命あるものと暮らしたい
前回、トカゲのタマゴを孵化させた話を書いた。
小トカゲは半数を庭に放ち、半数は自宅から少し離れた藪に放った。一か所にいると何かあると全滅する可能性があるからね。また新たな相方を得て繁殖して欲しいからさ(^^)
そんな庭に放った小トカゲ君たち、たまにチョロチョロと姿を現してくれる。それが見るたびに少しずつ大きくなっていて、それが少し嬉しい。無機質な乗り物と違って、命あるものは成長し、変化し、そして死ぬ。それを体験させてくれるトカゲさん、ありがとう(^^)/
そしたら、何というか、もう少し生き物に触れて傍にいて欲しくなった。一人暮らしの寂しいオッサンの生活に突然閃いた命の輝きにヤラレたのかもしれない。とはいえ命を預かるのは多大な責任を伴う。植物だって大変なのに、動物はなぁ、と思って悶々としてた。
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新型コロナウィルスが収束せず第二波が日本を襲う現状で、一時的な仮のスタイルだったはずの在宅勤務がまだ継続している。在宅勤務は人生史上最も体を動かさない生活のしかただ。なので同じ量を食っていると劇的に体重が増えて腹回りがブヨブヨしてくる。なので業務終了して社給PCをログオフして自分の私生活モードに瞬時に切り替えた後で、よく自転車を乗り回している。歩いてもいいんだけど、乗り物大好きなので身体を動かす事と二輪車バランス感覚を味わえる自転車は子供のころから大好きで、今でも乗る。
先週のある曜日、自宅から少し離れた田んぼのあるフラットなところを淡々と走っていた。そしてふと田んぼの脇にある送水用のU字溝をのぞいてみた。そのタイミングでは送水がされておらず、U字溝は大半が枯れて、ごく一部にだけ残水が残ってた。そんなたった数mの残水の中に、小魚が沢山取り残されているじゃないか!
その時はまだ梅雨明けしてなかったけど、このままだと多分1~2日後にこの小魚たちは干上がって煮干しをばらまいたように死ぬ。それが自然摂理なのなら仕方ないのだけど、2~3cmの残水の中でその小魚たちはピチピチと泳ぎまくり、まだまだ元気。なんだか可哀想になってしまった(;_;)
なので、そこから自転車をガンガンコイで自宅に戻り、バイクを引っ張り出し、トップケースに雨水を汲んだタッパーと、物置に残ってた金魚用の手網を積んで、その現場に戻ってきた。
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この浅い残水の中に、数センチくらいの小魚が沢山残ってる。
側溝脇に跪いて手網を持った手をU字溝に突っ込み目視せずただ掬い取る、すると手網に数匹ずつ小魚が入る。その小魚を雨水を入れたタッパーに移す。それを繰り返した。手網の中にはヤゴやザリガニも入ってきた。ただヤゴもザリガニも小魚を捕食する生物だから一緒には持って帰れない。それに小魚が耐えれないくらいの水位や泥になっても生きられるから、ザリガニ君達はすまんが自分は救ってやれない。上手くいけば雨が降れば増水するだろう、それに賭けてくれ…すまん。
とりあえず持ってきたタッパーにこれだけ掬った(救った)。溝の残水にはもう少し小魚らしい動く姿が見えるが、この容器を密閉して、酸欠死させないで自宅まで移送するには多分このくらいが限界。なので断腸の思いで、残りの小魚たちをそのまま残して片付けして、バイクに乗る格好をしてメットも被ってグローブを付ける前にタッパーの蓋を密閉して、そこから自宅までのタイムアタックに入る。沢山の命を積んでいるのだから急ぐよ、ただし命を揺らさず、こぼさず、安全に運ぶ。しかも安全第一の順法でね(^^)
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実はここは自宅からバイクで数分、信号で止められても10分かからない距離。なのですぐに自宅に到着。小魚君たち、ようこそ我が家へ(^^)/、少しの間、ここで一緒に暮らそうぜ。とはいえ、水槽もってないから、すまんが庭に置いて雨水貯めてた火鉢で勘弁な。元々いつかメダカでも飼うか、と思って用意しておいたのよ。
