責任は取らないとね
時期的に少し遅れたけど、庭土にサツマイモを植える作業をしないと秋の食糧が確保できないので庭土を掘り返していた。
自宅の庭土では日差しが当たるところと深くイモが育つ環境がそれほど広くないため、少し前までジャガイモを育てていた場所を掘り返してそこにイモを半身浴させて芽吹かせてそこから根の付いた芋ヅルを育ててからそれを植えるのが自分のサツマイモ栽培のスタイル(^^)b
ジャガイモは葉や茎はとっくに枯れていたがついつい掘り出すのがおっくうだったのでそのままにしてた。なので梅雨の合間の晴れ間を使って、まずはジャガイモを掘り出さないと…よいしょっと。
------------
少し大きめのシャベルを土に突き立てて掘り返してジャガイモを回収してゆく。それを数回繰り返していたら、掘り返した土の中から比較的大きいニホントカゲ(ツヤツヤしていて若い頃はシッポが青黒くて引っ張るとシッポを切って逃げるやつ)が出てきて驚いた。うわ、なんだいこんなところで寝てたのか?、いや~悪い悪い(^^;)
そのトカゲはなにやら名残惜しそうにそこに少しいたけど、捕まえる気もないのでそのままジャガイモ掘りを続けてた。
そしたら、土の中からヤマイモの零余子(ムカゴ)みたいなものがポロポロ出てきた。ムカゴ??、なんで土中にあるの?、とつまんでみたらそれはムカゴの手ごたえじゃなくプニプニと柔らかいモノだった。…なんだこれ?、そのあたりを探るとこれだけ出てきた。
ここで気が付いた、あっ!さっきのトカゲはお母さんトカゲで、これはそのトカゲさんが生んで守ってたタマゴだ!
触るとプニプニとした弾力があって柔らかい。タマゴってもっと固いイメージがあったんだけど、そっかトカゲのタマゴは柔らかいのね(^^)
------------
…で、困り果てた。なにせお母さんトカゲはもう逃げていなくなってしまったし、このタマゴたちをそのまま土に埋めたら間違いなく育たず死ぬだろう(あと1Hもすれば大雨が降る予報だし)。ちょっと調べてみたら、ニホントカゲはお母さんトカゲがタマゴが孵るまで飲まず食わずで世話するらしい。その世話無しで、はたしてこのコらは孵化出来るのだろうか(-_-;)?
ウズラやニワトリといった鳥類ならタマゴを温めればいいんだろうけど、トカゲは爬虫類だし、温めたらよくなさそうだけど、冷え切ってしまっても危なさそうだし、あぁ!どうしたらいいんだ!(T◇T)
見なかった事にして土中に埋めてしまえばいいのかもしれないけど、トカゲ母子の幸せをイモ掘りでぶち壊してしまった責任は重い。なのでこのタマゴを責任もって孵してやりたい。なので少し調べた。
・土の上に置く
・上下さかさまにしない
・乾燥させない
くらいしかノウハウが得られなかった。でもやれるだけのことはやろう、さっそくタマゴがあったあたりの湿った土を取ってきてそこにタマゴを正立状態でそっと置いた(まるで種まきのようだな、とふと思ったり)。そこに水を散らして蓋をして乾燥を防いだ。
本来土中にあるべきタマゴだから、明るいとまぶしいだろう、とその状態で暗所に置いた。そしてたまにこの土入りパックを手の上に置いて上からも手のひらを10分くらいだけ当ててほんの少しだけ熱を感じられるくらいに温めたりもした。このコらが無事に育って孵りますように(-人-)オネガイカミサマ!
------------
そんなことを2週間くらいずっと繰り返してたけど、何の変化もなかった。ああやっぱりダメか、トカゲさんのタマゴを人間が孵すなんて無理だったのかなぁ、とあきらめかけていた、今日(7/19)のついさっき(18:45頃)、毎日何度もタマゴたちを見ているんだけど同じように覗いてみたら、一つから頭が生えてた!
おおっ!突然だが、ついに孵ったか!、よかった!、生きてたか、ずっと会いたかったよ~(^^)/
しばらく様子を見ていたら少しずつ這い出して、無事に小さな小さなトカゲさんが誕生♩
湿度と土とタマゴの生命力のタマモノだね、よかったよかった、あの時のトカゲのお母さん!、無事に生まれたよ!
------------
まだ一匹目が孵ってから少ししかたってないので、残りのタマゴはまだ反応がないけど、同じタイミングで生まれたタマゴだろうから近いうちに孵るかな~♪、ちょっと楽しみ。
なお、孵ったこの子らはこのまま自分が飼うようなことはせずに、ちゃんと野に放つよ、そこからどう生きのびるのか(死んでしまうかもしれない)は彼らの宿命だから、そこは自分が感情を入れて左右してはダメだ。野に生きる生命は、野のルールの中で生きなければならないからね(^^ゞ
------------
7/20 19時追記:
今朝になったら2匹になってたけど、一匹は絶命してた、自然の摂理とはいえ悲しい(T_T)。
残った一匹は元気モリモリだったので、そのまま庭に放った。達者でな~、また会おう(^^)/
そのまま日中在宅勤務の傍らに置いてずっと観察していたけど動きが無くて、夕方になったらタマゴからまた頭がヒョッコリ出ていた!、よしよし、また孵りそうだ、ゆっくり出ておいで♩
そう思って少し夕方に運動不足解消で自転車に1時間くらい乗ってさっき戻ったら、二匹孵って元気にチョロチョロ走り回ってた(^▽^)
カワイイ~♪、楽しい~♪、もう最高ゥ♪、さあ、また庭にリリースしないと。いや、このコらが何を食って生きてるか判らないのよ、生餌しか食わないらしいけど、簡単に捕まえられる小アリは食べないので食糧調達は自分には無理。なのでここでは飼い続けられない、だから後はお前ら自身の力で生きるんだぜ、じゃあな!また会おうぜ!
最近のコメント