令和の時代にアマチュア無線に思うこと・その1
バイク趣味は相変わらずなんだけど、今後の老後生活をも鑑みて四半世紀ぶりに再開したアマチュア無線趣味。ちょっと色々思うことがあるのでこれから数回に分けてそのネタをUPして行こうと思う。
そもそも「アマチュア無線」とは何ぞや?、というのはググってもらえば何だかはいくらでもネットから掘り出せるのでご興味ある方は是非どうぞ。
平たく言えば、利益を得ない100%趣味の領域で無線の通信をすること。そのために無線設備(送受信機やアンテナ)を用意して、電波を発して同じ趣味を持つ公的資格を持つ従事者が合法に開設した同じ目的のアマチュア無線局との通信を楽しむ事。今のインターネット万能の世の中に、自力でアンテナを張って電波出して、通信しなくても、胸ポケットに入る薄べったいスマホがあれば、全世界相手にタイムレス&シームレスにコミュニケーションが取れる今の時代に、今更アナクロな電波で通信ゴッコでもあるまい、と思う人が多数だと思う。なにせ実際自分も、これからwin95が出て世の名はインターネットの時代、もう無線は時代遅れだよなぁ、と思ってそこで無線趣味を止めたくらいだもの。
でも、そこから25年が経過して、てっきり滅んだと思った世界に、まるで古代から生き残ってていたシーラカンスの群れのように、アマチュア無線家たちは数を減らし、少子高齢化が激しく進行しながらも、まだたくさん生き残っていて、令和の時代にいまだに無線通信を趣味としていた。
そこはもうぶっちゃけた話、これからを背負って立つ若い人はあまりいない(ゼロとはいわないが老人比率が極めて高く、自分の世代でも若手の部類と言ってもいい感じ)。つまりもう飽和して、新陳代謝が出来ず、ただ崩壊するの待っている、多様性を維持したままの自己繁殖能力を失った生命体の群れとも言える状態。だけど、それでも最後の個体が死ぬまでその群れはどっこいまだ生き続けている。それはまるでデジカメ全盛の時代に、今でもフィルムカメラに傾倒しその可能性を追求し続けているアマチュア写真家や、自動運転電気モータ化が進むモータリゼーションの世界でパン!パン!とやかましい音と有害成分をたっぷり含んだ地球にやさしくない白煙をまき散らす2stエンジンで今も走り回るバイク乗りのような、そういう感じの世界と言えば想像してもらえるだろうか?
フィルムカメラも2stのバイクも、そしてアマチュア無線も、正直あと20年もすれば世の中から無くなってしまうモノかもしれない。でも、逆に言えばあと20年は楽しめるモノ、ともいえる。自分の年齢を考えれば、これからそれだけの間が遊べれば立派なもんだ。同じアホなら遊ばにゃ損♪損♪、ということで自分は四半世紀ぶりに空に帰ってきた。
ここは、追及してもしても底なんて全く見えないくらいマニアックで楽しい技術探求や、ネット社会の前から見知らぬ人と人と人とのコミュニケーションをとる楽しさがある素晴らしくポジティブな陽の世界と、無免の不法局やルールや規制を守らない違法局とそれを取り締まらない当局、といった前門の虎と、QSLカード発行が義務であるかのようなアマチュア無線原理主義を掲げてそのマイルールに従うことが正義!、みたいな偏屈ジジイやネット社会の前からずっといる粘着性のあるイヤガラセをするイヤラしいやつらが巣食うキタナイ世界という後門のオオカミに挟まれる陰の世界を併せ持った、複雑で怪奇な世界。
一言で言い表すなら、世の中全部、社会というモノ全体をぐつぐつ煮詰めて特濃に仕立てたような味付けを電気や電波という媒体を使って表現した世界。もっともっと要約すると、「楽しい事はとことん楽しく、不快な事は不快極まる世界」だと思う(苦笑)
…うーん、こんな書き方をしたら、もう誰もこの世界に新たにやってこようなんて思わないか(^^;)<ばき。でも、社会全体が楽しい事も嫌な事も嬉しい事も悲しい事もあるように、アマチュア無線の世界も決して嫌な事ばかりじゃない(なおバイクもそうだ)
自分はバイクもそうだし、無線についていも、今までやったことのない人にそれを手放しで薦めようとは思わない。でも自身がそれを興味を持ってやってみたい、と思ってくれたら、それを取っかかりに出来る限りの事をして、良い面だけでなく、悪い面も余すことなく見聞きしてもらって判ってもらった上で、それでもその中の楽しいことを追求する人はガッツリ支援する。…でもやりたい、なんて人はまずいないだろうな(^^;)<ばき
