「火車」 by 宮部みゆき
新規導入のアドエスから実験的投稿
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強制収容所に収監され連日強制労働させられて
いるような現場生活の最中にたまにある休日は
自分が「人間」に戻れる貴重な一瞬だ。
今週はシャバが大型連休らしいが自分は一日の
休みしかない(T◇T)ぅぅぅ
その休みを使っていま小さいキーボードでチマチマと
この文章を打ち込んでいるウィルコムのPHSを調達
してきたのだが、ついでに古本屋に寄って適当な
一冊105円コーナーの小説の文庫本も何冊か買った。
添付画像はその中の一冊、宮部みゆき氏の「火車」
以前どこかの家計簿系掲示板でクレジットカードでの
自己破産や多重債務の恐ろしさを手っ取り早く知る
ための参考として紹介されていたのを覚えていたので
買ってその日のうちに全部読んでみた。
内容については割愛するが、後ろのページから書き
始めたかのようなちょっとだけ無理のある展開の話では
あるものの、定価で新品を買っても損はしなかった感は
ある良作だと思う。特にそのラストは秀逸だ。
その作品の中の一部に自分を愕然とさせた事実誤認?
があったので今回はそこを紹介しよう(^^;)
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それは文庫本だと201ページにある多重債務者を語る
弁護士の長セリフだ。そこを以下に引用する。
「私はね、講演などで、とにかく夜逃げの前に、死ぬ前に
人を殺す前に、破産という手続きがあることを思い出し
なさい、と話すようにしています。聴衆は笑いますよ。
しかし、これは笑いごとじゃない。破産についての知識が
ないばっかりに、家族がバラバラになって、職も失ってね。
戸籍や住民票を動かすと取り立て屋にわかってしまう
から、子供も学校に仮入学させることになる。息を
ひそめて暮らしている。たとえば原発の掃除などの
作業をする労働者の中にも、こういう人たちが
混じっているという話を聞いたこともあります。
過去を隠しているから、危険な仕事につかざるをえなく
なるんですよ。こういう『棄民』が、二、三十万人も
いると言われているんですよ。放っておけんでしょう」
引用ここまで。
..そっか、俺らがやっている仕事はこういうイメージで
そんな俺らは『棄民』っていうことなの(-_-;)?<ばき
確かに奴隷のように毎月過労死しそうなくらいコキ
使われているから、そうなのかもしれないけどねぇ
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いちおう言い訳しておくけどここはそういう所じゃないぞ。
少なくとも自分は過去は隠してないし、一円の借金も
無いし、自分の周りにも正体不明みたいな人はいない
むしろ色々な意味で特殊な職場なので働くのは普通の
職場よりも厳しいと思う。素行が悪いのはどこかの
丸刈りバツイチ中年くらいなのでご安心あれ(^^)<ばき
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