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2008年1月

2008.01.13

「笑えれば」 by ウルフルズ

正月休みを除けば、今年仕事が始まって初めての休日がやってきた。

シャバは三連休らしいが、自分らはそのうち日曜だけが休みであって、
土曜も月曜も平日扱いの仕事がある。身体と精神を浪費して放電する
一方の日々にあって、日曜という休日が、これほどありがたいもので
あるのかを、しみじみと実感出来た。

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研究所勤めの頃は、土日休みは当たり前で、しかも事実上の年俸制で
あったため、残業時間も自分で適当に調整する事が出来ていた。その
中で出張る現場は、今と同じような消耗戦であったが、それでも一旦
片付いて帰還すれば、再び毎日毎週毎月充電しまくれる状況に戻って
自分が自分らしくあるような生活が出来てた。

だが、今のような現場仕事が本業となって、人として生き、人間として
生活するエネルギーを徹底的に消耗する一方の日々が続くと、いくら
年俸制から通常の残業代が支払われる勤務体制に戻っているといえ
それに順応が出来ない。

例えそれが月の基本給を楽に凌ぐ額に膨れ上がって支給されたても、
そんなハシタ金がこの状況にある自分を報いてくれてない事を悲しい
くらいに、痛すぎるくらいに感じるのだ。

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そんな最中の今日の休日は、本当にカミが与えたもうた奇跡の休息日
なんじゃないか?、と思えるほどありがたかった。目覚ましを切った朝、
たっぷりと惰眠をむさぼり、12時に起きて洗濯機を回し、昼から風呂に
漬かった。仕事をする日常では叶えられないことばかりを楽しむ(^^;)

その後で現場に乗ってきたアトレーで「ワクワクショッピング」に出かけた。
レガシィはスタッドレスタイヤを履いたまま、自宅に置いてきた。何故ならば
今、出張って来ている現場はなかなか雪が降らない所だからねぇ(苦笑)

近所のダイソーに行き、ホームセンターに行き、スーパーに行って安物や
見切り品をいくつか買って、一瞬であるが、かつての「自分らしい自分」を
少し戻したような気がした。こんな事も今の自分には贅沢な時間なのだ。

ホームセンターのペット売り場でオガクズの中で丸まってスヤスヤ寝てる
シャンガリアンハムスターを眺めていて、そこの横のガラスに映った自分が
疲れた顔をしながらも少し笑っているのに自分で気が付いて、少し驚いた。

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その後、本やCDを売っている店に入って、雑誌を立ち読みしたり、売り場を
ブラブラ眺めていた。CD売り場で並んでたCDの中から何気なく一枚を手に
とった。それはウルフルズの「ベストやねん」。

そこには個人的にお気に入りの「サムライソウル」が入っていた。最近は
中古CDばかりを買っていたが、新品のそれを聞いてみたくなって買った。

そのCDをさっそくアトレーで奏でつつ、寒空だけど天気が良い海岸線を
走った。そしてその果てにある某岬の灯台の下の駐車場に停まった。
ここは離婚直後に、出てきた現場出張で、その当時入手したてのB4で
夜走りで辿り着き、その中でFMラジオで流れたaikoの「おやすみなさい」
を聞いて号泣した事のある思い出の場所だ。

その思い出の前には当然そこに繋がる別の思い出があるのだが今では
それはココロの生傷ではなくてココロの傷跡になってるので、その頃の
感情がよみがえることはなかった。ただ「ああ懐かしいなぁ、あの頃は
ホント楽しかったなぁ」、という、ポジティブな感情だけが残っている。

そんな状態で聞く「バンザイ」だけは少し感傷的になれたなぁ。あの当時、
このアトレーの助手席に乗っていたそんな人は今はもう居ないから<ばき

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アトレーのカーステから流れるウルフルズは、決して流行のリズムでも
ないし、美しい調べや歌詞でもない。でもコテコテの「人の想い」が篭った
21世紀の今では稀有な存在だと思う。少なくともここ最近流行っている
聞き苦しく内容も無意味な和製ラップとは一線を画した昭和の香りがする。

そんな中、ある曲が流れてきた。それは「笑えれば」。

歌詞は著作権の絡みがあるので紹介できないが、仕事に疲れた自分の
ココロに共鳴する、良い曲だった。今週目いっぱい働いて疲れ果てていた
自分や、さっきハムスターを眺めてそれに癒されていた自分と何かダブる
気がした。

…そうだね、疲れたり、辛かったりする毎日だって、その日の最後に、その
週の最後に、その月の最後に、その年の最後に、又はその人生の最後に、

  「『ハハハ』と笑えれば~♪」

それで、それだけで、…いいんだよね(^^ゞ

さあ、明日からまた過酷な仕事が始まる。でもちょっとだけ頑張れそうな、
そんな気持ちになれた。p(^◇^)q

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このウルフルズの「ベストやねん」には他にも同様にココロを揺さぶられる
「ええねん」が入ってるので、聞くチャンスがあれば、是非聞いてみて欲しい。
いいCDだよ、これ。払ったコスト以上の価値があったよ、少なくともオレには。

よ~し、今回の現場出張のテーマ曲はこの「笑えれば」にしよっと(^^)♪

 

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