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2015年2月

2015.02.18

クビを括るよりハラを括らせろ

今やっている仕事、詳細は話せないけど
かなりの物量があり、チームを率いて
対応をしないととてもこなせないような
大掛かりな事を、またやる事になりそう。

自分はその仕事に一兵卒だった頃から
関わっているので、今はそのアタマを
張れるようになった。

だからこそ、その仕事の怖さやキツさを
誰よりもよく知っている。少なくともウチの
会社の中でこの仕事を自分と同じくらい
出来る人間はいないと自負する。

ただし現役を退いた定年後の嘱託勤務の
この仕事の師匠である大先輩には流石に
敵わないだろうと思う。

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今回の仕事は過去に経験した中でも
最大級のボリュームがある大仕事だ。

だけど以前一緒に各地を転戦してた
チームはもう解体されていてその頃の
メンバーは自分を含めて数名だけが
残存している、そういう負け戦状態だ。

明らかに戦力不足。でもその戦力で闘う
しかなければ緻密な戦略が必要になる。

そう思って、ずっと作戦を練っていた。

そして、コレならばどうにかいけそうだ!
という案を作りあえて、関係者に示した。
今のままだとダメだけど、こうすれば
もしかしたらいけるかもしれないよ!、

…ってね。

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ぶっちゃけるとその作戦以外の方法で
うまく仕事をする方法があるならば逆に
教えて欲しい、というくらいのギリギリの
作戦だった。しかもメンバーは少数精鋭、
数は少ないけど現存するメンバーの中で
最強の布陣を(絶対数は足りないが)
敷いて、これでなら行けるよ、と宣言した。

それからしばらくして、仕事に着手する
寸前まで来た頃、どうもこの仕事に関わる
人がみんなで変な事を言っているのに
気付いた。

曰く、ベテランのinoがやるのなら、一人で
全部出来るだろう、だから提案した最小
チームは無しにして、一人で仕事をさせ
ればいいだろう、というのだ。

…あのなぁ、いくら自分がベテランでもな、
人が一人で出来る仕事量っていうのは
限りがあるんだよ。本来だったらチームに
5人くらい居ないと出来ない仕事なのに、
なんで自分が独りで出来るんだよ(怒)

そもそもこの仕事を誰一人やった事が
無いじゃんか、なのによくそう判断する
事が出来るもんだな。

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この仕事を自分以上に出来る人間なんて、
あと1~2人しかこの会社に居ないぞ。
(これ、前述の大先輩の事ね)

その中の一人が自分、唯一の現役だ。
その自分がどうやっても出来ないよ、と
言う仕事物量を経験者ならやって当然、
という対応をされたら…さすがの自分も
それは無理だと言う。

これは仕事を完遂するために腹を括る
という行為じゃなく、独りで出来ない量の
仕事を無理やり押し付けられて破綻する
事を前提として(そしてその責任は全て
自分にある、というストーリー)にっちも
さっちも行かなくなってしま、クビを括る
パターンに載ってきた、という事だ。

どうせ括るならクビよりハラの方がいい。
でも、ハラを括るにはちゃんと根拠が
必要なんだ。それが出来なければ、
クビをくくるかしかないのなら尚更だ。

自分はその根拠を示してこの作戦なら
やれる、と言ったが、その条件提示が
全部無くなって、inoがやると言ってた!
という訳の判らない話になっている。

ホントいい加減にして欲しいもんだ。

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おっと、ここで言うクビを括る、という
話は、自殺する、という事じゃないよ。

そうなったら悪いけど、自分は仕事に
命をかけて滅私奉公で全て投げ出し
てでもヤル程の価値はない、という
考えなので仕事追い込まれてニッチ
もサッチも行かなくなっても絶望の
あまりクビを括るような事はしない。

そうなるより会社をクビになる方が
遥かにマシと考える。もしも仮に
職を失っても自分はどうやってでも
ホームレスだろうが無人島だろうが
生きていける自信があるからね。

仮にそうなったら仕方が無いけど
でもそうならないようには頑張る。
でも頑張るっていうのは不可能な
事を精神論だけで出来るように
する事じゃないんだ。

なんでこんな簡単な事が判らない
んだろう?、伝えても、伝えても、
理解してもらえないんだろう?
 
