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2008年6月

2008.06.21

今年は何の年?

普通に「今年は何の年?」という質問があれば、全世界的な注目の
集まる「四年に一度のオリンピックの年」という答えが多く返って
来ると思う。

だが、正直、今年のオリンピックは某国のプロパガンダに汚染され
本来の目的である、国際協調と平和の祭典、健全な肉体には健全な
精神が宿るスポーツマンシップの競演、というようなモノには残念
ながらならないと予想されてしまうので、誰はどうあれ自分は殆ど
興味がない。

個人的には「30代最後の年」、であり「家庭を持つ」、という夢が
持てた最後のチャンスの年でありながら、くだらない現場での過重
労働の果てにその可能性を失った、という観点で見れば、死ぬ前に
我が人生を走馬灯のように全て振り返る事がもしも出来るのならば、
この2008年という年は「後悔の年」なのかもしれない_| ̄|○<ばき

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まぁそんな暗いことばっかり考えていると、不健全な肉体に宿って
いる不健全極まりない精神がもっともっと腐臭を放ちかねない(苦笑)

なにせ今の自分は、過労で自殺する人間が追い込まれていった精神
状態が、悲しいかな理解出来てしまう所にいるから。

それでもなお、毎日が、例えギリギリであったとしても、
オレはまだ生きているし、また生きていることを諦めない。

39年間の間、毎日食す事で自分にを託した無数の命を
感謝することはあっても無為なものにはしたくないからね。

転げ落ちて、傷付いて、辛うじて崖っぷちに引っかかっているような
今の状態でもオレはまだ生きている。そんな今のポジションから手を
伸ばして届く小さい手掛りを掴み、そしてそこを基点にして脚が届く
出っ張りに、今からでも先に進める希望と一抹の不安を感じながら、
身体を預け、この場所から目指せる、そして残った時間で届く未来に
向けて、今一瞬を精一杯生きてやるのだ(^^)/

例えそれがハタからみて、ブザマでみっともなく、滑稽だとしても。

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話が少し(激しく?)脱線したが今年は何の年か?って話に戻そう。

ちょっとネットサーフィンしていて見つけたのだが、2008年は実は
こんな年でもあるらしい。略してIYP、なんだそうだ。

 「国際イモ年 2008 畑の中の宝もの」

     Iyp_2

ニュースソースはここだけど、もう消えてるかな?まだ見れたら
ぜひ見てほしい。

 イモの重要性を再認識 「国際イモ年」とは?

この記事の最後にこんな一文がある。

>ぜひ私たちもこの機会にイモの重要性や世界の食糧事情について
>目を向けていきたいものです。

過労な現場出張中なので、自分自身では例年のように育てられては
いないけど、それでも今日も旅館の一室でサツマイモだけどそれを
焼いて食った自称「日本一イモを食ってるサラリーマン」としては
正に我が意を得たり!、って感じだ(^^)

今の日本の食料事情を改善するためには、誰もが自宅職場でイモを
育ててそれを収穫して食えばいい、というのが自分の持論であり自ら
実践してみせた事だから(笑)

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命を育てる、それを自らの手でもぎ取って奪い、それを食って生きる。
このプロセスを経験したり、理解出来れば命の本当の大切さが判ると
自分は信じている

最近は主婦にベランダ家庭菜園とかがブームになっているらしいので
独身者同志も、だまされたと思って自宅でイモを育ててみて欲しい。
今から植えるのならサツマイモかな(^^)?


