簡単に見捨てたりしない
先日の台風16号が接近していたタイミングで、運悪く在宅ではなく出勤が必要となり、大風と雨の中、意を決して外に出た。
北から副横殴りの雨、何より風が強い。こういう時は傘の柄の先と、傘分を支えるスライド部を両手に持ち、かつパン!と張った状態ではなく少し畳んで風の力を受け流せるポジションで手の力で固定して風に対し真正面に傘が向くように制御しながら歩く。風向きの変化を微妙に判断して両手で傘の向きを常に微調整しながら力を徹底的に受け流す。そうすると結構耐えられるもんだ。
そうやって駅に向かい、少し風が弱まってきたしもう少しで駅の改札で屋根のある所に入る、というところで油断して少し畳んだホジションを解除して通常の傘の形にした。その瞬間、強烈な風をガッ!と受けてしまい、傘の骨が一本へし折れて曲がった。
しまった!、あちゃー、やっちまった!。この傘、長く大事に使ってきたのに!!
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後で家計簿をさかのぼって判明したけど、2014年の9月に1280円(税抜)で買ってた。とするとまだ7年くらいしか使ってないじゃないか、生地もだいぶ日焼けして、使い込んでる感満載だけど、
ちゃんと可動部に油を差してサビないようにしてきたし、布も防水スプレー拭いてメンテしてきた。少なくとも傘としてはそうやって手入れすることでちゃんと使えてた。これをこんな事で失うのはアリエン!、まぁ捨てる気も無いんだけどね。こんなの直せばいいだけじゃん。
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これ以上曲がりを悪化させないように気を使いながら職場に出勤し、まず乾かした。そして昼休みに応急処置をする。間違っても骨が折れたりしないよう慎重にある程度伸ばして、添え木の割りばしを当てて、手持ちのインシュロックを使って骨が曲がった当該部にガッツリ固縛した。
ここは布の張力で曲がりが合って正解なのでこんな感じでナチュラルな状態に仮固定する。竹の割りばし?、インシュロック?、こういうイザという時に役に立つものは自宅だろうが、車中だろうが、バイク乗るときだろうが、職場だろうが、自分の行動範囲の要所や装備に常に常備してるのよ(^^)b
とりあえずこれで応急処置は完了。この状態で朝よりは風が弱まった仕事終わり後の帰路でこの傘をさしながら、無事に帰宅した。
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割りばし&インシュロック固縛のまま使うのは忍びないので、こういうのはチャッチャと直す。ウチには傘の骨折れ修繕用の金具が常に各種サイズ常備されているので(苦笑)
添え木を除去したのちに修理がしやすい位置でスライド部をビニテ巻いて借り固定してから、適合するサイズの金具を選んで、ペンチでガッシリとカシメめて、たったそれだけで修理はハイ!、完了!。
今まで7年間ありがとう、そして…これからもすまんけど、まだまだ使うので頑張ってくれ(^^;)
万が一、完全に再起不能になったらその時は永久のお別れ、それは明日かもしれないけど、それが来るまではもう少し自分のそばにいて助けてよ。ちょっとの色褪せやガタが生じて見栄えが悪くたって気にしないし、ダメージを受けても直せる範疇ならこうやって直してあげるからさ(^^)b
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コメント
モノを大事にするって良いですよね。
私もリーガルの20年前位に買ったローファーのかかとをまだ直してもらって履いてます。
色んな思い出が蓄積されていって、モノを長く使うことの良さが日本社会でも根付くと良いですよね。
経済の循環を考えると、使い捨てが良いんでしょうけど…なんか違うなと思うんです。
今乗ってくる車は、11年~12年ぐらいなりますが20年ぐらい乗れないかなと思ってます。
周囲の人に話すと笑われるんですけどね…まだ60,000kmなので勿体なくて。
5-6年とかで、車を買い替える人の話とかも聞くとなんかうーんと思ったりします。
価値観の違いですね。
投稿: yuki | 2021.10.07 22:29
yukiさん:
いつもコメントありがとうございます(^^)
モノは使い込むと持ち主に応える魂が宿ると自分は思ってます。傍から見ればガラクタにしかみえないそれが、自分を構成する一要素になっていて、使い込むことで応えてくれて、壊れる事で命を失うような、そういう感覚があります。使えるものは最後まで役割を務めてもらって、その役割や寿命が尽きたら「ありがとう」、と声をかけて手放す、それでいいと思います(^^)b。
ウチのレガシィも2006年式で昨日走行距離が85000kmになりました。個人的には大きな不満もなく、まさに『愛車』、なのでもう少し共に暮らしたいですが、「欲しい」という友人もいて、次に渡そうかとも色々考えたり。
こんな感じでクルマなどの寿命がまだあるものは、次の人に襷渡しして、そちらで頑張ってくれ、と送り出すのもありと思います。ただ出した先で大切に扱われていないのを見ると本当に悲しくなりますが…。なので手放す時は残価とか買換えの足しに、といった価格面ではなく、そういう方を重視して次に繋ぎます。
ただのモノにそういう感情を持ってしまうのはきっと弱い人間だからだと思いますが、思い入れのあるモノたちには、どうしても感情移入してしまうんですよね(汗)
投稿: ino | 2021.10.09 10:33
子供のころ、公団の団地に住んでいましたが、定期的に傘や靴の修理、補修をする人が来てましたね。
前出の金具を使って傘の修理をするのを、よく近くで見てました。
最近はもう職業としては成り立たないかなあ?
傘は外出先で忘れたり、取られたりすることがありますから、安い(もしくはそれなりの)ものを使いつぶすという使い方が多いんですかねえ・・・
投稿: 剣片喰(けんかたばみ) | 2021.10.12 09:39
剣片喰さん:
懐かしいですよね、刃物(やハサミ)の研ぎや、靴修理、傘修理、鍋の穴あき修理なんてのもやる、と言う人が、確かに子供の頃はやってきてました。
今の百均溢れる世の中では、修理業で生計を立てるのは難しいかもですね。でもそういう職業が成り立って、モノを最後まで大事に使う社会の方が、修理技術が廃れ切って、安かろうモノを使い捨てるよりも清く正しく美しく思えてしまうのは単なるノスタルジーなのか、真実なのか。
先日、復活した無線趣味の絡みで、使ってた無線機が不調になってメーカーに修理に出したんですが、故障診断して、基板に付いてる指先くらいのサイズのパーツをハンダ溶かして外して付け替えて、再調整する修理で、工賃が2.5万円くらいかかりました(パーツ代別です)。5万円の無線機で半額の修理工賃がかかると、さすがにチョイ古の機会を捨てて新型買った方がいいんじゃないか?と思わせました…。
おっといかんいかん、身請けしたからには最後まで大事にしてあげないと、ですね(^^;)<ばき
投稿: ino | 2021.10.17 20:28