 

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2015.02.08

捨てられた子猫の前を素通りできないタイプなので

子供の頃、子猫や子犬が捨てられていると、いつも
散々悩んで、結局拾っていてしまう、という生活を
していた。自分だけでなく家族全員がそんな性格
なので、一時期我が家には猫が20匹くらいいた。
(犬も当時2匹いた)

ネコ缶をダンボール単位で買ったり、電動缶開け機を
買ったりして、普通のネコ飼いとはかなり違う、楽しい
時間をすごせたと思う(^^)

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時はたち、最近はネコが捨てられているのを見る
事はほとんど無くなった。まぁ独り暮らしだから
仮に見かけても拾うわけにはいかないんだけど。

でも、独り暮らしなら拾えるものがある。

それは乗られなくなった、朽ち果てかけている
バイクだ。

バイクに長く、そして沢山乗っていると、どういう
わけか、不思議なツテが出来上がってきて、その
ネットワークに張り巡らされた、車体廃棄話や、
買取業者にタダ同然で買い叩かれる話などが
耳に入ってくる。

なので、それをインターセプトして、死に掛けた
バイクをどうにか再生してもう一度走らせたい。
一切の商売っ気無しでね

…前置きはさておき、今日こんなコが我が家に
やってきた。

Lan

丸一年以上不動状態が続き、バイクカバーも
ボロボロに裂けて雨ざらしになっていたため
鉄の部品はことごとく赤錆が吹いた状態に
なっている、ヤマハのDT230ことランツァだ。

これも廃車回収業者に引き取らせるか、という
話が出ていたのを知っていたので、もう一度
走らせてやろうよ、とレストアする事を薦めて
きたんだけど、子供が生まれてそれ所じゃ
なくなってしまったその家で、夫の道楽である
バイクは結局放置され、サビまくり、不動車と
なって、捨てられる寸前になっていた。

でも、コイツは結構走る頑張りやさんなんだ。
1997年式だから、ウチのTDM850と同年代と
いう古さだけど、まだたったこれだけしか
走ってないのだ。

Lan3

このまま骸と化すにはまだ早いだろ!
わかった、オレが面倒見るから任せろ!

…と大見得を切って結局引き取っちゃった。
すでに手元に11台もバイクがあるのになぁ。

まぁ11台が12台になるのは、比率で言えば
たった8%UPにすぎない。消費税みたいな
もんだ、はっはっは(T▽T)<ばき

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回収しに出向いたら、サビだらけでびっくりした。
動かそうとしたらブレーキがサビてて動かなかった。
タイヤの空気もがっつり抜けてた。
キーを受けとてまわそうとしたらシリンダーが固着
していて動かなかった。
ウィンカースイッチやホーンスイッチが渋くて硬い。
キャブ周辺では腐った杏仁豆腐のような死臭。
でもフレームやタンクやフォークといった重要部品は
サビてない。スポークやボルトや冷却水パイプ、
その他鉄部品は真っ赤っ赤だけどね。

自宅に持ってきて、キーを回るようにして、
外装剥いて、グリスやオイルでベタベタなところを
脱脂してキレイにして、バッテリーをジャンプさせて
セルを回そうとしたら回らないのでスターターリレー
まで追いかけて接触不良をつぶして回るように
して、でもエンジンがかからないから調べたら
YPVSのケーブルがブチ切れてる(;_;)

Ypvs

エアクリーナーは指で穴が開くくらい劣化してた。

Airclean

知恵の輪のように苦労してキャブを取り外して
内部清掃を実施して、これまた苦労に苦労して
キャブを取り付けてセルを回すとあっけなく復活。
元気のいい2stサウンドを奏でてくれた♪

Lankemu_2

…よかった、こいつやっぱり生きてたよ、あっさり
捨てられずに直って良かったなぁ(^◇^)

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とはいえ、まだまだ公道を走れるレベルじゃない
だからこれからまたコツコツとこのコを直して
ちゃんと走れるようにしてやるつもり。

このコもオンリーワンのすばらしいバイクなんだけど
でも直しても長く乗れるかどうかはじつは判らない。
だってウチには他にもオンリーワンの超強力な個性を
放つライバルが沢山あるからね<ばき
 