以下脱線:

 狭いベランダではサツマイモを育てるのは大変だけど(^^;)
 もしも芋ヅルがある程度許容出来る面積が確保出来るのならば、
 以下の方法でイモを育ててみると面白いかも。

 1)八百屋やスーパーでサツマイモの小さめの安いのを買ってくる。
 2)水を張った器に半身浴にしてしばらく置く。
 3)芽が出て、白い根が出たものを使う。腐ったのは土に還す。
 4)ホームセンターで「花や野菜の土」とかいう袋入り土を買う
 5)日当たりの良い場所を選び、その袋をそのまま立てて置く。
 6)袋の側底部に何個か水抜きの穴をプスプスと穿つ。
 7)袋の上を開け、土に芽吹いたイモを植える。
 8)土の袋に直射日光が当たらないようにする(劣化して裂けるので)
 9)土面が乾燥しない程度に水をやる。日が当たれば肥料はいらない。
10)芋ヅルが伸びてきたらそれに日がよく当たるように配慮する
11)秋になったら土袋は育ったイモでパンパンになってるはず♪

 ちなみに狭いベランダしかないのならこれと同じ方法で2月頃に
 ジャガイモを植えて、初夏に収穫する方がいいと自分は思う(^^;)
 イモヅルの生命力や繁殖力たるや、ハンパなくスゲェんだから。

 

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2008.06.02

単車乗りでありつづけよう

正直、もう本当に死ぬんじゃないだろうか?、と何度も思った
過酷な仕事も、やっと峠を越える事が出来て俺は生き残った。

もしかしたら、ここで倒れていた方がラクだったのかもなぁ、と
後悔するような未来が、もしかしたら来るかも知れない。でも
それがいい事なのか、それとも悪い事なのかは、もう少し後で
考えることにしよう。

なにせ今の仕事の後始末を終えたら、また別の現場に飛んで
いって、また同じ事、いや今以上に過酷な仕事に取り組まねば
ならないから。

ま、先に悪いことがある、と考えていたらちっとも前に進めない
から、きっといい事だってある、それは自分で掴み取るんだ、と
思って先に進もう(^^)

そう、オレはどんな状態でも本質は旅人で、単車乗りなんだ、
と思っているから。でも最近はその自覚が過労で少し揺らいで
来ていたりもするのだが。

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と言う事で少し時間的な余裕が出来たし、過労で自信喪失気味
なので、久々に単車に乗ることにした。

実はGWに一旦帰宅した際に、こうやってDF125をアトレーに
積んで持ってきたのだ。

Dfinatrai

この通り、DFクラスならアトレーに積むのはさほど難しくない。
ただし、

 ・左リヤシートを取り外し
 ・フロントフォークをタイダウンベルトでボトムさせ
 ・ジェベル250XC用ハンドガードを取り外して
 ・ハンドルを手前に倒し
 ・後付けしたスクリーンも取り外し
 ・リヤのマッドガードを取り外す

…事が必要なのだが(^^;)<ばき

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GWからかなり時間が経っているが、乗るのは2回目だ。

なにせ忙しくて休めなかったり、体調を激しく崩して寝込んだり、
どうにか休みがあっても天気が悪すぎたり、といった具合で
乗るに乗れなかった。ま、単車は本人が乗りたい時、乗れる
時に乗れば、それでいいのだ(^^ゞ

非力なDFを駆り、テケテケと走り始めた。この所、仕事で人工
構築物の中ばっかりだったので、目指すは自然のある所、山だ。

宿のある町から、少し走ると何本か林道があった。身請けして
からまだ600kmくらいしか走ってない、総走行距離1500km弱の
DFでのダートは少々不安はあったが、まぁどうにかなるべ、と
乗り入れた。ストトトトト…

街走りでも、非力さを感じる空冷単気筒4スト125ccエンジンは、
正直な所、山を走るだけの馬力もトルクも無かった(^^;)<ばき

ダートではアクセルの操作でトルクを盛り上げ、後輪で路面を
蹴飛ばす事で姿勢を制御することに慣れていた身には体感で
DT50並みに細いトルクで、なのにTW以上にズッシリと重たい
車体をコントロールするのがモノ凄く難しい。

いや、むしろトルクは細くても車体が軽くてどうとでも操れた、
かつて愛用していたDT50の方がダートは楽しいかもな。
ま、今の相棒はこのDF125だ、辛いけどどうにか凌ごうぜ♪

ある程度山深く入り込んで、もうDFでは登れそうも無いような
細く険しい道しかない所まで来て、エンジンを止めた。

Mori1

そこには人工の音はなく、風にそよぐ枝の音、鳥の鳴く声だけ。
湿度100%の湿った空気、濃厚なる森の香り、そして緑、緑、緑。
迷彩カラーのDFが森に飲み込まれるかのような錯覚を感じた。

