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2017.07.17

旅2017・2日目 敗走

波もなくほとんど揺れない大型フェリーでの睡眠は
きわめて快適。ただ困ったことに、少しの揺れで
船倉に積んだ乗用車の盗難防止センサーが働く
ようで、突然クラクションが断続的に鳴り出す事が
あった。実は出航前に、そういう設定の四輪車の
持ち主が船内放送で呼び出されて、アラームを
切ってくれ、という依頼をされているのをロビーで
聞いてたが、こういう事か…迷惑だなぁ(-_-;)

それでも朝の目覚めは悪くない。まずは昨夕に
ものすごく混んでいて入る気がしなかった風呂に
行き、朝風呂を頂く。北海道に向かう場合、男湯は
東側を向くので、朝日がキラキラと湯船の水面に
輝いてなかなかいい雰囲気だ。まぶしいけどね。

フロの後には使ったタオルと適当な手すりに干し
食堂の近くで北海道の地図を見ながら朝飯の
バイキングが始まるのを待つ。貧乏ライダーとは
いえ、フェリーを運航してくれる商船会社に少しは
利益を落とさないとね、航路がなくなって困るのは
利用者側だからさ。なので朝飯だけはちゃんと
1050円を正々堂々と払って食うのさ、モリモリと
食って昼飯を食わなくてもいい位にね(^◇^)<ばき

02asamesibiking

これをペロリと頂いた後に、ご飯をもう一杯と
サバをメインにおかずをもう一回り食って満腹♪
ごちそうさまでした~(^^)/

------------

この時点で時刻は0830。下船までタップリ時間が
ある。なのでここから作戦タイム。北海道の地図と
たまに陸地からの電波を拾って繋がるタブレット
端末の天気情報を見ながら、今回はどういう旅を
するのか検討する。

この時点で北海道の北側は雨確定。南側も雨模様。
これから到着する苫小牧は70%の降雨確立_| ̄|○
でも、東側の下側、釧路~根室だけはどうにか曇り
から晴れが見込めるようだ。

その後の週間予報を見ると、道東の天気が良くて
道南が悪い。道北は2日後あたりから良くなるようだ。
そして週末は全域で大雨、予定している最終日は
晴れるみたいだが、一週間後の天気なんてアテに
ならない。重要なのは今日の行動だ。それが命運を
分ける!

自分が今まで、苫小牧に上陸してから移動する
パターンは大きく分けてこんな感じ。

 1)北東に進み夕張~富良野方向へ(2007年
 2)支笏湖方面に進みGo westで羊蹄山~積丹へ
 3)南東に進み日高~襟裳~大樹方面へ
 4)室蘭方向に進み長万部を経由して大沼公園へ

なのだが、5年前は

 5)支笏湖方面に進み千歳で一泊、翌日日高へ

という変則的な動きをした。これは過去のネタ
ある通りだ。

今回はどうするか?、まずそれほど長大な休みが
あるわけじゃない。そして雨はやっぱり避けられる
ならば避け続けたい。そして今回の相棒はいつもの
非力で楽しいTWではなく、過去にプライペーターが
パリダカに何台も持ち込んで走っていた600ccもの
排気量を持つ大型ラリーレイドマシン、XT600Zだ。

となると、答えは一つだ。14時に上陸したら、一路
釧路方面に突っ走る。…どうやって?、高速道路を
使うのだ。

過去に北海道で高速道路を使ったのは一度しか
ない。それは十年前の旅で、帰りを急ぐあまりに
最短かつ最速コースを選んで走った、その時だけ。

北海道で高速に乗って長距離を突っ走る、と
いうのは正直自分の旅のスタイルから逸脱が
激しい。…でもね、北海道の高速道路なんて、
こんなチャンスがなければバイクで走るなんて
機会はもう無いかもいれない。一度も走った事が
無い道ならば、一度は走ってみたいじゃん(^^)

よし、決めた!、船を下りたら、一気に釧路だ!
苫小牧から釧路までは約290kmくらい。XTに
掛かればなんてことない距離だ。帯広くらいまで
雨にやられるかもしれないけど、まぁいいだろ、
明日からはカッパ要らずの旅にしてやるぜ!

…と、この時点で北海道を反時計回りする
大方針を決めた。道東の天気が今後ずっと
良ければ、道東のみの旅でも十分OKだしね。

じゃあ後は最新北海道ガイドを見て過ごそう。
昨日ツーリングマップルを買った時に一緒に
こういう雑誌を買っておいた。自宅で直ぐに
ナイフで裂いて、北海道ネタのページだけを
持ってきた。タンクバッグに上手く入らないので
フェリーのロビーのおねぇさんにハサミを借り
面取りしたのでこんな感じ。必要なのは情報。
媒体はどんなにみすぼらしくてもいいのさ(^^)

02bikezassi

ちなみにこれは今後の道中も持っていたけど
ページをめくったのはこの行きのフェリーの
中だけだった。情報としてはほぼ全て知って
いることばかり、あまり参考にならなかった。
途中で捨てていれば少し身軽になれたな。

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船が苫小牧に近づくにつれて、快晴だった空が
どんどん曇天になってゆく…勘弁してよ(-_-;)。

02kaijyodonte

陰々滅々な気持ちでベッドに戻る。下船の準備を
するよう、船内放送が流れたため支度を整えて、
着岸した状態でもう一度甲板に出たら…

02tomakomaiminato01

路面は完全に濡れているので、雨が降っていた
ようだが、空が…空が青い!晴れてるじゃん!

