ちょっとした備えでどうにかなる
先日ウチのポンコツXTで高速道路を使って遠出をしたときの帰りの話。
600cc空冷単気筒のXT-Zはバランサー内蔵とはいえ、やっぱりそれなりの震動がガンガンに出てしまう昭和58年式なので、新東名高速の120km/H区間を順法速度で巡行しているとミラーで後ろが確認出来ないくらいブンブンと振動が発生する事になる。
新東名高速を走り切り御殿場JCTで旧東名と合流したあたりで、陽が陰って薄暗くなり、一気に気温が冷えてきた。こうなると防寒対策をしないと血流が衰えた中年の肉体はオーバークールになってしまうので、持参していた冬装備を装着すべく足柄SAに一旦入った。
うんうん、ポンコツ君だけどカッコいいぜ(^^)b、と、思って車体を眺めていたら、なんだか違和感が‥‥あっ!!!
マフラーのエキゾーストパイプについてるヒートガードが脱落しかけてる!!
どうやら、数年ぶりの高速巡行による振動でネジが緩んで落っことしてしまったらしい(冷汗)。こういうボルト脱落や応急修理のためにインシュロック(結束バンド)は何種類かを何本かずつは持っているが、ここは高熱になる場所で樹脂なんてあっという間に溶けてしまう。なのでそういう応急修理は出来ない。かといってヒートガード外してしまうと万が一の際に大やけどしてしまう。安全装置を外して運用なんて絶対にしたくない。じゃあどうする・・・・
と、書いたけど自分はこんなことでは悩まない。ちゃんと備えを用意し手持ち歩いてた。それはこれ。
そう、事務用品のゼムクリップ(大)だ。自分はバイクに乗るときにこれや安全ピンやらも一緒に持ち歩いてる。それはこういう時にこうやって使うため。
こんな感じで伸ばして針金化させてから、車載工具のプライヤーで閉める!、すると…
はい、高温部位でも大丈夫な応急処置の完了!、これで帰宅するまで問題無く走って帰ってこれた(^^)b
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いつ何時何が起こるか判らないバイクに乗るときは、こういう感じで何かが起きてもどうにかできるように、色々な事を考えて便利で使える汎用性の高いものを必ず持って行く。何事も無ければ使わずただ持ち歩くだけ。でもひとたび何かが起きると、たったゼムクリップ一個でも有能に使えてピンチを救ってくれる。
映画「アポロ13」を見たことがある人なら判るだろう、何か緊急事態が起きたらそこにあるものだけで創意工夫しないと帰れない。四のバイク乗りはそういう事を一杯経験して、常日頃考えてバイクに乗っている(と自分自身がやってるからそう思うけど、やってるよね?)
バイクは危険が常に隣り合わせなのでこういう危機管理能力が必要だけど。実生活でも天災人災労災等々、トラブル発生した場合に同じように手短にあるものをフルに使わないと切り抜けられないようなピンチに遭遇することがある…かもしれない。自分はバイク乗りなので日常生活でも仕事でも、こういう石橋を叩いて渡るような準備と備えを欠かさない。そういう性分というか性格というか…いや、「生き様」がしみついてしまってるんだよねきっと(苦笑)
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