旅2012・2日目 上陸
いざと言う時の睡眠導入剤と耳栓のお陰で、常時重低音を響かせる
フェリーの巨大ディーゼル音をほぼシャットアウトして熟睡出来た。
久々のはずだがちっともそんな感じがしないフェリーで朝を迎えた。
目覚めはよかったのだが、どうも調子がよくなくて、目覚めてから
ずっとベッドで横になったまま過ごした。寝てる間に船酔いしたの
かな(^^;)?
少し落ち着いたので珍しくフェリーの食堂でメシを食う事にした。
朝飯はバイキングなので、食えば食うほど元が取れるからね<ばき
味はともかく、量と栄養バランスは良いぜ♪、これで1000円なり。
オカズもご飯も同じくらいおかわりをしてガンガン食った。おかげで
空腹状態から一気に苦しいくらいの満腹になった。ごちそうさま。
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後は船が着くまでフロに入ったり地図を眺めてこれからのプランを
考えたりしながら時間を過ごす。船の中で携帯のGPS機能を使うと
自分が洋上にいる事が判ってちょっと面白い(笑)
地図を眺めて今日の行動を決める。まず五年前の旅で最後に行った
支笏湖に、丸山林道を使って行ってみようと決めた。天気があまり
良くないのが切ないけど、これもまた旅の現実。雨であろうとも、
それをただ楽しむのみ!、だ。
今夜の宿はどうしよう?、チョット体調が良くないのが気になる。
…ま、そんな事は支笏湖行ってから考えよう(^^)
そうこうしているうちに、船が苫小牧港に接岸し、ライダー下船の
案内が流れた。よし!、行くか!
前日の守谷SAで出会い、その後フェリーでまた居合わせた人たちと
共にFデッキまで階段で降りた。いつものように勝手にタイダウン
ベルトを外し、下船の準備をする。
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13:50、ついに五年ぶりの北海道に上陸。ここまで運んでくれて、
どうもありがとう!、さんふらわぁ・さっぽろ!
空は曇天で昨日と同じような感じで、気温は昨日の関東のそれと
殆ど変わらない。つまり乗船時と下船時の感じがまったく同じ。
…なんか北海道に来た感じがしないな(^^;)<ばき
さぁて、まずは予定通り、支笏湖に挨拶してこよう。
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苫小牧の市街地から、丸山林道の第二縦断林道に入る。山の中に
入ると一気に北海道に来た!感がまるで2ストのパワーバンドの
ように盛り上がってきた。
「うおおぉおおをぉおお!、オレは帰ってきたぞおぉおお!」
森の香りを肺にいっぱい吸い込みながら、久々の林道を楽しむ。
ハンドルと尻から伝わる荷物満載のダート走行の感覚が嬉しい。
あーこれこれ、これが自分の世界だよな、大きいバイクや速い
バイクも楽しいけれど、でもやっぱりこの世界感が一番楽しい。
体力は落ちてるけど、大丈夫、オレはまだやれる!、
そしてお前もだTW。ポンコツだけど、まだやれる!
天国のようなダート走行は終わると舗装路に戻る。そしてすぐ
支笏湖が現れた。
「お待たせ!、ただいま!」
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曇天が少し晴れてきて、太陽が暖かく天上から差し込んでくる。
何か、あらゆるもの全てに祝福をされてるような気持ちになる。
輝く緑の山の風景が都会の生活に慣れた網膜にとても眩しく写る。
国道453号を道なりに走って美しい支笏湖に別れを告げて、その
次にあるオコタンペ湖に行ってみた。湖は下馬評通り少ししか
見えない、しかも湖面は霧に霞んでる。写真を撮ったがあまり
意味がないのでUPはしない。
ただその道すがら、巨大な…草だよな、これ?、それの方が
よっぽど北海道の自然の偉大さを感じさせてくれたよ(^^;)
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国道453号から道道117号に入り、支笏湖よりも遥かに都会な
恵庭を目指す。北海道を行く愛機TW200の時速は何があっても
常に60km/H以下だ。どんなに道が空いていても、警察が不在
であっても、これ以上で走る気がまったくしない。
二十年来の相棒、魂の揺り篭たるTWと自分が旅する時には、
本当にくらいが一番楽しいのだ(^^)。心地よい200ccのトルク
感で北海道の道を流すと、まるで天国を走ってるような幸せ
に満ちた気持ちになれる。
この速度なら道の上をヘコヘコ移動するイモムシもちゃんと
避けられるしさ。…いや本当に見えるんだよ、そういうのが。
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途中で祝福の日差しが陰り、少し寒さを感じるようになった。
前日の反省を生かし、すぐに止まってトレーナーを取り出し
ジャケットの内側に着込んだ。これで走り出すと丁度いい。
よしよし、旅人の感覚がだんだん戻ってきたぜぃ(^^)
恵庭市街に入る頃には16:00を回っていた。まだ明るいけど、
今日は体調不良もあったから、ここまでにしておこう。
なんだかんだで100km近くを走っているし、明るいうちに宿を
確保して落ち着いてしまうのが自分の旅のスタイルだから。
日がまだあるのに気温は涼しい。という事は朝は寒そうだ。
なので今夜はキャンプは控えたい。いつもだったらこの辺り
ならば、定宿である早来にあるときわキャンプ場に行く。
でも長旅を無事に終えるには、油断大敵。今日は屋根と壁の
ある所に停まろう。ツーリングマップルと、ツーリングガイド
ブックを見ると近所の千歳に古参のライダーハウスがある。
じゃあ今日はそこに行ってみる。今回の旅は今まで泊まった
事のない場所に泊まってみる事も隠されたテーマのひとつだ。
もしかしたら、これが最後の北海道旅になる。だから新しい
知見をたくさん体験してみたい。
ただしとある一箇所のキャンプ場にだけはどうしてもそこに
行かなくてはならない用事があるので必ず行くけどね。
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国道36号を少し下った所にあるインディアン水車で有名な
道の駅・サーモンパーク千歳を一度覗いてから、
今日の宿泊先である目的地のライダーハウスに到着。
ちとせライダーハウス。有料なので、設備はそれなりで
上質を求めるなら問題だが、旅の宿としては必要十分だ。
今回ここに集った旅人たちは、全くの見ず知らずだった
だけど、よく北海道のあちこちで出会うスタイルの旅の
人たちなので、入ってすぐに打ち解けた。
…ただ、ワカモノがいない。みんな自分より上の人達だ。
もうバイクで旅する人は年寄りばっかりなのかな(^^;)?
近所のスーパーで買ってきた食材をパクつきながら
そんな人たちと長々と北海道旅について語り合う。
こんな時間の使い方がとても楽しいんだな、これが(^^)♪。
部屋の隅っこで自前の寝袋を広げて入り、耳栓を付けて
北海道最初の睡眠を貪る。それではおやすみなさ~い。
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本日の走行距離:94km
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