雑誌というメディアに思うこと
雑誌といっても、狭いジャンルのバイク雑誌の事だけどね。
ここ最近、バイク雑誌を買ったことがない。一年ほど前に
とある特集に興味をひいて買ったのが最後で(後述する)
それ以降本屋で見かけてもたまにペラペラと覗いて、もう
終わり。真面目にじっくり立ち読みする事すら無い。
…それはなぜか?
書店にあるバイク雑誌が今の自分に何の情報ももたらして
くれないからだ。
若い頃は、毎年出る新型バイクの紹介や、自分が知らない
色々な情報が満ち溢れていた毎月発売日が楽しみだった
バイク雑誌。本当にワクワクしながら買って、何度も何度も
ボロボロになるまで読みふけり、それを大事に取っていた。
でも気が付いたら、興味をひくようなバイクは殆ど絶滅し、
紹介されるネタやノウハウなどは、自分がかつてのバイク
雑誌やその他から得た知識と積み重ねてきた経験により
蓄えている知識の方がそれらをはるかに上回っているような
状態になってた。
例えばちょっと前に某誌に「キャンプツーリング特集」なる
物があったけど、TWで北海道を旅するキャンプツアラーの
自分としては、驚くくらい本当に「何一つ」役に立つ情報が
無かった(^^;;;)
また、これを言うとミもフタも無いんだけど、新製品情報は
雑誌よりもネットの方が圧倒的に速いのだ。
だから、雑誌を読んでも何も新しい知識が入ってこない。
新型車の情報はあるけど、正直欲しいと思える新型の
バイクはほとんど無い。今まで色々なバイクを見て乗って
みて「これは欲しい!」というバイクは…今となっては、
ほぼ全て自分で所有するに至ってるしね<ばき
これは、自分がそのバイク雑誌が狙っているライダーの
層には居ないと言う事なんだと思う。きっと今の雑誌を
ワクワクしながら待っているワカモノもちゃんといるはず。
かつての自分がそうだったように。
だから、バイク雑誌は自分らの主義主張を安易に変え
こうすれば売れそう、と買手に擦り寄らず貫いて欲しい。
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そんな自分が最後にバイク雑誌を買ったのは2015年の
夏。それは「ゲッカンタカハシゴー」の第三ゴー。
これはバイク乗りとして生きてきた自分が思うことや
考える事がかなりの精度で記載されていたからだ。
それは 「ゲッカンタカハシゴー的 魂のライテク」
詳細は当該雑誌を読むチャンスがあれば読んで欲しい。
バイク乗りなら知っておいて、そして書いてある内容に
ついて深く考えてみて損は無いと思う、自分や仲間が
事故ったり命を失う前にね。
なお、ゲッカンタカハシゴーは近いうちに新刊が出る
らしいが、自分が心底感動した第三ゴーの次に出た
第四ゴーは正直金を払って買いたいと思わなかった。
だから、次号も中身を見てから買うかどうか考える。
共感できないものには自分の命を削って稼いだ金を
費やす価値はないと思うので、そこはシビアに行く。
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でも実は、自分が唯一費用を支払って定期購読を
している雑誌がある。それは「AHEAD」というフリー
ペーパー。フリーだから場所によっては無料で配布
されているんだけど、自分はわざわざ定期購読料を
支払って読んでいる。
バイク雑誌といより、乗り物雑誌というべきかな?
車とバイクとそれに関わるライフスタイルに関する
薄っぺらい雑誌だ。でも書かれている内容や、各
ライターのこめられた主張、これが今を生きている
自分が不思議と共感する事が出来るのだ。
そうなると貪欲に新しい知識を求めて読み漁って
いたかつての雑誌のそれと違って、同族を求めて、
それがいることに安心感を得ているような感覚。
勝手な考えだけど、「乗り物道楽」というクラブの
会報誌のような、そんな感じかな?
だから毎号楽しみにして待つ。こういう雑誌がまだ
存在しているということは雑誌と言うメディアにまだ
可能性がある、という事なのかな、と思いつつ…ね。
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コメント
あれっ、奇遇ですね。
自分も創刊以来、ずっと読者です!(^^)
投稿: 男満 | 2016.09.15 00:34
男満さん:
あちらではお世話になってます、こちらでは
初めまして、ですかね(^^)?
男満さんも自分同様「乗り物道楽クラブ」の
メンバーだと思うので、AHEADはちょうど
ドンピシャ!、な雑誌かもしれませんね(^^)
これを毎号読んでいると大鶴義丹氏と語って
みたいなぁ、と思ったりします。同年代ですし
乗るバイクや車は違いますが本質的に我らと
同じ「乗り物道楽者」だと感じますしね(笑)
投稿: ino | 2016.09.15 18:04