(本当に)美味い日本酒が好き♪
元々自分は下戸で、酒が入ればすぐ顔面真っ赤で寝てしまう。アルコールを好んで摂取したいとは到底思えず、酒は基本的には付合いでイヤイヤ飲むものであり、自腹で買って飲むなんて節約生活にかけ離れた事はほとんどしなかった。
旧宅でクーラーレス生活をしていた時の熱帯夜で眠れないときなどに、酒に弱いのもあって酔うとすぐ寝る習性を生かして、一番安い発泡酒や、4Lの大ボトルの甲種焼酎をジュースで割って鼻をつまみながら飲む、というテイタラクだった(苦笑)
だが、数年前に詰めていた現場で、貴重な美味しい日本酒を惜しげもなくバンバン振舞ってくれる上役に出会い、酒嫌いな自分がびっくりするほど美味い酒をいろいろ飲ませて貰って、遅咲きながら、「この世には『美味い酒』と言うものがあるんだなぁ」、と知るに至った。
その時に飲ませてもらったのが、山形の十四代、三重の而今、福島の飛露喜。後になって知ったが、普通の居酒屋とかではまず飲めないような(またはあってもとんでもない値段の)スーパーな銘柄の、しかもハイグレード。末端価格で言うと一升瓶一本が4~5万くらいするシロモノだった。それを知らずに「これ美味いですねぇ、美味い美味い」、とコップでグビグビ飲んで、宿に帰って爆睡、というありさまだったが、翌朝ちっとも頭が痛くならなかった。
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その衝撃の体験を経て、少し日本酒というものを勉強するようになり、そして上記のような希少酒は買えなかったけど、初めて自腹で日本酒を買って飲んでみた。たしか三重の作(ざく)だったと思う。ぶん殴られるくらい美味かった上記のよりは落ちるけど、でも美味いと感じた。なのでそこから酒好きな人から情報を貰って、おススメ酒を買ってはチビチビ飲んでみる、を繰り返してみた。
・・・なるほど、『日本酒』という単純なくくりでは納まらないくらい、いろいろな味や香りあって凄く美味いのもあるし、飲むに耐えないようなものもある、という事が判ったよ(苦笑)。安い紙パック酒とかはやっぱり安酒らしい味で自腹で飲みたいとは思わないし、吟醸や大吟醸でも純米じゃないアルコール添加のものもあったり(美味いのもあったけど大体は美味くなかった)、世では美味いといわれている、超有名な某銘柄酒が、なにやら薬品くさくて飲めたもんじゃない、とかね。そして保管状態で同じ酒でも全然違う味になったり、冷酒で美味い酒、熱燗にすると美味さを感じる酒、などなど、その奥の深さに正直驚いた。底なしといってもいいくらい、無限に広い世界がそこにあった。面白い!
いろいろ飲んでみたけど、酒に弱いという生物としての特性は全然変わらないので、一度に飲める酒量はせいぜい1合くらい。それしか飲めないので、いい酒を少しだけ飲めれば満足してしまうので、酒代はそれほどかからなかった。またプレミア酒といわれる有名酒も、いろいろな手段を使うと定価で買えるチャンスがあることも判ったので努力して定価購入可能なものしか買わなくなった。
そんなこんなで、気が付けば美味しい日本酒がすっかりお気に入りに♪、つい最近の、うちの冷蔵庫の中はこんな感じ。
・・・うーん、コレだけ見るとまるで自分は大酒飲みみたいだ(^^;)<ばき
普通ならめったに手に入らない十四代の純米吟醸も、定価の4000円で買えた、大好きな埼玉の南陽酒造の花陽浴(はなあび)も定期的に定価で買えている。これは山田錦の純米大吟醸だけど、花陽浴は純米吟醸の方が好きかな、大吟醸は少し甘さが強いので。佐賀の鍋島や、福島の寫樂も美味いよ~(^^)♪。ココには写ってないけど、青森の豊杯とか、高知の酔鯨とか、長野の信州亀齢とか、新潟の荷札酒とかもお気に入り。
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こういう「本当に美味い酒」は、自分ひとりで飲むのがもったいない。なぜなら一日1合しか飲めないので、特に香りの強い花陽浴なんかは開封3日以内に飲みきりたいのに絶対ムリだし、自分がこの世に美味い酒と言うものの存在を知らずにいて、それを教えてもらったという体験から、日本酒が嫌い、または好きじゃない、という(かつての自分のような)人にこういう酒をちょっとだけ飲ませてみたいと思ってたりするから。
逆に、美味い酒だろうがなんだろうがガバガバ飲む人や、全然味の違いがわからない人にはいい酒は飲ませたくない。正直もったいないのでね(^^;;;)
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