02tomakomaiminato02

よし!よし!、幸先いいぞこれは(^▽^)!
しょっぱなからカッパを着て上陸かと思っていた
だけにちょっとうれしい。晴れた状態で無事に
上陸を果たせた。

02tomakomaiminato03

苫小牧港の回りは5年ぶりだというのに馴染みが
あるのでちっとも懐かしい感じがしない。そこから
北東に向かう国道234号に乗り早来方面へ進む。
ここから約290kmを突っ走る、あまり懐かしんでは
いられない。でもついついうれしくて、5年前と同じ
場所で停まってXTで来たぜ!、と記念写真(苦笑)

02tokiwacamp

青空はあっというまに曇りになったけど、でもまだ
雨は降ってない!、行ける!、行ける!行け行け!

ここで、初めて自分は5年前と今との大きな違いを
体感する事になった。タンクバッグに収めた北海道
ツーリングマップル、この地図がなかなか読めない。
どういう事か、と言うと単純な話なんだけど、巨大な
30Lタンクの上に載せたマグネットマウントのタンク
バッグ、その地図を入れる面が小さいタンクのTWと
違ってかなり顔面に近くなる。そして自分は5年間で
確実に手前が見えにくい老化現象を発症していた
ようだ(つまりこれって老眼ってやつですか?)

02mapmienai

その二つがあいまって、地図の小さい文字が全然
見えない!、国道なのか道道なのか、マークの形
だけでなく、その形の中にある3桁の小さい数字が
見え~~ん!!!(T◇T)<ばき

でも、この画像にあるように、今回はハンドルに
秘密兵器を仕込んできた。それは知人から借りた
白ロムスマホ。以前使っていたやつでもう使わない
というのでこの旅のために借りた。マウントは電源
付きのやつをamazonで1500円程で買って配線済。
これにフリーのカーナビアプリを入れ、Wifiルータで
地図情報を読み込んで現在位置をリアルタイムで
判るようにしてきた。これはやって正解だった。

なにせ地図よりも遠くにあるので良く見える(^^;)

表示が小さければ拡大も出来るしね。いや~、
科学技術の進歩に感謝だな(^^;;;)

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追分町から初めて走る道東自動車道に入る。

02kousokuiriguchi

昭和のポンコツのXTだけど、ETC化してあるので
休日割引がちゃんと適用される。さあ、行くぜ!

02kousokusoukou

…判ってはいたが、ちっとも楽しくないな(^^;)

高速道路は内地も道内でも大体同じ造りで景色は
確かに北海道なんだろうけど、それを楽しめる筈の
「旅の速度」をはるかに超した速度で走れば視界に
入るのはこんな景色ばかり。

これを延々と続けて走るのか・・・せっかく北海道に
来たというのに、一体何やってんだろう、オレ、と
今までで最も北海道らしくない場所を走りつつ自問
自答していた。

でも、雨にやられるよりはマシだ>。そして短い
日程では、これは辛抱我慢するステージなんだ。
そう言い聞かせて走っていた。そしたら段々気温が
下がってきた。走り始めは大洗と同じメッシュの
ジャケットだったけど、夕張から占冠に向かう頃は
とてもじゃないがそんな薄着じゃ寒い!と思える
くらいに体感気温が下がってきた。

あれ?北海道は暑いんじゃなかったの?

さっき上陸した苫小牧も確かに少し涼しかったけど、
今は寒いくらいだ。20℃あるか無いかくらい?でも
まだ耐えられるな。長いトンネルに入ると暑さを
感じるしね。などと考えていたら、ついに小雨が
降り始めた。涼しさを感じる気温で小雨で湿った
メッシュジャケットは正直寒い。

でも長いトンネルに入って出ると、小雨は止みまた
段々ジワジワと小雨っぽくなると、再びトンネルに
入って、出ると小雨が止んでいて…、を繰り返して
いた。このまま小雨程度でカッパを着ないで最後
まで行けるかな?と思ってたら、ある所で突然
豪雨
になった。

あひゃひゃ~1、これはダメだ。でも停めてカッパを
着れるような場所が全然無いよ!、仕方なくズブ
濡れのまま少し走って、やっと安全に停められる
場所まできた時には相当に濡れてしまっていた。

