毛は必要な所に生える(その3)
かつての大気中核実験のような愚かしい中年男各体毛脱毛実験
記録である(その2)に続いて、今度は未臨界核実験のような、
思考だけで到達した、どうでもいい蛇足をまとめる(^^;)
前回は身体的に痛い話だったけど、今度は心理的に痛い話
なので中年独身男の諸君、くれぐれもご用心あれ<ばき
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前回の身を挺した実験の結果、どうやらあちこちの体毛は色々な
理由で必要だから生えているらしいことが(なんとなく)判った。
で、その仮説を生んだ結果、新たに生じた疑念は
「じゃあなんで、中年男の頭はどんどん薄くなって行くのさ?」
もしも自分の仮説が正しければ、それは人類という動物にとって
必要だからそういう仕組みになっている、という事になる。
その仮説に基づいて、その理由を勝手に考えてみる事にした。
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ごく一部を除けば、ハゲるということは世代や性別を超越した
全ての人間から無条件の笑いと侮蔑の対象になる事を意味する。
だから人はハゲたくないと思うし、ハゲかけると必死になるし、
ハゲたらそれを直そうとしたり隠そうとする。まぁ自分のように
開き直って恥部となるそこを晒しまくる人間もいることはいるし、
ハゲていても面白くなくて、逆に尊敬の対象となる、という人も
世の中にはいるだろうが、少なからず全体は、どちらかと言えば
嫌う傾向にあることは、誰も否定しないだろう。
いったいそれは何故なのか?
自分はこれを体毛が必要な所に生えるのと同じように人類の
DNAに刻まれた,いわば人の本能のような物だと思う。それを
いまさらどうこう言っても仕方がない。問題はなぜにそんな
情報がDNAに刻まれているのか、という事だ。
それについて、自分は何となくだが、こう考えてみた。
「ムダ毛が無駄でないようにハゲる事が必然にして必要だから」
では、なぜそうなのか?、誤解を恐れずに今からあえて書くが、
これはあくまでも一個人の勝手な観点であって、一般常識でも
なければ人間文化学的な話しではないので、そこを落ち着いて
冷静に客観的に見てほしい。
あなたがそうだ、と言ってるのではなく、inoという人間が
この話に該当し、その該当する本人自らが、そう思ってる。
当然、コレが正しい、とは言わないし、この意見に誰もが従え!
という事ではないので腹を立てたり、お前の考えを改めさせて
やる、とかいう事はご遠慮願いたいので、そこんとこヨロシク。
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男の一生を木に例えれば、若芽から若木、太い幹と青々とした葉、
落葉と乾いた虫食いの幹、そして枯木となるように、止めようが
なく、人は老化してゆく。
女の一生を花に例えれば、若芽から可憐な蕾、咲きたての新鮮な花、
そして徐々に時間がたつにつれて、しおれて、枯れた花、と変化
するように、やはり避けようがなく、人は老化してゆく。
この「エントロピー増大の法則」には命あるもの、誰一人たりとも
逆らうことが出来ない。つまり人は、人に限らずくあらゆる生物は、
みな経年によって衰えてゆき、老いてゆく。老いる過程において
変化する外観や内観には、その人のそれまでの人生や生き様が
刻まれるので一概に「悪い方向にだけ劣化する」とは言えないが、
(肉体と違い精神面は努力によりいつまでも成長し続けられる)
それはとりあえず脇に置いて、今は見た目だけで話しを進める。
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加齢と共にハゲるという事はつまり、この経年劣化の象徴にして、
外観を一瞥しただけで瞬時に区別が付くもののひとつと言える。
つまり、「ハゲる」とは、(というよりも老化現象の全ては)
そうでない人と比べたらもう若くない(転じて魅力が薄い)
ので選ばない方がいいや、という生物の本能に直接訴えて、
究極は若い男女が若い男女同士と結ばれて、種を
残すための生物としての安全装置の一つなんじゃないか
…と自分は思うのだ。
そう考えると、無条件で笑いと侮蔑により差別と区別の対象と
なる事や、老化により枯れて行く外観の理由がなんとなく理解
しやすい。
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事実として、若者の方が中年よりもどこを取っても生き生きとして
見えるし、活力があるように感じるし。それに対して生きるのに
すっかりくたびれたオッサンが、下っ腹を出っ張らせて、ハゲて
脂ぎっておまけに加齢臭を漂わせはじめたら、若い女性はそれを
生理的に拒絶するようになる、または男は若い女を本能として
求める、という生理現象も、これはつまり若い種が誤って老いた
種とカップルとならないようにするための生態防御反応、つまり
「種をよりよい状態で保つための安全装置」って事になる。
そう考えると、老化は男女とも目に付きやすい場所に出てくるし
生物としての活力である基礎体力、基礎代謝にも露わに劣化し
区別しやすく出来ているような気もする。
だからこそ、生物としては自分が魅了ある種であり続けるために
老化を食い止めたいと願い、または老化を隠したりするのでは
ないか、と思う。
いや年齢や見た目は関係ない、そんな事よりその人の人間性が…
と、言ってみても、結局人は各々の好みもあるが、見た目「も」
重要視するからこの仮説、意外と当たっているんじゃないかな?
