この歳なんだから、もっと慎重に
自分も気付けば四捨五入するともう50という年齢になってた。
俗に言う、「アラフィフ」、という世代ってヤツだ。もういまさら
再婚したり家族を持ったりする明るい将来や夢をもう見ては
いけない年齢になった。この歳になると、そういう夢を夢見る
ような浮ついた話よりも、手を伸ばせばもうすぐ届いてしまう、
ほんの目の前に迫った自分の独りで迎える老後の事の方が
心配で深刻な話題になってしまう(-_-;)
しゃーない、もう若くないのだ。そしてもう先が長くないのだ。
人生を『起承転結』、とすると『転』状態はほぼ終わりつつある。
後はいかにして結実させて、人生を完結させるのか、そういう
事を考えて日々を生きねばならない年齢になった、という事だ。
…おっとっと、そんな自分を見てニヤニヤしてるワカモノたちよ、
君達ももう少ししたら(それはびっくりするくらい短い時間だぜ)
避けようも無くこのモードに入ってしまうのだよ。
それが嫌なら、自分のような生き方をしたくなければ、努力して
恋愛して、結婚して…家族を作りな。頑張れ、健闘を祈る(^^)
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最近、自分の学生時代の友人が、リストラクチャーにあって
卒業以来勤務していた正社員の職を捨てて無職となった。
この歳になると前の仕事と同じような職務条件や給与等の
再就職はほぼ無理だ、だから家族持ちだったら一大事だ。
でも彼は自分と同じく独身(未婚だけど)、だから自分一人の
生活さえどうにかなればいい、と、早期退職制度が始まって
そのリストに載っていることが判った途端にあっさりと辞めて
しまった。
長年の友人としては心配になるのだが、彼は楽天的に
『な~に、えり好みしなければ再就職先くらいあるだろ』
と言う。でも、そんなに甘くないと思う。かなり苦しい、という
話は一緒に仕事をしている職人さんたちから沢山話を
聞いているからね。
でも、彼は会社都合退職になるから失業保険が長く出るし
(手取りは十数万だそうな…)、退職金も割り増し分が少し
増えたし(百万くらい多めに出た程度だそうな)、なにより
今までのサラリーマン生活である程度のまとまった貯金も
あるから、当分大丈夫だ、と誇らしげに言う。そういう話を
初めて聞いたが(普通は話題になんてならないので)
…でも、その貯金額、ぶっちゃけ自分の1/3も無いよ…
そんな脆弱な状態で、本当に大丈夫なの?
悪い事は言わないから、一日でも早く再就職口を探した方が
いいよ、だって再就職に有利な資格や職歴があるわけじゃ
ないし、何か技術を持ってる訳でもない、普通の平リーマン
だったんだろ?、うちらの世代の中年が無職になると、相当
大変だと思うぞ、と、言うのだが、退職ハイなのか糠に釘で
『半年くらいはフラフラ遊んで、その後どこか適当な
会社の総務でもやるよ、それなら出来るだろう』
という。いやや、そもそもオマエは工場の生産管理の職
だったんだろ?、総務なんてやったこと無いじゃんか?
…ナニ?、毎日定時で帰りたい?、土日休みで遊びたい?
そういう待遇の事務職の正社員に50近い中年男があっさり
なれるという気が一切しないんだが…
現実を見てる?、現実逃避モードに入っちゃったか(-_-;)?
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まぁ、古くからの友人とはいえ、他人の人生だからそれに
自分が深く関わるのはルール違反だ。ウチら中年独身男は
自分の人生は自分だけが責任を持って生きるんだから。
一応忠告はしたぞ、と念を押したが、どうなることやら。
でも、どんな閑職に追われても、50チョイまでは元の会社に
しがみついてでも老後資金をもっとしっかり確保してから
リタイヤした方が良かったような気がするけどなぁ。
何でもそれを選ぶと遠方の地方工場勤務になるそうだが
住めば都と言うし、地方暮らしも悪くないと思うけどな。
ま、もう辞めちゃったんだったら、もう手遅れだけどね。
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コメント
年をとると逆算の物の考え方になりますね。
あと何回お給料をもらえるのかな?とかあと何回桜を見られるのかな?とか…
何か淋しくなりますね!
投稿: たにやん | 2015.02.02 02:32
仕事を選り好まなければ、何かはあるでしょう。正規はむつかしいと思いますし、条件も悪いでしょうが。
来年(先のようだけれど、結構直ぐだと思う)には、半世紀になります。思えば遠くに来たもんだ。
先のことなんざ分かりゃあしませんが、生きてるうちは頑張りますよ。
投稿: 剣片喰 | 2015.02.03 19:46
忙しさにかまけてまたコメント返信が
遅れてしまいました、すみません(^^;)
たにやんさん:
同じ考え方で、自分は
『あと何回ご飯が食えるんだろう?』
と思うことがあります。死ぬまでに食える
食事の量は限りがあるわけで、それまでに
色々食えるものを食いたい、と思いつつ、
食費を減らすために今日も豆腐ともやしと
その他で貧乏夕飯を作って食ってしまう…
貧乏性ってやつですね(^^;)
------------
剣片喰さん:
友人はそれまで働いていた給料や待遇が
あっけなく手に入るもの、という考えで
その根拠がまったく無いんですよね…
人生50年、と信長は舞ったそうです。
自分も数年したらそこに立ちます。
もしかしたらそれまで生きられない
かもしれません(事故とか病気とか)
一寸先は闇。でも今要る場所と、手が
届く範囲だけは何となく判るもんです。
人はその中で頑張って生きる、出来れば
少しでも明るい未来に行きたいけど、でも
いけないかもしれない。
リスクはかならずある、だからそれに
見舞われても笑ってクリアできるような
胆力と必要十分な備えはどうにかして
持っていたいもんです。
お互い頑張りましょうp(^^)q
投稿: ino | 2015.02.08 20:05
とにかくさっさと現実を見るべきでしょうね 何をするにも事前にリサーチが必要です
半年間休むにも現状を把握してからにしないと、、おそらく正しく把握すればそんな事言ってられなくなると思います
どのくらい収入があったか解りませんが、想像を絶する程条件は悪く感じますから
いずれにしろカラダが資本なので、ただ遊んでいないで健康管理、体力維持を勧めます
私もそうですが年齢的に何もしないと急激に体力は衰えますから、いざ仕事に復帰したときに
かなりきついですよ。
投稿: main | 2015.02.09 14:17
mainさん:
コメントいただきありがとうございます(^^)
友人のあまりに無計画で楽観的な考えに80%の
呆れと、20%のうらやましさを感じました(^^;)
でも、現実はそうも言ってられない状況でしょう。
友人の収入は流石に知りませんが会話の端々から
推定500~600万くらいの年収だったのでは?
地方の工場に飛ばされても意地でも辞めなければ
収入は6割くらいに落ちる、という話をしてたので
エイヤ!で、400万くらいまで落ちると仮定しても
ゼロベースで再就職してそのくらいの収入を得る
のはかなり大変でしょう。
自分はそれは無理だと思うと言ってるのですが…
不思議な事に友人にはそういう感覚が無いんです。
失業保険を満額もらえるだけもらったらまた元の
収入の(かつラクな)仕事に当たり前のように
再就職する、というバラ色の人生設計をしてます。
まぁ彼の人生ですから、頑張って生きてもらうしか
ありませんよね、あぁ南無阿弥陀仏(-人-;)
投稿: ino | 2015.02.09 23:07