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2013年6月

2013.06.24

望む生き方から、遠ざかって行く…

バツイチ独り者の自分が道楽者として生きている事は
このBlogのあちこちを見てもらえば判る通りだ<ばき

その原資は、サラリーマンとして働いて得る給料だ。

つまり自分は給料を得るために働いている。そしてその
対価としての給料で日々の生活していて、さらに趣味や
道楽を楽しんでいる。

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自分にとって仕事とは、生きるための方法の一つだ。

よく仕事が生きがいとか、仕事に自分のアイデンティ
ティーを求めたりする人がいる。自分も少しだけそんな
感じではあるけど、でも自分にとって仕事とはそういう
彼らのような、「生きる唯一無二の目的」じゃない。

だから、仕事は生活+道楽+αを満たせる給料が
得られて、仕事以外の時間がたっぷり持てる状況が
求めてやまない究極の理想の暮らしだ。

具体的には、今の半分の年収でいいから、半年間
丸々休んで何もしなかったり、色々な事に挑戦して
みたいと思う。その状態でも自分ひとりなら生きて
いけるし、自分の人生は長くてもあとせいぜい30年
くらいしかないから楽しまなきゃもったいないじゃん。

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でも、ここ数年は色々な事情や、状況により、生活が
仕事に圧迫される状況が長く続いていた。生活の
ために働いているはずなのに、仕事のために生きて
いるような状況に追い込まれている、という事だ。

これは自身にとっては不本意な生き方ではあるが、
状況やタイミングが理想の暮らしを許さないので今は
じっとガマンの時だ、と思って趣味や生活を抑制して
脂汗を流しながら人生のリソースを仕事に振り向けて
頑張っていた。

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…そしたら、先日、上司からこんな事を言われた。

 上司:「ino、来月から、もう残業代は出ないからな。」

長期現場出張での仕事は工期に追われてやむなく
残業時間が100H/月を軽く超える事が多々ある。
その残業代はそれなりの金額になるので、自分が
自宅を離れて長いこと地方行脚をするモチベーションの
一つになってる。それがカット?、そりゃご無体な!

絶句する自分に、上司は続けてこう言うのだ。

 上司:「ここ数年の頑張りが認められてな、来月から
     お前は管理職に昇格が決まったぞ。喜べ!」

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管理職とは、労働組合員ではなくなり、労使でいう
使側の人間になる、という事だ。だから残業代は出ず
変わりに20~30Hくらいの残業代に相当する管理職
手当てが乗った固定給で、一切労働時間に規制が
かからず、何があろうと全て自己責任で働く、という
労働スタイルだ。

もしも本社で勤務をしていればちょっとだけ得をする。

だが自分がいるのは生き馬の目を抜くような激しい
仕事量のある最前線の現場だ。管理職に昇格しても
年内は今と同じ仕事を今と同じ立場で今と同じか
それ以上に増加する仕事を抱えながらやる事になる。

…つまり判りやすい賃金カットって事だな(TT)<ばき

いやいや、厳密に言えば、労働者として上限に達して
いた給料が、これからの頑張り次第では今以上に
上がる可能性が得られた、という大きいブレイクスルーを
果たした、という点で前向きな事なんだ、間違いなく。

でも、残念ながら、自分はそれを望んで、ここに達した
訳じゃない。だから、管理職への昇格を聞いてもそれを
素直に喜べなかった。

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この不景気な時代に、サラリーマンとして大きなマイル
ストーンの一つである管理職への昇格をこんな自分が
する事になるとは、まったく想像していなかった。

というより、将来に渡って自分がそこに到達するとは
思ってなかった。何故なら、そこを目指して働いていた
訳じゃないし、むしろそうなることで、上記の理想の
暮らしからどんどん遠ざかることになるからだ。

今の暮らし、今の道楽を定年まで継続するのならば
今の立場や今の給料や今の労働スタイルをしばらく
継続するという現状を維持すればまったく問題がない。

今以上に時間を費やし、重たい責任を背負って働いて、
その対価として今以上に収入を得るのは出世という
点では正しいことかもしれないが、自分の理想とする
生き方とこれは、間逆の方向性だ。

…皮肉だ、我ながら猛烈な皮肉な状況だ(^^;;;)<ばき

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