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2011年2月

2011.02.20

ボクらはアブラを喰っている

通常現場出張に出ると、そこの生活の場は会社の設備の寮だったり
ビジホだったりするんだけど、今回は諸般の事情で、俗に言う所の
ワンルームマンションに居を構えている。

社会人になりたての大昔、会社が丸々借り上げていたワンルーム
マンションで2年ほど生活した事があるので、狭い部屋にユニット
バス、という組み合わせのこういう所は、少し懐かしいな(^◇^)

ま、どこでだって、オレは生きてやるさ。

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で、関係ないけど今回は食材の話をひとつ。

どこでも普通に売ってる、揚物の話をしよう。

市販の弁当って、不思議なくらい必ず一品(以上)揚物がある。
自分は昔から揚げ物は別に何の抵抗も無く、むしろ好物だったので
そこに疑問を持ったことは無かった。でもさすがに迷いまくって
いるのに、40を軽く越してしまった自分が気が付いたら、揚物は
消化に若干の負荷というか抵抗を感じるモノになってしまっていた。

とはいえ、ポピュラーな食材でもあるので、なんだかんだで揚物を
買ってしまう。そこで自分は、買ってきた揚物を少しだけ脱脂して
から喰うことにしている。

『脱脂』というと工業的な感じがして大げさなんだけど要は簡単。
買ってきた揚物、例えばコロッケとか、それをペーパータオルや
キッチンペーパーで包んで、輪ゴムで軽く巻いたり、上から軽く
抑えた状態で、しばらく置くのだ。

すると、どうなるか?、半日置いておくとキッチンペーパーなら、
丸々2枚分が全面くまなく油で濡れる。たったコロッケ一個からだ。

Aburakatabura

この画像はいろいろ試して、最も油分を吸い取りやすいペーパー
タオルでの結果なので油が滴ってるけど、普通のキッチンペーパー
でも十分その効果が出るのでウソだと思うならやってみて欲しい。
対象物を軽くオーブントースターで加熱してやると、もっと脱脂の
効率がいいよ。(電子レンジは水分が出るからダメ)

これが具体的に何グラムの油なのかは精度の高い天秤を持ってない
ので判らない。まして昔しょっちゅうやってたn-ヘキサン抽出法で
油分の定量分析をするつもりも当然ない。数値よりもこの油の滴る
透けた紙が揚物に含まれる油分を雄弁に物語っている。

何もしないで買ってきたコロッケをそのまま喰ったら、この油分は
全部自分の体内に入る。そう考えると、揚物を食う、っていうのは
すなわち、「油を喰う」って事と同意義なんだろうな。

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ここで勘違いしてはいけないのは、油は毒じゃない、って事だ。

油は生命の維持に必要な要素であり、だからこそ揚物は美味い、と
人間は脳で感じるのだ。テンプラなんて、衣に滴る油と、それに
つける天汁とか、塩がなかったら単なる「加熱した具」じゃんか。

だけど、欲しいのは身体が欲する量だけだ。それだけで十分なのさ。

それに無理に摂取せずとも、適当に何かを喰えばそれなりに油は
摂取されている。だったら無理して喰わなくても良いくらいの油が
その揚物の衣にたっぷりと滲みてるのなら、それをあえて除外して
いいんじゃないかな?、味が変わらない程度にね。

…ということで、多分今後も揚物を手に入れたらこうやって脱脂
してから喰うと思う。油が抜けた状態でも、フィッシュロースター
で軽くあぶってやれば、それなりに美味くなるしね。

でもこれだと油を吸い取る紙が、もったいないんだよなぁ<ばき

とはいっても紙ほど脱脂の効率がいい物もない。直接喰う食材
だから、新聞紙に包むっていうのも気が引けるし…
何か他にいい手は無いだろうか。
 

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