陽日がさしていたので近所の美瑛の丘をくるぐる回って
その美しい景色を堪能してみた。そしてちょっとだけ、以前の旅の
記憶が甦り、楽しかった思い出と一人で旅している今のギャップを
感じて、猛烈に寂しく思ったりもした。

Biei

・・・さぁ、テキパキと先に進もう。それが自分に許された唯一の
進むべき道なんだから。

見飽きることのない、何日でもこれだけで過ごせるようなこの美瑛の
景色を一時間程で切り上げ、騒がしく車やトラックが走る国道237号
に戻った。

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地図をみたら美瑛から少し北上した旭川の街の外れに「旭山動物園」
の文字が見えた。近年話題となったあの動物園だ。動物好きな自分
にはうってつけだべ?と思い、今日はのんびり観光モードで行こう、
と決めてそちらに向かった。今回の旅の目的(=6年前の旅の続き)
としても、・・・多分適うよね(^^)?

Doubutukanban  Asahiyama

行ってみたら、車はすごいし、観光バスはガンガンくるし、とても
一地方都市の郊外にある市営動物園とは思えないような客の入り!

Asahinaibu

大して広くないんだけど、でも色々見てみると、確かに客に動物を
どうやって見せようか金をかけずに工夫を繰り広げた、その努力が
あちこちにみられた。だから人気のあるペンギンやアザラシ、シロ
クマといった施設は十数分並んだが、それでも並んだだけの価値が
あったよ(^^)

例えば入ってすぐのところにいるフラミンゴは手を伸ばせば触れる
かもしれない、という近距離の所でフラミンゴらしい姿で立ってたし、
  ↓
Huramingo


ペンギンはプールの底から水という流体の中を「飛ぶ」姿が見え、
柵からはフラミンゴ同様、手を伸ばせば触れるんじゃないか、と
思えるような距離でペンギンの表情までを見る事が出来る。
  ↓
Pen1  Pen2


大きなトラが寝てる傍からその姿や巨大な肉球を観察出来る。
  ↓
Tora1  Tora2


ライオンは鬣の後ろ側がじっくり観察出来るし
  ↓
Lion


黒ヒョウに実はヒョウ柄がある、なんて事をすぐ近くで見れる。
  ↓
Kurohyo


白熊がガンガン水中を泳ぐ様も見れるし
  ↓
Sirokuma


アザラシも水柱の中を泳いで姿を見せてくれる。
  ↓
Azarasi


おまけで、シャクトリムシも見れたし、頭にトンボも停ま<ばき
  ↓
Shakutori  Tonbo

それほど大きくない動物園なので人気のある設備を全部並んで見て
も午前中に見終わった。さぁ観光客モードから旅人モードに戻ろう。

------------

駐輪場に戻って出発しようとしたら、TWのセルが回らない。あれ?
また配線の接触不良か?それともスターターリレーが死んだのか?
まぁコイツにはキックペダルがあるからどこかで落ち着いたら配線
をチェックすればいいや。キックで掛からなければ大事だが、相棒
はキック一発であっけなく目覚めた。その後、理由も判らずセルが
復活。何だったんだろ?

そこから道道140号を進み、愛別に入り、南下するために国道39号に
乗る。天気もよく、快調にTWは60km/Hで走る。上はトレーラーから、
下は90ccのカブにまで抜かれながらそれでもその速度をキープして
走り続ける。旅人としての速度は自分は60km/Hが上限だと思う。

60km/Hなら、流れる景色を楽しむ余裕がある。道の上をノコノコと
歩いているクワガタが雄か雌かを見分けられる。道にいるバッタを
密度さえ低ければ避けて通れるのだ。それにそのくらいだと静かで
燃費も40km/L以上を常時叩き出せる、と良いことずくめなのさ。

なので、何か理由が無い限り自分はこの速度で走る。だから後ろに
迫る車両には全て道を譲る。これ以上の速度で走る必要がある時は
TWは出せるけど、あまり快適じゃない。だから必然的に60km/H位に
速度が落ち着くのだ。だから自分はTWが好きだ。こういう旅に使う
にはTWじゃなきゃダメなのさ(^^)

