« ラジオ(とカメラ)のある生活 | トップページ | 古い古いカタログ »

2011.07.30

サンバーの50周年記念仕様(WR BLUE LIMITED)に思うこと

日本の車メーカーの中で、ロータリーのマツダと並び独特の文化を持つ
スバルが、トヨタグループに属したことで軽自動車から撤退することに
なったのはもはや周知の事実で、現在は「スバルの軽」というのは
その殆どがダイハツ車ばかりになってしまい、特にスバルディーラーで
買う必要が無い車ばかりになった。

そんな中で、軽貨物車であるサンバーだけが、まだ細々とスバルの
純血を守りながら今も製造されている。貨物業界や、農業関係から
生産継続の強烈な要求があったかららしい。とはいえ、もう少ししたら
生産を終了してしまうのは、もう避けられないらしい。

------------

過去に、自分がディーラーから「サンバーが生産中止になります!」と
電話で連絡を受けてから、かれこれ2年が経過したが、乗用グレードが
無くなり、純正オプション品がどんどん無くなるなか、よくまぁ2年間も
延命したもんだと思う。

また、そんな状況を鑑みて愛車アトレーから、最終形のサンバーに
乗り換えて
から、気が付けばもう一年近くが経過しているが、つくづく
新車のサンバーに買い換えてよかった、と思う。

サンバーっていう車は、他の軽貨物車とはちょっと次元が違うのだ。

速いとか、静かとか、そういう安直なレベルではなくて、純粋に
「人が操る乗り物」、「道具としての乗り物」として面白いのだ。

実用に徹した質実剛健な作り、痒いところに手が届く様々な工夫、
他のどんなメーカーも作れない、その独自の進化で辿り着いた
メカニズム…百聞は一見にしかずだ、こんなエンジンルームの車が、
他にあるだろうか(^^;)?

Samberengine

こんな凄い車は、もう二度と世の中に出てこない。とても残念だが
そんな凄い車に乗ることが出来て、自分は幸せモノだと思う(^^)

だからサンバーが消える!、となった今頃になって、あわてて買いに
走る人が増えているらしい
。もしもサンバーが欲しいのなら、最後の
新車が買える今が正真正銘ファイナルチャンス、悩んでいるのなら
買わないと後できっと後悔する、…と予言しとくよ(^▽^)<ばき

------------

そんなサンバーに、最近50周年記念モデルのWR BLUE LIMITEDが
設定され発売された。画像はスバルのHPか、他の新車紹介記事
とかで見て欲しい。要はインプレッサに代表されるワークスカラーに
塗られたスペシャルなサンバーだ。

ぢつはこの特別仕様車、3月ごろにはもう発売される、というウワサが
立って、その頃から予約が殺到して、500台限定だった台数では足りず
追加でもう500台作って、肝心の発売日には、もう全てが売り切れてて、
その後になってカタログがディーラーに回ってきた、という伝説を作った。
レガシィのS402なんて、販売後もしばらく売れ残ってたくらいなのにね。

塗装やシートはスペシャルモデルだけど、中身は普通のNAエンジンで、
動力的には特に目を見張るような物ではないんだけど、質実剛健な
サンバーに最後に咲いた遊び心、これを手にしたオーナーさんは
ぜひスバル最後の純血(もはやレガシィといった普通車も少しずつ
トヨタ化が進んでいて、毛の先からアシのつま先まで何から何までが
スバルイズム満載、という車はもうサンバーしか残って無い)を、
たっぷりと、楽しんでほしい。

アトレーからの買い替えが一年遅かったら、自分もコレを買って
いたかもしれない。とはいえ自分の用途的にはS/Cが必要なので
NAのみ、というラインナップを見たら二の足を踏んでしまったかも
しれないから、今のS/C付水色サンバーでも、自分は満足満足♪

以下蛇足:

どうせ最後のスペシャルモデルなら、赤帽エンジンやワゴングレードの
スタビライザーを搭載し、EL付のミッションを改造して6速MT化して、
乗用グレードの部品を使って常時4WD化して、ヴィヴィオのプーリーや
ワンオフのインタークーラーを装着し、進角抵抗を入れてハイオク
仕様化して、オマケでステラのDOHCヘッドを載せて80馬力くらい
搾り出したSTI謹製の「S101」を名乗ればいいのに、と思うのだが、
さすがに消化試合モードの軽貨物車にはそこまでやらなかったか。

うーん、残念<ばき

 

|

« ラジオ(とカメラ)のある生活 | トップページ | 古い古いカタログ »

乗り物道楽」カテゴリの記事

コメント

 安全基準を通らなかったのでは??

 面白そうな車って、少なくなりましたねえ。


 赤いのは見つかりませんでした。濃い目のピンクで妥協。

投稿: 剣片喰 | 2011.07.30 23:27

剣片喰さん:

確かに今のままでは通らないと思います(^^;)

でもそういうところをなんとかどうにかしてしまうのが、
スバルがスバルたる、「らしい」ところなんですよね。
今は残念ながらそういう本来の「らしさ」を捨ててコスト
ダウンする事でどんどんとトヨタ化しつつあります。

安全性としては確かに低いのですが、でも実は車両を潰して
安全性を検証した結果はサンバーが3、BMWのminiが3+と
ほぼ同じ安全性だったりします。サンバーがmini並に安全
なのか、miniがサンバー並に危ないのかはあえて突っ込み
ませんが…ちなみに3というのは他にホンダアクティしか
ありませんし、3よりも低い国産車はありません<ばき

----

赤いのはやっぱり無かったですか(^^;)

コンツェルン氏は今は富良野あたりを彷徨ってるようです。

投稿: ino | 2011.07.31 17:27

スバル サンバー S101 見てみたかったなぁ

投稿: じゃんご | 2011.07.31 23:01

じゃんごさん:

コメントありがとうございます(^^)

そう!、どうせなら想いっきりハジケたモデルを出して欲しかった!

エンジンもドミンゴあたりのロングストローククランクを使って
軽の枠を超え、ブリスターフェンダーか後付リベットのフェンダーで
かのルノー5ターボⅡのような外観にして、日本車の歴史に永遠に残る、
スゲェのが出たら…スバルは過去にインプの22Bという、まさに
そういうとんでもないモデルを作ってますし、そしたらレガシィと
今のサンバーを下取りに出して思い切って買い換えていたかも<ばき


投稿: ino | 2011.08.01 21:32

はじめまして(^O^)関西某所のサンバー乗りです 私も二年前にアトレーからサンバートランポマニュアル車に乗り換えました(^w^) 実用的なええ車ですね 荷室広いから剣道防具がてんこ盛り入るですわ(^O^)…で 先週にブルーマイカ仕様車に変わりまして(^з^)-☆Chu!! まだ 二回しか運転してませんが(≧ε≦)中身はフツーなバンですが 外見は ブルーと黄色ナンプレとの組み合わせが最高に綺麗な感じです(*^o^*) 一式戦 ハヤブサに次ぐヒット商品かも♪

投稿: ひろし | 2011.08.31 23:25

ひろしさん:

コメントありがとうございます(^^)/

おおっ!、サンバー乗りの先輩ですね、しかもWRブルー!
自分はまだ実車は見ていませんが、「最後にして特別な」
という存在感はきっと青く光り輝いて見えるに違いありません。

絶滅危惧種から、絶滅確定種になりましたが、絶版化しても
この楽しい車をお互い目一杯楽しみましょう♪
 

投稿: ino | 2011.09.02 21:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: サンバーの50周年記念仕様(WR BLUE LIMITED)に思うこと:

« ラジオ(とカメラ)のある生活 | トップページ | 古い古いカタログ »