« この時期のキマリゴト | トップページ | ゆく年2019、くる年2020 »

2019.12.22

アイロン掛け≒焚き火

現場生活ばかりだったサラリーマン人生に転機が訪れた今年、かつての横井庄一氏のように「恥ずかしながら生きて帰ってまいりました!」と、同期がネクタイ姿で空調の効いた明るい照明のオフィスで働く、現場のプレハブ事務所とは違う別の国の別会社のような本社に戻り、生活もほとんど毎日自宅で過ごすようになった。当たり前のようだけど、革命的な出来事だったりするのだ。6ヶ月定期を買って、電車を乗り継いでオフィスに通う日々。気が付けば20年ぶりくらいに通勤定期を更新していた(いつもは更新する前に別の現場に飛んでいたので)

そういう身の上なので、一般民間サラリーマンのような生活になると、普段着で出勤して作業服に着替えるような現場ライクなライフスタイルにだんだんムリを感じるようになってきた。一応制度として許容はされているが、毎日やってるとさすがに目立つ(苦笑)。なので少しずつ不慣れなスーツを着てワイシャツを着て出勤するようになっていった。とはいえ靴底がフラットな革靴はやっぱり違和感があるので、ワークマンに行ってスーツでもおかしくないような格好をした、でも底がゴツゴツしてる黒い安全靴を買って、それで通勤している。誰も他人のことなんて気にしないので全然バレない、いやバレているかもしれないけど、なんとなく革靴に見えれば集団に溶け込めるため何の問題もない。

着ているスーツ、実は新入社員のときに作ったモノだ。なので四半世紀くらい前のもの。その数着を着まわして一週間を過ごしている。当時は今よりもっと太っていたのでブカブカなんだけど、これも別に誰の目にも留まらない。ちょっと脱線するけど、スーツって面白いんだけど、学校の制服よりも、大衆の中に溶け込んでしまう擬態服というか、迷彩服みたいなもんなんだよね。朝の通勤時間の乗り換え駅のレミングスの大群の大行進のような人の流れの中にスーツ姿でいると、自分という個人が完全に溶け込んで居なくなって、もし周りがそのまま川にドボドボと突入していっても、そのまま無思考で自分も突っ込んでいってしまうような大衆同調感覚、強迫概念というか、錯覚も感じる。

…おっと脱線脱線。話を元に戻そう(この話は機会があれば別途展開するかも)

スーツを着るようになるとクリーニングだなんだ、と生活費が上がる・・・のが心底嫌で、自分はスーツもワイシャツも自力で洗濯機のドライモードで洗濯してしまう。四半世紀のスーツだから、ウォッシャブルとかじゃない。痛むかもしれないけど、どうせし半世紀前のスーツだから惜しくない。ダメになったら新しいツルシの安物(それこそウォッシャブル)を買えばいいからね、やれるかどうか実験実験(^^)♪

…で、そうやってもう半年が過ぎた(笑)。やってみた結果、意外とどうにかなる、と言う感じ。ただしきっちりアイロンをかけてやらないと悲惨なシワクチャなサラリーマンが出来上がってしまう。でもやる事さえキッチリやれば、朝の混沌としたサラリーマン界に溶け込んで擬態化するくらいには仕上がる。そこでやっと今日の本題に入れる。・・・そう、アイロンだ。

------------

自分の今までの人生で、アイロンってぢつはあまり使ってなかった。持っていたけど、ごくたまにしか使わない。手持ちのアイロンも若い頃にバイク雑誌を解体して必要な記事だけをファイルする際に背表紙の接着剤を溶かすために買ったモノだ(苦笑)。でもこの半年間は本来の用途でかなり使ってる。

で、アイロンかけをやっていると、例えば白いワイシャツをきれいにフラットに均して、要所要所をビシっと仕上げるのがなんだか楽しい。メンドクサイ家事と考えると全部クリーニング屋にアウトソーシングした方がいいんだろうけど、生活の娯楽と楽しみ、と考えると他人にやらせるのはもったいない一種のアクティビティだと思う。

Iron201901_20191222221901

色々考えて、失敗もして、工夫して、仕上がりが良くなる。その過程はスポーツ感覚そのもの。そうやっていると、だんだん思考しなくても身体が動くようになる。気が付くと余計なことを考えず思考を真っ白にしながら淡々とアイロンを掛けるようになっていた。全く何も考えてないわけじゃない(そんなことしたらシワクチャになってしまう)、でも余計な雑念を消しながら、淡々と手が動く感じ、これ何かに似てる、とずっと思ってたけど最近気が付いた。・・・焚き火だ(^^;)

焚き火を弄って夜を過ごし、薪をくべて、火をコントロールし、ぼーっと炎を眺め、心を無にする、あの感じ。完全一致じゃないけどなんとなく似てる・・・気がする(^^;)

違うのは、仕上がると製品としての服がビシっとして、気持ちがいいこと。バイク弄りやモノ作り、料理の仕上がりとかともそのあたりは似てるかな?。口下手なので、なかなか上手く説明できないけど、アイロン掛けは楽しくて、無心になれて、気持ちよくもなれる、「立派な娯楽」だと思う。

Iron201902

これを面倒な家事と思うと嫌になる(保障する)、確かにメンドクサイからね。でも先述のように考えて、あえてやってみると、気が付けば自分でやらないともったいない!、というようなモノだ判った。いい年したオッサンが迫る老後生活で自身の無趣味に恐れおののいて突然ソバ打ちを始めるくらいなら、まず自分の服のアイロンをかけてみようよ、失敗してもいいからやってみる、その第一歩がすごく大事なんだよ(^◇^)y

|

« この時期のキマリゴト | トップページ | ゆく年2019、くる年2020 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんにちは~
雑誌の背表紙の接着剤をアイロンで(@_@)
カッターで切るだけしかした事ないですが、その方法だと見開きもきれいに保存できますね。

ウォッシャブルでないスーツを自分で洗ってしまうなんてinoさんチャレンジャーですね(*^-^*)
実は私も子供の制服のブレザーやズボン・・自分で洗ってました。
ほんと・・どうにかなりますよね。
アイロンがけを焚火と似てる・・娯楽と感じるなんて面白いな~って思いました。
確かに仕上げた後は気持ちがいいですが、楽しいと思うまでの境地には至りません(-_-;)
ただ、アイロンがけの匂いが好きです。
子供のころアイロンがけをする母の手元を、横に座って見ていたのですが、アイロンがけする度に懐かしい気持ちになります。

投稿: にゃべ | 2019.12.28 10:19

にゃべさん:

あけました!、おめでとうございます(^^)/

せっかくの人生ですから、色々やってみないとです(笑)。失敗することもありますけど、失敗したことが一つの経験だと思って致命傷にならない程度に色々やってみることがいいかな、と(^^;)

アイロンは思ったように気持ちよく仕上がると快感なんです♪。ズボンの折り目が最初からタックのところまで一発で決まるとニヤニヤしちゃいます(^~^)

確かにアイロンとかミシンは子供心に母親の印象がありますね。子供の頃にインプリンティングされているのでたぶん一生消えない記憶でしょう。

投稿: ino | 2020.01.04 21:41

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« この時期のキマリゴト | トップページ | ゆく年2019、くる年2020 »