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層雲峡までやってきた。そこで午前中動物園を歩いて大汗をかいた
のもあって、風呂にでも入ろう、と「大雪山バーデハウス・層雲峡
黒岳の湯」なる公衆浴場に入った。600円と高いが仕方が無い<ばき

Souun  Ryoukin

あ〜〜真っ昼間から漬かる温泉は天国♪、ぶえぇえぇぇぇえ

風呂から出て携帯電話のメールをチェックすると向かう方向に住む
ガミ氏が今晩都合が悪い、との連絡が入っていた。それじゃ仕方が
ない、無理に押しかけても迷惑になるだけだ。ここで地図を広げて
どうするか考えた。帯広方向に行くと道東を巡る北海道ツーリングの
王道としてはたしかにいい。でも今回は道東は行くつもりがなかった。
そっちは前回もう行ったからね、その続きである今回は行く必要が
無いのだ。

じゃあ今回の目的である北に行くための方策を優先して考えるか。
雨は降るだろうけど、それもまた旅、それが人生なんだから(^^)

だが、この時点でもう15:30になっていた。となると、もうそろそろ
宿場く場所を確定しないとならない。地図を眺めて、来た道を少し
戻って国道273号に乗ると、以前何度か利用した事のあるキャンプ場
「白滝高原キャンプ場」がある事に気が付いた。

今夜は雨が降りそうだけど、でも今日は今まで降って無いし、もしか
したらこのまま夜、そして朝まで雨が降らないかもしれない。そんな
願望に近い思い付きを持って、勝手知ったるキャンプ場を目指した。

------------

白滝高原キャンプ場は設備や環境がいいのに殆ど無名の所で、最初に
利用したときはたしか無料だった。今はテント一張り300円だ。

受け付けのオッチャンとそんな話を繰り広げたあと、サイトにいって
何処にテントを張るか悩みに悩んだ。何せ雨が降るかもしれないのだ。
だから枝と葉を広げた木の根元に設営し、その上にドカシーをタープ
のように張って、雨に備えた。

Siratakitento

その後近所の売店に食料品の買い出しに出向く。近所、と言っても
そこは田舎、一番近い農協の売店まで8km程離れてる。荷物を降ろし
身軽になったTWと長い下り坂を駆け降り、そこで自炊用食材を色々と
購入して帰った。

------------

自炊の支度をしていると、側の駐車場に白い軽1BOX改造車で野宿して
いるらしいオッチャン、というよりもおじいさんに近い方が声をかけ
てきた。何処から来たの、とか、何処に行くの、とかいう話から始ま
り、そのうち自分が釣った魚を夕飯のおかずにあげるよ、とありがた
い申し出を頂いた。頂いたのはオショロコマの甘露煮、そして車内に
常設してあるというヌカ床で付けたというキュウリ。

久々の飯盒炊飯で少し芯のある米が炊けた。自分でもモヤシとウィン
ナーで簡単なおかずを作ってみた。まずは頂いた甘露煮から・・・
頭からモシャモシャ頂いた。これが最高に美味い!!!、ヌカ付けも
スゲェ美味い!、これはこのキャンプ場に来た甲斐あったな(^◇^)

Kyanpuryori

その後もこのオッチャンと会話しながら夕飯を食った。何でも軽1BOX
を自前のアイデア満載(太陽電池を背負ってたりする)でキャンピング
改造しそれに寝泊まりしながら北海道を旅しているのだという。

嗜好や思考、行動もなんとなく自分に似ていて親近感が湧いた。彼も
また自分と同じ、まぎれもない旅人だ。自分も単車に乗れなくなった
老後には、こういうスタイルの「旅」をしてみたいもんだ。

そうこうしているうちに雨がパラパラ降ってきた。テント設営の場所
と方法は間違っていなかった(^^)/

明日の朝には雨も上がっていますように、と祈りながら睡眠薬代わり
の発泡酒を飲み、テントを叩く雨音が睡眠を妨げないよう耳栓をして
寝に入った。そういや近くの外灯にすごい数の虫がやってきていたな、
明日の朝にはクワガタとかと出会えるだろうか?、そんな事を考えて
いたら、気が付いたら寝ていた。

                 本日の走行距離 172km

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