アマチュア無線を再開しようかな?
大昔、自分が小学生だったころに、電子工作にハマり、その延長線上にあったアマチュア無線を中学生の頃に始めた。
当然中学生で高価な無線機なんて買えなかったけど、資格を持っていた叔父が古い無線機をくれたのでそれを使って恐る恐る空に出た(電波を発することをこう表現する)
当時無線通信は最新のテクノロジー(だと思った)で、おもちゃのトランシーバーをはるかに超える性能で、近所はおろかEスポが出れば全国の色々な人と会話することが出来て楽しかった!。それに小学生の頃に住んでいた市から親の事情で隣の市に引っ越したことで、同好の志の友人らとのコミュニケーションを無線機を使って取る事も出来た。
無線は高校生の頃まで盛んにやっていた。でもそこからマイコンブームが起き、自分の興味は時代の最先端であったそちらに移ってゆく。結果として社会人1~2年の頃まではツーリングで固定メンバーと会話するためだけに使っていたアマチュア無線も、アナログからデジタルへと改革が進み普及が加速していった携帯電話とPHSに役目を譲って、自分の趣味としての無線はそのころに終わった。5年間の有効期限のある無線局免許状もその頃を最後に切れたままだ。
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そして月日は流れ、今はインターネット万能の時代。文字でのコミュニケーションはアマチュア無線でRTTYという通信があったけど装置は高価で、昭和の少年には夢の機械と世界でしかなかった。でもマイコン改めパソコンはそれを現実的なレベルに引き下げてくれた。RS-232Cを有する8bit-PCでANK文字のみの、借りてきた300bps音響カプラに受話器を押し込んだ草の根パソコン通信から始まり、漢字第一水準ROMを乗せた16bit-PCでMS-DOSを起動し2400bpsのMNPクラス4モデムでパソコン通信プロバイダでの日本語コミュニティを経て、マウスとGUIによるOSとネットスケープナビゲータとADSLで画像とMIDIファイルによる革命的な画像と音楽の鳴るホームページビルダー製のホームページを経て、今では一応在宅で勤務出来たり、家電すらネットにつながって冷蔵庫の中身を携帯端末から確認する時代になった。ほとんどSFの領域だね(^^;)<ばき
そんな中、無線通信はアナログでオールドテクノロジーの象徴、アナクロの極みとなり、一時期のバブルのスキーブームの頃に発生したにわか大量開局以降、アマチュア無線の話を聞く事はほとんどなくなっていた。
そして今、新型コロナウィルスのパンデミックで自宅待機を求められ、出勤せず在宅勤務で、人とのコミュニケーションがあまりとれない状態になった。休日ともなると、丸一日誰とも話をしてない、という事もある。先日ラジオのニュースで、NYで電話アンケートを実施したら、通常だと電話アンケートは1割くらいしか回答してくれないのに、会話に飢えた市民が長々と話しをしてくれている、という話が流れていた。会話は(音声に限らず)人と人とのコミュニケーションの原点、人が人である象徴でもあるから、それが断たれることは大変だと思う。
その時に電撃的に思い出した。ああ全く見ず知らず(会話してるうちに声だけ知っている知人になるけど)の人との会話が出来るアマチュア無線ってワクワクで面白かったな、と。
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学生当時の財力では限界のあったアマチュア無線も、サラリーマン末期の今をもってすれば、屋根の上に高効率のアンテナを上げて、いい無線機をそろえることも難しくない(バイク1台増やすより安い!)。それに昔使っていた古い無線機もまだ何台かある(今はバイクの排ガス規制のような、電波のスプリアス規制があるから古い無線機はそのまま使えないんだろうけど)
試しに古い(とはいえ自分が持っている無線機では最新の)430MHzのハンディ無線機を引っ張り出してきて、バンドのメインチャンネルをワッチしていると、たまにご近所からかな?、59で入感するCQコールがある。そっか、まだやってる人は アクティブに空に出てるんだね(^^)
来るリタイヤ老後生活の趣味の一環と、会話するコミュニケーションの手段の確保を兼ねて、アマチュア無線を趣味として再開するかな~。
昔使っていたコールサインがまだ使えるようなら、考えてみようかな(^^;)?
ネットワーク上でのテキストコミュニケーションも楽しいんだけど、直接しゃべるコミュニケーションも大好きなので、だからオフラインミーティングとか、バイクが集まる場所に出向いて多くの人とバイク談義するも大好き。でも直接対面するコミュニケーションが感染リスクを広げるなら、無線通信はアフターCOVID19の時代と、独居老人生活が求めるものに広くマッチする気がするんだよね、ハロ~CQCQ(^◇^)♪
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コメント
わたしもアマ無線は数年前に再開局しました。JR2です。
年齢的に高校生時代にJR2交付でしたのでちょうどそれらしく戻れました。
ま、ここでは相手もいませんし、ネットが使えるような世界になってからかなり愛好者は減ったのではないでしょうか。
デジタル化対応ができる機器を持ってはいますがメーカーによりデジタル方式が異なるとかで、意味ないなぁ、とか思うのでした。
投稿: らいおん@伊豆 | 2020.05.10 15:03
らいおんさん:
コメントありがとうございます(^^)
おお!JRコールですか、真空管終段のリグを使われてたOMさんですね<ばき
自分は元JPなんですが、復活出来ますかね?、旧局免があるので、それを証明することは出来るのですが。VHFやUHFだとそれほど飛びませんが15mくらいだとそこそこQRPでも飛んで行くのが楽しかったです。今でもミズホのピコ21が手元にあります。昔使ってたアローラインは手元には無いですがさすがにダイポール張るわけにもいかないので再開するならまたアローライン上げるしかなさそうですが、まだ売ってるのかなぁ(^^;)?
投稿: ino | 2020.05.16 19:53