…えっ?、花が咲くの(^^;)?
11月の勤労感謝の日、自分の中では二つの行事が交錯する日だ。
一つは、クルマのタイヤをスタッドレスに交換するタイミング。これは北国や雪国での長期出張生活が始まった、このBlogを始めたころからの習慣で、生活の拠点が自宅だろうと地方だろうと、雪が降る前のこのタイミングで欠かさず四輪車のタイヤをスタッドレスに交換するというもの。スタッドレスをノーマルに戻すのは大体GWの前。なので約5か月間はウチのクルマはスタッドレスを履いている。
スタッドレスを履く習慣のない太平洋岸の住人は、雪も降らないのにスタッドレスに履き替えるのは無駄遣いで馬鹿らしいことをしてやがると嘲笑する。でもこれは突然の降雪積雪でも慌てず動けるようにするための備えたる転ばぬ先の杖、そしてもう買って持っているタイヤを無駄なく使いきるための定期的ローテーションでもある。そうやってバカにする人がたまに関東に降るほんのちょっとの雪で右往左往する。それを良く知ってるから自分は黙々とタイヤを換える。
まぁこれはいつもの作業だから、特記すべき話じゃないのでここで終わり。
------------
もう一つの行事といえば、庭で育てているサツマイモの収穫だ(^^)
サツマイモが根付いて日々育ちゆく姿は自分の生活の潤いでもあり楽しみでもあり、そして秋の味覚である実利を得られるという貴重なモノだ。なのでかつての旧宅の庭ほど肥沃ではない今の家の庭にも毎年欠かさずサツマイモを植えてほったらかして育つのを眺めている。去年はミニミニ君が取れたのをUPしたっけ、今年はさらに固い庭の痩せた土を掘って、引っ越し後最大の植え付けを行ったので、狭い庭だけどそれを埋める勢いでイモヅルが伸びて、葉っぱが茂った。このイモヅルを片して、土中からイモを掘り出すのが11月の休日の恒例行事なのさ♪
…と農作業の準備を整えて庭に出た。そこで気が付いた。見慣れないモノが、そこにあることに。
…あれ?薄紫色の…花?、え?、アサガオ?、それがこんな時期に、なんでこんなところで咲くの??、と近づいてよく見たら、それはこんな花。
その花はなんと、サツマイモのイモヅルから咲いていた!、という事はこれってもしかしてまさか、「サツマイモの花」!?!
------------
…いやはや、サツマイモを育て始めて20年近く、それまで一度だって花なんて咲いたことなかった。イモはガンガン育って採れるから、サツマイモはイモで繁殖する植物であって、生殖器たる花なんて無いと勝手に思ってた。それがなんと、今年初めて花が咲いた、ちょっと、いやかなりビックリしたよ(^^;)
これがほんとにサツマイモの花なのか、ネットでググったら全く同じ花がヒットする。花言葉は「乙女の純情」、花の見た目通りになんと可憐な!…サツマイモだけに焼き芋屋でホカホカのイモを渡される前にワクワクしてる女学生、というイメージが消えないけど(^^;)<ばき
もう少しよく調べてみたら、サツマイモは、ヒルガオ科に属していてアサガオとも遠縁だった。そっか、だからアサガオの花に形が(よくよく見ると葉っぱも!)似てるのか。そして花はイモが育ってない時に日照が短くなったころに咲くことがある、というやっぱり比較的珍しい存在であることも分かった。いや~、サツマイモとは長い付き合いだけど、今回初めて色々な事実と真実が判ったよ。そっか~、お前にも花が咲くのか、意外な新しい一面が見れて、深く知る事が出来て、なんだか嬉しいな(^^)♪
勤労感謝の休日に全部のイモヅルをバッサリ刈って、イモも掘り出してしまおうと思ってたんだけど、まさかの花が咲いて、よく見るとあちこちにツボミがまだあちこちに沢山あることに気が付いたので、せっかく付けた蕾がみんな花開くまで、イモヅルをこのままにしておくことにした。
な~に、イモは土中にあって逃げやしないし、ここ数日は暖かかったけど季節らしい気温となりそして朝に霜が降りたらイモの葉は即死してしまう。だからあと僅かな時間しかこのイモヅルは生きられない、ならばせめて命を懸けて必死の思いで準備したツボミくらいは花開かせてやりたいじゃんか、さあ咲けよサツマイモ!、ガンガン咲いてその底力を自分にもっと見せてくれ(^^)/
-------------
と、ここまで昨夜下書きしてた。…で、今朝になったらイモヅルに花が咲くわ咲くわ、面白いようにサツマイモの花がポンポン咲き始めた(^^;)
恐らくは今週いっぱいで気温は下がり、一気に冬らしくなってゆく、そしたらこのイモヅルは間違いなく死ぬ。イモヅルはそれを判っていて、花を咲かせようと必死になってる。落花してからアサガオのように実を成らせることは、花が咲くよりもっと難しいらしいのでその切なる願いは残念ながら叶わないと思うけど、生命が最期の最後まで頑張るその姿、儚くも力強くて美しいな、と思ったよ(^^)
最近のコメント