今回から数回の間、そういうino的なザレ事にお付き合い頂ければ幸いです(^^ゞ
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コメント
初めまして、おっしゃる通りですね、かくいう自分も未だ過疎化一直線のアマ無線会に半年ほど前に戻ってきました。
と言っても開局は40年ほど前でローカルらぐちゅー(死語)メインの移動局免許は継続していたのですが、ローカル局の影響で
FT8をやる為に新規に固定局を開局して再開しました。しかし最近のRigは受信は全てデジタルなんですね。驚き。
開局したと言ってもSSBは殆どやらずにFT8ばかりでこの半年で千局近く交信をしましたが、6mでEスポが出ると
大昔は北海道、九州は当たり前でたまにVKとかありましたが、FT8だとアジアは当たり前でたまにEU、北米、メキシコが
聞こえます。FT8恐るべし。2mも台湾と交信が出来る時代になってました。そんなで変わっていくのは機械と環境のみで
運用するジサマは相変わらずのメンバーだなと思ってます。FT8もどうも2級以上の方が90%以上なのでほぼ40年以上前から
アマ無線をやってるジサマばかりです。しかし先日のJARLの記事だとうん十年ぶりに会員が前年度比で増えたらしいんで
自分もですが在宅の巣ごもりでアマ無線を復活する人が増えたのかなと思います。しかし若い人は相変わらずいませんが。。
なお、私もバイクは結婚してリタイアしてましたが15年ほど前にリターンで復活してます。でもリッターバイクは最近は
きつくなってきました。。ちなみに自分もIT系のSEです。
投稿: sen | 2021.06.23 15:02
senさん:
コメント頂きありがとうございます(^^)
このネタをUPした当時は貧弱な設備でしたが、その後少しずつ設備増強をはかり、今ではFT8も付記追記を行って、リグもUSB直結可能なモノを買い足して、現在は局免的にも、ソフト的にもハード的にも通信可能な状態になりました。その状態で受信はしてるのですが…でも送信をしたことが実はありません。いつでも送信ボタンをクリックすればCQにも応えられるし自分からもCQ出せるんですけどなんだかコミュニケーション色が薄くて求めてる無線交信とはちょっと違う世界なような気がして(^^;)
再開局して思いましたが、新しい人が入りにくい世界は昔から変わらないなぁと。なので自分自身は極力そういう雰囲気を出さない用に運用しているつもりですが、新しい人が来ないと、ホントに先がない世界だと思います。そこに問題意識をもってくれるのならいいのですが、ジィサマどもは「オレらの余生の楽しみを邪魔する奴らは許さねぇ!」と、KW級のアンプととてつもない費用をかけたアンテナでQRPのホイップアンテナのワカモノの交信を蹂躙駆逐するばかり。うーん困ったもんですね。
バイクも無線も、大出力が偉いとか良いのではなく、中間出力(排気量)、小出力(排気量)でも楽しみ方があるので、大きい方に縛られる必要はないと思います、是非小排気量の楽しさも味わってみてください、自分もジイサンになったらカブ系に走る予定ですので(^^ゞ
投稿: ino | 2021.06.28 22:08
お願いがありますm(__)m
突然すみません。
私は今粘着性のある嫌がらせを受けている者です。
部屋も実家まで盗聴されていて、毎日電磁波か何かで痛みや圧迫感を感じるような嫌がらせをされています。
母の助言で置いてみたラジオに効果がある事に気づいて、痛みには対応出来るようにラジオや周波数発生アプリをつけて何とかやり過ごしていますが、盗聴はどうしようもなくて。
もしかしたらアマチュア無線を使っての嫌がらせじゃないのかと疑って検索してこちらのブログに辿り着きました。
もし可能性があるなら、良ければ効果的な対策やサイト、本などを教えて頂けませんでしょうか。
検討違いの事を言っていましたらすみません。
今本当に毎日が辛くて。母も助けてあげたいんです。
突然本当にすみません。。m(__)m
投稿: ななし | 2021.12.08 03:33