なのでいつか使うだろ、と買っておいた水槽用の敷石(ゼオライト)を洗面器に入れて貯めた雨水で米を研ぐ要領で洗って、それを雨水をためておいた火鉢の底に沈めた。そしてそこに小魚たちを放つ。多分この小魚たちはオイカワの幼魚。日淡魚なので、ここでしばらく一緒に暮らして、成長して手狭になったら近所の川に放流出来る。在来種だからね。とりあえず敷石だけだと殺風景なので、そのまままたバイクに乗って近所のホムセンの観賞魚コーナーにいって水草を一束だけ買って戻ってきて据えた。ついでに窒息しないように汚れを取るようにエアレーションフィルターを設置。エアレーションは釣り道具で持ってるビニールバケツについてた乾電池式エアポンプを使って、ニッケル水素単三電池に単一用スペーサをかぶせて使う。どのくらい持つのか不安だったけど、なんと18時間くらい連続稼働する。なので朝夕に充電済みの物と交換すれば問題ない。水草が光合成してくれれば少し酸素を供給するから、しばらくそれで我慢してね(^^)
なおエサはダイソーで買ってきたメダカのエサ。これをやりすぎないように注意しながらパラパラ入れると、小魚たちの動きが変わって水中や水面でガツガツ食い始めた。よしよし、しっかり食って元気になって大きくなれよ、しばらく一緒に暮らしてちょっとだけ楽しませてよ、その間は責任もって養うよ、そして大きくなったら自然に帰ろう。もしかしたら外来魚やサギとかに捕食されてしまうかもしれないし、別の要因で死んでしまうかもしれないけど、救い上げられなかったあのU字溝に残されて多分明日には干上がって死ぬ仲間たちの命を、お前らが継いでくれ、頼む。
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以下蛇足:
後日、小魚君たちの生活環境をよくするためのグッズを探しにホムセン巡りをしていたら、こんなものを発見!!
…ええ、当然我慢出来ませんでした、そんなの無理でしょ(;_;)?、なのでそのままお迎え。
たとえ命が無いモノでも一緒に暮らしたいモノはある、確実に。自分にとってはバイクもそうだし、カメのぬいぐるみもそう。いい年したオッサンだけど、こういうお気に入りなものはやめらないのよね(^~^)<ばき
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コメント
inoさん、お疲れ様です(^^♪
生き物はいいですよね。
一緒に暮らせば家族や仲間になります。
自分がとりあえず大きな犯罪を犯さず生きてられるのは、
わんにゃんの家族を育てて守っていきたいからかなあと思います。
もっと年を取って、生き物と暮らせなくなったら、
ロボット犬とか動くぬいぐるみと暮らしたいと思っています。
仕事の質量が体力を超えたため、この夏また一つ持病が増えました。
一病息災ではなく、四病息災くらいでやっていこうと思います。
猛暑ですので、inoさん御身くれぐれもお大事にお過ごしくださいね(^.^)/~~~
投稿: 前向きピンク | 2020.08.12 19:45
前向きピンクさん:
いつもコメントありがとうございます(^^)
新型コロナ収束せずなので、今の在宅モードを継続しています。そのおかげでより楽しく命と濃厚接触出来ていて楽しいです♪
今は昼休み。AMラジオでニュースを聞きながら麦わら帽子被って庭木庭草に水やり。今はサツマイモが太陽光をバンバン浴びてヅルヅルと芋ヅルを伸ばしています。
火鉢の小魚ですが、日照に注意すべく日陰においてあるのですが朝2時間ほど日照があります。そのおかげで水草は茂っているのですが、盆休みの頃に急激に気温が上がったときに、その短時間の日照だけで水温が体温くらいに上がって、朝のエサやりでは大丈夫だったのに昼間見たら3匹浮いてしまいました。申し訳ない…ごめん(-人-)
なのでそれ以降、朝の日照を日よけして、さらに500ml空PETボトルを凍らせたものを冷凍庫に複数用意して、次から次へと投入して水温上昇を抑えてます。在宅勤務万歳(^^;)
特に暑い日は冷凍ボトルだけでなく冷蔵庫で冷やした浄水と3Lくらいですが入れ替えてます。冷水を注ぐと小魚の動きがよくなるので気持ちいいんだと思います(^^ゞ
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命を預かると、そのために自分の生活や自分の健康も気になります。なので、最近はここ数年来チビチビ嗜んできた「本当に美味い日本酒」道楽を少し止めて、アルコール摂取量を抑えてます。紙パックで作った冷やした麦茶が安くて美味いです!
前向きピンクさんもお身体は大事にしてくださいね、自分もこの夏から左肩が痛くなってきました。特に酷使してるわけじゃないのに…これが俗にいうナントカ肩ってやつでしょうか(T_T)?
カメのぬいぐるみ好きは、実は幼児の頃からで、そんなころから常にカメのぬいぐるみが身近にありました。初老のオッサンですが、カワイイかめさんが大好きなのでそこは気持ち悪がらずご勘弁ください(^^ゞ
投稿: ino | 2020.08.19 12:50