洗濯バサミの寿命の長短
自分は自他ともに認める(というか他から認められた事はないけど)洗濯バサミマニアだ。形状より色、色に徹底的にこだわっているのは、過去に何度もUPしたことがあるので興味がある方はそちらをどうぞ。
で、洗濯バサミなんだけど、実はそんなに寿命が長い商品じゃない。樹脂は紫外線でやられ、紫外線にさらされてない屋内保管でも、強力なスプリングにいつも押さえつけられてるので砕けていってしまう。なので、定期的に点検をして、劣化が見られるものは今までの活躍に感謝しつつ、廃棄することになる。
洗濯バサミは主に熱可塑性プラスチックと、鉄製のスプリングから出来てる。なので紫外線劣化したプラスチックは可燃ごみ、スプリングは金属込みでそれぞれサーマルリサイクルとマテリアルリサイクルの流れに戻してやる。またまわりまわってウチに来れたらよろしくな。
一個一個丁寧に分解して、樹脂部と金属に分けた。
でも、そんな短寿命の商品である洗濯バサミも強烈に長持ちするモノが存在する。それがこの画像のプライヤーの脇においてある竹製の和バサミ。実はこの竹製の洗濯バサミ、先の2006年のネタで登場した「十数年使い込んだ飴色になったやつ」そのものだ。つまり、もう30年くらい使ってる事になる。
プラスチック製のが短いと半年持たないのに対して、竹製の洗濯バサミは、竹部分がカビたり、スプリングがサビ無い限り延々と使ってられる。その二つが発生して廃棄したものもあるけど、使い終わった後に濡らしたままにしなければ、ずっと使える。この竹製洗濯バサミは、多分まだまだ使える。使っている間にプラの奴はどんどん世代交代してゆくのにこれだけはいつまでも生き残る。なんだかちょっと不思議。
平々凡々な日用品である洗濯バサミだけど、こうやって考えてみると意外と奥が深いでしょ(^^)?
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コメント
20個くらい入ったのを購入して、長期保管していたら砕けました・・・
持ち手がぽっきり。加水分解? ぽろぽろになってた(笑) ちなみに〇国製。
素材がよくないんでしょうね・・・
アルミ素材のも持っていましたが、あれも腐食しますねえ。
竹製のは使ったことがないかも。
プラ素材は肩身が狭くなってきていますから、これから変わっていくんですかねえ??
投稿: 剣片喰(けんかたばみ) | 2021.06.15 11:20
す、すみませんまた反応遅れました(汗
剣片喰さん:
コメント頂き感謝です(^^)
ポリカーボネート(PC)製のものが耐候性(紫外線劣化)に強いですが、それも長く長く使ってると透明だったそれが白濁してきます、今使ってるヤツで古いのは5年モノがありますが、かなり濁ってきました。イメージは車のヘッドライトが黄ばんできてる感じ、あれ、ポリカーボネイトが多いです。
それ以外の樹脂は基本長く持ちません。金属の輪っかのスプリングも結構な強度で樹脂を押し続けてますから。あと高分子化合物は基本安定ですが、酸化劣化したり添加剤の有無で劣化が早く進むものもあります。中国製のプラとかはGPCにかけて平均分子量はかると結構広範囲になるはず。そうなるともう同じ種類の樹脂とはいえ全然違う物性になりますので。
環境に悪いとやり玉になってますけど、陰と陽は表裏一体です。いいこともたくさんあるので悪者扱いが去ればまた見直されるでしょう。化合物の歴史はもうそれの繰り返しですので(^^;)
アルミのは潰れて変形して使えなくなるんですよね。実用性は一番無いと思います。まだステンレスワイヤーを曲げて作った金属洗濯ばさみの方が使えますよ、寿命も恐らく相当に長いです。ただ挟むポイントが点とか線になるので使い勝手が悪いのが難点です(^^;)
投稿: ino | 2021.06.28 21:55