Hit-Airの追加購入日に思うこと
激務の最中にむりやり毟り取ったこの休み、単車乗りとしては
バイクに乗りたいのだが、ずっと冷たい雨ばかり。あらら、まあ
こういう事は、こればっかりは、どうしようもないわな。
なので、寒い小雨降る中、車に乗って日常の買物とか、久々に
バイク用品屋を覗きに、出かけてみた。やー、何か久々にシャバの
空気を吸ってると、まるで自分が一般人に戻ったような気がす<ばき
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色々と出歩く途中で入ったバイク用品屋で、冬物ジャケットの
特売品が吊るされていたハンガーの中に、なぜか冬物じゃない
バイク用のエアバックシステム、Hit-airの砂漠カモフラカラー
ベストが半額以下の1.2万円でぶら下がっているのを見つけた。
すぐさまひっつかんでレジへ並んで速攻get♪
Hit-airはこれで二着目だ。一着目が黒ベースの地味カラーなので
これで少しは車体とウェアのカラーバリエーションに幅が出来て
色遊びが出来るようになる(^^)。でも個人的にはもっと派手な赤とか
青とかのカラーモデルが欲しいけど、どうして黒とかの地味~ぃな
色しか無いんだろう?
ちなみに夏までには多分もう一着、森林カモフラカラーのベストを
買う予定なのだ。派手なのはもうそれしかないし、何よりDF125に
合う色はやっぱソレしか無いからね(^^;)<ばき
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Q:なぜ自分はHit-airのエアバッグシステムを使っているのか?
A:ライダーはヘルメットで頭部を守っても、首がどうしても無防備で
身体の胴体にある内臓という致命的な弱点も守りにくいから。
幸運な事に、一度もエアバッグを炸裂させて世話になったことが無い
から、本当に良い物かどうか、は未体験ゾーンなので想像の域を
出ないが、技術屋の本能が「これは良いぞぉ!、絶対良いものだ!」
と、訴えているので多分間違いない。
なので一年半ほど前から自分が単車に乗るときには、ほぼ100%
このHit-airを着ている。持っている数多のバイクにもほとんどHit-air
作動用のケーブルを装着してある。あと付いていないのはええっと…
TY250ZSとSX200RとCRM80・・・か、なんだまだ3台も残ってら<ばき
蛇足だけど、そのケーブル、いつも同じ店で買うのだが、馴染みの
店員がそれを買う度に不思議そうな顔をするのがちょっと楽しい。
なにせ、同じ人間がたまにふらっと現れて、毎回必ず同じものを
買ってゆくのだから、そりゃ不思議だろう。
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ちなみに、自分以外の人がこれを着ているのを見た事はあまりない。
せいぜい数回?だろうか?もっともっと、普及してもいい、というより
もっと積極的にバイク乗りはこれを装着した方がいいと思うのだが…
何故だろう?