この状態でカッパを着るのもなんだけど、着ないと
もっと状態は悪化する。なので大雨のなかカッパを
着てブーツカバーをつけて、荷物やタンクバッグに
レインカバーをはめて、再スタート。

…結局雨にやられるのか、まぁ覚悟はしてたけど、
でも出来ればズブ濡れになる前にカッパを着る
タイミングが欲しかったなぁ。

------------

そこからさほど離れていない本別を過ぎたあたりで
雨は止み、無料区間に入った頃は路面が乾いて
いた。なので上浦幌PAに入りカッパを脱ぐ。その
状態で走れば走行風でズブ濡れた服が乾くからだ。
そう思って走り始めた。外気温はこの時18度くらい。
そしたら濡れたメッシュジャケットが走行風を浴びて
気化熱で一気に体感温度が下がる!、

まるで冬のよう、というと大げさだが、正直耐える
のがキツイくらいの寒さ!、手が悴んで指先が痛い。
そして次に全身が寒さでガタガタしだした。

でも濡れた服が乾けば少しはマシになるはず…
そう思って寒さに耐えつつ、腕と膝が震えながら、
白糠あたりまで来たらまた突然の豪雨!
せっかく服が乾き始めたのに再びズブ濡れ!、
チクショー!完全に裏目!泣く泣く再びカッパを
着て阿寒まで走り切る。カッパのおかげで下は
ズブ濡れだけど寒さは少し緩和したので釧路
までがんばれそう。でも寒い寒い!

阿寒で国道240に右折して入り、そのまま釧路
市街地に向けて走る。寒いよ~寒い~寒い~。
この時点でもう18時、北海道を楽しむ余裕など
全く無いのでとっとと今夜の宿に入る事にする。

02kusiroginrin

市街地の外れにある民宿の銀鱗荘がやってる
ライダーハウスを、さっきのPAに居る時に電話で
予約しておいたのだ。こんなに天気が悪い時は
ライダーハウスに逃げ込むに限る。釧路は都会
だから小奇麗なビジネスホテルも沢山あるけど、
こういう場末感ある(失礼)、相部屋のライダー
ハウスの方が自分の旅には適しているのさ(^^)

荷物を降ろし、他のライダーとの相部屋になる
着替えて濡れた装備をそこらへんじゅうに吊るし
干してから、一階に下りると食堂で夕食。これも
事前に電話でお願いしておいた。

02kusiroginirinnmesi

花咲ガニ丸々一匹と、刺身等々、そしてこの後で
鯨肉等も出たりそれなりに美味しいご飯を頂けた。
お値段は…まぁそれなりだけど、十分満足。

ライダーハウスは宿代自体が格安故にこうやって
そこで夕飯を提供してくれる所ではちゃんと夕飯を
食って利益を得てもらうのさ。無くなったら困るのは
ライダーや旅人だからね。

------------

他のライダーや電車旅の人、宿のご主人らと旅人
らしい会話を一通り楽しんでから部屋に戻って、
キャンプ用のエアマットを膨らませて寝袋を取り
出して展開する。このライダーハウスは民宿の
一部屋を寝具無で相部屋利用するのがルール、
自分はそれらを持ってるので問題なく利用できる。

しかし苫小牧から釧路まで、寒いわ雨にも散々
やられるわ、で完全に負け戦だったな、普通
ならば二日間くらいかけ移動する距離をたった
4時間弱で一気に走りきってしまった。反省反省。

じゃあもう寝よう、今回相部屋となったNC750Xの
ライダーさん、おやすみなさい~(^^ゞ

明日の天気予報だと曇り→晴れらしい。ならば
明日からやっと北海道らしい旅になる…はず。

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本日の走行距離:290km

 ま、こういう弱り目に祟り目みたいな日も
 人生にはあるよね。代わりに明日からは
 いい日になりますように …(-人-)
 

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コメント

北海道らしい旅ができていたらいいな!!

いのさん、お元気で何よりです。
寒かったんですね~
ライダーハウスにたどりつけて良かった!!
北海道らしい食材、美味しそうですね。

天気予報を見ておかなかった?それ私も!!
私は最近、西のほうへ車で2000キロほど。
疲れましたーー

いのさん。いい旅を!!(^_-)-☆

投稿: みっちゃん | 2017.07.26 10:44

もしかして、そのNC750の人は一週間レンタルバイクの方でしょうか?

投稿: ぱにあー | 2017.07.26 12:07

みっちゃんさん:

いつもコメントありがとうございます(^^)
車で2000kmも凄いですね!、自分も新天地に
入るのに車で移動しましたが、900kmくらい
走ってヘトヘトでした(^^;)

旅ネタのupが遅いので他のネタがup出来て
ません、庭の植物で色々面白い話があるの
ですが…、それはまた後日(^^)

------------

ぱにあんとれぷれなーさん:

いえいえ、違いましたよ(^^)

投稿: ino | 2017.08.15 12:16

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