去る2003年9月25日、自分は離婚後の生活改革の
一環としてそれまでやった事のなかった家計簿を
付け始めた。
小学生の頃に小遣い帳をつけても数ページで挫折
していたので、正直長く続けられるとは自分でも
思っていなかった。
でも一日も、一円も欠かさずに、一人の人間が生き
続けた記録として残り、データ化され可視化され
自分でも思いもよらなかった生活パターンが露に
なり始めると、家計簿をつけることは面白さを生じ、
気が付けば家計簿は一年間で1MBを軽く超える
サイズのEXCELファイルとなり、一年間の集計を
終える年末に毎年欠かさず更新されていった。
気が付けば、2013年9月24日で、満10年間もの間
自分は淡々と家計簿をEXCELで付け続けていた。
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ここを始めた頃は、その家計簿を毎月晒すのが
ひとつのコンテンツとなっていたのだが<ばき!
一度身バレしそうになったので毎月の家計ネタは
個人の特定と社会生活の破綻を招きかねない
ために、それ以降非公開設定して今に至る。
でも記録はずっと継続している。ついにそれが
十周年を迎えた。石の上にも三年どころか十年、
どんなことも十年間継続してやれば、プロ級に
上達するというが、そう考えれば自分の家計
管理能力は下手な専業主婦を超越した状態に
なっている、という事になるな<ばき
なので、この十周年を記念して、一人の中年男が
離婚して独り暮らしに出戻らざるを得なくなった
結果、どう生きてきたのかを、支出行動の集計
結果としてここに記しておく。
同じ集計を2年前に行っているので、興味がある
方はその当時の結果と比較してみて欲しい。
…ま、そんな人はまずいないだろうけど(^^;;;)
なお家計管理では必須の収入の記録とそれから
支出を引いた残額については諸般の事情により
非公開としますんで、その点はあしからず<ばき
大分類| 費目等| 合計 |一年で| 一月で|一日で
------+-------+--------+------+-------+------
| 家賃類| 8790007| 87.9| 7.3 | 2407
| 食 費| 1677469| 16.8| 1.4 | 459
| 光熱水| 607347| 6.1| 0.5 | 166
| 交通費| 1810966| 18.1| 1.5 | 496
生活費| 通信費| 1652005| 16.9| 1.3 | 437
| 医療費| 271909| 2.7| 0.2 | 74
| 生活費| 934906| 9.3| 0.8 | 256
| 保険費| 744290| 7.4| 0.6 | 204
| 交際費| 2926464| 29.3| 2.4 | 801
------+-------+--------+------+-------+------
| 二輪費| 5601651| 56.0| 4.7 | 1534
趣味費| 四輪費| 8260662| 82.6| 6.9 | 2262
| 趣味費| 1510782| 15.1| 1.3 | 414
======+=======+========+======+=======+======
A | 支出計|34788458| 347.9| 29.0 | 9526
------+-------+--------+------+-------+------
| 所得税| 7660605| 76.6| 6.4 | 2098
| 地方税| 5165000| 51.7| 4.3 | 1414
社会 | 年 金| 6985053| 69.9| 5.8 | 1913
負担 | 健 保| 2711217| 27.1| 2.3 | 742
| 失業保| 576583| 5.8| 0.5 | 158
| 介護保| 236831| 2.4| 0.2 | 65
| 組合等| 597890| 6.0| 0.5 | 164
======+=======+========+======+=======+======
B | 天引計|23933179| 239.3| 19.9 | 6553
======+=======+========+======+=======+======
A+B| 総支出|58721637| 587.2| 48.9 |16079
塵も積もれば山となるという諺は当たってた。
みみっちいバツイチ中年男の家計も十年間も
降り積もれば、なんとまぁ、3479万円にもなる。
社会負担も入れたら自分が生きた事で生じた
総支出は建売一軒屋が買えそうな5872万。
宝くじでも当たらないとそんな額とは縁が無いと
思ってたけど、普通に生きてたら到達しちゃった
そんな感じがする。
年平均にすると348万と239万で合計587万。
これが多いのか少ないのかは以下の内訳を
見て判断してほしい。
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生きるのに必須ではない道楽である趣味費、
二輪費、四輪費、その他の趣味費の合計は
年間で154.7万、それ以外の生きるために必要
だった実生活費は年間で193.2万、つまり自分の
暮らしは、年間支出額で約200万という事になる。
なので極端に貧乏ではないけど、それほど贅沢
しているわけでもない。
実生活では節約生活をしながらそれをせめて
楽しみながら出費を抑制し、その浮いた費用を
道楽に(上限を定めて)投じて寂しいバツイチ
独り暮らしの生活をやれる範囲で精一杯!
楽しんでいる、という暮らしをしてる(^◇^)
これを365日×8年+366日×2年=3652日で
割ると、一日あたりの生きるために必要だった
経費が見えてくる。
毎日の宿代は2407円で、食費は459円で、
食費と同じくらい通信費を使い、人付き合いに
801円使って、寂しい独り暮らしを慰めるため
趣味には毎日4210円も使っていた事になる。
毎日毎日9526円使って生きていた事になる。
それに対し、日本で生き続けるために必要な、
まるでヤクザに脅し取られるショバ代にも似た
ような税金や年金や健保といった社会負担
費用は毎日の趣味費を上回る6553円。
…決して安くないぞ(-_-;)
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この家計を円グラフにするとこうなる。

こうやって見てもらえれば、家計簿を淡々と
記録していただけじゃなくて、支出を緻密に
コントロールしてたのがちょっとだけ理解して
もらえると思う。
一番の支出は家賃だ、これは固定費なので
同じ家に住み続ける限り変えようがない。
…なので、それ以外の支出を一番高い家賃
以下にする事にしていたが無事に達成した。
それ以外も極端に突出した支出が発生しない
ようにあらゆる支出をコントロールしていた。
詳細は省くけど、この円グラフが大体平滑な
所からそれを読み取ってほしい(^◇^)
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それを実現しながら、生きるために必須で
ない単なる道楽である趣味費は実生活費を
超えないように注意深く家計管理していた。
その証拠がこの円グラフ。実生活費と単なる
道楽である趣味費と、給料天引きの社会
負担費の割合はこの通り。

社会負担費>実生活費>趣味費
、
つまり一社会人として、自分が生きるのに
必要な経費以上に負担して貢献している
から、せめて生きるのに必要な額くらいは
道楽で使わせろ!、という事なん<ばき
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十年が経過したけど、家計簿で分析、制御
された抑制された家計管理と家計簿付けは
まだまだ止めるつもりはない。
家計簿とは人が生きた履歴そのものだ、
家計管理とは人の知的活動そのものだ、
つまり日記と同じ、何年何月何日に何をして
何を買って生きていたのかの履歴が追える、
こんな面白い事はもったいなくて止められん。
記録は継続し、かつ集積することでどんどん
意味あるものになってゆく。だからまだまだ
記録はつけるよ、そして家計を可能な限り
ギシギシ締め上げてゆく。ちょうど消費税の
増税決定のニュースが流れているから節約
目標とりあえず総支出の5%削減かな(^^;)
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