思うにこのHit-air、一番安いモデル(=自分が持ってるベスト型)が、
約2.6万円で売られているのだが、この値段が、もしかして普及の足を
引っ張っているのだろうか?マトモなヘルメット一個買うより、ぜんぜん
安いんだけどな。
自分はこの2.6万は、(今回購入した砂漠カモフラは1.2万だけど)
とても安いと思う。自分の命や身体が無事でいられる可能性をUP
する事に投資する額としては、とても、とても安い。
もし事故った瞬間から、どこかに当たるまでの短い時間の間に、
財布や口座から2.6万を払えば、この服を着れて、エアバックで
衝撃がやわらぐ、となったら、その額を持っていれば誰もがそれを
惜しまず払うだろうに。
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このエアバック服、万が一の際にはそこそこ衝撃は吸収してくれると
思うけど、実はごついボンベが胸にあるので、もし万が一作動する前に
何かに(ハンドルとか、カウルとか)身体が当たると、エアバッグが
作動する前に肋骨とかにそれなりのダメージを受ける気がしていた。
かのノリックも胸部ダメージが致命傷となった事もあってか、最近は
胸部ダメージを少しでも減らす事の重要性がクローズアップされてる。
かつて自分の中学の後輩も典型的な右直事故で肺を潰し帰らぬ人と
なった。頭だけでなく胸部も強打すれば致命傷になるのだ。肋骨が
無事だったり、肺にダメージがなくても、大きな外的衝撃で心臓が
あっけなく止まる事もある。
そういう大事でなくても、胸の打撲はイタイしね。
なので今回安く買えて浮いた差額でHit-air純正の胸部プロテクターも
買ってみた。セパレートタイプと、一体型のを一つずつ。二着あるから
用途に応じて使い分けよっと。
これで、安全性をさらにあげることが出来るだろう。
・・・でも決して100%じゃない。慢心してはダメだ。
どんな装備をしても、バイクは危険と隣り合わせの乗り物だ。
車だって事故れば死ぬ。そういう点ではバイクと車に差は無い。
ただ少しだけ、バイクは死にやすい、ただそれだけだ。
それを、これを購入して帰る道すがらで目撃することになるとは・・・
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某国道の下りを走っていたら、突然渋滞になった。渋滞になるような
場所でも時間でもないのに。なんだ?と思っていたらサイレンの音が
聞こえてきて、国道の側道から救急車と消防車が出てきた。
片側二車線の渋滞にそのまま突っ込み、車を両側に掻き分けて
揉まれながらゆっくりゆっくり進んで、視界から消えた。
その様子をすぐ後ろで見ながら、事故でもあったのか?車が燃えて
るのかね?傍迷惑だなぁ、と思っていた。
もうしばらく進むと中央分離帯に進行方向の逆を向いた形で
250cc4発レプリカが倒れているのが見えた。デュアルライトの
片側だけが点灯している様が何となく断末魔に見えた。
その脇に現場検証をしている警官と、どうやら事故の当事者で
あるらしき呆然と立ち尽くす作業服姿のおっさんがいた。
バイクの倒れ方、壊れ方からどういう事故であったのかが全然
想像出来ない。バイクの周りに出血の後もない。その先には
ハザードを焚いて止まる10t車。後ろも前も壊れていない。
…一体何があったんだ?
消防車も見えた。だが消防車は火消しのためではなくどうやら
レンジャーが乗っていたようだ。その先には、さっき走っていった
救急車がいて、開いたリヤゲートから救急隊員がライダーらしき
人間に救命処置をしているのが見えた。だが、通りすがりで
ぱっと見えたライダーは・・・多分もう・・・
死ぬな、生きろ!生きて戻って来い!
届かないだろうけど、車の中で一人絶叫して、神に祈った。
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この事故がどういう事象だったのかは判らない。良いメットを
かぶって、エアバッグ服を着ても、どんな装備をしていたって
死ぬときは死ぬ。バイクでなくて、四輪車だって100%の安全
なんてありえない。ただバイクは四輪より少しだけ危ない、って
事は確かにそうだ。
だから、ライダーは自身に出来る責任と範囲で防備を固めて、
万が一を、を10001が一、10002が一、に出来るのならば、
それを惜しまないようにする事をしなければ、と自分は思う。
一番の危険なことはバイクに乗る事ではなくライダー自身の
不安全行動と、不注意、そして何より本人の慢心だ。
だからまずそれを防がねばならない。
それの後のオマケで良いメットとか、良いウェアとか、プロ
テクターとかで物理的な防御を補助的に使って、不用意な
(不可抗力な)トラブルに備えるのだ。だから単車乗りよ、
自分自身を少しでも安全な状態になるようUpgradeしよう。
それだけのコストをかける価値が、あなたにはあるのだから。
生きていれば、色々な事が起こっても、いつかはきっと笑って
それを話せる日がくる。だけど、死んでしまってはダメなんだ。
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