Mori3

…何となくだけど、「帰ってきた」気がするな(^^)

この瞬間だけは、過労死と隣り合わせの仕事漬けの日常を忘れ
単車で気ままに旅する本来の自分自身に戻ったような気がした。

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そのまま林道をブイブイと走る。非力で重く、しかもシートが
低すぎて(相対的にハンドルが高すぎて)ダートを走るのが
かなりキツイDFにも身体が慣れてきた。

でもシートはどうにかしたい。ポジションも悪いしスポンジが
柔らかすぎ&薄すぎで尻がすぐ痛くなる。新素材を入れ3~4cm
くらい肉盛りしてハイシート化してやればDFはもっと良くなる。
仕事が落ち着いたらシートチューンすることにしよう。

林道の途中に、こんな東屋も見つけた。ここは野宿するのに
丁度いいな♪、そんな事を考えては、少しニヤニヤしていた(^^;)

Adumaya

ホント些細なことなんだけど、こういう事が激しい仕事で荒んだ
ココロを少しずつリペアしてゆく気が、忘れかけていた自分自身を
思い出して、取り戻してゆくような気がする。

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山の空気と林道を腹いっぱい満喫してから、ふもとに降りてきた。
あとはのんびりと河原や田んぼを眺めながら散歩としゃれ込もう。

道を外れて川の土手をずっと下ったり、あちこち走りまくるうちに
とんでもないぬかるみにハマり、危うく前後輪スリップで転倒して
全身泥まみれの土偶になりそうになったが、ギリギリ堪えて脱出。

後で見たらタイヤがまるで黄色のカラータイヤみたいでやんの(^^;)

Dorotire

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今は生傷をこさえてしまうと管理区域に入れなくなるので転倒は
ご法度の身の上だ。なのにそれでも、こうやってリフレッシュする
事の方が自分には必要だと思う。そうしないと多分自分は壊れる。
その限界が、これ以上進んだら落ちる、という際の淵が、今回の
過労三昧で見えたような気がする。そこから少しでも遠ざかれる
ならば、多少のリスクは背負う価値がある。

田んぼの間際でDFを停めて、昔ながらの土だけで出来た畦道と
用水路を見て歩く。用水路にはザリガニが掘った穴が沢山あって
田んぼには沢山のおたまじゃくしが泳いでいた。その親だろうか、
エンジン音が途絶えて、静かになるとあちこちから鳴き声が響く。
そのままじっとしていたら、足元でトノサマカエルが跳ねた。

Tanbo

自分が子供の頃に、母方の田舎に行って見た農村の景色そのものが
そこにあった。当時都会育ちの自分には図鑑でしか見たことが
なかったその世界に熱狂し、夕方まで泥だらけになりながらそこで
過ごしたっけ、最高に楽しかったよなぁ(^^)

今思えば、自分というこの人間が出来上がった、その原体験が
多分それなんだろうと思う。日の全くあたらない、100%人工建造
物である某プラントの奥底で這いずり回るような今の生活は仮の
自分であって、やっぱり単車に乗ったり、こういう自然を嬉しく思う
自分でありたいな、とつくづく思った。

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まだ明るいうちに宿に帰ってきて、水道を借りてドロドロまみれに
なったDFの泥化粧を落とした。お疲れさま、また一緒に走ろうぜ♪

あ~楽しかったな、またどうにか時間を作って、こうやって時間を
贅沢に使ってリフレッシュしたいもんだ。今の仕事で稼ぐゼニより、
それで買えるだろうモノよりも、こういう体験やこんな時間の方が
今の自分にとっては貴重だし、何より大切だとしみじみ思う。

よし!、オレはまだ『自分が単車乗りであること』を諦めないぞ!
忙しくてもきっとまだやれる、まだまだ前へ、先へ進むぜ行くぜ!!

…ただし、その途中に過労で倒れなければ、ね<ばき

 

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