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2015.02.01

この歳なんだから、もっと慎重に

自分も気付けば四捨五入するともう50という年齢になってた。
俗に言う、「アラフィフ」、という世代ってヤツだ。もういまさら
再婚したり家族を持ったりする明るい将来や夢をもう見ては
いけない年齢になった。この歳になると、そういう夢を夢見る
ような浮ついた話よりも、手を伸ばせばもうすぐ届いてしまう、
ほんの目の前に迫った自分の独りで迎える老後の事の方が
心配で深刻な話題になってしまう(-_-;)

しゃーない、もう若くないのだ。そしてもう先が長くないのだ。

人生を『起承転結』、とすると『転』状態はほぼ終わりつつある。
後はいかにして結実させて、人生を完結させるのか、そういう
事を考えて日々を生きねばならない年齢になった、という事だ。

…おっとっと、そんな自分を見てニヤニヤしてるワカモノたちよ、
君達ももう少ししたら(それはびっくりするくらい短い時間だぜ)
避けようも無くこのモードに入ってしまうのだよ。

それが嫌なら、自分のような生き方をしたくなければ、努力して
恋愛して、結婚して…家族を作りな。頑張れ、健闘を祈る(^^)

------------

最近、自分の学生時代の友人が、リストラクチャーにあって
卒業以来勤務していた正社員の職を捨てて無職となった。

この歳になると前の仕事と同じような職務条件や給与等の
再就職はほぼ無理だ、だから家族持ちだったら一大事だ。
でも彼は自分と同じく独身(未婚だけど)、だから自分一人の
生活さえどうにかなればいい、と、早期退職制度が始まって
そのリストに載っていることが判った途端にあっさりと辞めて
しまった。

長年の友人としては心配になるのだが、彼は楽天的に

 『な~に、えり好みしなければ再就職先くらいあるだろ』

と言う。でも、そんなに甘くないと思う。かなり苦しい、という
話は一緒に仕事をしている職人さんたちから沢山話を
聞いているからね。

でも、彼は会社都合退職になるから失業保険が長く出るし
(手取りは十数万だそうな…)、退職金も割り増し分が少し
増えたし(百万くらい多めに出た程度だそうな)、なにより
今までのサラリーマン生活である程度のまとまった貯金も
あるから、当分大丈夫だ、と誇らしげに言う。そういう話を
初めて聞いたが(普通は話題になんてならないので)
…でも、その貯金額、ぶっちゃけ自分の1/3も無いよ…
そんな脆弱な状態で、本当に大丈夫なの?

悪い事は言わないから、一日でも早く再就職口を探した方が
いいよ、だって再就職に有利な資格や職歴があるわけじゃ
ないし、何か技術を持ってる訳でもない、普通の平リーマン
だったんだろ?、うちらの世代の中年が無職になると、相当
大変だと思うぞ、と、言うのだが、退職ハイなのか糠に釘で

 『半年くらいはフラフラ遊んで、その後どこか適当な
  会社の総務でもやるよ、それなら出来るだろう』

という。いやや、そもそもオマエは工場の生産管理の職
だったんだろ?、総務なんてやったこと無いじゃんか?
…ナニ?、毎日定時で帰りたい?、土日休みで遊びたい?
そういう待遇の事務職の正社員に50近い中年男があっさり
なれるという気が一切しないんだが…

現実を見てる?、現実逃避モードに入っちゃったか(-_-;)?

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まぁ、古くからの友人とはいえ、他人の人生だからそれに
自分が深く関わるのはルール違反だ。ウチら中年独身男は
自分の人生は自分だけが責任を持って生きるんだから。

一応忠告はしたぞ、と念を押したが、どうなることやら。

でも、どんな閑職に追われても、50チョイまでは元の会社に
しがみついてでも老後資金をもっとしっかり確保してから
リタイヤした方が良かったような気がするけどなぁ。

何でもそれを選ぶと遠方の地方工場勤務になるそうだが
住めば都と言うし、地方暮らしも悪くないと思うけどな。
ま、もう辞めちゃったんだったら、もう手遅れだけどね。
 

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