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2013.09.09

今の新車よりも、こっちに乗りたい

ちょっと間が開きすぎた(^^;)

その間に、仕事はどんどん忙しくなっているけど、
どうにか頑張って乗り物道楽も細々と継続中。

今年は思い切って、利用頻度が極端に少ない
コイツをもう少し活用してやろうと一念発起して、
その筋では有名な某ショップに持ち込んで現在
完全フルOHを実施中。

Tzr01

エンジンもこの通りに木っ端微塵にして、ありと
あらゆる消耗部品を換えクランクやシリンダーは
全てリビルド。

Tzr02

足回りも全部!、何もかも分解して再生して組む。
平たく言えば、古い主骨格と、皮を再利用して、
中身をほぼ新車状態にするのだ。

1992年生まれの、もう二度と作られないだろう
このクラスの乗り物、21世紀の今だからこそ
当時の新車状態に近づけて、最新のマシン達と
一緒に走らせて、ライダーもバイクも今では年寄り
だけど、まだまだ今だってこんなに走れるぜぃ!、
…とワカモノたちをびっくりさせてや<ばき!

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ここまでやると、ぶっちゃける話しだが最近流行りの
250ccクラスの新車がそのまま買えてしまうくらいの
費用が余裕でかかる(-_-;;)

単車乗り以外には21年前のクラッシック車にそこまで
費用をかけて再生する事はまず理解されないと思う。
修理費がかかるのなら、修理費がもったいないから
普通に新車を買えばいいじゃん、って言うだろう。

…でもこういうバイクは、もう二度と出てこないのだ。

最新の600ccのSSも良いけど日本国内で乗るには
速すぎるし、この手の250ccと比べると重くて長い。

同じ車種の程度のいい中古を買う事も出来るけれど、
なにせ20年くらい前の中古だから、中身がどういう
状態であるかを確かめる術がない。

それならば、自分が稼動状態で持っている3XVを
素材にして、徹底的に全部バラしてOHすることで
一見古いボロいバイクだけど、中身は新車同然に
再生するほうが安心だし、結局は安上がりなんだ。

2stレプリカは四輪でいえば、RX-7みたいなもんだ。
ロータリーエンジンという唯一孤高の心臓を抱く
軽量のコーナーリングマシン。最新の技術を投じた
最新鋭車には勝てないかもしれない、でも今の
時代の車では絶対に成しえない軽さや速さや
感性に訴えてくるフィーリングが、それにはある。

2stレプリカはそれをさらに研ぎ澄ましたような存在だ。
だから、今の海外製造の250cc新車を目の前に並べ
られても、自分としては自分の手元にあるこの3XVを
超える魅力は見出せなかった。

だから、これからもずっとTZRという楽しいバイクを
生かして走り続けるために、今の状態でも普通に
走れてしまう状態なんだけど、致命的な故障が無い、
動態保存が出来ている今のうちに、そして何よりも
メーカーからOHに必要となる部品がまだ入手可能な
今のうちに、今のタイミングであと10年は安心して
乗れる状態にしておく事にした。

また、TZシリンダーが付いた特別モデルである
SPや完成度を高めた最終モデルのSPRではなく、
乾式クラッチではあるけどその他は全て標準の
モデルである3XV8をわざわざここまでやって再生
するのにもちゃんと意味がある。

ハイパワーだけど気難しいSPと違って標準モデルの
3XVは国内の公道を走るのなら必要十分な馬力を
叩き出しながら丈夫で壊れず、小口径キャブによる
扱いやすさが同居する、楽しくて優れたマシンだ。

だけど標準モデルは特別モデルと違って価値が
低いので、大量に売られたはずなのに今では状態の
良いものは多くないし、ここまでやってリビルドする
人も多くは無い。

だからこそ自分はあえて公道で楽しいスタンダード
エンジンの3XVを再生して、それを残しておきたい。
2stレプリカという先鋭化した乗り物の凄さを誰でも
体感してもらうなら標準モデルの方がいいからね。

いつか出来ることなら、昔はこんなに楽しいバイクが
沢山あったんだよ、ってワカモノに乗せてみたいし、
自分がコイツを手放すときが来ても、次にコイツに
乗る人に少しでも良い状態で襷渡し出来るし(^^ゞ
その前に、自分自身が再生したコイツに乗りたい。

その為に新車を買うのと同じくらい費用をかけても
価値があると判断した。だから徹底的にやるよ(^^)/

この21年間、致命的な故障もせず、かつ一度も
転倒した事が無い、実走2.2万kmの3XV8、
早く元気になってウチに帰っておいで~~~~♪
 

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