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ただ、人間は種を残す本能のみで生きる他の生き物とは少し違い、
そこに理性と社会性を有する稀有な動物でもある。
だから本来の本能には従わず、若い男と中高年の女とか、若い女と
老人といっても間違いじゃない世代の男が、幸せな人生を歩む事も
ありえるし、決して珍しくはない。
ハゲていても、皺が多くても、それでもいい、という人が居ても
それは個人の自由で、幸せには定められた雛形は無いのだから、
その人らが幸せであれば、そこに口を挟む資格がある人はいない。
生殖能力や性的魅力、外観上の良さは、PCで言えばハードウェア。
そこに宿る人間性や、能力、その人の生き様や生き方といった
ソフトウェア次第では、最新鋭ハードウェアをしのぐ魅力を持つ
事も決して不可能じゃないのが、人間が人間たる面白い所だから。
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ただ、最近の風潮で見られる、若い女性が、収入のがそれほど多く
ない同年代の若い男ではなく、生物としては成熟し、収入がある
程度高い中年以上の男とくっつくのは、そういった中年男世代の
自分から見ても、どうも「気持ちが悪い」という感情がある。
いやいや、そういう男に対するヒガミじゃないよ、だって自分は
今更そういう生き方を求めたり望んだりしていないから羨ましい
とは思わないし、万が一そういう要求を突きつけられても一応
それなりに答えられる状態なんでね。ルックスはアウトだが…
では、何故そう思うのか?
例えば、もしも収入が同じならより長く働いて生きる可能性の
ある若い方に行くのが種としての本能だろう。その本能を無理に
押さえ込んで、ゼニカネや我侭が通るから、という観点で優劣を
付けるのは、そこに確かな愛があるとしても、そこにはそれを
超えたソロバン珠を弾く耳障りな打音がガチカチと響いてくる、
そんな気がするから。
いいかい?若い女性はね、自分みたいな世代のオッサンなんて
相手にしない方がいいんだよ。若いモンは若い相手と一緒になり
体力があるうちに貧乏や苦労をしながら人生を長く共に生きた
方がいいと思うぞ。
それにオッサン世代の財布を最初っからアテにして暮らしても、
どうせしばらくしたら定年になって、収入は減るし、スタートが
羽振りが良かった分だけ、かえって後で苦しくなる。しかもその
頃には、すっかり老人となった連れ合いを見て幻滅しないかい?
独身オッサン&オバサン世代は、本能としては若い連れ合いを
求めたくなるんだろうけど、理性を持って、そうやって奮闘して
生きる若い世代を見守りつつ、これから迫りくる孤独な老後を
自分の力で生きてゆく方策を考えなきゃいかんと思うんだよね。
若者の輝かしい魅力にヤラれていいように弄ばれて、ガムテで
ムダ毛を毟るように若い連れ合いに毟るだけ毟られて、年金の
支給前に突然搾りカスのように捨てられる60代…悲しいじゃん。
だから頑張って独りで自力で生きななきゃ、少なくともオレは
ハゲながらそうやって生きて行くよ。道はそれしかないからさ。
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ちゅーことで、ヒゲを抜く話から始まった、一連の今回の話は
アサッテの方向にゴロゴロ転がりながらここで完結。
最終結論をまとめるとこうなる。
0)ヒゲは永久プチプチ。抜いていりゃ暇つぶしにはなる。
1)体毛はその人が(意思ではなく生物として)必要な所に
必要とする量が生えている(らしい)。無理に抜くと
スゲー痛いし、サラっとせず不快だし、すぐ生えてくる。
2)それと同様に生えていた毛が経年で減ったりするのも
その人の意思ではなく生物として繁栄するために必要な
サインである(のかもね)
3)毛が抜けたり、老化して衰えるのはDNAに記された必然。
そうやって衰えてゆく事で、魅力ある若い者は魅力ある
若い者とカップリングしやすくなる(んじゃないかな?)
4)だから若者は若者同士でうまくやって幸せになれ(^◇^ゞ
中年は中年同士…ではなく、一人でどうにかする(-_-;)
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